湊かなえのレビュー一覧

  • 山猫珈琲 上巻

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    湊かなえのエッセイを初めて読んだ。
    ふーん。意外!あの
    おそろしい、不気味な内面に潜む怖さを表して尽きない作家。

    表題は
    作家湊かなえの好きなもの。➀山ー登山➁猫
    ➂珈琲ー特に山頂で飲む、フランスパンと食べる珈琲の美味しさが描かれてる。
    これを読めばまたより湊かなえという作家を好きになる

    また淡路島のことが書かれ
    鯛そうめん、生しらす丼、鱧
    美味しいものがいっぱい。
    楽しかった!
    あー案外美味しいものを自分は食べてないんだと気がつかされる。
    下巻も楽しみ…

    いつも思うけど、エッセイは虚構作品とはまた違う楽しみがある。

    あー淡島島に行きたくなる。

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    2020年03月26日
  • 猫が見ていた

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    ネタバレ

    有名作家による猫アンソロジー本。
    猫が主人公のアンソロジーではなく
    人間がメインで猫はオマケのようです。

    「『100万回生きたねこ』は絶望の書か」北村薫
    を目当てに読みました。「うんうんそうだよねぇ。」と
    頷いてしまいました。

    他の作家さんはすべて初読みの方でした。
    湊かなえさんの作品は自身の体験を
    基にしたのでしょうか。興味深く読みました。

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    2019年11月06日
  • 猫が見ていた

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    ネタバレ

    猫に纏わる短編やエッセイを集めたアンソロジー。
    豪華なメンバーと表紙の美しい猫に惹かれて手に取りました。
    どれも魅力的な作品でしたが、中でも東山彰良さんの「黒い白猫」が良かった。舞台は台北という物珍しさに、ニン姐さんという気骨のある彫物師(タトゥー)が素敵。浅はかに刺青を入れたがる若者を諭すセリフに感動です。クリスティアーノ・ロナウドが好きなりました(笑)。
    東山作品は一つだけ読んで苦手になって遠ざけていましたが、今後は読んでみたいと思います。アンソロジー効果ですね。

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    2018年09月05日
  • 猫が見ていた

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    「猫がでてくる小説集」というだけで読んでみました。
    今まで読んだことのない作家さんの作品にも触れられて「猫関係なく読んでみたい」と思える出会いもあってよかったです。
    それにしても、登場する猫を速攻頭の中で3D化して触り心地や声、眼の色、肉球の具合なんかをついつい妄想してしまう…地の文を読むよりもそっちに割いた時間の方が長かったかも!?

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    2018年08月09日
  • 猫が見ていた

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    どれもみんな面白かった。
    北村薫びいきの私は、やはり安心して読める北村薫が一番でした。この話はまだ、単行本に入ってないですよね。
    共通点は猫、ということで(だけで、かな?)筆致もストーリー展開も個性的なのだけれど、やはり、皆が名手。同じ素材で作ったフルコース料理をいただいたようで満足感でいっぱいです。
    アンソロジーっていいなあ。

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    2018年05月27日
  • 江戸川乱歩傑作選 鏡

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    ネタバレ

    人には言えないが、心の片隅に眠っている
    人間の倒錯した欲望が一種幻想的ないろどりを加え
    作品に単なる事件、トリック、探偵ではない
    ねっとりとした空気を纏わせているのだろう。

    全て明らかになったかと感じた直後に真相が明らかになる
    収録作2、3、4、真相が明らかになっていない可能性の
    余韻が漂う収録作1、5、推理小説ではない収録作6
    に随筆3本。

    やはり収録作5『人間椅子』
    気味の悪い恐怖のどん底に陥った直後、
    できすぎたタイミングで真相が明らかになった、
    かと思うのだが、、、では、なぜそんなにも気味の悪い
    手紙を書けたのだろうか。いやいや、まさか、もしかして。

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    2018年04月04日
  • 白ゆき姫殺人事件

    ネタバレ 購入済み

    小説として面白かった

    湊かなえの本は初めてだった。
    この作品ミステリーとしては
    謎解き等が弱いかもしれないが、
    登場人物の心理やその動きが
    面白い。

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    2017年06月28日
  • 時の罠

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    大好きな作家さんが集まってる短編集。いろんな作家さんが集まっている短編集は苦手なんだけど、この短編集は好き。買ってよかったです。

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    2020年03月26日
  • コミック版 夜行観覧車

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    つながりの希薄な現代社会を、とある高級住宅地の中に再現したようだった。
    たくさん登場人物がいるなかで、唯一「いいひと」がひとりもいなくて、誰も応援できないのがモヤモヤしてしまった。現実世界もそうなのかなあ・・・

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    2013年08月24日
  • 告白

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    自分が森口だったら絶対こんな風に話せない…と思っていたら最後やったった。因果応報。でも中学生の時の内に内に行っちゃうイーッとした鬱屈した感じ、すごくわかりやすく書かれていてすごいなあ…

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    2025年12月14日
  • 暁星 【無料お試し版】

    購入済み

    実際の暗殺事件との対比

    読み始めてすぐに実際にあった暗殺事件との対比に心を奪われてしまった。実際にあった暗殺事件は、ようやく裁判が開かれそうな様子であるが、犯人の気持ち 家庭環境はどのようなものであったんだろうか?この作品のような状況であったのかもしれないと思いながら読んでいった。
    ただストーリー展開はともかく、語り口が今ひとつピンとこなかった。

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    2025年12月14日
  • 暁星

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    フィクションの中にフィクションとノンフィクションの物語が交錯する設定がややこしくてバカな僕にはあまり入ってこなかった。再読すればまた新しく楽しめるかも。

    読み終えた後みんなの感想を見ながら答え合わせしていくのも楽しかったです。

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    2025年12月13日
  • 人間標本

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    プライムビデオでドラマが配信されるという広告カバーに釣られて買い読み始めたが、
    なんだか不思議なミステリーだった。
    後半にいくほどおもしろくなっていったが、読み始めはドラマを観る気もなくなるような内容で辛かったが、
    読み終えてみれば、やっぱりドラマも観たくなっていた。

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    2025年12月13日
  • Nのために

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    誰かを守るために、一人一人が小さな嘘をつき、そこから真実にたどり着いていく話です。内容も面白かったし、それぞれのキャラクターも確立していて良かったです。
    ただ付け加えるなら、「みんなそれぞれ自己中だな」というところと、「勘違いがエグいな」というところです。
    この2点を、読む側がいい風に取るか悪い風に取るかで、評価は分かれると思います。

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    2025年12月12日
  • 未来

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    ネタバレ

    最初はSF系?と思いながらなかなか読む手が進まなかったが全てが徐々に明らかになっていくのは
    あーさすがと思った
    あの2人の未来って意味だったのね、へぇーと
    なかなか壮絶な環境に驚きながらあのフロッピーもその辺りの事を入ってたからこそ章子は早坂を殺す事を決めてたのか‥
    ニヤミスというより最後は読書側の想像って感じだった
    重ための感じで進んで行った、終始

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    2025年12月11日
  • 落日

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    主人公が、ある事件の新作の相談を受けたところから物語が始まる。

    長谷部監督の過去と主人公甲斐千尋の現在との二軸で物語が進んでいき、ラストが交わることはなんとなく想像できてしまった。
    身近な人が亡くなっており悲しみを抱えているという境遇が重なるからか、ゆっくりとお互いのことを分かりあっていった。でも亡くなった人への想いが強いからこそ幼少期を回顧するシーンが長かった。

    人は二度死ぬんだって。
    1度目は、体の死。2度目は、存在の消えてしまう死。

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    2025年12月11日
  • 暁星

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     二部構成が巧い。後半で前半の手記とつながり、伏線が回収される。

     重いテーマだが全く救いがないわけではないのも良かった。愛光協会は、救いを求めることに必死の人々につけこみ、言葉の持つ力を信仰させ、人生を狂わせた。
     殺人という手段しかとれなかった暁は、弱者を操り搾取する愛光協会の言葉の力に屈してしまったといえるかもしれない。しかし、彼は星賀の持つ言葉の力、暗闇に迷える者を照らすことができる言葉の力を信じ「生きろ」と言った。これ以上自分のような者を生まないために、人々を救う物語を書いてほしいという思いがこの言葉にこもっていたのではないか。そして、星賀もそんな暁の思いに金星という小説で応えた。

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    2025年12月09日
  • 贖罪

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    同級生を殺した犯人を目撃しながら何も出来なかった四人の少女の間違った償いの連鎖。強引ではあるけれど惹きつけられる展開で、作為的な悪意が透けて見えてもページを捲る手を止められない。湊かなえさんの底知れない魔力を改めて認識した。

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    2025年12月09日
  • 江戸川乱歩傑作選 鏡

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    江戸川乱歩の短編集
    私は子供の頃、江戸川乱歩を読み漁った
    言わずと知れた明智小五郎シリーズにハマったのである
    おそらくシリーズ全作品を読破したと思う
    江戸川乱歩を皮切りに、しばらくミステリーにハマった記憶がある
    この短編集では、明智小五郎シリーズとは異なる江戸川乱歩の妖艶な世界観が描かれている
    大人になった今ではこういう作品こそ面白く感じるものだ

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    2025年12月08日
  • 境遇

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    湊かなえ氏書き下ろしのテレビドラマ用脚本の小説化。時系列とともに事件を描くサスペンスで、(矛盾した言い方だが)どんでん返しもあるがシンプルで大団円的終幕。読みやすい反面、やや薄味な感は否めない。

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    2025年12月08日