湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
暁星 を読んでまず感じたのは、宗教の怖さだった。
周囲から少しずつ固め、逃げ場をなくし、視野狭窄へ追い込んで搾取していく構造がリアルで、面白さと同時に強い恐怖を感じた。
特に、親が教会を信仰していた影響で、子供も知らないうちに入信していく描写が印象的だった。
本人の意思とは関係なく環境によって価値観が形成されていく怖さがあった。
星賀と暁は実際には7回しか会っていないが、ここまで強い絆で結ばれたのは、教会への憎しみという共通点があったからだと思う。
ただの友情や恋愛ではなく、「同じ痛みを知る者同士」の結びつきだったように感じた。
また、清水殺害を計画する中で、お互いに相手だけは逃がそうと -
Posted by ブクログ
少し若い頃に連ドラでやっていたなと思い、読みました。
第1章から事件のほぼ全貌が明かされ、そのあとに続く章がそれぞれの過去を辿るというサスペンス。
大きな流れはわかり、事件の原因や個々のキャラクターなどはわかったが、何というか同じ場面が何度も出てきて少しくどさを感じたり、第1章と真相の違いやそれぞれの本心がわかったところで、何なんだろう、という感じの作品に感じてしまいました。
立て続けにかなえさんの著作を、しかも名作を読み漁ったあとだからか、そんな印象を持ちました。
西崎がとても良いヤツだなということが、中盤から終盤にかけて感じたことでした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ小説の評価はもちろん個人の好みに依るものが大きいと思ってるけど、もはやそういう次元を越えて、ただただ凄いものを読んだ…という感想。
特に中盤は読みながらすごくつらかった。
湊かなえさんは初読ということもあってなかなか読み方が難しかったけど、徐々に引き込まれていった。もう一回読み直そう。
正欲やインザメガチャーチ同様、世の中のあらゆるものは多面体で、自分が見ているのは本当に一部分でしかないんだなと改めて思わされた。
こんなにも愛情深い暁が…と思ってしまうし、幸せを願わずにはいられない。
お父さんとのシーンに何度も心を揺さぶられた。
ーーー長瀬さんは言葉が降りてこなくて苦しい時は、あなたが -
Posted by ブクログ
ネタバレ安倍首相の件にそっくりだなーと思ったら、その事件をきっかけに思い付いた作品だった。
文部科学省であり作家でもある清水を殺した暁生の手記と『金星』という物語(星賀)の2つがあり、同じ出来事が2つの視点から描かれている構成が面白かった。
『金星』に関しては、「この物語はフィクションである」からはじまり、「冒頭一文をトルとする」で締め括られるところが印象的だった。
宗教は全然絡んだことがないけど、一度沼にハマってしまうと再生できないぐらいズブズブな状態になってしまう人もいるんだなあ…とか、こうやってお金って溶かされていくんだなあ…とか思ったりした。
結局宗教も、心理的弱者を狙って入会させてお金をつ