湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
湊かなえのエッセイを初めて読んだ。
ふーん。意外!あの
おそろしい、不気味な内面に潜む怖さを表して尽きない作家。
表題は
作家湊かなえの好きなもの。➀山ー登山➁猫
➂珈琲ー特に山頂で飲む、フランスパンと食べる珈琲の美味しさが描かれてる。
これを読めばまたより湊かなえという作家を好きになる
また淡路島のことが書かれ
鯛そうめん、生しらす丼、鱧
美味しいものがいっぱい。
楽しかった!
あー案外美味しいものを自分は食べてないんだと気がつかされる。
下巻も楽しみ…
いつも思うけど、エッセイは虚構作品とはまた違う楽しみがある。
あー淡島島に行きたくなる。
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Posted by ブクログ
ネタバレ人には言えないが、心の片隅に眠っている
人間の倒錯した欲望が一種幻想的ないろどりを加え
作品に単なる事件、トリック、探偵ではない
ねっとりとした空気を纏わせているのだろう。
全て明らかになったかと感じた直後に真相が明らかになる
収録作2、3、4、真相が明らかになっていない可能性の
余韻が漂う収録作1、5、推理小説ではない収録作6
に随筆3本。
やはり収録作5『人間椅子』
気味の悪い恐怖のどん底に陥った直後、
できすぎたタイミングで真相が明らかになった、
かと思うのだが、、、では、なぜそんなにも気味の悪い
手紙を書けたのだろうか。いやいや、まさか、もしかして。 -
ネタバレ 購入済み
小説として面白かった
湊かなえの本は初めてだった。
この作品ミステリーとしては
謎解き等が弱いかもしれないが、
登場人物の心理やその動きが
面白い。
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購入済み
実際の暗殺事件との対比
読み始めてすぐに実際にあった暗殺事件との対比に心を奪われてしまった。実際にあった暗殺事件は、ようやく裁判が開かれそうな様子であるが、犯人の気持ち 家庭環境はどのようなものであったんだろうか?この作品のような状況であったのかもしれないと思いながら読んでいった。
ただストーリー展開はともかく、語り口が今ひとつピンとこなかった。 -
Posted by ブクログ
二部構成が巧い。後半で前半の手記とつながり、伏線が回収される。
重いテーマだが全く救いがないわけではないのも良かった。愛光協会は、救いを求めることに必死の人々につけこみ、言葉の持つ力を信仰させ、人生を狂わせた。
殺人という手段しかとれなかった暁は、弱者を操り搾取する愛光協会の言葉の力に屈してしまったといえるかもしれない。しかし、彼は星賀の持つ言葉の力、暗闇に迷える者を照らすことができる言葉の力を信じ「生きろ」と言った。これ以上自分のような者を生まないために、人々を救う物語を書いてほしいという思いがこの言葉にこもっていたのではないか。そして、星賀もそんな暁の思いに金星という小説で応えた。