湊かなえのレビュー一覧
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購入済み
湊かなえの原作
湊かなえの原作がしっかりしているのでストーリー展開に関しては全く問題ない。読み進むにつれて、どんどん引き込まれてゆく。少女漫画らしい可愛らしい絵柄が特徴の岩下慶子の絵が湊かなえのシリアスなストーリーと全くあっていないので逆にお互いを引き立て合っているような気がする。 ただストーリーそのものが今一つ好きになれない。
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「告白」を読んでからずっと一番好きな作家さん。
エッセイは、物語を描く小説と違って、
その作家さんの人となりが分かって身近に感じる…
読んですごーーーく湊さんの優しさ人の良さを感じました!!!
下巻はさらに心に響く言葉が多くて。
やりたいことの優先順位をつける話が印象的。
年齢重ねるたびにどんどんどんどんやりたいことが
増えていって1日じゃ収まらなくて、
本当に消化できない。
1日24時間としてみんな同じ大きさの箱を持っていて
そこに何をつめていくか、旅行の時のパッキングと同じっていう喩えがすごくいいなと思った。
引越も同じかも…
本当に優先したいことをどんどんやりたい!!
最後、湊さんが公募 -
Posted by ブクログ
登場人物それぞれにあまりに悲しいエピソードが続き、読み進むのが苦しくなるが、それでもぐいぐい読まされる。著者が初めて書いたというあとがきを読んで、作者が身を削りこの物語を世に送りだした未来への願いのような熱い思いに気づかされる。
章子の章では、親は選べないことへの絶望を感じた。親によって子どもの世界は形成されていくし、たとえ親に違和感を持ったとしても、子どもが親から自立するには年月がかかる。ましてや血が繋がっている親への愛や情が少しでもあるようものなら、完璧な離別は難しいし、価値観だって親譲りだ。仮に周りが手を差し伸べようとも、いとも簡単に突き放してしまう。そりゃ人生の内容はちがえど同じ道 -
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ネタバレ「時」をテーマに捻ったアンソロジー4編。
・面白かった編
「タイムカプセルの八年」
何だこの屁理屈親父は?という導入から始まって、こんなのあるあるだなぁな脇キャラに流されながら意外と矜持を見せ、”黄金期”だった小学生時代の父親たちで優しい嘘を守り、綺麗にオチをつける。流れるように起承転結のレベルが高くて「いいもん見せてもらったぜ」って気分になる。ハズレなし作家だなぁハッピーエンドっていいよなあと素直に思える良作。
・微妙だった編
「トシ&シュン」
「パーマネント神喜劇」やん!よね??と思いながら読む。再掲かいと思いきや、こちらの発表が先で後でもう1章足して「パーマネント」完成だった -
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ネタバレ湊かなえ作品、14冊目。
エッセイ(後半)です。一つひとつのエピソードに心打たれました。やっぱり、登山はいいなぁ、と。また、ニュージーランドにトレッキングに行きたいと。本書を読んでいる途中で、思わず「告白」を引っ張り出して、再読してしまいました。10年ぶりでしょうか。内容も忘れている点があったのですが、あらためて、感動してしいました。(エッセイ後では、また違う思いもありました)
印象的なフレーズは以下:
★登山をするのは、美しい景色を追い求めるというよりは、っころを開放するためなのかもしれません。…。喜びを感じる行為もまた自然の中にあるのだということを、身をもって感じています。
★山は寛容な存 -
購入済み
おもしろい
語り部が変わるのでそれを追いつつ一気読み。
それぞれが語る物語を繋げようとしても繋がりきらない。きっとNのために動いているからだと臨場感をもって読み終えた。
湊かなえさんの本は初めて読んだけれど、リズムが心地良くて他の本も読んでみようと思った。 -
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4人の人気作家による『時』をテーマとしたアンソロジー。
女性作家2人の作品は、どちらも学校の卒業記念で埋めたタイムカプセルがコア。しかし、辻村深月はハートフル。湊かなえはちょっとウエット気味と、それぞれの持ち味が存分に出ていて興深い。
対して男性作家2人の作品は、どちらかと言うとSF的作品。万城目学は、神様モノ。米澤穂信は過去から未来にかけての壮大な時間モノ。
売れっ子作家さんだけにハズレなし。
装丁の猫は何故?と思うが、読み終えるとおそらくシュレーディンガーの猫なのだろうと気付かせてくれる。
何れも初出は別冊文藝春秋らしいが、このアンソロジーは、企画が先にあって雑誌に掲載されたのか、掲載後に -
Posted by ブクログ
・マロンの話 ★★★★★
ほたんとマロンの関係がいいね!
私も猫と話したい
・エアキャット 欲しい★★★
火村先生のシリーズの短編だった!
ちょっと長めの短編かと思いきや結構短く収まってた。
内容としては、まあまあね。
・泣く猫 ★★★
普通。悪くはない!
・「100万回生きたねこ」は絶望の書か ★★★
後半が良かったわ。
特に本を読む姿勢というか読んだ感想ってのが人それぞれってところが。
・凶暴な気分 ★★★
始めは茉莉子に全く感情移入できず、むしろ嫌なやつだなーと思ってた。
ただ後半この凶暴性って誰しも内に秘めてるもんじゃないかと思った。
・黒い白猫 ★★★★
興味深いタイトル
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Posted by ブクログ
アンソロジーです。アンソロジーは編者の意図というものがあると思うので、掲載されている順番に読んで、編者の思いを読み取るという楽しみもあると思うのですが、辻村さんがとても好きなので、好物は最後に、という嗜好ですので、辻村さんを最後に回して読み始めました。
結果として、辻村さんで初めて湊さんで終えた編者の意図も、うん、なるほどなあ、このストーリーの組立ても面白い。と思ったのですが、辻村さんを最後に回して、ふわぁっと、「さぁ、明日からも生きていこう」という気持ちが温かく湧き上がってきて読み終わったことで、この配列も正解の一つではないか、と思ったのです。
タイムカプセルが2作品続く、という難点が出てき