湊かなえのレビュー一覧
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昔隣に住んでいたサラちゃんが殺された事件について、新人脚本家の主人公が、新進気鋭の映画監督から新作の相談を受ける。
物語は映画監督の記憶がエピソードXとして、主人公が事件について調べていく過程が第X章として交互に描かれる。
前回読んだリバースもだったが、けっこう淡々と進んでいき、最後一気に全容がまとめられる。
少しずつ事件についてわかっていくので、最後には事件の真相に気づく。
多分読者が真相に気づく頃にいい感じにまとめてくれてるんだと思う。ギリギリまで事件の調査やってるしね。
「感動の長編ミステリー」との謳い文句ほどかはさておき、最後は希望が残るストーリーだった。
しかし、イヤミスの女王が -
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ネタバレ湊かなえさんの本「告白」「母性」に続いて、父が持っていた「贖罪」を読んでみた。
湊かなえさんの本は、登場人物の心情が細かに描かれており、スラスラと読みやすい。どの作品にも、毒親が出てくる。細かに描写してあるので、登場人物の人物像を想像することが容易だ。
あらすじとしては、エミリちゃんが小学校のプールの更衣室で不審な男に殺害されてしまう。彼女と一緒に遊んでいた4人の同級生とその母からなる〈告白〉という形で物語が進んでいく。
ひとりひとりの章がよくまとまっており、非常に読みやすい。薄気味悪い気持ち悪さをずっと感じながら読む作品だった。最後の最後まで本当に面白かったのだが、エミリちゃんを殺害した -
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手紙形式で語られる真実。「十年後の卒業文集」では、千秋の行方と事故の真相を悦子が暴こうと、文面を疑い、過去の思い出を掘り返して本人確認しようとするところが怖い。千秋が悦子に化けていたなんて、久しぶりに会うと人の特徴なんて忘れてしまうものなのだろうか。整形で他の人になれると思うと、自分が見てきた、関わってきたあの子は誰だったのだろう…と自分自身の目を疑ってしまう。「二十年後の宿題」は竹沢先生の旦那さんが死亡した事故の真相について大場くんとやり取りするが、大場くんと仲良くしていたのは事故の原因を作った人物とされていた利恵だった。偶然にしてもできすぎてしまっているが、出会いたいと思った人と出会えるよ
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鼻崎町という太平洋を望む街で繰り広げられる地元住民、移住者たちのミステリー。
ミステリーというよりかは、女性たちの心理描写の赤裸々さを楽しめるかどうか、だと思う。
自己実現のためもがいたり、妬んだり、悔しがったりする女。
田舎町の人間に嫌気がさしているものの、子どものためを最優先して生きる女。
都会的にみせるために見栄を張る女。
共感できる部分もあった。
この街で起こった事件の真相は最後にあかされるのだが、少しリアリティにかけている気がした。
よかったなと思ったフレーズ
その泥の中にほんのわずかだけれど、白く光る小さな石が紛れ込んでいる。その石がほしくて泥の中に自ら手を突っ込み、心 -
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ネタバレこれまでに湊氏の作品はかなり読んできたと思います。
イヤミスという切り口もありますが、これまでに感じていたのは「揺るがない自己」という切り口。登場人物が「自分が悪かったのかな」とか振り返ることがない(少ない)という印象をです。
そして今回感じたのは、「念」とでもいいましょうか。
とりわけ強烈な負の気持ちの強さ、みたいなものを感じました。
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10歳の少女・章子の元に、「20年後のあなた」からの手紙が突然届く。手紙の内容を信じて生きる章子の周囲には、いじめ、家庭内暴力、親の過去など重い問題が次々と浮かび上がる。同時に同級生・亜里沙にも似た手紙が届き、二人はやがて大人たちの闇を共有し、 -
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ネタバレ
伏線が散りばめられてる気がしたのと、
これは誰が誰か分からなくなりそうだと思って、
久々にスタートからメモしながら読んだ
自分のメモを見て、
あとから、あーこれやっぱり大事だった!とか、
これいらん話だったんかいwwwとか思うのが楽しかった
全体的に、相手が一方的に話しているのを聞くような感じで進むから、全部伏線じゃないのも、いらん話ぽい口調なのに逆に大切だったりするのも、リアルでよかったし、面白かった。
途中途中で、この人はこう思ってるけど、実際相手からはこう思われてたんだな、というのもまたリアル。
特に途中に出てきた担任の先生、
自分が辛い過去があって乗り越えたのはいいんだけど、