湊かなえのレビュー一覧
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ネタバレ人と人形の2面生を持つ母文乃と
優しい父良太の両親を持つ
10歳の佐伯章子は
20年後の自分だという差出人から"未来は希望に満ち溢れている"と言った内容の手紙が届く
(父親が篠原先生が両親から捨てられ祖母に育てられた過去の話を聞き、章子に未来ある内容で手紙を書いて欲しいと頼んで書かれたもの。亜里沙にも同様の手紙を送っていた)
担任の篠原真唯子は、大学時代のお金がなかった時にしていたアダルトなバイトがバレて他校へ移動
章子の父、良太が胃がんで無くなり母の文乃が人形状態になっていた
そんな中次の担任になった林優人は文乃の心療内科へ付き添うにつれ恋心を抱くようになる
それが保護者の間で問題になり教師を退任する
文乃が働くようになって出会った
シェフの早坂誠司は独立しhayasakaと言うイタリアンをオープンする
章子の小学校の同級生、いじめっ子の実里の家族がやってきて早坂と揉め
hayasakaが章子の家だと知った実里は章子へ嫌がらせをし章子は不登校になる
悪い噂が立ち経営破綻に陥ると早坂は章子へ暴力を振るうようになる。
章子の担任だった林優人は早坂と文乃の仲を嫉妬しhayasakaを放火
やがて章子は同じく不登校の小学校の同級生亜里沙とつるむようになる
亜里沙の幼なじみで先輩智恵理さんと出会い、
智恵理さんの二面性を知った章子は自分の母と似ていると思い始める
智恵理さんは義理の父から性的暴力を受け
章子の母文乃と同じ様、兄と父の寝ている間に放火をした
亜里沙の美少年の弟健斗が自殺をした。
その原因を辿っていくと
早坂と、一緒に働いていた亜里沙の実の父が
弟を売春していたのだと知る
母文乃もその手伝いをさせられていたと知ると
章子は早坂を、亜里沙は父親をニコチンで殺害する計画を立てる
最後の思い出にドリームランドへ2人で向かうも同様に未来から明るい内容の手紙が届いていた事を知り、周りに助けを求めようと決意する
父良太の半生
高校時代森本誠一郎と出会う
父、森本総一郎が妹の真珠を犯している現場に遭遇
その結果真珠は心を閉ざし人形になってしまう
どうにもすることが出来ず誠一郎も良太に真珠を売春させたりしていた
真珠のために父親と自分が居なくなればいい
そう考えた誠一郎は良太に放火をお願いする
やがて誠一郎が居ることをしらず父親のみを殺すのだと思った良太は森本家を放火
その後誠一郎の妹真珠が良太をかばい
自ら放火を自首した
真珠は名前を変え佐伯文乃へ
5年後良太と再開し冒頭へ続く
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親が殺人犯ってだけで子供には1ミリも関係ないことで、さらにその親に育てられてないとなるともっともっと関係のないことなのになんでこんな問題になっているのかわからなく、違和感を感じた。今まで読んだ湊かなえの作品で個人的に1番あまり好みではなかった。「その人の生まれた境遇でその人の人生が決まるわけじゃない」って言うこの本で伝えたいメッセージを私は当たり前だと思ってるいるので面白くなかった。事務所にいる登場人物が多くてややこしかった。それぞれの思考が細かく書かれているから、視点が変わるたびに新しい発見があった。ただ、「実は陽子の親だと思っていた人は晴美の親だった」というどんでん返しは好きだけど、ラストが淡白でなんとなくスッキリしない感じがした。
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「告白」の作品を読んで、湊かなえさんの本が気になり、読んでみた。「告白」と同様に、それぞれの視点から心情と物語、真相がが描かれていて面白かった。ずっと嫌な展開が続くので暗い気持ちにはなるが、実際なにが会ったのか、なにを聞いたのか、どんどん気になって手が止まらなかった。立場によって「正しい」は歪んでいくので難しい。人間は誰しもそれぞれの言い分があり、視点を変えるだけで何が正しいかの見え方も全く変わってしまうっていうのを痛感。語り手が変わるとあぁ言ってること分かるなぁって全員に思ってしまった。結局話さなければ家族でも思ってることは伝わらないのに、話せなくなってしまったことが気持ちを張り詰めさせて、ある日限界が来てしまうが、どんな綻びが出来ても家族は家族を続けるしかないとわかった。
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ネタバレ【あらすじ】
①十年後の卒業文集
高校の放送部の同級生が28歳になった浩一と静の結婚式で再会してから、手紙をやりとりするなかで、振り返って過去の事故の真相を明らかにしていく。浩一の元カノで神戸のモデルクラブでアパレルのカタログモデルをしている千秋は失踪扱いされていたが、実は22歳で結婚し年上の夫の海外赴任についていった高倉悦子のふりをして(悦子の同意を得て)結婚式に参加していたり手紙を書いたりする。手紙を通して本当に悦子からの手紙なのかと違和感を感じる谷口あずみ(文哉の3つ上の上司と結婚)や静。
過去の事故、千秋の暗い山道での転倒と顔面損傷は誰のせいでもなく勝手に千秋がピンヒールをはいてたせいで転んだこと、同級生達は浩一と千秋の恋を応援してくれていたがすでに浩一と別れ話をしていたが納得してくれてなかったことなどが明らかとなる。
他の同級生
・文哉(市役所勤め)
・良太(悦子の元カレでテレビ番組の制作会社勤務)
②二十年後の宿題
高校教師の大場敦史は、小学校時代の恩師竹沢真智子の依頼で彼女のかつての教え子6人に会いに行き、手紙で彼らの近況を報告する。
20年前、竹沢先生は夫とクラスの児童6人を連れて図工で使う落ち葉を拾いに赤松山にいく。公園でお弁当を食べた後女子3人と先生はバドミントンを、夫と男子3人は川遊びをしていて、子供が1人川に転落して助けた夫が亡くなるという事故があった。その時の6人が事故を引きずらずに幸せになっているか知りたいのとそれぞれに封筒を渡してほしいという依頼だった。河合真穂、津田武之、根元沙織、吉岡辰弥、生田良隆と順番に話を聞いていき、最後まで連絡がつかなかった藤井利恵が実は敦史の彼女の山野梨恵(両親の離婚で名前が変わった)だった。夫は泳げなかったため先生は夫を先に助けたこと、夫は病気をしていてあと何年生きられるかわからない状態だったこと、竹沢先生は妊娠していたことがそれぞれの話から明らかになっていく。それぞれがあの事故で人生観が変わったりトラウマになったりしていたが、年月が経ち事故を振り返る中で前向きに生きていた。
③十五年後の補習
30歳を目前にして国際ボランティア隊に参加した国語教師の永田純一と恋人岡野万里子のエアメールで15年前の事件の真相が明らかになる。純一と仲がよかった同級生の一樹(柔道で県の強化選手に選ばれる)が康孝(華奢で本ばかり読んでいる)を殴っているのを万里子が止める。一樹の母親には複数の愛人がいてその1人が康孝の父親だったため、康孝は一樹の母親を貶めた。それが原因で一樹は一方的に康孝に暴力を続ける。康孝は仲直りを見届けて欲しいからと万里子を呼び出し、材木店の資材置場にある古い倉庫に一樹と閉じ込める。万里子に手を出した一樹は万里子に角材で殴られ、さらに助けに来た純一にも殴られ火をつけられる。純一は万里子を助け、閉じ込めただけの康孝に対し、康孝が吸ったタバコの吸い殻のせいで火事が起きて一樹が亡くなったと追い詰める。そして康孝は中学校の屋上から飛び降りる。
④一年後の連絡網
国際ボランティア隊員の同期、近藤亮介が巻き爪が悪化して手術したことを三浦正晴に知らせる文通。同期の永田純一の元に日本から彼女が会いに来た話や看護師隊員の山野梨恵も登場する。
【感想】
全てが手紙のやり取りで話が進んでいくので登場人物や内容を理解するのに時間がかかった。短編小説で、あの時何が起きていたのかというのをそれぞれの視点から見せていってコトの真相が明らかになっていく。
個人的にはこんな長い手紙をもらっても困るしやりとりに時間がかかる…電話とかで話した方がよい。 -
Posted by ブクログ
登場人物の誰もがNのために行動を起こす。そこには愛という名の呪縛があり、少しのすれ違いが大きなズレを生む。
相手はきっと知らない、わからないだろうという思い込みは綻びとなって人を蝕んでいく。
幼少期に傷ついた心は、一生残る。
母親に傷つけられたとしても、母親からの愛はどうしても抗えないのが子供だというのが苦しくなった。
湊かなえは、母親と子供の呪縛をいい意味で嫌というほど鮮明に書いてくれる。読後、本当に心が苦しくなって仕方がなかった。
去年広島の福山駅の近くで立ち寄った古本屋さんで購入した。湊かなえは広島県出身だったから、ちょうど旅行の記念にと思った。一年以上経ってようやく読めた。あまり湊かなえの本を読んでいないから、手に取っていきたいと思う。