湊かなえのレビュー一覧
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AIによると、「イヤミスとは、悪意に満ちた人物や救いのない結末などによって、嫌な気持ちになるミステリー(推理小説)作品」だという。
そういう意味では、この作品はイヤミスじゃないし、ドロドロ感もない。
境遇の似ている二人は性格が正反対に近いのに、あるいはそれ故に惹かれ合い、強い絆で、強いリボンで結ばれている。
ミステリー展開は予想通りだったが、人と人のつながりは爽やか(爽やかすぎる?)だった。
陽子と夫の正紀の、
「陽子がいったいどんな悪いことをした」
「だって…」
に象徴されている。
湊かなえさんは、
「ひとつの事件を点ではなく、線や面でとらえたい」と話している。
事件だけじゃない。当たり前だ -
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女性同士の連帯のことをシスターフッドと呼ぶけれど、そこに母と娘も入るらしいということを最近知った。確かに、男性優位の社会(家庭)では、女性の家族は連帯せざるを得ないと思う。でも、健全な連帯(?)にはお互いの自立、自律が欠かせない気もする。そういう意味では、母と娘は家庭という狭い社会の中だと連帯ではなく依存に陥りやすいのかもしれないな、と感じた。
すごく雑に感想をひとことで言うと、みんなお母さん好きすぎるだろ、に尽きる。もはや人間扱いされてない。それゆえに人としての人権もない。
最終章がハッピーエンドに思えるけど、ほんとうにそう思っていいのか?と思わされるほど途中はなかなか複雑怪奇な心理劇であり -
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山、猫、珈琲好きの湊かなえさんが朝日新聞・神戸新聞・日経新聞などで連載されてたエッセイをまとめた本です。娘のオススメで読みました。
広島県因島ご出身で淡路島在住の湊さん。山好きとして、女性として、妻として、作家として色々と綴って下さってます。淡路島グルメをたくさん取り上げられてて、本当に美味しそう。鯛そうめん食べてみたい。
湊さんご自身の阪神淡路大震災や青年海外協力隊でのご経験が『絶唱』の元になってるのかな。瀬戸内海の美しい景色が目に浮かぶような『望郷』は瀬戸内のご出身だからなんだな。とか思いつつ読みました。
久々に『望郷』が読みたくなったな。
湊さん作品の中で『望郷』が1番好き -
Posted by ブクログ
ベストセラー作家の初エッセーはとても楽しい時間でした。私は作家の私生活は余り興味が無い方なので、結婚してから作家デビューってあり得ないと思いました。ましてや青年海外協力隊としてトンガ王国に赴任していてその夢のキッカケが森村桂さんの『天国にいちばん近い島』ニューカレドニア❣️私も憧れました。でも湊かなえ先生は自分の南の島を探す‼️そこが私と湊かなえ先生の違いなんですね。短大を卒業し学生の頃から付き合っていた彼と結婚して子供が生まれ昔はBOOKOFFなんて無かったから本を買って読む習慣も育児や家事に追われてほぼない毎日の中で嫁ぎ先で購読していた『家の光』や『育児書』『家庭の医学』などが私の愛読書だ
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本好き仲間が、うっかり2冊かってしまったのを譲り受けた1冊。
湊かなえさんは「イヤミスの女王」と言われているのを知っていたから読むのを避けてきたけれど、青春モノも書いておられるとは知らなかった。そしておもしろかった!
陸上競技をあきらめざるを得なかった圭祐が、放送部の活動に熱くなっていくところも、反発しあっていた三年生と二年生が正也の作品をきっかけにひとつになっていくところも、正也が書いた脚本について先輩たちからアドバイスするところも良かった。
そしてラジオドラマで、脚本を声やサウンドエフェクトでどう表現していくか、部員たちが学年の垣根を越えて意見を出し合っていく様が瑞々しくてまぶしい。