湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ毎日1章ずつ読み進めようと思っていたのに、続きが気になりすぎて数時間で読み終えてしまった。
これだけ薄い本なのに、内容は思ってた以上に重くて、登場人物に共感できる部分もあればそうでもない部分もある、とても考えさせられる1冊だった。
エミリちゃんのお母さんの言葉によって何年も苦しめられてきた4人のストーリーとお母さん目線での章を読んで、どちらも過去にトラウマがあって、だからあんな言葉が出てしまったお母さんの気持ちもわかるし、それに囚われてしまった4人の苦しみもよく分かった。
自分がこの作品に出てくる登場人物たちの年齢ではない(子供でも大人でも母親でもない)から、あまりリアルには考えられなかっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ私が10代の頃に読んだこの作品を十数年ぶりに再読。最初に読んだ時は、読後感が最悪で、湊かなえは何て胸糞悪い本を書くんだ…と思ったことを強烈に覚えていた。(褒めてます)
そして久々に贖罪読みたいなーと思い読み直したら、そこまで胸糞悪くはならなかった。大人になって自分の感じ方が変わったのか?
まぁでもエミリちゃんの殺され方は胸糞悪いけど。
話はとても読みやすく、結末は知っているはずなのにどんどん引き込まれて、1日で読んでしまった。
全部が繋がっていて面白かった。
何ともバカっぽい感想しか出てこないのですが、とにかく全部が繋がっていて面白かったのです!
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Posted by ブクログ
ネタバレドラマを先に観て、湊かなえ持ちの妹から借りました。
原作と実写版、それぞれの良さがあります。
「あの日」に何が起こってたかを知っている状態で読んだけれど、面白かったです。心が痛い。
原作は順番に独白形式なので、各々の心情が生々しかったです。
伝えていれば何かが変わったのか、でもNを守りたいから言えなかった…が積み重なって、事態が悪い方へと転がり落ちていく。
全てが過去となった今ならそれがわかる、というのも切ないです。
最中は必死なので気付かない。
ドラマは要素が追加されていて、状況把握がしやすくなっててこちらも面白かった。
追加要素も余計ではなく、わかりやすくなってる…と。それもすごい。