湊かなえのレビュー一覧

  • 白ゆき姫殺人事件

    Posted by ブクログ

    一言で言うと人間の怖さを描いた、現代の闇を描いた作品。構成も斬新で、どんどんこの世界観に引き込まれていく。いかにもありそうで、いつこうなっても不思議ではないと思ってしまう恐ろしさ。まさにイヤミス。でも面白かった。

    0
    2026年02月19日
  • 夜行観覧車

    Posted by ブクログ

    【短評】
    皆が憧れる高級住宅街・ひばりヶ丘において突如として発生した殺人事件。母親が父親を撲殺し、息子は行方不明となった。真相は杳として知れない。
    本作は「殺人事件」により揺り動かされる複数の家族の物語である。
    娘の「発作」に悩む家族。ひばりヶ丘の「伝統」を守りたい家族。そして、殺人事件という非日常の当事者となった家族。各人の思惑と行動が複雑に絡み合いながら、どこか歪な家族の在り方が変化が起こっていくー…

    至極読み易かった。構造的にはかなり変な物語なのだが、そこは歴戦の作家・湊かなえである、癖の無い平易で率直な文章で以てして、するりと脳内にインプットされていく。何だかんだと二日程で読み終わっ

    0
    2026年02月18日
  • ユートピア

    Posted by ブクログ

    ユートピア
    湊かなえ

    湊かなえ19作目
    山本周五郎賞受賞作品
    交通事故に遭い車椅子となった久美子
    彼女を支えて、他の不自由な人たちをも支えるため
    母親3人はボランティア団体「クララの翼」を立ち上げる
    最初は評判が良く、たくさんの支援金が集まり、雑誌のインタビューも受ける
    しかしある噂はネットを介して広がり悪意に満ちていく
    そして大きな事件が起きる…

    同じ集英社刊行の「白雪姫殺人事件」のように噂がネットを介して広がり、徐々に悪意に満たされていく過程が詳らかに書かれています
    そこは人間の奥底に潜んでいるドロドロとして真っ黒なものに溢れています
    やはり湊先生はそういうものを描かせると日本一です

    0
    2026年02月15日
  • 夜行観覧車

    Posted by ブクログ

    湊かなえさんの作品の中でこの本が一番好きです。
    めっちゃ分かる⋯と共感するところが多すぎます。
    まだ読んだことない人にはぜひ読んでほしい。

    0
    2026年02月12日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

    Posted by ブクログ

    母と娘にまつわる殺意までに変わるほどの関係を書いた6個の短編集。
    胸が苦しくて涙が出そうだった。視点が変わるだけで愛にも憎しみにも変わる、共感したはずなのに次の編では敵視した側に共感してしまう湊かなえの人間の書き方。

    0
    2026年02月12日
  • 山女日記

    Posted by ブクログ

    ありきたりな山歩きかもしれないが、柔らかい言葉に沿って辿って行きながら、主人公の心境に共感を覚える。
    湊さんは山好き花好きでした、この本を読んで知ったのだが、日記という題名は本人のものではなく、参加して登山情報を得ているSNSの名前でした。

    8つの題名のように登った8か所の山にまつわる話で。薄ぅく繋がっている。
    主人公はアラサー女子。

    もう遠くなったが、軽々と峰を超えていた頃を思い出す。あの頃の穂高や白馬を、足が追いつかなくなってからも未練たっぷりに麓から仰いだことも何度かある。

    ガレ場を歩く感じや鎖場の感触など懐かしいシーンに、うら悲しいような気持でメンバーの顔を思いだした。

    アラサ

    0
    2026年02月08日
  • 往復書簡

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    手紙でのやり取りを小説にするという斬新な作品でした。
    また作品自体は短編集で、一つ一つに小さなどんでん返しがあり、サクサクと読むことができました。
    手紙だからこその嘘や表現というものが散りばめられており、普段の小説とは違った面白さがありました。
    短編の中では、20年後の宿題が1番好きでした。
    6人それぞれの事件に対する思い、先生が依頼した真意など、物語として引き込まれていきました。

    0
    2026年02月08日
  • 夜行観覧車

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    オーディブルで聴きました。
    安田章大さんの朗読が聴きたかったのと、ドラマが衝撃的だったことを覚えていたので。
    ドラマで感じた怖さと、小説での怖さが全然違っていた。
    まわりからは幸せそうにしか見えなかった家庭で起こる殺人の、その理由がとても怖いと思った。小さな傷が積み重なっていて、最後の一押しは些細なことなのに。
    人間の嫌なところを見せつけてくるようなストーリーだけど、我が家で娘が大暴れしてるのに妻を助けようとせず逃げてしまう夫がいちばん許せなかった。

    0
    2026年02月04日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    4話分入っていて、短編なので飽きずにサクサク読めた。
    1つ目の話は小説家を目指す3人の話
    スタート地点は一緒だったはずなのに、自分もこんなに頑張っているはずなのに、、と相手の活躍を見て妬んだり羨んだり。はたまた自分の方が格上だと思っているうちは相手を下に見てばかにしていたり。
    ほんとは他人と比べることなんて無いはずなのにどうしてもそう思ってしまうことはあるよなと自分にも心当たりがありました。ただ、一概に妬み嫉みが悪くはなく、それをバネに自分も頑張ろうと思えるかどうかが人間の成長への繋がることを再認識しました。

    2つ目の話は同じアパートに住む子どもたちの話
    ほとんど最後まで女の子視点から語られ

    0
    2026年02月03日
  • 山女日記

    Posted by ブクログ

    山に登りたくなった!

    私はまだまだビギナーですが、後書きの「山にいる時間は濃い」っていうのはよくわかる気がする。
    多少なりとも命をかける遊びだから、チームとして連帯して関係性も濃くなる感じがあるのかな

    0
    2026年02月03日
  • 夜行観覧車

    Posted by ブクログ

    事件の真相を知りたかったなあとモヤモヤして読み終わったのが正直な感想。だけど逆に全部明らかにさせないのも奥深さを演出してる。
    ドロドロな奥様方のやり取りがあったが、終盤にかけて少しずつ良くなっていき、後味は割と良い!
    10話完結だけど、一夜で観切っちゃうドラマを観たような満足感。

    0
    2026年02月02日
  • ユートピア

    Posted by ブクログ

    初めは登場人物の数が多く感じ、混乱してしまったがそれぞれの登場人物の主観を丁寧に描かれていたので何が起きているのかをしっかりと捉えることができた。小さなコミュニティで起きがちな人間模様に加えて外部からやってきた人と織りなされる複雑な化学反応が現実的でぞくぞくした。どんなに仲良くなったと思っていても、大人になると相手の行動を深読みし善意をそのまま受け止めるのが難しくなることが描かれている。それに対して二人の少女が織りなす友情は誰にも邪魔されない眩しいものとして描かれている。自分が真っ正面からぶつかっていったとしても自分の思い通りに受け取ってもらえないもどかしさを感じることはこれから私にもたくさん

    0
    2026年02月01日
  • サファイア

    Posted by ブクログ

    読みながら、「短編集もイケるな!」と思いました。
    一話読み切りタイプですが、読みやすいのに、しっかりミステリーを織り込んでくるので、かなり満足感の高い1冊でした。

    0
    2026年01月31日
  • ドキュメント

    Posted by ブクログ

    前作のブロードキャストがある事を知らずに読んだ。 放送部が部の機材獲得のためにマラソン大会に出るところから始まり獲得した景品がきっかけで物語が動き出す。 解説にも記載されてるが読者を傍観者ではなく当事者と同じ目線にさせられる。続編から読んでも楽しめた

    0
    2026年01月30日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

    Posted by ブクログ

    よかった、自分は優しくない。と思った。

    あなたは優しくない。
    まさにその通り。
    優しい人なんて本当に滅多にいない。
    優しいと言われる人の大体は、人に興味がなくて無害、無関心で、気が弱く多くのことを押し付けられる人のことを言う。

    そんな人を、『押し付けてもいい人』と表すと、その人を利用しているのがバレてしまうから、うまく誤魔化すように『優しい人』って表現する。

    そうやって、押し付けて利用する人が大半なんだろうけど、たまにその優しい様を勘違いして本当に優しくて素敵な人だと思って近付かれることがある。
    でも近付けば化けの皮が剥がれて、ただの無関心で偽りの優しさだったと気付く。
    その時に裏切られ

    0
    2026年01月29日
  • カケラ

    Posted by ブクログ

    美容外科の先生と登場人物との喋り言葉がメインで構成されている。
    ほんとにリアルな内容の会話、些細な会話があってすごい状況は入ってきやすい。
    自分が美容外科の先生になって、登場人物と話してるような臨場感がある。
    みんな独特で(美容外科の先生自身も笑)面白い。
    読んでいくうちに、美容外科の先生がどんな人柄なのかも次第にわかってきて面白ってなる

    色んな立場の人がいて、色んな意見考えを持ってる。これは当たり前。だからこそ、自分が見えてる一方向からの視点で相手の全てがわかる訳じゃない。悪評の裏には切ない過去があるかもしれない。

    皆が皆それぞれに自己正当化をしていて、なんか少し醜いなと感じた。特に学校

    0
    2026年01月29日
  • 白ゆき姫殺人事件

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    信用できない語り手のオンパレード。
    あっちもこっちも嘘だったり記憶が曲がっているので何が何だか。さらにその証言の都合のいいところだけを使った週刊誌。完全にカオス。という状態を楽しめる内容でした。
    城野さんの最後の証言も怪しいし、ブログも本人が書いたように見えるし…面白かった

    0
    2026年01月28日
  • 残照の頂 続・山女日記

    Posted by ブクログ

    山女日記よりもこちらの方が面白かった。後立山連峰の話がこの先どうなるの?とイヤミス~って感じで面白かった。
    通過したつらい日々は辛かったと認めればいい、大変だったと口に出せばいい。そこを乗り越えた自分を素直にねぎらえばいい、そこから次の目的地を探せばいい。

    ・鹿島槍ヶ岳

    0
    2026年01月28日
  • 落日

    Posted by ブクログ

    オーディブルにて

    一応スッキリはしたんだけど、
    胸糞の悪さともやもやが残る作品だった。

    虚言癖のJKってたちが悪い。
    同情できる部分が見当たらなかった。

    0
    2026年01月28日
  • ブロードキャスト【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    いろいろな意味で湊かなえさんの新境地的作品なのだなと思います。
    登場人物たちを通して語られる「言葉」あるいはもっと深く「創作」の素晴らしさは、本心から滲み出たものなのでしょう。本作の主軸となるラジオドラマも作家デビュー前の著者に大きく関わることですし、ある種の原点回帰なのかなとも感じました。
    ただ、ところどころ展開的な繋がりを断ち切るような部分があって気になりました。もう少し場面展開に説明が必要なんじゃないかと。ある程度小説に慣れた人なら察して読めますけれど、誰でもわかりやすく読み進められる文章ではないのかもしれません。

    0
    2026年01月27日