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高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。『告白』の著者が描く、衝撃の「家族」小説。
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Posted by ブクログ
湊かなえ作品といえば、なんといってもイヤミス、また各登場人物の内面に焦点を当てる描き方が特徴ですが、本作品も決して例外ではありません。ある家族の殺人事件をめぐり、家族関係、さらにはご近所関係が動揺していく様子に、読む側の気持ちは暗くなるばかり。登場人物はクセのある人ばかりですが、決して現実離れしてい...続きを読むない設定なのがモヤモヤを引き立たせます。個人個人に視点が転換していく物語の描き方は、人物内の建前と心情の違いを明確に突きつけてくるため、人間関係が複雑化する現代を生きる読者は納得感と同時に恐怖感をも抱くのではないでしょうか。全体を通し暗い作品ですが、このモヤモヤ感、不快感こそ湊かなえ作品の醍醐味だな、と思わせる作品でもありました。元気な時に一気読みすることをお勧めします。笑
再読です。 イヤミス、イヤミス言われてますが、イヤなだけでした。タイトル回収する場面で、読者のほとんどが虫の息だったのではないでしょうか。 よく肥えた土の上には良い野菜が育つと言いますが、高い金を払って土に贅を費やした愚か者たちに野菜の程度など分かるはずもない。 そんなアメリカンジョークみたいな...続きを読む感想が出てきてしまうくらい、イヤな物語でした。きつぅ。
読みやすかった。殺人事件そのものにフォーカスが無くて、起こった殺人事件の周りの人間達の話だったので、新鮮に感じた。 最後の方は気になってどんどん読み進めてしまい、一気に読んだ。 感想に、登場人物の性格が悪すぎて気分が悪い、ようなことが多々書かれていたが、人間の奥底はみなこんな感じのこと思ってるのでは...続きを読むないかなぁ~と思いながら私は読んだ。
・土地に狂わされた(あるいは狂わされたと思っている)人たちの話 ・彩花の描写を読んでいると、タワマン文学のキャラ造形(特に麻布競馬場の)には湊かなえイズムが流れているように思う ・ピエロ的な立ち回りをする小島サトコを筆頭に、単一の価値観では一概に善悪を判断できないというか……その複雑さゆえに対立が生...続きを読むまれているんだろうけど、二項対立で生まれる分断とは毛色が違うとはっきり感じた。単純な対立の方が意外にも解決の糸口がないというか。 個人的な感想としては、彩花の暴力描写になるたびに胸がひゅっとした。腹が立って死にそうなときに思いきっきり物を投げれたら、と思ったことがあるけど、それを実行している人を見ると自分が理性を捨てなくてよかったと思えた。自分より狂ってる人を見ると落ち着くのは小説でも起こるらしい。
読みやすい
終わり方がモヤァァ;つД`) でもすごく読みやすかった。 どこかで手を施していたらどうにかなっていたのかも、、、なんで当事者じゃないから言えることなのかもしれない。 家族みんなで普通に暮らすって簡単なようでいて、実は脆くて危なっかしくて、家族であろうとお互いの気づかいがあって初めて成り立つのだな、と...続きを読む。 サクサク読めて面白かった。
#ドキドキハラハラ #ドロドロ #ダーク
家庭内殺人がおきた家族と、その周りの住人の視点から物語が進む。時系列が前後したり語り手も変わるが、読みやすかった。 殺人が起きた家庭よりも周りの住人のほうが破茶滅茶で、事件よりもその人たちの行く末の方が気になって読み進めてしまった。 高級住宅街って、人間独特な世界で面白い。
高級住宅街で起こった事件。その家族と近隣の家族からの視点で描かれていて、ほとんどの登場人物がまともじゃない。モヤモヤしながら読むという状態を楽しめた。
〜人生の棚卸し〜 人生はいつでも立ち止まっていいし、後ろを振り返ることの重要性を感じた。 家族と足並みを揃える大事さを知れた作品。 その一方で 「人間関係が本音と建前の恐ろしさがリアル過ぎて、人付き合い恐怖症になるわ」
【短評】 皆が憧れる高級住宅街・ひばりヶ丘において突如として発生した殺人事件。母親が父親を撲殺し、息子は行方不明となった。真相は杳として知れない。 本作は「殺人事件」により揺り動かされる複数の家族の物語である。 娘の「発作」に悩む家族。ひばりヶ丘の「伝統」を守りたい家族。そして、殺人事件という非日常...続きを読むの当事者となった家族。各人の思惑と行動が複雑に絡み合いながら、どこか歪な家族の在り方が変化が起こっていくー… 至極読み易かった。構造的にはかなり変な物語なのだが、そこは歴戦の作家・湊かなえである、癖の無い平易で率直な文章で以てして、するりと脳内にインプットされていく。何だかんだと二日程で読み終わってしまったのだから、脱帽である。 分類に悩む類の小説。ミステリィと言えばミステリィなのだが、実態は「殺人事件」を呼び水にした家族の変化を描いた物語だ。強いて言えばホワイダニット。ミステリィとするなら決定的な謎が残存するし、家族小説とするなら事例が突飛に過ぎる。故に「変」だと評した。だが、読めるし、読ませる。何とも不思議な小説だ。 群像劇めいた趣向が凝らされており、細やかに視点を切り替えることにより、物語が連関し、真相が炙り出される構成は流石の一言。ストレスは一切感じなかった。 ともあれ、登場人物たちが軒並みある種の「弱さ」を抱えた人間であり、快刀乱麻を断つような爽快感とは無縁である。「どの口が言うのだ」と何度か思わされた。他方「弱さ」の描写が非常に綿密で、時に惹き込まれると同時に、そのすれ違いに歯噛みさせられる。 快哉を叫ぶ類の作品ではないが、しみじみと余韻に浸ることの出来る良作だと思う。 【気に入った点】 ●視点の使い分けの巧みさ。発作的に暴れる娘を見つめる母の視点と、「家」に拘泥する母を冷たく憎悪する娘の視点のすれ違い等、内面⇔外面のギャップが散りばめられており「嗚呼、ズレてんなぁ」と歯噛みすることしばしば。「殺人事件」という究極の非日常により、そうした歪みが爆発する構成も巧い。 ●「分かるわぁ」という登場人物と「お前は駄目だ」という登場人物が混在する。ようは、誰に移入するかという話だ。同じ弱さを抱えた人物に寄り添ったり、絶対に許せない人間に憤慨したりするのがこの作品の妙味なのだろう。貴方は誰が気になるだろうか。 【気になった点】 ●群像劇として見た場合、「偶然の出会い」の頻発がやや気になる。人と人が行き合う確率は思いの外低いのではないだろうか。互いに影響を与える要素が「偶々そこに居た」が多く、それは少し都合が良すぎやしないかしらと思った。 ●遠藤啓介(えんどうけいすけ)。嫌いである。エンディングにしれっと混じるんじゃないと思った。遠藤家の問題の多くはこの男にある、と私は思ってしまったが、それこそが「誰に移入するか」という本作の妙味の一つではある。 夜行観覧車とは面白いタイトルだ。 近い将来、ひばりヶ丘に立ち、綺羅綺羅と回るであろう観覧車。それぞれの家族がそれをどんな思いで見つめるのか、思いを馳せるのも一興だろう。
湊かなえさんの作品の中でこの本が一番好きです。 めっちゃ分かる⋯と共感するところが多すぎます。 まだ読んだことない人にはぜひ読んでほしい。
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