【感想・ネタバレ】夜行観覧車のレビュー

あらすじ

高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。『告白』の著者が描く、衝撃の「家族」小説。

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ネタバレ

高級住宅街・ひばりが丘で起きた殺人事件。
エリート一家の主人がその妻に撲殺された。遺された三人の子どもたち、向かいの家に住む母娘、近所のおせっかいなおば様…様々な人の視点から事件を紐解いた先には、、、

うーん、面白かった。
とりたてて派手さはないし、深い感動やスリリングな展開もないのだが、先が気になってさくさくさくと読破。なんというか、後を引くような面白さがあって、やめ時が分からなくなる作品だった。明確に章立てがあるので、きりの良いタイミングは定期的に訪れるのだが、なんとなく先が気になって、ついつい夜ふかししてしまった。

遠藤真弓にものすっっっっごくイライラした。
娘・彩花に酷い暴言を吐かれても、溜め込むばかりでもだもだしている真弓。ちゃんと叱れよ。それができないなら医療に繋げれば?何でそこで事なかれ主義発揮して言いなりになるの?もーーーーーとてもストレスが溜まった。彼女と夫・啓介が彩花を「これでいい」と思わせてしまっているのだ。何とかしてくれ。不快感で胸を掻きむしりそうだ。そもそも合否判定が出る前に、娘の受験校(しかも唯一の)を周囲に喋るという禁忌肢を選んでしまっている時点で人間として終わってると思う。

価値観を押し付けてはいけない。
こと子供に価値観を押し付けないというのは、注意していても失敗することはある。学歴の普通、人生プランの普通…かくあるべしという訓話じみたものを私もしてしまいがちだが、そろそろ長女は鬱陶しく思い始める年頃だろう。子供のステータスをもって自分の価値を示そうとしだすと子供との関係は歪んでいくのだろうとも思う。子供の成功は子供の物、子供の失敗も子供の物。親子と言えど線引って大事だ。案外、子供に豊かな土壌を耕せるだけの環境を準備した後、巣立たなければいけないのは親の方なのかもしれない。他人事じゃないなあ。

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2026年02月14日

Posted by ブクログ

読みやすかった。殺人事件そのものにフォーカスが無くて、起こった殺人事件の周りの人間達の話だったので、新鮮に感じた。
最後の方は気になってどんどん読み進めてしまい、一気に読んだ。
感想に、登場人物の性格が悪すぎて気分が悪い、ようなことが多々書かれていたが、人間の奥底はみなこんな感じのこと思ってるのではないかなぁ~と思いながら私は読んだ。

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2026年01月16日

Posted by ブクログ

・土地に狂わされた(あるいは狂わされたと思っている)人たちの話
・彩花の描写を読んでいると、タワマン文学のキャラ造形(特に麻布競馬場の)には湊かなえイズムが流れているように思う
・ピエロ的な立ち回りをする小島サトコを筆頭に、単一の価値観では一概に善悪を判断できないというか……その複雑さゆえに対立が生まれているんだろうけど、二項対立で生まれる分断とは毛色が違うとはっきり感じた。単純な対立の方が意外にも解決の糸口がないというか。

個人的な感想としては、彩花の暴力描写になるたびに胸がひゅっとした。腹が立って死にそうなときに思いきっきり物を投げれたら、と思ったことがあるけど、それを実行している人を見ると自分が理性を捨てなくてよかったと思えた。自分より狂ってる人を見ると落ち着くのは小説でも起こるらしい。

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2025年11月29日

QM

購入済み

読みやすい

終わり方がモヤァァ;つД`) でもすごく読みやすかった。 どこかで手を施していたらどうにかなっていたのかも、、、なんで当事者じゃないから言えることなのかもしれない。 家族みんなで普通に暮らすって簡単なようでいて、実は脆くて危なっかしくて、家族であろうとお互いの気づかいがあって初めて成り立つのだな、と。 サクサク読めて面白かった。

#ドキドキハラハラ #ドロドロ #ダーク

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2024年03月17日

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ネタバレ

地域住民との人間関係や謎ルール、他人の家の事情も知らずに誹謗中傷をする人達がリアルに描かれており、現実世界に似たどす黒い感情を抱かされる作品だったと思う。前向きな作品では無いため苦手な人も多いと思うが、この何とも言えない思い作風が個人的には非常に面白かった。自分自身は田舎の謎ルールや人付き合いなどが嫌いで他人の目など全く気にしないが、普通の人達の感情ってこんな感じで、色々と大変なんだろうなーと少し俯瞰しながら読んだ。殺人事件はあるが、あまりミステリー要素は無かった。

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2026年02月21日

Posted by ブクログ

【短評】
皆が憧れる高級住宅街・ひばりヶ丘において突如として発生した殺人事件。母親が父親を撲殺し、息子は行方不明となった。真相は杳として知れない。
本作は「殺人事件」により揺り動かされる複数の家族の物語である。
娘の「発作」に悩む家族。ひばりヶ丘の「伝統」を守りたい家族。そして、殺人事件という非日常の当事者となった家族。各人の思惑と行動が複雑に絡み合いながら、どこか歪な家族の在り方が変化が起こっていくー…

至極読み易かった。構造的にはかなり変な物語なのだが、そこは歴戦の作家・湊かなえである、癖の無い平易で率直な文章で以てして、するりと脳内にインプットされていく。何だかんだと二日程で読み終わってしまったのだから、脱帽である。
分類に悩む類の小説。ミステリィと言えばミステリィなのだが、実態は「殺人事件」を呼び水にした家族の変化を描いた物語だ。強いて言えばホワイダニット。ミステリィとするなら決定的な謎が残存するし、家族小説とするなら事例が突飛に過ぎる。故に「変」だと評した。だが、読めるし、読ませる。何とも不思議な小説だ。

群像劇めいた趣向が凝らされており、細やかに視点を切り替えることにより、物語が連関し、真相が炙り出される構成は流石の一言。ストレスは一切感じなかった。
ともあれ、登場人物たちが軒並みある種の「弱さ」を抱えた人間であり、快刀乱麻を断つような爽快感とは無縁である。「どの口が言うのだ」と何度か思わされた。他方「弱さ」の描写が非常に綿密で、時に惹き込まれると同時に、そのすれ違いに歯噛みさせられる。

快哉を叫ぶ類の作品ではないが、しみじみと余韻に浸ることの出来る良作だと思う。

【気に入った点】
●視点の使い分けの巧みさ。発作的に暴れる娘を見つめる母の視点と、「家」に拘泥する母を冷たく憎悪する娘の視点のすれ違い等、内面⇔外面のギャップが散りばめられており「嗚呼、ズレてんなぁ」と歯噛みすることしばしば。「殺人事件」という究極の非日常により、そうした歪みが爆発する構成も巧い。
●「分かるわぁ」という登場人物と「お前は駄目だ」という登場人物が混在する。ようは、誰に移入するかという話だ。同じ弱さを抱えた人物に寄り添ったり、絶対に許せない人間に憤慨したりするのがこの作品の妙味なのだろう。貴方は誰が気になるだろうか。

【気になった点】
●群像劇として見た場合、「偶然の出会い」の頻発がやや気になる。人と人が行き合う確率は思いの外低いのではないだろうか。互いに影響を与える要素が「偶々そこに居た」が多く、それは少し都合が良すぎやしないかしらと思った。
●遠藤啓介(えんどうけいすけ)。嫌いである。エンディングにしれっと混じるんじゃないと思った。遠藤家の問題の多くはこの男にある、と私は思ってしまったが、それこそが「誰に移入するか」という本作の妙味の一つではある。

夜行観覧車とは面白いタイトルだ。
近い将来、ひばりヶ丘に立ち、綺羅綺羅と回るであろう観覧車。それぞれの家族がそれをどんな思いで見つめるのか、思いを馳せるのも一興だろう。

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2026年02月18日

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湊かなえさんの作品の中でこの本が一番好きです。
めっちゃ分かる⋯と共感するところが多すぎます。
まだ読んだことない人にはぜひ読んでほしい。

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2026年02月12日

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ネタバレ

オーディブルで聴きました。
安田章大さんの朗読が聴きたかったのと、ドラマが衝撃的だったことを覚えていたので。
ドラマで感じた怖さと、小説での怖さが全然違っていた。
まわりからは幸せそうにしか見えなかった家庭で起こる殺人の、その理由がとても怖いと思った。小さな傷が積み重なっていて、最後の一押しは些細なことなのに。
人間の嫌なところを見せつけてくるようなストーリーだけど、我が家で娘が大暴れしてるのに妻を助けようとせず逃げてしまう夫がいちばん許せなかった。

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2026年02月04日

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事件の真相を知りたかったなあとモヤモヤして読み終わったのが正直な感想。だけど逆に全部明らかにさせないのも奥深さを演出してる。
ドロドロな奥様方のやり取りがあったが、終盤にかけて少しずつ良くなっていき、後味は割と良い!
10話完結だけど、一夜で観切っちゃうドラマを観たような満足感。

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2026年02月02日

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嫌なヤツが沢山出てくる。同情しそうに、見直しそうになるけど、ちゃんとまた嫌なヤツだなと思わせてくれる。

事象はひとつでも、事実は人の数だけある。
どんなに客観的に物事を見ているつもりでも、自分の知り得る世界なんてほんの少しなのだから、結局はほぼ主観なのだということを、忘れずに生きていきたい。

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2026年01月10日

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登場人物ほぼ全員、嫌なところがある。
(比奈子の友達の歩美家族は比較的まともに見えるが)
ダントツで腹が立ったのは、高橋家の長男の彼女。
なんでお前に言われなあかんねん!!と何度も口汚く、腹が立ってしまった。

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2026年01月06日

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1/2 夜行観覧車

殺人事件を取り扱うミステリではありながら、どちらかというと残された被害者、加害者たちの
人間模様に重きを置いた作品。

かなり大胆に「嫌な人」かつ、周りにいてもおかしくない人が、精緻に描かれており、
人によっては読み進めるのも苦しくなる可能性もありそうです。

途中途中目を瞑りたくなるような、人間の嫌な部分とか、自分の立場に置き換えたらグッとくるシーンも多いですが、
湊かなえさんらしい感情の動かされ方をしたなと思いました。

途中からは先を読む手が止められずに夜更かししてしまいました。

高級住宅街にあるさまざまな家庭を描きながら、これを「観覧車」とタイトルつけたところのセンスの良さ。
久しぶりに食らったなあと思う作品でした。

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2026年01月05日

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没入感抜群の作品だった。登場人物の心理描写が優れていて、一人一人の視線を追いながら、最後まで物語を追いかけていた気がする。これが湊さんのすごいところだと思う。

殺人事件を扱った作品ではあるが、真犯人や動機を追うことが主目的ではなく、登場人物たちの語りを通して主題について考えさせることが、作家の狙いではないだろうか。だからこそ、やや貧弱に感じられる結末も、あまり気にならなかった。

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2025年12月19日

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オーディブル
こいつ嫌い!こいつも嫌い!うわーやだ!ほんとやだ!って思いながら聴いた
オーディブル、最高過ぎた。嫌な奴らがより煮詰まってた。

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2025年12月08日

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とっても嫌だった。
読んでる手が止まらない。読みやすくて、想像が容易くて嫌な気分になりながら読んでた。
こういう人いるよねとか、こういう状況あるよねとかこの人の気持ちもわかるよねとか……
さすが湊かなえ先生と言わざる負えない。最高だった

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2025年12月05日

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ネタバレ

父が母により殺されたエリート一家。
エリート一家(その子供たち)からの視点と近所の人視点が章ごとに変わり面白さを感じた。
家庭の事情は当事者しか分からないし、何処で相手の気持ちを逆撫でするか分からない…それを感じさせる本だった。
エリート一家の母が話にほぼでてこないのも興味深かった

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2025年11月25日

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ネタバレ

湊かなえさんの作品に出会ってから、読書の楽しさが再熱し、日々新しい本に出会うことで生活が改善されてきた。

告白を経て、この本を手に取る。
告白ほどのページを巡る手が止まらない作品ではなかったものの、人の心の闇が人の生活の日常にあることをまるで隣人として、
または内側から見てきたかのような描写や会話
本当にすごい作家さん。

パートしながら子育てして、夫は無関心、周りに引け目を感じながらも

耐える母が可哀想に思った。
母の背中を見ろ
親の期待もあるが、
自分でもよく生き方を決めろ

と言いたかった
なんとなく、あのひとに重なる…とか自分の人間関係を見渡してしまう作品でした。

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2025年11月11日

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ネタバレ

昔小説を読んだ気がしたけど忘れてしまっていたので再読。
湊さんらしい人間描写で、人の醜い部分が複雑に絡まりあっていた。
終わり方も別に希望がある訳ではないけど、このままここで生きていくというメッセージを感じて好き。

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

高級住宅地で周囲から認められる裕福な家庭、分不相応にもなんとかそこに住むことにしがみ付く家庭、昔からその地域に住み、そのことを誇りに思う老婆、いずれにも歪みがあり、歪みの元は虚栄心・憧れ・執着といった心にあることが描かれている。そして、最後には被害者である父・殺人者である母の子である3兄弟は母を守るために死んだ父に罪があったという偽証を行い、生きていくことにしたという顛末に、我々はどれほど真実を見ているのか、歪みがこういう顛末につながる恐れがあるという不安がこの作品のイヤミス的な面白いところだと思った。

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2026年02月19日

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読みやすくてあっという間に読めた。
登場人物みんなちょっと嫌な感じなんだけど、分かる〜〜っていうところも多くてリアルでちょっと怖かった!
最後の記事を読んで、???となった。
結局何が本当なんだろう、、

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2026年02月09日

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ミステリーとして読むと少し物足りなさはある。

家族のありかたを考える作品だった。登場人物が全員嫌な性格しててぞわぞわした。

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2026年01月25日

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ネタバレ

んん?最後の週刊フタバの記事が出てきたことでよくわからなくなった...。
バスケの道具を捨てたのは母じゃなかったの?
父はたかぼんを医学部に行かせたがってはなかったよね?勉強勉強いうなって母に言ってたんじゃないの?
事件の夜は父が厳しく指導していたって、父は帰ってきて騒ぎを鎮めただけじゃないの?

事実っていうのは見方はいろいろあると思うけど、こうも矛盾する?

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2026年01月14日

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読むのに時間がかかってしまったため、理解が少し難しかった。

他の湊かなえ作品に比べたら、あまり好みではないかも。登場人物全員嫌なやつで嫌な気持ちになるし、終わり方ももう一押し欲しかった

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2026年01月09日

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ネタバレ

あんまり進まなかったけど、後味は良い作品でした。
登場人物、みんな悪くない。きっと、イマの人たちもみんな悪くないんだろうな。

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2026年01月07日

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面白かったけど、ミステリーとして読んでたから終わり方がちょっと物足りなく感じてしまった…
ビラ剥がしのシーンの比奈子と歩美の友情がよかった。
高橋家の子供3人の関係もいいなと思った。
高橋母の妹と長男の彼女がその後どうなったかまで書いて欲しかったなあ…
ドラマは脚本家有名な人みたいだしその辺り補完されてるのかな

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2025年12月31日

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外から見れば理想の家庭。でも内側まで理想とは限らない——湊かなえ『夜行観覧車』を読んで、改めてそう思った。

高級住宅地という“きれいに整った場所”ほど、体面や比較が静かに人を縛っていく。誰の視点から見るかで印象が変わる構成も、現実の社会そのものみたいでぞっとする。

なかでも心を掴まれたのは子どもたちだった。親の願いや理想が先に立ち、子どもの感性や個性が置き去りにされていくとき、家族の歯車は少しずつ噛み合わなくなる。もし「それも君の力だね」と受け止められていたら——そんな“もしも”が胸に残る、苦くて切ない物語だった。

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2025年12月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いろんな必然が相絡まって夜行観覧車。
そりゃヒステリックすぎるよ、お子さま。
そして、引き金は誰が引くかよくわからないというのは、よくあることなのかもしれない。

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2025年12月25日

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誰の立場かによって登場人物のイメージがガラリと変わりました。読み進めやすいですが結末がはっきりしているわけではないので私はモヤモヤが残りました。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

殺人事件が起こった高橋家の近所に住む人たちとその家族の心情や交流を描いた小説。読みやすい書かれ方でどんどん読み進められた一方で、最後まで読んだときにあまり満足感がなかった。ただ、どの登場人物に対しても親近感がもてたり、身近にあるような感覚が残った

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2025年11月13日

Posted by ブクログ

高級住宅街に住む家族たちの物語。皆どこか近づきがた正確であり心情を持ち合わせている。家族のそれぞれのかたちとは。

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2025年11月01日

Posted by ブクログ

最終的に父親を殺したのは誰なのか、動機は何なのか消化不良気味
とはいえ隣家から見ると家族の実態なんて絶対にわからんだろうな、とも思える

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2025年10月19日

aru

私では理解できませんでした

湊かなえ先生の作品を初めて拝読しましたが、下記のような印象を受けました。

①登場人物の設定と言動のミスマッチさ
 →学生が複数人登場しますが、言動が達観しすぎていてもはや恐怖、気持ち悪さを覚えます。
②現実味のなさすぎる展開
 →読み進めている中ではリアリティを重視されているように感じたため、幾度とある突拍子もない展開に違和感を覚えました。
③登場人物の理解不能な思考回路
 →そこで納得するの?そこでそう考えるの?そこでそう諭すの?そこでそう行動するの?という場面が何度もありました。

上記が湊先生の良さということであれば、私はそれを楽しめるレベルには達していません。
ファンの方が見ると不快に感じられるかもしれませんが、率直なレビューをさせていただきました。失礼しました。

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2024年04月30日

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