【感想・ネタバレ】夜行観覧車のレビュー

あらすじ

高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。『告白』の著者が描く、衝撃の「家族」小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

父が母により殺されたエリート一家。
エリート一家(その子供たち)からの視点と近所の人視点が章ごとに変わり面白さを感じた。
家庭の事情は当事者しか分からないし、何処で相手の気持ちを逆撫でするか分からない…それを感じさせる本だった。
エリート一家の母が話にほぼでてこないのも興味深かった

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2025年11月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

湊かなえさんの作品に出会ってから、読書の楽しさが再熱し、日々新しい本に出会うことで生活が改善されてきた。

告白を経て、この本を手に取る。
告白ほどのページを巡る手が止まらない作品ではなかったものの、人の心の闇が人の生活の日常にあることをまるで隣人として、
または内側から見てきたかのような描写や会話
本当にすごい作家さん。

パートしながら子育てして、夫は無関心、周りに引け目を感じながらも

耐える母が可哀想に思った。
母の背中を見ろ
親の期待もあるが、
自分でもよく生き方を決めろ

と言いたかった
なんとなく、あのひとに重なる…とか自分の人間関係を見渡してしまう作品でした。

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2025年11月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

昔小説を読んだ気がしたけど忘れてしまっていたので再読。
湊さんらしい人間描写で、人の醜い部分が複雑に絡まりあっていた。
終わり方も別に希望がある訳ではないけど、このままここで生きていくというメッセージを感じて好き。

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

湊かなえの『夜行観覧車』を見終えて感じたのは、これは単なる高級住宅地の闇の物語じゃなくて、「誰の中にもある息苦しさ」の話なんだと思った。
坂道病って、結局は“人と比べることでしか自分を測れなくなる病”で、環境が違っても誰でもかかる可能性がある。

登場人物たちはそれぞれ、見栄や周囲の目、理想の家族像に縛られて、自分で自分の首を締めていた。
カップラーメンを隠れて食べなければいけないような夫婦関係――そんな小さな不自由が積もって、大きな悲劇を生む。
「もっと正直で、もっと弱さを見せられる関係」でいられたら、誰も壊れずに済んだのかもしれない。

子育てしている身としては、「明日は我が身」と感じる部分も多かった。
親の愛情って、どうしても“こうなってほしい”というエゴと紙一重で、
子どものためを思ってやったことが、実は子どもを傷つけることもある。
そしてその瞬間、親自身も同じくらいに傷ついている。

“正しさ”の中に潜む苦しさを描いた、静かで重くて、でもものすごくリアルな作品だった。

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2025年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

家族の物語。色々な人目線で書かれていて、その人の目線で読んでいる時には相手に対して強い嫌悪感を抱くが、別の人目線で読むと立場が逆転し、その人の気持ちも理解できる。作品の中にあった、積もっていたものが何かがきっかけで突然弾けるというのが、なるほどなと納得した。ミステリーで真相に迫るというよりは、各家庭の事情と、これからどう家族として生きて行くかが描かれた作品だった。

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2025年10月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

安定の湊かなえらしいドロドロさ加減。
各々の視点でそれはこう見えているのか ということは割と想像がしやすい方だったと思う。
結局マーくんとは何者だったのか…。

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2025年08月16日

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