絶唱(新潮文庫)

絶唱(新潮文庫)

737円 (税込)

3pt

五歳のとき双子の妹・毬絵は死んだ。生き残ったのは姉の雪絵――。奪われた人生を取り戻すため、わたしは今、あの場所に向かう(「楽園」)。思い出すのはいつも、最後に見たあの人の顔、取り消せない自分の言葉、守れなかった小さな命。あの日に今も、囚われている(「約束」)。誰にも言えない秘密を抱え、四人が辿り着いた南洋の島。ここからまた、物語は動き始める。喪失と再生を描く号泣ミステリー。(解説・中江有里)

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    阪神淡路大震災を経験した人たちの物語
    彼らは傷ついてトンガへと辿り着く
    時間は経っても彼らが傷ついた事実は決してなくならないそんな厳しいことをトンガの人たちが優しく包み込む温かな小説だった

    0
    2025年09月28日

    Posted by ブクログ

    震災について考えることは多い。自分は被災したことがないため、他人事のように思ってしまう。震災を利用した商売だけはしてはいけない。

    0
    2025年09月19日

    Posted by ブクログ

    トンガに関係する素敵な人、出来事と震災というテーマが混ざり合ったノンフィクションのような話。
    誰かの背中を押すこと、押されること。
    両方できることが幸せなんだと思います。

    0
    2025年08月10日

    Posted by ブクログ

    湊さんの経験に基づいた話だと知った時、鳥肌が止まらなかった。
    トンガの温かい人たち。いつか行ってみたいな。

    0
    2025年07月18日

    Posted by ブクログ

    トンガの人たちの明るく前向きな気持ちでいようとする姿勢がまぶしいです。悲しみに耽って、感情のままに泣いてばかりいることは簡単な一方、明るくいることって努力がいるんですよね。賑やかに故人を送り出す葬式もそうだし、見知らぬ人でも外で会ったら手を振ったり、声をかけて助け合ったり、先祖に感謝するのも、子ども

    0
    2025年07月15日

    Posted by ブクログ

    他の作品とはだいぶ作風が異なるけど、とても良かった。湊かなえの小説で一二を争うくらい好きかもしれない。
    南の島トンガと阪神淡路大震災というかけ離れた取り合わせだけど、それがとても良く合っている。挨拶や文化などトンガの描写が具体的で、リアリティを感じるところも良かった。
    他の話も良かったけれど表題作の

    0
    2025年08月16日

    Posted by ブクログ

    人間交差点。(大体の小説がそうだから、1行無駄使い)

    震災や南国の島が舞台。心の窮屈さ=逃げ場となりうる南国の楽園。

    言動の裏に利他があるか利己があるか、、ただ見た目では分からないのが他人の気持ちと過去。(大体の小説がそうだから、全文無駄使い)

    0
    2025年11月22日

    Posted by ブクログ

    私は、湊かなえ先生の小説は''母性''と''告白''しか読んだことなかったので、この本は比較的明るいように感じた。自分もバカンスに行っているような描写が楽しかったが、それぞれの登場人物が抱える悩みが見えたとき、ただ楽しい

    0
    2025年10月29日

    Posted by ブクログ

    「楽園」。この言葉からイメージされる楽園像は人それぞれ違ったものだろうが、この物語に出てきたトンガは私が思い描く楽園そのものだった。遠い遠い国の美しい島、濁りのない透明な空と海、白い砂浜に自分ただ1人。
    自分を殺して、押しつぶされながら、やっと辿り着いた楽園に心が震えた。

    また、「太陽」では、見事

    0
    2025年10月12日

    Posted by ブクログ

    それぞれのキャラクターと災害が様々な形で関わりあう。それによって登場人物がトンガ王国に行き、尚美さんと出会い、それぞれが抱える悩みや不満が事細かに描かれている。

    0
    2025年09月30日

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