【感想・ネタバレ】絶唱(新潮文庫)のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年02月18日

湊かなえさんの小説は何冊も読んできましたが、この作品が1番好きです!
トンガに行ってみたくなりました。

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Posted by ブクログ 2023年09月09日

どのお話も最後には希望を感じられる内容で、読み終わった後に暖かい気持ちになる。
湊かなえさんの、所謂イヤミスでは無いこの手のお話も私はとっても大好き

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Posted by ブクログ 2023年04月24日

ひとつひとつの話でも十分に楽しめるが、誰がどこで誰と繋がっているのかを知って何度も読み返したくなった。人が人に与える影響を考えさせられました。

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Posted by ブクログ 2024年01月11日

第1章「楽園」はミステリーだったが、ほかの3つの章はそうでは無かったことに拍子抜けしたが、それでも十分に楽しめる作品だった。
「楽園」では湊かなえ作品ではおなじみの、歪な愛を押し付ける母親を見ることが出来て、嫌な気持ちになりつつもテンションが上がった。
ほかの章でもそれぞれで、生々しい嫌さを持った登...続きを読む場人物が出てきて鬱屈した気持ちになったものの、結末はその章の主人公たちが未来の希望に少し目を向けて終わる漢字だったので、読み終わりはいつも温かい気持ちになった。
特に第3章「太陽」の結末は感動的だった。杏子にとってセミシさんが、あたたかい光で包み込む太陽であったように、自分も誰かにとって太陽のような存在になれたらいいなと思った。
第4章「絶唱」の「ー自分のことを語りたがるのは境界線のもっと外側にいた人たちばかりなのです。」という言葉が印象的だった。震災に限らず、事件の渦中にいた人間はいちばん辛い思いをした人を目の当たりにしているから不用意に発言をしないんだろうなと思った。

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Posted by ブクログ 2024年01月08日

阪神淡路大震災によって生じた哀しみを抱える4人の主人公の物語。大地震のような大きな災害を前にして、なぜ自分は生きているのか、なぜあの人は死んでしまったのかを問い続ける。人は偶然生きていて偶然死んでいくものだということを改めて感じた。

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Posted by ブクログ 2024年01月05日

阪神淡路大震災に関わる傷を抱えた人々の物語。舞台は美しい海を持つフレンドリーアイランド、トンガ。登場人物が少しずつ交錯する連作。読後はあたたかな気持ちになった。

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Posted by ブクログ 2023年11月19日

フレンドリー。トンガに行きたくなっちゃうね。
「約束」だけ読んだ記憶がある。なんだったかな。
連作ならではの面白さにも引き込まれました。

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Posted by ブクログ 2023年11月12日

4人の女性達の経験した阪神淡路大震災と過去からの再生を描いている連作短編集。
それぞれがたどり着いた南洋の島で物語が動き出す。

特に印象的だったのが表題にもなっている『絶唱』でした。
震災を経験した方が、こんなに複雑な思いを抱えていたなんて…。

こうした思いが、湊かなえさんの物語を書く出発点であ...続きを読むり、原動力となっているのかな…と感じます。

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Posted by ブクログ 2023年10月24日

トンガとゆう全ての人を受け入れてくれる国、いや尚美さんが全ての人を受け入れてくれるのか

めずらしく全てが繋がってはいるけど短編集のようなお話
初めの『楽園』の展開は湊さんらしくてどんどん続きが読みたくなる感じで、オチもおもしろかった

その後『約束』『太陽』と読み最後『絶唱』を読むと気づくと涙が止...続きを読むまらなくなってて最後にはじわーんと心があったかくなった

震災に限らず忘れてはいけないそれぞれの記憶があって、
どこかで赦しを求めてること、自分を責め続けていることは多くの人にとってあるモノなのかなと思った

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Posted by ブクログ 2023年09月26日

もっと丁寧に読むべきだった。

大きなダメージを受けたことの回復は、なかなか難しい。
しかし、
ちょっとした見え方の違い、小さな家族のもめごと、小さな交通事故、いろんな小さなことは、消化してもらいました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月08日

ノンフィクションを元にしたフィクション。時間が経つことでやっと書けるようになったんだろうか。読んでいて、東北大震災の時のことをいろいろ思い出した。
トンガって本当にこの小説に出てくるような素敵な所なんだろうか。いつか行ってみたいな(たぶん行かないけど)。

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Posted by ブクログ 2023年08月16日

喪失と再生を描いた短編集です。
どの話も阪神淡路大震災が背景にあり、それに人生を大きく揺さぶられた登場人物たちが描かれています。
どの話も希望を感じられるもので、読後感は温かい気持ちになるものでした。
それでも内容はそれなりに重く、人間のグロテスクな一面を見ることが出来るものでした。
とはいえ、湊か...続きを読むなえ作品の中ではかなり優しい物語に位置づけられるものだと思います。

作中の「子どものときのことを憶えていない、と平気な顔をして言う人は、普通に楽しく過ごしていたからだ。憶えていない、イコール、幸せ、だ。」というフレーズに深く共感しました。
恐怖と隣合わせの日常を送った者ほど幼少期の記憶は根深く残りますよね。分かります。

ラストの絶唱を読んで、なるほどこの本はそういうコンセプトだったのか!と納得しました。
ノンフィクションなのかフィクションなのか気になりますが、どちらにせよ当事者の皆様が現在平穏に暮らしていられるよう心よりお祈り申し上げます。

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Posted by ブクログ 2023年03月24日

主人公一人ひとりが過去と向き合い悩んで闘いながら生きてきた中で、トンガとその人々で結び付き出会ったことがすごく明るく壮大な夢のある物語だなと思った。それがまさか湊かなえさんとも関わっているとは思わず最後まで読んで良かったと思えた。

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Posted by ブクログ 2023年02月14日

2021/10/01
#絶唱
#湊かなえ
湊かなえさんが、アナザースカイに主演された時。
紹介されたトンガ王国を題材にしたお話。
そこで、湊さん自身も青年海外協力隊員として
2年間過ごされた様です。

この本を読んで湊かなえさんの想いとか、
なぜ小説を書いてるのかが、少しばかりわかる気がします。

...続きを読む内容は、ミステリーではなく今までと違ったテイストです!
トンガ王国に住んでいる日本人女性の尚美さんとの
関わりによって、4つの物語の主人公達が
大きな心境の変化を起こすのです。

4つの物語は最後にバシッと繋がります。

この小説を書いた理由、
そして書いたのは
最後の章の主人公千晴(湊かなえ)なんです。

阪神淡路大震災から20数年経ちました。
震災によって大切な人・場所を亡くした人。
生きていく環境がガラッと変わってしまった人。
場所によって震災程度は違く、それぞれの考えも違います。

トンガには自分をゆっくり考え直したい、
そんな時に是非訪れてみたいと思いました。

湊さんは、この小説を完成させ、
恩人である尚美(仮名)へ渡したかったのです。
ですが、尚美さんは既に他界されてしまい間に合わなかったのですが、5年掛けこの本を完成させたんですって!

読み終えてから人と人との関わりって
大事だなと改めて思いました。

#湊かなえワールド #湊かなえ作品 
#湊かなえ好き #湊かなえさんシリーズ
#book #文庫本 #小説 #文庫本が好き
#小説好きな人と繋がりたい
#湊かなえ好きと繋がりたい

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Posted by ブクログ 2023年02月04日

裏表紙に号泣ミステリーと書かれていたが、ミステリー要素は少ないかな?号泣もちょっと大袈裟だけど、泣ける要素は多いと思いました。

今まで読んだ湊かなえさんの本とは全く違った印象だったけど、私の中では好きな作品になりました。

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購入済み

ミステリーではないかな?

2023年01月15日

尚美さんがとにかく素敵な人。
自分もそんな人間になりたいと思った。

出てくる主人公それぞれにいろんな想いがあるけど、1番共感できたのは千晴だった。
自罰的でどこか孤独を感じている。
でも千晴のようになにがきっかけで人生が変わるかわからないから今生きづらいけど少し希望が持てた。

震災のことはあまり...続きを読む知らなかったけれど、この小説を読んで過酷さを知った。
ネガティブなことを考えるたび自分は不幸だと思っていたけど、家族が生きていること安心できる家があることが幸せなことなんだと改めて感じた。

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Posted by ブクログ 2022年12月30日

感情ごと引き込まれる、揺さぶられるようなお話。それぞれの震災での経験がトンガに結び付いてて、経験が人を作るを体感した感じがする。震災の外と内の話は心に留めておきたい。

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Posted by ブクログ 2022年12月25日

湊かなえさんの本は、告白から始まり、豆の上で眠る、母性、Nのためにと続いてこちらでした。
それまでの3冊は、一つの事件を巡り各自の目線が描写されていき、この人にとってのあの出来事はそういう意味だったのか、と気づいていくまさにミステリーだったのですが、こちらは、同じ震災経験をした、全く立場や年齢も違う...続きを読む人達のそれぞれの感動のストーリーです。
イヤミスと有名な湊かなえさんの話だと、期待して読み進めていくうちに、感動の涙が溢れると言う、良い意味で裏切られた読書体験ができました。

たまに心に栄養補給したい時、おすすめの一冊です。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年12月14日

阪神・淡路大震災とフレンドリーアイランドと呼ばれるトンガ王国。この2つが繋ぐ人と人との物語、というのが今回の小説のテーマであると私は思います。

1章〜3章では、3人の女性視点のトンガ王国に来た経緯と、トンガでの日々について綴られていました。1章では、恋人がかつて描いてくれた景色でなら、自分とは何な...続きを読むのかを見つけられるのではないかとトンガに来た女性。2章では、ある人との約束を守るためと言い聞かせ、婚約者で居続けている男性がいるが、これが本当に私の人生なのだろうかと悩む女性。3章では、大学を中退してまで女手1つで子供(5歳)を育てているが、かつての恩師に会いたい一心で、何もかもから逃げたくてトンガにきた女性、の3人で最初の3章は構成されていました。3人それぞれに阪神・淡路大震災での辛い記憶があり、けれど、トンガに「何か」を求めて訪れ、これまでとこれからの人生について、気付き、考えるといった内容でした。どのお話もとても印象深く、心に残りました。

最後の章では、著者の私小説と言った感じの形式でした。この章も阪神・淡路大震災、トンガ王国、周りの人との繋がりが書かれていました。周りに人がいるようで「自分も他人からも1番ではない」というのは、割と誰もが1度は思ってしまうことなのではないかと思います。しかし、それでも人生は続くし、人との出会いと思い出は人生において必要不可欠であり、大切なものです。筆者の実体験だと理解した上で、もう一度読むと、この本を執筆・出版すると決めた覚悟までどんな道のりを湊かなえさんがたどってきたか知ることができました。

全ての話を読み終え、4人それぞれ(個人的には尚美さんも入れて5人)の人生を振り返り、トンガでの出会いを経て、これからの4人の人生を応援したくなったと同時に涙が止まりませんでした。

湊かなえさんといえばミステリーが多い(重めの作品もある)イメージが強かったのですが、この本は個人的にはミステリーというジャンルではないと思います。しかし、大変読む価値があり、物語に引き込まれ、考えさせられることが沢山あったので、読んだことの無い方や、普段ミステリー作家さんの作品は読まないという方々にも強くおすすめします。

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Posted by ブクログ 2022年12月03日

「往復書簡」から続けて読んだせいか、話が繋がっているのか?と錯覚した。国際ボランティア、最終話の手紙、登場人物の名前…
湊かなえさんの本2冊しか読んでないけど、どちらも出てくる男性ステキな人多いなぁ(あ「太陽」の正也以外ね)

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Posted by ブクログ 2024年03月13日

友人に借りた本

久々の湊かなえは、ミステリーっぽくなくて心が少しジーンとなるやつだった。
個人的にはドロンとしたミステリが好き

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Posted by ブクログ 2023年12月31日

阪神大震災とトンガという2つのテーマをもとに、視点の異なる4人の登場人物の心情が丁寧に描かれた作品。

どの章も、読んだ後はあたたかい気持ちが流れるお話でした。特に3章の「太陽」が好きです。

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Posted by ブクログ 2023年10月26日

震災を経験した4人の女性の話。トンガ王国で過ごし過去と未来を見つめ直す過程に自分を重ねる。震災がなければ良かったのに、と何度この小説を読みながら思ったろうか。

「楽園」震災で死んだ双子の毬絵、生き残った雪絵はトンガに行きマリエと名乗り生活をする。トンガの綺麗さと母親の冷酷さ、雪絵が雪絵として生きて...続きを読むいこうと決めた姿が眩しい。

「約束」ボランティアでトンガに来た理恵子、追ってきた婚約者と向き合う話。婚約者に嫌悪と憎悪が湧くが、震災時に抱え込んでしまった物をトンガで昇華させれて良かったと思う。

「太陽」震災でボランティアに来てくれた人に会うためトンガに来た杏子。シングルマザーで「楽園」に出てきた杏子の裏側を知り印象が変わる。子供にとっての太陽は杏子やと思うよ。

「絶唱」絶唱とは感情をこめ夢中になって歌うことである。震災時の自分のことを語るのは境界線の外側にいた人、内にも外にもいたことのない私は聞くことすらも躊躇する。仲良し三人組、自分以外の2人が本当の仲良しで自分はプラス1、というのが他人事に思えず苦笑しつつ読んだ。そう思う自分が嫌なんやけど。震災のおかげがあってはいけない、と自分を律する千晴に胸が痛む。

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Posted by ブクログ 2023年09月20日

何かを抱えた人たちが、導かれるようにして辿り着いたトンガ。それぞれの震災、それぞれの過去と向き合う短編集でした。

湊かなえ作品の特徴なのか、淡々としていて深掘りするよりパッと次の展開へ移っていくところがあまり馴染みきれなかったのですが、震災への心情描写が長ったらしくなく簡潔に読めたところは良かった...続きを読むです。
トンガの人たち、トンガの景色に興味を惹かれました。先祖を誇りに思うことが身近なのが新鮮に、良い事に感じられました。

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Posted by ブクログ 2023年07月29日

4章にわたる4人の女性の物語。震災で失ったものをトンガ王国を通して取り戻していく。
それぞれの関わり方にとても生々しさがあり、読んでいて切なかった。もう一度時間を置いて読もうと思う。前情報あった方が話に入り込みやすいような気がします。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年06月07日

ー自分の経験談を語るのは、境界線の外にいた者だけだ。

〈あらすじ〉
5歳の時に、双子の毱絵は死んでしまった。残されたのは雪絵だけ。自分を取り戻すために、ある場所へ向かう。「楽園」含む他4題。

〈感想〉
日本で何かしらの苦悩を抱えた人たちが突然トンガ王国を舞台に苦悩と向き合っていくのが、私にとって...続きを読む現実とかけ離れすぎていて、読み進めてもこれは何なんだろう、、、という気持ちになるばかりで、あまり作品に入り込めずにいました。
トンガ王国が非日常すぎるリゾート地だからなんだろうな、と思います。
しかし、最後の「絶唱」で、湊かなえさんはこれを描きたかったのか、と腑に落ちました。
震災は体験したことのある人しかわからないこともあります。これが「閉じている」ということになるのかもしれませんが、実際に自分がどれだけの体験をしたか語ることそのものが、境界線の外にいる人にしかできない、というフレーズに猛烈に頷いてしまいます。
湊かなえさんも震災を経験されたんですね。
人はいつだって死と隣り合わせですが、思いがけない突然の死というのは本当に辛いです。
トンガの人たちの「別れは辛いけど、死は悲しいことじゃない」というのが少し沁みます。

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Posted by ブクログ 2023年05月18日

トンガを舞台に繰り広げられる再生の物語。
行きたくなりましたね、トンガ
登場人物たちの心の痛みの描写が繊細で、読み手にもすーっと染み渡りました!

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Posted by ブクログ 2023年05月01日

読みやすくて一気に読めました。最後の「絶唱」は最初誰の話か分からなかったけど、意外な展開にびっくりしました。

誰かの善意が人を傷つけること、誰かの苦しみに寄り添えなかったことが傷を残すこと、人って難しいと思います。まずは身近な人を大切にできるようにしたいです。

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Posted by ブクログ 2023年04月26日

日本での震災を経ていろいろあった人が最終的にトンガに集結する話
なんとなくそういう人はインドに行くイメージだけど、トンガもそういう国なのね
仏教だとインド、キリスト教だとトンガなのかな
やっぱり日本は結婚式はキリスト教、葬式は仏教みたいな謎の宗教観があって不思議だなだと思う
毎週日曜に3回も教会行か...続きを読むないといけないのは大変だよなぁ
それくらいしないと天国にはいけないシステムなのね
という勉強にもなる本

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Posted by ブクログ 2023年03月30日

久しぶりの湊かなえさん。
いつも、どれも切ない話が多いが、これも切ない。
しかし、他の作品とはちょっと違うかなぁ。
阪神淡路大震災の話が出てくるが、湊かなえさんも被災者だったと思う。
常にそれが心に残ってて、そんな話も出てくる。
実話もかなり交じってるんだろう。
だから、他の作品とは違うと感じるのか...続きを読むもしれない。

被災者の気持ちに寄り添うには良い本だと思います。

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Posted by ブクログ 2023年08月12日

震災をベースに描かれた4つの短編集。一時期あの辺りに住んでいたため、懐かしい駅名がちらほら。

直接的な経験はないけど、震災は多くの人の人生を変えてしまう出来事。日常では隠せていた本質を浮き彫りにしてしまうことも時にはあるのだろうと思う。

「楽園」の章に1番惹かれた。
「絶唱」のモデルは、きっと筆...続きを読む者なんだろうな。

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