カケラ

カケラ

作者名 :
通常価格 671円 (610円+税)
紙の本 [参考] 726円 (税込)
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作品内容

美容外科医の橘久乃は幼なじみの志保から「やせたい」という相談を受ける。カウンセリング中に出てきたのは、太っていた同級生・横網八重子の思い出と、その娘の有羽が自殺したという情報だった。有羽は高校二年から徐々に学校に行かなくなり、卒業後、ドーナツがばらまかれた部屋で亡くなっているのが見つかったという。母が揚げるドーナツが大好物で、それが激太りの原因とも言われていた。もともと明るく運動神経もよかったというその少女は、なぜ死を選んだのか? 「美容整形」をテーマに、外見にまつわる固定観念や、人の幸せのありかを見つめる、心理ミステリー長編。

カケラ のユーザーレビュー

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年05月31日

    自分自身学生時代からずっと外見というものに執着していて、万年ダイエット宣言をしては痩せられないという生活を送ってきたため、本書はとても心に刺さるものがあった。結局今でも痩せられずに、でも痩せたら人生が180°変わってもっと幸せになれるのではないかと思い続けている私にとって、その考え方は正しいのかと考...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月05日

    対話形式で話が進んでいく小説は初めて読んだけど、かなり面白かった。
    主人公の反応が対話相手を通してしか読み取れないので、電話を盗み聞きしてるみたいな、対話相手の話を主人公と一緒に聞いているような、不思議な感じ。

    終始、対話相手というフィルターが通された情報なので、すべて本当の所は結局本人にしかわか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月08日

    主人公の美容外科医が様々な人物から話を聞く形式でストーリーが進んでいく。「ルッキズム(外見至上主義)はやめよう」という考え方が主流になりつつある昨今では挑戦的な作品だと思うが、リアリティがあって共感することも多かった。ミステリーとしての完成度はもちろん、メッセージ性もあるところがよかった。

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    Posted by ブクログ 2023年05月04日

    これまでの作品もほとんど読ませて貰いましたが、今回も湊かなえさんらしい作品でした。
    色んな人の目線で描かれる一つの事件、だんだんと浮き彫りになる事件の真相と、自殺した女の子の人間性。
    人間のこだわりとか、主観、偏見って怖いところもあって、作中の表現が極端な様で、「あるな〜」と納得させられるのも湊かな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月28日

    湊かなえさんの本、文庫化されたので読んでみたいと手にとった作品。

    有羽という少女の自殺を美容外科医の主人公が関わった人々との対話の中から真実を追う。

    各章ごと一人一人の目線から語られる生前の有羽の人生。
    各々に嘘は無いのだろうけど自己価値が高く、自分の概念や常識を正当化し押し付けるように振りかざ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月27日

    これ前に読んだなぁ。絶対、あードーナツのやつ、そうだあれ?どうなるんだっけな?って結局最後まで一気読みでした。笑

    読んだ本でも楽しめるって湊かなえさすが。

    多分、のめり込みすぎて前回も一気読みしすぎで感想やらメモするの抜けたらしい。
    そのくらい湊かなえの本は途中で止められないのよ。もう、読み始め...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月21日

    最初からノンストップの湊かなえワールド

    きっと著者を知らなく読み始めても
    最初の段階で湊かなえとわかるくらいの

    私も毎日懲りずに、寝ても覚めても痩せたい痩せたいが癖なので、一気に引き込まれました。

    高齢になった今は、純粋に健康な毎日のために痩せたいって思うようになったけど

    太っていても痩せて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月17日

    見た目への考え方の違いが絡む、複雑で興味深い話だった。自分が正しいと思い込み、それを他に押し付けるのは誰も幸せななれないのがよく分かった。最初はずっとセリフが続いてくのかと思い、やや難しい印象があった。しかし、一章に一人のお話しという構成があり、読み進めていくごとに違う登場人物の思いがあり、予想がど...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月01日

    おもしろいんだけど、誰が誰だかわからなくなる。
    それを狙ってるのはわかるんだけど、各章ごとのタイトルを、名前と属柄にしても十分楽しめるしわかりやすいと思う。

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    Posted by ブクログ 2023年05月18日

    語り口調で進む湊かなえさんらしい構成、ただ人物の名前があまり出て来ず、振り返ろうと思ったときに「これ語ってるの誰?」って思って難しかった
    確かに外見至上主義は危険だということが伝わるけど、それ以上に語り手は自分に都合の良いことしか言わないという、そういう危険性の方が伝わるような気がした

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