湊かなえのレビュー一覧

  • サファイア

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2018/1/20 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2024/11/13〜11/15

    宝石の名前がついた短編集。「真珠」、「ルビー」、「ダイヤモンド」、「猫目石」、「ムーンストーン」、「サファイア」、「ガーネット」の7編。最後の2つのみ連作になっている。どの作品も湊さんらしい人の黒い面を描いており、甲乙つけ難いが、個人的には「猫目石」と「ガーネット」か。特にガーネットはサファイアが壮大な前振りになっており、見事などんでん返しであった。ほんとにうまい!

    0
    2024年11月15日
  • コミック版 夜行観覧車

    Posted by ブクログ

    殺人事件は自分達のすぐそばにあっていつ自分が加害者になってもおかしくないと思う一冊。

    ひばりヶ丘を舞台に殺人事件がおこる。
    被害者は高橋家の父、加害者は母。残された子供達のそれぞれの心の動きがリアルで面白い。小島家や遠藤家はごく一般的な家庭だが、それぞれの家庭の根の深いところにある闇を書いていて、3家族それぞれの描写が面白い。

    0
    2013年07月26日
  • 告白

    Posted by ブクログ

    世の中むかつくことを、とりあえず手当たり次第に、2ちゃんあたりに書いてやれ、的な。

    構成、筋立てが完璧。本当におもしろい。
    全てが、一人語りの「告白」で構成されているというユニークな構成。

    全然関係ないけど、幼い子供が死んでしまう物語は、単純にきついね。

    0
    2026年10月22日
  • リバース

    Posted by ブクログ

    ドラマを見てたためずっと原作が気になっていたがやっと読めた。結末が分かってても面白かった。

    自己肯定感が低い深瀬だが、まるで自分のことかのように思考回路や感情に共感してしまった。強引に迎えに行かせた他3人よりも罪は軽いと思っているのも人間のリアルなのかもしれない。

    4人だけが知る秘密から、深瀬だけが知る新事実となったことを秘密のままにするのか告げるのか…アレルギーだと知らなかったにしろ最後に手を下した罪の意識に耐えられず告白する、に1票


    0
    2026年11月01日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    猫のブランカの件を含め、後味の悪さは残りました。しかし最終局面でページを捲る手が止まらなくなり、やはり湊かなえさんの作品は面白いなと感じました。小説ではありますが、犯人たちを含めた登場人物たちが前向きに生きていけるようになることを願わずにいられません。

    0
    2026年11月01日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    万佑子ちゃんなら、本ものの万佑子ちゃんなら
    幼い頃に失踪した姉が「別人」になって帰ってきた――妹だけが追い続ける違和感の正体とは。足元から頽(くずお)れる衝撃の姉妹ミステリー!


    タイトルの意味が分かりませんでしたが、アンデルセン童話『エンドウ豆の上に寝たお姫さま』にちなんだもの、と割とすぐに分かります。

    「ほんもの」とは一体何なのか。
    万佑子ちゃんだと思っていたのは遥(であるべきだった子)で、失踪から帰ってきたのが本来の万祐子。

    帰ってきたときにすぐ本当のことを教えてもらえれば良かったのですが、失踪前と同一人物だと言われたことで、結衣子の中の違和感-ベッドの下のえんどう豆のような-が大きくなってしまった。
    万祐子ちゃんが失踪していた2年間の間に、万祐子ちゃんだった遥の記憶も自分の理想に近づけてしまったのかなと思います。

    自分だけ真実を伝えられていなかったのも、結衣子にとって受け入れがたい両親の裏切りだったように思います。
    小さい頃から万祐子ちゃんとの扱いの差を感じていた結衣子にとっては、誰も信用できなくなりもはや自分が本ものの家族ではないニセモノのように思ってしまう。
    読後はモヤモヤ感が残りましたが、続きが気になり最後まで一気に読んでしまいました。

    0
    2026年11月01日
  • 王国

    Posted by ブクログ

    なぜか、強い雨風の中、訪れた青森の「鶴の舞橋」が目に浮かんだ。優しさと思いやりからみんなが小さな嘘をついて、少しずつ真実がずれて重大な結果を招く。アルアルだなぁ。「守ると信じる」は対立するものでもないと思うが。「過ちを犯すのは仕方ない。肝心なのは、それを悔い改め、その後、どう生きていくかだ…罪を告白出来なければ、罰を受けることができない。償うこともできない。…それは罪を一生背負い続けなきゃならない、ってことだ」重たい問いかけ。でも夢が実現して良かった。

    0
    2026年11月01日
  • 告白

    Posted by ブクログ

    自分はこういう感じの作品が好き。どれが正解かはわからないけど、考え方は人それぞれ違い、考えさせられる。いろんな視点で語られていて、毎回発言者の頭おかしい発言にも同情してしまいそうな『闇』がある。そのそれぞれの闇を見ながら読むのが楽しかった。

    0
    2026年11月01日
  • リバース

    Posted by ブクログ

    さすがイヤミスの女王。
    最後で全てがリバースした。湊かなえ作品にしては読みやすく、スラスラと読めた。最後の展開は予想していなかったが何かあるんじゃないかと思ってたけど案の定。湊かなえ作品だったら今のところ1番好きです

    0
    2026年11月01日
  • リバース

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み終えて最初に感じたのは、ようやく過去と向き合い、これから明るく生きていこうとした瞬間に、バチンと電気を消され真っ暗になったような感覚。
    正直、中盤までは展開が緩やかで盛り上がりに乏しく少し退屈。各章は短く読みやすいものの、物語全体のテンポには物足りなさを感じた。
    一方、後半からは一気に引き込まれ、何気ない描写が最後になって効いてくる構成は見事だった。
    特に印象に残ったのは、広沢という人物の描き方。深瀬にとって居心地のよい存在だった広沢。しかし深瀬は、彼のことを本当の意味ではほとんど理解していなかった。皮肉にも、彼の死をきっかけに初めてその人間性を知っていく。
    そしてあの結末。これまで4人で共有していた秘密が、今度は深瀬一人で背負う秘密へと変わる。真実を打ち明けるのか、それとも墓場まで持っていくのか。どちらを選んでも苦しい未来が待っている。
    結末を描き切らず、その後を読者の想像に委ねる終わり方もよかった。読後感はさすがの湊さん。
    総合3.8点。

    0
    2026年11月01日
  • 少女

    Posted by ブクログ

    由紀と敦子の関係が好きだなぁと思った。表面からはわからないけど、心の奥ではお互いを心配したり想ったりしているところとか。「口に出さずに思いを伝える難しさと誤解について」、印象的な一節だったし、2人の関係にそのまま当てはまると改めて感じた

    思春期の子どもたちの心理描写がうまくて、簡単に感情移入してしまった

    0
    2026年10月31日
  • 王国

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最終的に綺麗に終わって、読後感はまずまず。
    みんな一人一人抱えているものを開放できて、
    よかったと思う。

    けど、こんなに時系列がわかりにくい描き方してたかな?
    「このときはこんなことになるなんて思ってもみなかった」みたいにCMで引っ張るテレビみたいなことする方だったかな?
    と湊かなえ作品自体に疑問をいだいてしまったので
    ⭐︎1つ分マイナス。

    0
    2026年10月31日
  • C線上のアリア

    Posted by ブクログ

    次々と気になり、一気読みしました。
    介護のする人もされる人にも、人生がある。
    心してその時を迎えたい。イヤミスではなくソフトでした。

    0
    2026年10月31日
  • 落日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公の千尋、すぐカーッとなるというか怒りっぽい感じはあまり好きじゃなかった(笑)

    バラバラだった人物だったりピースが、本当に終盤までバラバラだなって思ってたのに最後の最後で一気にまとまっていく感じが心地良かった。どうなっていくのが全然わからなくて、知りたすぎて読む手が止まらなかった。

    お姉ちゃんと彼、短い間だったけど年相応の幸せな時間があったんだなーっていうことが分かって少し報われた感じがする。

    知ろうとする人、見たいものだけ見て生きていく人、全然性格だったり考え方の違う二人が協力して新しい日々をスタートしていく感じが良い。ハッピーエンドって感じでもないけどtrue end!

    0
    2026年10月30日
  • 告白

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    担任による告白から始まる展開が印象的だった。
    最初は起きてしまった事件を淡々と話しているだけだったが、HIV感染者の血液を牛乳に混入させる復讐が語られた瞬間から、生徒を取り巻く周りの環境にどんな影響が及ぼされるのかを想像して面白かった。
    自分のことをヒーローだと思う思春期特有の感情が、家庭環境などの影響で歪んで発展してしまうのはあるあるだと思いつつ、少年による猟奇的殺人事件はたしかにその感情と結びついて暴走してしまうものなのかとも納得した。
    登場人物はとても人間らしく、周りに注意された時に僕はもっとできる人間なんだと感じでしまうプライドが大きい少年や、自分の子育ては間違っていなかったのだと思い込みたい母親、自分と母親だけ特別で、そのほかの人間は全て馬鹿だと考えてしまう少年など、一部理解はできるが、どこまでもズレていて歯止めが利かなくなってしまい、このような事件を引き起こしてしまう展開がリアルであると感じた。
    また、女教師の復讐が最後の最後まで続いていて、少年Aに対する最悪の形で復讐するラストに少し快感もあった。

    0
    2026年10月30日
  • 暁星

    Posted by ブクログ

    安倍首相殺害事件や宗教二世問題を背景に据えながらも、事件に対する解釈は提示せず、最終的に二人の愛の物語へ収束した。
    社会的なテーマに踏み込まず個人の物語に留めたことで時事ネタ消費に終わらなかった良さもあるが、鋭い切り込みを期待した分、やや肩透かしをくらった印象。

    0
    2026年10月30日
  • 湊かなえのことば結び(下)

    Posted by ブクログ

    湊かなえさんのラジオでの様子を文章化した一冊。上下とも面白かったし読みやすかったです。湊かなえさん前から本を読んだりテレビに出演したりするのを見ていたけれどよりよく湊さんのことが知れて良かったです。本当にかわいらしくて知的な方だなと思いました。愛猫のミルちゃんのことを話している様子とかとってもかわいかったです!

    0
    2026年10月30日
  • 告白

    Posted by ブクログ

    中学生の家族への愛を求めた作品。平凡はいとも簡単に壊れるし、壊されるリアルが生々しく各章で見られた。

    0
    2026年10月30日
  • 告白

    Posted by ブクログ

    冒頭の章を読んだときは、「これが物語のすべてなのでは?こんなに最初から真相を明かしてしまって大丈夫か?」と思いました。読み進めるうちに、ひとつの事件(事実)を軸にしながら、章ごとに異なる登場人物の心境や視点が重ねられていくことで、物語の深みが次第に増していくその構成も面白いと感じました。ラストの結末も、いい意味での気味の悪さが余韻として残り、非常に印象深い一冊でした。

    0
    2026年10月29日
  • 暁星

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    久しぶりに読む湊かなえさんの作品
    続きがどんどん気になり、一気読み。
    それぞれの視点で読み進めていて、
    どっちがフィクションかノンフィクションか分からなくなってくるが、それぞれの世界を一度読み終わってから再度読み返すのも、また見えてくるものも変わってくるような気がする。

    過去に読んだ今村夏子さんの『星の子』も宗教2世の話だったので、それを思い出した。
    子供の頃は、学校での人間関係もそうだが、
    家庭も自分の生活のほとんどを占めるし、
    特に親の存在は、見捨てられたら終わりと思うくらい
    自分の全てのような気がする。
    だからこそ、我儘を言ってみたとしても、最終的には親の言うことを聞くし、親が喜んでくれることが、例え他の友達の家庭とは違ったり、世の中的におかしいことだとしても、親が褒めればそれは良いことだと純粋に信じ込んでしまうんじゃないかと思う。

    もしも2人の親が教会の存在を知らなければ、
    もしも入会しなければ、また違う運命だったかもしれないけれど、親もまた救いたいものがあったからこそ縋ったのだと思う。
    2人が出会えた上で、違う展開になっていたら
    本当に幸せに暮らせたのかな…と想像をする。

    0
    2026年10月29日