湊かなえのレビュー一覧

  • 暁星

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    あの事件をキーフックに始まる二部構成の物語。
    読み進めるほど、事件の見え方も人への思いも変わっていく。いい意味で裏切られた。
    遠い世界の話のはずなのに、他人事ではいられない。そこに生きる人の感情がちゃんと本物に感じられる。さすが湊かなえ。

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    2026年10月10日
  • 贖罪

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    ネタバレ

    5人の女性たちの独白内容がおもしろかった。
    それぞれ抱えた償いに対する思いや捉え方と、それにより起きてしまった事の角度が違うおかげで、全く停滞することなく読み進められた。

    読後感は悪くない。
    ほんのり明るい未来を感じたからかな。

    ただ、今ちょうどイヤミスを欲していて少し物足りなさを感じたので、「星5か4か…」と悩みながら評価。
    「別の湊かなえ作品も読むぞ!」と気合いが入った。

    終盤では、犯人についての深掘りを望んでしまったけれど、この作品のメインは『贖罪』だと思い出して頭を切り替えた。
    犯人の心情は、“復讐心”だと簡単に位置づけることにして、深く考えていない。

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    2026年10月10日
  • 告白

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    各登場人物の考え方にリアリティのある人間臭さがあって面白かった。直樹の告白パートが特に好きだった。

    直樹の母の思考が良い意味で気持ち悪かった。自分の見てきたことだけを参照して相手のことを分かった気になってるのが親として現実味があった。家庭の外で直樹が何を学んできたかは想像しようもせずに。

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    2026年10月09日
  • 人間標本

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    ネタバレ

    初めてミステリー小説をしっかり読みました。物語が二転三転四転する展開に気持ちのいいほど驚きました。史朗は至を、至は杏奈を、杏奈は留美をとそれぞれが愛する人に擬態するというのが今の自分の語彙では表せませんでした。最後に至が父親に標本にしてもらうために誘導したことに気づいてからは鳥肌した。

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    2026年10月09日
  • 王国

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    面白かったんやけどもー。。。。

    物語の流れ上、仕方ないかと思うんやけど、
    語り出しの主人公のお話が多々引っかかる。
    煙草を注意できなかったーとか、
    1年後に船を手放すことに。とか、
    ここにはまだ書けませんけど、後悔ポイントです!
    みたいな。
    そりゃ、もちろん、これからその話をされていくんでしょうけど。。。って、引っかかってもうて。
    そして、登場人物がさらっと出てきて、
    その後の重要人物だったりするから、
    頭が追いつかなかった。
    海の騎士9人必要だったかなー

    主人公の亡くなり方が、
    やっぱり納得できなかったり、
    最後にメール送るかなーとか、
    王国を引き継ぐ人は、本当にその人なんかなー
    とか、色々モヤモヤは残りつつ。

    丸い磁石と釘の例えはよかったなー
    最後の結婚式風なのもよかったなー
    マンボウカレーは食べてみたいなー

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    2026年10月09日
  • 暁星

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    二つの物語が交差していて少し難しくてとちらがノンフィクションでどちらがフィクションか、他の方の考察を読むまではわからなかったけど、愛の力というのか、人を思いやる力が伝わりいい小説だったと思う。
    2〜3回読むともっと感動するのかと思う。
    6回しか会っていないとは思えないほど深い繋がりがあるんだなと思った。
    また、実際に宗教は恐ろしいものなのかなと怖くも感じた。

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    2026年10月08日
  • 山女日記

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    山に登りたくなった!というか山にハマりたくなった笑

    過酷で、壮大で、美しい。寛大で何でも受け止めてくれるけど静かで他人事な、山。その道中で人と出会ったり、ぶつかったりしながら、前に進んでいく。

    山って確かに歩く以外何もすることないから、誰かとや自分と向き合うにはもってこいかも。ちょうど山登り好きになってきたところだったから、背中を押してくれる良いタイミングだった。

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    2026年10月08日
  • リバース

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    後書をを読んで特殊な書き方をしていたことを知って、読み終わった後の驚きに納得した。
    ミステリーは久しぶりだったけど、徐々にわかってく人物像や真相に惹きつけられて一瞬で読んでしまった。

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    2026年10月08日
  • 白ゆき姫殺人事件

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    それぞれの人物が赤星と話している言葉でそのまま物語が進み、巻末には資料として週刊誌の記事やSNSが載っており、新鮮で面白かった。続きが気になって一気に最後まで読んだ。しかし、結末が面白くないわけではないのだが、もうひとひねり欲しかったような、そうではないような。結局美人は……というオチ。

    SNSも週刊誌も、書き手が都合のいいように解釈して、事実よりもエンターテインメントが優先されている。これは、現代社会で実際に起こっていることなんだろうな、と複雑な気持ちになる。

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    2026年10月08日
  • リバース

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    男性主人公だからか、ややライトめな内面描写でさらさら読めた。この小説の組み立て方を知ったことで価値が上がっているような気もした。

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    2026年10月07日
  • リバース

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    ネタバレ

    深瀬くんや古川くんの感情に共感できるところが少しあった
    色んなところで繋がっていて読んでいて面白かった
    車は落ちていなかったのに隠蔽で落としたんだろうかとか色々考えていたからアレルギーは想定外で最後ゾッとした
    蕎麦アレルギーの情報を知っておかないと想定外の所でこういうことが起こってしまうんだな自分が深瀬くんの立場だったら今後どうしていくだろう
    人間関係についても飲酒についても深く考えさせられたいくら楽しくても緊急事態でもダメなことはしっかり考えて止めないと

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    2026年10月08日
  • 告白

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    ネタバレ

    一気に読んでしまった。
    読みやすい文体と、共感できない登場人物たち。
    復讐でちゃんと酷い目にあってくれて良かった。法で裁かない事が被害者遺族の救いになるとは、法治国家としては認められないことなんだろうけど、どうしたって真実ではあるよなぁ。

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    2026年10月07日
  • リバース

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    ドラマ版をみてからの読書でした。
    ドラマ版はうーん。って感じでしたが、終わり方がやはりイヤミス、そして色々考える作品になっていてよかったです。
    原作を超えるのは何に関しても難しいですね。

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    2026年10月06日
  • リバース

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    自宅アパート近くのコーヒー豆専門店に通うことを日課としている会社員(深瀬和久)はコーヒーが好きでコーヒーを上手にいれることが得意。それ以外はパッとしない、何の取り柄のないと自認している。そして、そこで出会った女性と恋をする。順調かと思っていた矢先、彼女の職場に1通の手紙が届く。「深瀬和久は人殺しだ」ーーー

    ・自分は大事な人のことを本当に知っているだらうか
    ・自分にとっての大事な人は、自分のことを大事な人として認識してくれているだろうか
    ・大事な人はどのような人なのか
    ・自分にとって大事な人は、自分と同じようにその人のことを大事にしている人がいるのではないか

    人の見方は人によって違うが、いろんな人から見るとその人の人柄が浮き彫りになってくる。その過程で自分の知らない面が見れたり、時には見たくないものも見えるかもしれない。それを受け入れて整理していく。

    深瀬は1通の手紙をきっかけに大事な友人を失った過去の事件と向き合うこととなる。その中で上記のような気づきを得ていく。
    そして、衝撃の真実に辿り着く。。。

    最後の1ページで今までの時間をひっくり返される。悲しく、行き場のない喪失感が読後に残る、そんな一冊でした。


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    2026年10月06日
  • 未来

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    読みたくないのに読み進めてしまう、最強ミステリー。The 湊かなえ。
    人間の欲望と弱さが恐ろしい描かれ方をしている。
    報われて欲しいと願いながら読むけど、期待を裏切らない胸糞悪い展開に憤りすら覚えてしまう。
    それでも悩みながら生き抜く姿に勇気をもらう場面もあるから、不思議。

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    2026年10月05日
  • カケラ

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    ネタバレ

    有羽が自殺をしたのは、ちょっといき過ぎた完結だったと思う。
    痩せた有羽に八重子が拒絶を示した、有羽の性格なら、その先どうしようと考え、生き続け得るはずだと思った。
    八重子は、見間違えたと言えば済むはずだし、有羽も、八重子を守るために脂肪吸引をしてきたと告げれば、話し合うことができた二人だと思った。
    ただ、この時点で、有羽は父親と同居していて、八重子が虐待したと認定させ、離婚し、有羽は八重子と離れて暮らさなければならないことに、絶望していたと思う。方法は脂肪吸引しかないと、若い子どもながらに考えて実行したのだから、そこに切羽詰まった思考回路であることはある。

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    2026年10月05日
  • C線上のアリア

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    自分の物差しで相手をおしはかることで、誤解や矛盾が生まれる。そして、その物差しで相手を見ているつもりが、実は自分自身を苦しめているのかもしれないと思った。
    でも、人を思う気持ちもまた、「自分だったら」と自分の物差しを使うことから始まる。「良かれと思って」という気持ちも、結局は自分の基準なのかもしれない。
    物差しを持つことは必要。でも、それが自分だけの物差しだと忘れないこと。
    そんなことを考えさせられた一冊だった

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    2026年10月05日
  • 暁星

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    ネタバレ

    初めに永瀬暁の「手記」を読んで、実際にあった事件を連想したし、不気味な、モヤモヤする内容だった。
    次の会場にいた作家が書いた「金星」からは手記の重たいイメージから明るい、色彩を与えてくれるような話へと繋がっていく印象だった。
    買った段階で帯に書いてある本屋さんの感想を読んで、若干どんな物語か想像できてしまったため、読まなければもう少し捉え方や印象が変わっていたのではないかと思った。
    しかし、帯を読んでいても最後の方では読み進める手がとならず、この物語から純愛に繋がるなんて衝撃を喰らった。
    金星を読んでいて所々、手記ではなんと言っていたっけ?と読み返す場面が多くあった。この本は2回目、3回目と読む回数を増やすことによって、物語の解像度が上がっていくのではないかと思った。だから、2回目読むのが楽しみである。

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    2026年10月05日
  • 告白

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    ネタバレ

    章ごとに人物の視点が変わり、読み進めるにつれて少しずつストーリーの全貌が明らかになっていく構成がおもしろかった。

    森口悠子先生の告白をきっかけに、直樹と修哉は次第に追い詰められ、壊れていく。二人に生きる希望が見えた瞬間があったとしても、森口先生の策略によって再び絶望へと突き落とされていくところが印象に残った。森口先生は、二人をただ警察に捕まえ、自由を奪うのではなく、それぞれが最も苦しむ形で自分の犯した罪と向き合わせようとしたのだと感じた。

    これまで私は、殺人という罪に対しては死刑で裁かれることに賛成だった。しかし、この作品を読んで、生き続けることそのものが罰になる場合もあるのではないかと考えるようになった。取り返しのつかないことをしてしまった事実を抱えながら生き、周囲の環境が変化していく中で自分の罪と向き合い続ける。それは場合によっては、死ぬこと以上の苦しみになるのかもしれない。

    『告白』は復讐の物語としてのおもしろさだけでなく、「罪を犯した人間にとって、本当の罰とは何なのか」を考えさせられる作品だった。

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    2026年10月04日
  • C線上のアリア

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    片付けをしながら過去の出来事も振り返る。あぁ、そういうことだったのか、とわかると少しはスッキリするだろうか。

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    2026年10月04日