湊かなえのレビュー一覧
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ネタバレ5人の女性たちの独白内容がおもしろかった。
それぞれ抱えた償いに対する思いや捉え方と、それにより起きてしまった事の角度が違うおかげで、全く停滞することなく読み進められた。
読後感は悪くない。
ほんのり明るい未来を感じたからかな。
ただ、今ちょうどイヤミスを欲していて少し物足りなさを感じたので、「星5か4か…」と悩みながら評価。
「別の湊かなえ作品も読むぞ!」と気合いが入った。
終盤では、犯人についての深掘りを望んでしまったけれど、この作品のメインは『贖罪』だと思い出して頭を切り替えた。
犯人の心情は、“復讐心”だと簡単に位置づけることにして、深く考えていない。 -
Posted by ブクログ
面白かったんやけどもー。。。。
物語の流れ上、仕方ないかと思うんやけど、
語り出しの主人公のお話が多々引っかかる。
煙草を注意できなかったーとか、
1年後に船を手放すことに。とか、
ここにはまだ書けませんけど、後悔ポイントです!
みたいな。
そりゃ、もちろん、これからその話をされていくんでしょうけど。。。って、引っかかってもうて。
そして、登場人物がさらっと出てきて、
その後の重要人物だったりするから、
頭が追いつかなかった。
海の騎士9人必要だったかなー
主人公の亡くなり方が、
やっぱり納得できなかったり、
最後にメール送るかなーとか、
王国を引き継ぐ人は、本当にその人なんかなー
とか、色々モヤモヤは残りつつ。
丸い磁石と釘の例えはよかったなー
最後の結婚式風なのもよかったなー
マンボウカレーは食べてみたいなー -
Posted by ブクログ
自宅アパート近くのコーヒー豆専門店に通うことを日課としている会社員(深瀬和久)はコーヒーが好きでコーヒーを上手にいれることが得意。それ以外はパッとしない、何の取り柄のないと自認している。そして、そこで出会った女性と恋をする。順調かと思っていた矢先、彼女の職場に1通の手紙が届く。「深瀬和久は人殺しだ」ーーー
・自分は大事な人のことを本当に知っているだらうか
・自分にとっての大事な人は、自分のことを大事な人として認識してくれているだろうか
・大事な人はどのような人なのか
・自分にとって大事な人は、自分と同じようにその人のことを大事にしている人がいるのではないか
人の見方は人によって違うが、いろんな人から見るとその人の人柄が浮き彫りになってくる。その過程で自分の知らない面が見れたり、時には見たくないものも見えるかもしれない。それを受け入れて整理していく。
深瀬は1通の手紙をきっかけに大事な友人を失った過去の事件と向き合うこととなる。その中で上記のような気づきを得ていく。
そして、衝撃の真実に辿り着く。。。
最後の1ページで今までの時間をひっくり返される。悲しく、行き場のない喪失感が読後に残る、そんな一冊でした。
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ネタバレ有羽が自殺をしたのは、ちょっといき過ぎた完結だったと思う。
痩せた有羽に八重子が拒絶を示した、有羽の性格なら、その先どうしようと考え、生き続け得るはずだと思った。
八重子は、見間違えたと言えば済むはずだし、有羽も、八重子を守るために脂肪吸引をしてきたと告げれば、話し合うことができた二人だと思った。
ただ、この時点で、有羽は父親と同居していて、八重子が虐待したと認定させ、離婚し、有羽は八重子と離れて暮らさなければならないことに、絶望していたと思う。方法は脂肪吸引しかないと、若い子どもながらに考えて実行したのだから、そこに切羽詰まった思考回路であることはある。 -
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ネタバレ初めに永瀬暁の「手記」を読んで、実際にあった事件を連想したし、不気味な、モヤモヤする内容だった。
次の会場にいた作家が書いた「金星」からは手記の重たいイメージから明るい、色彩を与えてくれるような話へと繋がっていく印象だった。
買った段階で帯に書いてある本屋さんの感想を読んで、若干どんな物語か想像できてしまったため、読まなければもう少し捉え方や印象が変わっていたのではないかと思った。
しかし、帯を読んでいても最後の方では読み進める手がとならず、この物語から純愛に繋がるなんて衝撃を喰らった。
金星を読んでいて所々、手記ではなんと言っていたっけ?と読み返す場面が多くあった。この本は2回目、3回目と読む回数を増やすことによって、物語の解像度が上がっていくのではないかと思った。だから、2回目読むのが楽しみである。 -
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ネタバレ章ごとに人物の視点が変わり、読み進めるにつれて少しずつストーリーの全貌が明らかになっていく構成がおもしろかった。
森口悠子先生の告白をきっかけに、直樹と修哉は次第に追い詰められ、壊れていく。二人に生きる希望が見えた瞬間があったとしても、森口先生の策略によって再び絶望へと突き落とされていくところが印象に残った。森口先生は、二人をただ警察に捕まえ、自由を奪うのではなく、それぞれが最も苦しむ形で自分の犯した罪と向き合わせようとしたのだと感じた。
これまで私は、殺人という罪に対しては死刑で裁かれることに賛成だった。しかし、この作品を読んで、生き続けることそのものが罰になる場合もあるのではないかと考えるようになった。取り返しのつかないことをしてしまった事実を抱えながら生き、周囲の環境が変化していく中で自分の罪と向き合い続ける。それは場合によっては、死ぬこと以上の苦しみになるのかもしれない。
『告白』は復讐の物語としてのおもしろさだけでなく、「罪を犯した人間にとって、本当の罰とは何なのか」を考えさせられる作品だった。