湊かなえのレビュー一覧
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ネタバレ阪神・淡路大震災とトンガという国に共通点を持つ女性たちの物語。
双子の片方が死んで、生き残ったのが「なんであんたなの」と言われて育ったマリエの話にぐっと来た。
マリエの話に出てきた、子供を放置する母親キョウコは、ひどいやつだと思ったのに、
キョウコ目線のストーリーになると、共感してしまった。
震災のときになにもできずに、友達が死んでもすぐには駆けつけなかった自分。震災がきっかけで何かをした、となると、罪悪感を抱いてしまう、サバイバーギルド的なものを抱えていた、この物語の「著者」とされる人物で締めくくられるのも良かった。
震災の外側にいた人が、分かったようなことを言ってはいけないこと。でも、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み始めて最初の十ページほどで、私は「元総理大臣が銃殺された事件」をベースにしているのではないかと感じた。
実際の事件とは細部が異なるものの、物語全体を通してその影が色濃く反映されており、現実との接点があることで理解しやすく、物語への没入感も高まった。
物語の中心には、母親が愛光協会に入信し、子どもたちまで巻き込まれてしまう二組の親子が描かれる。
彼女らの子どもたちが、巨大化し歪んでいく宗教団体に抗い、長い時間をかけて必死に立ち向かう姿は胸を打つものがあった。
特に、大人になった二人が「自分の人生を取り戻そう」とする意志の強さは、読んでいて痛切でありながらも希望を感じさせる。
愛光協会は、 -
Posted by ブクログ
都心の超高層マンションで、42歳夫と29歳妻の夫婦が殺された。現場に居合わせたのは20代の男女4人。物語は4人それぞれの証言からはじまる。
杉下希美、成瀬慎司、西崎真人、安藤望、全員がイニシャルに“N”をもち、各々が“Nのため”に真実を隠した証言をしている。
その後は、章ごとに4人それぞれの目線での、事件から10年後と、事件当時の語りで構成されている。
まず証言シーンで、杉下と親友である安藤望を女性だと思い込んでいたから、その後の章で男性だとわかってからは、だいぶ印象が変わった。これは作者のミスリードだと思っているけど、ほかの読者はどうだったのだろう。杉下はどこにでもいる女子大生として描かれ