湊かなえのレビュー一覧

  • リバース
    大学の同じゼミ生で夏の一泊旅行にいった先で起きた交通事故。自分にも責任の一端があったと心にわだかまりをもちながらしがないサラーマン生活を送る深瀬。
    広沢を知るためにあった広沢のかつての友人たちから聞いたのは深瀬の知らない一面。広沢の友人だと思っていたのは自分だけだったのではと思い始める。
    広沢の元恋...続きを読む
  • 母性(新潮文庫)
    「当然の、無償の、母の愛」の幻想、恐怖。

    母性とはなにか。
    女性特有の、いかにも母らしい性質。女性に備わっている、子供を生み育てる資質。
    母としてもつ性質。 また、 母たるもの
    辞書で調べるとこう出てくる。

    考えさせられることが多くて、心が押し潰されそう。
  • 贖罪
    「あなたたちを絶対に許さない。」

    想いは言葉にしないと伝わらないこと。
    ひとつの言葉の重み。苦しかったなぁ。
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)
    アンデルセンの「えんどう豆の上で寝たおひめさま」
    私も昔読んだことがあって、よく覚えていたからタイトルを見た時にそれと関連しているのではないかと思った。湊かなえさんは前にも白雪姫に準えた作品を作っていたから。

    話を読み進めていくとなんとも複雑な気持ちになる物語で、最終的にいつもとは違った感じのイヤ...続きを読む
  • 贖罪
    湊かなえさんは家庭の複雑な感じを表現するのが上手だなと改めて感じさせられる小説でした。
    事件の後のそれぞれの生活の変わり様がとても辛いです。また、性格の違いや家庭環境でこのような違いが出てくるのか、、と考えさせられました。
    湊かなえさんの作品は読んだ後暗くなってしまうのですが、また読みたくなるような...続きを読む
  • 告白
    湊かなえ作品を初めてちゃんと読んだ一冊。
    このテイストで、じわじわと追い詰めて復讐していく過程が上手い。
    この人以前、以降でミステリーが変わったのが理解できる。
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)
    大人の知性や保身が生み出す残酷さや、子供の無垢な感情が生み出す残酷さが、読んでいて辛かったです。

    なっちゃん、あの時、なんでそんなこといったん…
  • 夜行観覧車
    やっぱ湊かなえは一瞬でよめる!
    遠藤家、高橋家、小島さと子の3視点で進む小説で、遠藤家と高橋家は一見正反対の家族に見えて実は似たような家族だった
    その家庭のことはその家庭にしか分からないってよく言うけどその通りの小説でした。
    小島さと子がずっと電話してる息子のマーくんとかみんなが気にかけてる芸能人の...続きを読む
  • リバース
    満を持して読んでみた。
    元々ドラマを観たことがあったので、ところどころ覚えてるところもあったけど、それでも面白かった。
    結末がやっぱり恐ろしい…
    ある意味1番バッドエンドな気がしました…
    知らない方がいいこともあるなと思いました。
  • 贖罪
    なんかほんと、救いようのない物語だなというのが率直な感想。
    自分たちがすべきことは亡くなった友人を悼み、手を合わせること。それに気付いたことで少しだけほっとしたけど、やっぱりもやもやする。湊かなえさんワールド。
  • 人間標本
    しっかり騙されながら最後まで読んだ。犯行自体は人間のすることじゃない卑劣なものだけど、そこに関わる人は大事な人のための行動をしていた。
  • 贖罪
    コナンの「言葉は刃物なんだ。使い方を間違えると凶器になる。」という言葉が頭に思い浮かんだ。
    15年前の事件の真相が顕になって行く系かと思いきや、登場人物の5人の目線で1事件後の人生が述べられてるものだった。グロいの苦手だけどギリいけた。
  • 人間標本
    本の帯 から漂う狂気感
    『人間も一番美しいときに標本にできればいいのにな』

    レテノールモルフォ
    ヒューイットソンミイロタテハ
    アカネシロチョウ
    モンシロチョウ
    オオゴマダラ
    マエモンジャコアアゲハ
    クロアゲハ

    描写の美しさと人間を蝶のように標本にしたいという感情
    これを読んだらちょっとだけ蝶に詳...続きを読む
  • 贖罪
    「償いなさい」
    穏やかな田舎でおきた美少女殺害事件
    その場に居合わせた四人の少女達は、重い十字架を背負う
    娘を喪った母親は、怒りを彼女達にぶつける
    少女達は、殺された友人とその母親への贖いを意識し続けてその後の人生を送る
    この少女達の時効までの15年の罪意識が重い
    彼女達は巡ってくるトラブルを贖罪と...続きを読む
  • 高校入試
    これ高校生くらいのときに読んだかな?
    ちょうど学歴厨真っ最中って感じの時期に。
    そんな自分の考え方を変えてくれた作品だった。
    作中のキャラにいろんな感情が芽生えて、それを自分に向けてみると自分今までダサかったわ、、ってなった。
    なんていうんだろ、赤ちゃん泣き止ますときにやるあれを自分がやられた感じ。...続きを読む
  • 少女
    わだかまりを超え当初の仲の良さに戻った。
    冷静に物事を捉え、感情表現の乏しいユキ
    いかにもおじさんが嫌いそうな浅はかだと思われる女子高校生の敦子。
    いざ人が死ぬ現場ではまるで真逆の感じ方立場になっていて、たっちーと昴も逆と、少年少女揃っているのが良かった。
    少年少女の友情!アダルトチルドレン予備軍!...続きを読む
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)
    私は最後の一文の問いには答えられないな、と思いました。
    人間の嫌な部分が描かれているからこその不快感があった。完全な悪人であればこうは思わないな。にしても母親の言動は理解できない。
  • 人間標本
    本当に裁かれるべき人が、裁かれておわってほしかった。罪の連鎖。根底には、愛してほしいという叫びが聞こえた気がした。蝶になった男の子たちの、一人一人の物語が悲しい。
  • 人間標本
    人間を蝶に例えるというなら理解できるが標本にしようなんて考え方には賛成できない
    人として、やってはいけない事だ
    神様からのギフトとして私にはどんな物が与えられたのだろうか
    至との最後に過ごした山の家での一日を親としてどんな気持ちだったのだろうか
    息子の罪を被ったつもりが面会室での杏奈との会話は耳を疑...続きを読む
  • リバース
    きっと結末に何か仕掛けがあるに違いないと構えてたけど、それでも最後うわあとなりました。

    大学時代の友人の自動車事故。その死には自分も責任がある...から過去を遡っていく主人公。明かされる真実とは。

    珈琲、最高に美味しそうすぎました。