湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ前半と後半で視点が異なっていて、読む順番の指定もあり、読んでいくにつれてそういうことか!と読んだ部分の読み返しが止まらなかった。
前半を読むと復讐の物語かと思ったが、後半を読むとこれは深い愛の物語であることがわかる。前半は金星の存在が全くなかったから、それも含めて愛だなと感じた。
後半の愛を表す文章がちょっとくどくて読み疲れてしまったけど、言ってしまえば他人のことをこんなにも深く想えるようになるものかと、暁と金星の絆に感動した。
宗教がなければ愛する人と結ばれる幸せな人生だったかもしれない。宗教がなくても同じ人生だったかもしれない。それでももう、復讐の意思は変えられないところまで固まってしまっていた。
幸せの二等分は、相手に多くなるよう、苦しみの二等分は、自分に多くなるよう。「半分こ」の意味を考えさせられたし、私もそんなふうに誰かと分け合いたい。
前半はノンフィクション、後半はフィクションとされていて、後半の偽名が前半でいうところの誰なのか結びつけるとさらに感動が深まる。私はそもそも後半が偽名で書かれていると気付くのに時間がかかったけど…最後の文章の前に「これはノンフィクションです」とひっくり返されたところが一番心を動かされた。暁闇も金星も、終章の最後にお互いを想い合う気持ちが溢れていた。
「俺はただ、星を守りたかっただけ。」 -
Posted by ブクログ
イヤミスの女王として名高い著者ですが、本シリーズは読後感が良く誰が読んでも楽しめる作品だと思います。
そして登山がしたくなります笑
登山なんて子どもの頃は辛くて苦しくて絶対やりたくないことでしたが、大人になると何故か魅力的に見えてきます。
美しい景色や雄大な自然を目の当たりにできる登山、すごく素敵です。
私は登山をしない人間ですが、登山をする人に憧れます。
本作を読むと登山の疑似体験ができるので楽しいです。
山を前にした時、人間は素直になれるのですね。
そういう瞬間を私も味わってみたいです。
本作は、人として生きることと山を登ることを上手く織り交ぜた作品です。
とても好きなシリーズです。
続編が出たらまた読みたいです。