湊かなえのレビュー一覧
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ゴミ屋敷の片付け、認知症、介護、戦争を体験した人のトラウマ、嫁姑問題と理解のない夫、昔の専業主婦が題材の介護ミステリー。
この本がミステリー小説だとは知らず読み始めた私は、主人公の言動にイライラするしあまり面白くないしで、どうこの物語が展開していくのか分からなかった。
20代の業者の男がお母さんと呼ぶことを許可したり、一緒に晩ご飯食べに行ったりする姿に、そんなだから旦那にも大事にされないんだよ。とイライラするし、
お世話になった叔母さんのゴミ屋敷を片付けるなんて大変だなと思っていたら、勝手に金庫開けちゃうし(しかも業者を呼んで!)、元彼の奥さんとの場面もお節介すぎてうんざり。
それでも読み -
Posted by ブクログ
ネタバレ母親になれる人間となれない人間がいる。
母との関係にヒントを得たくて読んだ本。三宅香帆の本に紹介されていたのだったか。
自身が素敵な母に施されてきた子育てを娘にも同様に施そうとする「母」。人はある程度自分がされてきたようにしか子育てできないという言説があるが、これはその極地だろう。ただ、自分と子供は別人だという観点がそこには必須であることを忘れてはならない。
ラストの展開について、やや急展開で呆気なかった節があるので、解説の文章が腑に落ちた。
しかし読んで数ヶ月経った今これを書いているが、すぐ明瞭に思い出せるかというと怪しい。頑張って記憶を手繰り寄せながら書いている。似たような印象の本を -
Posted by ブクログ
ネタバレ4話分入っていて、短編なので飽きずにサクサク読めた。
1つ目の話は小説家を目指す3人の話
スタート地点は一緒だったはずなのに、自分もこんなに頑張っているはずなのに、、と相手の活躍を見て妬んだり羨んだり。はたまた自分の方が格上だと思っているうちは相手を下に見てばかにしていたり。
ほんとは他人と比べることなんて無いはずなのにどうしてもそう思ってしまうことはあるよなと自分にも心当たりがありました。ただ、一概に妬み嫉みが悪くはなく、それをバネに自分も頑張ろうと思えるかどうかが人間の成長への繋がることを再認識しました。
2つ目の話は同じアパートに住む子どもたちの話
ほとんど最後まで女の子視点から語られ -
Posted by ブクログ
ネタバレ自殺か事故か分からなかった事件の真実が、母の手記と娘の回想により明らかにされていく物語。
母親になれなかった母親と、母親からの愛を望む娘の、全く噛み合わない感情が読んでいて本当に切なかった。
子どもを産んだ女が全員母親になれるわけではなく、母性なんて備わってなくても子供は産めるんだ、というような台詞は、まさにこの母親のことを指していると思った。
母親自身、自分の母親が大好きで、母親によくしてもらっていたからこそ、その現実をいつまでも引きずってしまうのは分かるけれど、母親によくして貰ったから同じように娘を大事にしようと思うのではなく、娘をきちんと育てたら母親に喜んで貰えるという思考に走ったり -
Posted by ブクログ
初めは登場人物の数が多く感じ、混乱してしまったがそれぞれの登場人物の主観を丁寧に描かれていたので何が起きているのかをしっかりと捉えることができた。小さなコミュニティで起きがちな人間模様に加えて外部からやってきた人と織りなされる複雑な化学反応が現実的でぞくぞくした。どんなに仲良くなったと思っていても、大人になると相手の行動を深読みし善意をそのまま受け止めるのが難しくなることが描かれている。それに対して二人の少女が織りなす友情は誰にも邪魔されない眩しいものとして描かれている。自分が真っ正面からぶつかっていったとしても自分の思い通りに受け取ってもらえないもどかしさを感じることはこれから私にもたくさん
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Posted by ブクログ
よかった、自分は優しくない。と思った。
あなたは優しくない。
まさにその通り。
優しい人なんて本当に滅多にいない。
優しいと言われる人の大体は、人に興味がなくて無害、無関心で、気が弱く多くのことを押し付けられる人のことを言う。
そんな人を、『押し付けてもいい人』と表すと、その人を利用しているのがバレてしまうから、うまく誤魔化すように『優しい人』って表現する。
そうやって、押し付けて利用する人が大半なんだろうけど、たまにその優しい様を勘違いして本当に優しくて素敵な人だと思って近付かれることがある。
でも近付けば化けの皮が剥がれて、ただの無関心で偽りの優しさだったと気付く。
その時に裏切られ