湊かなえのレビュー一覧

  • 落日

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    イヤミスというジャンルに分類される著者であるが、こちらはそこまでイヤな感じはせず、ただちょっと悲しく切ない感じ。まさにタイトル通りの切ない雰囲気。

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    2025年10月17日
  • 母性(新潮文庫)

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    先が気になりすいすい読めました!母と娘の視点が重なりあうことはなく、あまりにひどいと思わせることもあり。でも一番の悪は私は母の夫であり娘の父でもあるこの男だと思います。母の母(娘にとっては祖母)の視点も覗き見たいかも。でもラストは肩透かしでした。それでもこの作品は面白糸思います!

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    2025年10月16日
  • 夜行観覧車

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    複雑な家庭環境について様々なパターンで書かれていて自分の家族についての思いを改めて考えさせられた。様々な登場人物がいるのに全員実在してそうなリアリティがあり、昼ドラ展開でとても読みやすい。中盤が派手だからかクライマックスが盛り上がりに欠ける。

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    2025年10月16日
  • 夜行観覧車

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    ネタバレ

    湊かなえの『夜行観覧車』を見終えて感じたのは、これは単なる高級住宅地の闇の物語じゃなくて、「誰の中にもある息苦しさ」の話なんだと思った。
    坂道病って、結局は“人と比べることでしか自分を測れなくなる病”で、環境が違っても誰でもかかる可能性がある。

    登場人物たちはそれぞれ、見栄や周囲の目、理想の家族像に縛られて、自分で自分の首を締めていた。
    カップラーメンを隠れて食べなければいけないような夫婦関係――そんな小さな不自由が積もって、大きな悲劇を生む。
    「もっと正直で、もっと弱さを見せられる関係」でいられたら、誰も壊れずに済んだのかもしれない。

    子育てしている身としては、「明日は我が身」と感じる部

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    2025年10月15日
  • 少女

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    視点が細かく入れ替わるため、初見では人物を追うのが難しかった。誰がどこにいて、何をしているのかを理解するのに時間を要した。複雑に絡み合う人間模様と因果を感じる物語だった。

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    2025年10月12日
  • 山女日記

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    山を題材にしながら、人の心模様が揺れ動く一つ一つのストーリーが面白い。群像劇として登場人物の人生が微かに重なり合うのも嬉しい。

    登山は、一緒に行く人によっても楽しみ方が変わる。哲学や人生を語り合う登山もあれば、ただ自然を楽しむことに徹する登山もある。時には些細なことから喧嘩に発展して、黙々と山と向き合わざるをえないこともある。1人であれば、自然への畏怖を忘れずも登山客との出会いを心待ちにし、山頂まで自分信じて突き進む。

    同じ景色であっても、誰と行くか、何を考えるかで山は姿を変える。

    そういうわけで、僕は山が好きだ。

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    2025年10月12日
  • 夜行観覧車

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    『人の良い部分と汚い部分を見事に書き分けられた作品』

    最後まで読見終わるまで、何度“モヤモヤ”とした気持ちを感じただろう?
    「表面上では『周囲から評判が良く、羨望の目を向けられる』ような家族でも必ず裏に隠されたものがある」、そんなことを言わさせてしまう作品だ。
    そして、最後の最後には「これで本当によかったのか・・?」と感じてしまうのも本作の魅力なのではなんて感じている。

    本作は、高級住宅街であるひばりヶ丘に立つ一家・高橋家で起こった殺人事件をきっかけに物語が始まる。
    医学部や有名私立へ通う子供をもつ高橋家と、その向かいに住む癇癪持ちの娘・彩花をもつ遠藤家の変化が400ページ近くにわたって描

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    2025年10月12日
  • 絶唱(新潮文庫)

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    「楽園」。この言葉からイメージされる楽園像は人それぞれ違ったものだろうが、この物語に出てきたトンガは私が思い描く楽園そのものだった。遠い遠い国の美しい島、濁りのない透明な空と海、白い砂浜に自分ただ1人。
    自分を殺して、押しつぶされながら、やっと辿り着いた楽園に心が震えた。

    また、「太陽」では、見事に”リアルな人間”が描かれており、自分の中のエゴや偽善に迫ってきて、1人でばつが悪くなる(これがあるから、湊さんはやめられない...!)。見えない傷を抱えていること、それぞれが思い通りにならない人生を一生懸命に生きていることに気付かされる。

    救いと寄り添いを感じ、毒気が少ない作品だったため、湊かな

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    2025年10月12日
  • 山女日記

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    1年前から山にハマった。
    低山で経験を積み、この夏初めて立山、燕岳、木曽駒ヶ岳に登った。どれも恋い焦がれた名峰。
    山女日記に登場する山は、どれも登ったことがないけれど、登場人物が山頂を目指す気持ちはとても共感できる。
    山は人生に似ている。
    険しい箇所ほど狭くて、同行者と横並びで歩けないし、岩の直登は落石の可能性があるのでひとりずつしか登れない。
    大事なときほど孤独で自分との対峙の時。
    けれど、どんな山行も普段は嫌なやつ!と思っていても自分も反省するところがあるな。今度謝らなきゃなとか、、、。
    自分の足音と荒い息しか聞こえていないのに、頭の中は色んな人のことで忙しく、素直に自分を見つめ直すことが

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    2025年10月10日
  • 高校入試

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    匿名の怖さやネットの使い方、入試に対する学校側の対応、学歴社会に対する意見など現代の日本が抱える様々な問題に触れられていて沢山考えさせられた。

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    2025年10月09日
  • ユートピア

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    慈善団体とかそういう活動を快く思わない人もいるし素直に応援する人もいる。本作では、人間の嫌な部分が色々と詰まっている気がした。最後の方はちょっと話が入り組んできて展開を追いきれなかった。

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    2025年10月08日
  • 高校入試

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    色んな人も書いてるけど登場人物の多さよね
    学校を舞台にしてたらこの登場人物だけでは少ないと感じるまである
    「高校入試」と言う規模感で言えば小さいものだけど中学生にとっては今後の人生を左右するというのが上手く作用していた
    ましてや「一高」この高校に入りさえすれば!のような神様的扱いであるが故
    大人達からの圧力やプレッシャーもあるのほんとに大人の厄介さみたいなものが描かれてる
    自分の子どもなのに無理に勉学を強要させさらに今では「毒親」や「モンペ」と呼ばれる親についてが出てきているようだった
    先生によっても考え方は全く違うし先生という前に1人の人間ということも考えなけれいけない
    自分の通ってた高校も

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    2025年10月08日
  • 母性(新潮文庫)

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    同じ出来事を話しているはずなのに、母と娘の視点は全然ちがくて衝撃だった。
    母性とはなにか、自分が母親になったらどうなるのか、考えさせられる1冊だった。
    母親になる時が来たらこの本を思い出して再読するべきだと思った。

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    2025年10月07日
  • 母性(新潮文庫)

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    売れてる作家の文って読みやすいなーっておもった。
    読み終わるまでずっとおかしいのは母の方で手記の内容も間違っていると思っていたが、娘の方もおかしいため、何が本当にあった出来事なのか分からなくなった。

    瀬尾まいこさんの「そしてバトンは渡された」の後に読んだので家族の光と闇を一気に受け取った感じになった...

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    2025年10月06日
  • 高校入試

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    おもしろくて一気に読めてしまうけど、誰もが思う「登場人物おおすぎ」!
    ああ〜これに関しては誰かがどこかで違和感もってたな、くらいにしか思い出せず、ゆっくり読み返しながら読み進めるしかない( ◠‿◠ )
    高校教師だった湊かなえさんだから書けた作品なのでは。

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    2025年10月06日
  • Nのために

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    読み終わりたくなかった。
    天才だと思った。
    心情の背景と波と水平線まで見える景色の表現が豊かで字だけなのにとても綺麗だった。

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    2025年10月05日
  • カケラ

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    はじめは文章が読みづらくて、戸惑いました。
    読み進めて中盤以降は、え?っていう感じから一気に読みやすくなりました。
    最初からまた読み直したらもっと理解できるかな...と思う素晴らしいミステリーでした。

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    2025年10月05日
  • 白ゆき姫殺人事件

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    湊かなえの長篇ミステリ作品『白ゆき姫殺人事件』を読みました。
    湊かなえの作品は、昨年読んだアンソロジー作品『みんなの怪盗ルパン』に収録されていた『仏蘭西紳士』以来ですね。

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    化粧品会社の美人社員が黒こげの遺体で発見された。
    ひょんなことから事件の糸口を掴んだ週刊誌のフリー記者、赤星は独自に調査を始める。
    人人への聞き込みの結果、浮かび上がってきたのは行方不明になった被害者の同僚。
    ネット上では憶測が飛び交い、週刊誌報道は過熱する一方、匿名という名の皮をかぶった悪意と集団心理。
    噂話の矛先は一体誰に刃を向けるのか。
    傑作長編ミステリー。
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    2025年10月05日
  • 夜行観覧車

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    ちょっと重かったけど、面白かった。どこかに小さな違和感、亀裂をもち理想と現実が分からなくなって引き下がれなくなってしまった家族の崩壊と再生のお話。高級住宅街の中の話だからこそ、カップラーメンやポテチ、ファミレスが相対的に安心を象徴していたような気がした。高級住宅地に家を買うこと、息子を医者にすること、高級住宅街の地位を守ること。「傲慢」という言葉で片付けて仕舞えばそれまでだが、それは彼女らにとっては理想であり、人生をかけて手に入れたいもの。
    タイトルが「夜行観覧車」なのはなぜだろうか。夜に進む崩壊と再生の輪廻を表しているのかなと思った。

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    2025年10月04日
  • 往復書簡

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    好きな人を庇うためにつく嘘、自分のことを知るためにつく嘘、手紙しか持たない良いところをうまく利用している作品だった

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    2025年10月04日