湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ読みながら抱く違和感や疑問が、次第に回収され、人物が繋がっていく部分は、さすが湊かなえだなと思った。また、解説を読んで、アスタリスクの数で視点が描かれているなど、気づかなかった細かな仕掛けも知る。確かに読みながら、「これはどっちの視点だ?」と冒頭を何度か読み返すことになったが、細かい配慮がなされていたことに気づかなかったことが悔しい。
物語は、「死を見てみたい」と考える2人の少女、敦子と由紀を中心に描かれる。2人はそれぞれ、老人ホームと小児病棟という、死を身近に感じられる場所での手伝いをして夏休みを過ごす。その過程の中で、さまざまな人との関係構築を通じて、本当の友情を取り戻す。
しかし、た -
Posted by ブクログ
ネタバレ読んでる途中、失踪したって状況からやばい結末を想定しながら読んでいたが、そのイメージが覆された。同じ時を過ごしていたからこそ感じる姉への違和感と、"血縁関係"という切っても切れないもの、ホンモノとはなにか。何をもってホンモノとして捉えるのか。。。
誰しもが自分がもしかして違う家の子ではないのか‥?と考えたことはあると思う。その中で、何か確固たる自身を持ってこの家の子であると確証づけるものはあるのだろうか。
人の繋がりなんて不明瞭であるし、だからこそ簡単に切れてしまう。
過ごした時間の長さで家族と見做すのか。それとも、血の繋がりで捉えるのか。もし、この本と自身が同じ状況になっ -
Posted by ブクログ
一気に読んでしまった。
「子を思わない親はいない」という言葉があるけれど、実態はその逆で、「親を思わない子はいない」が正しい。自分を一番に認め、守り、愛してくれる。そんな存在が子供には必要だから。
一方で、これからこの者に無償の愛と奉仕を。あなたの一番を、生涯を、捧げなさい。と言われて「はい、全てを。」は相当"人間ができて"いないと無理だ。断言するが、誰しもが出来ることでは無い。子を欲して、親になったからといっても、自分のそれまでの生き方を変える事は難しい。ほぼ不可能だ。それでも、頑張る。失敗しながらも。すれ違いながらも。
そんな芸当を簡単にやっているようにみせて、「当然す -
Posted by ブクログ
語り手が変わるたびに、印象が変わって行った。
それは第一人者目線でしか物事を見れていなかったり、客観視すると印象が変わったりすることを示している気がした。
それと、相手の思考回路はやはり分かるものではないから、自分の考えに当てはめてしまって信じ込むことで、すれ違っていくんだと感じた。
実際、お母さんは有羽のことが大切だし、逆も然りなのに、お母さんの勘違い?で家を飛び出した。
美容の先生は堀口と好き好き同士だったのになんで顔っていわれたのか、なぜ顔が嫌なのかそれを確認せずに離れた。
やっぱり、言葉や行動に対しては「なんで?」が必要。理由を聞くことか必要。それでもすれ違いは起こる。
その人に