湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
湊かなえと聞くと、ミステリーの女王というイメージがあります。
このお話も短編×4でそれぞれ解き明かされる謎があり、ミステリアスではありますが、
怖さや恐ろしさは感じず、誰かのために隠していた嘘や温かみのある嘘によってできた出来事が徐々に紐解かれていくようなお話でした。
なので、事件はあれど、心が温かくなる作品でした。
特に2つ目のお話が私は好きだなと思いました。
人を訪ねていき、いろんな人の視点で解決する一方、語り手(解き明かす人間)は1人でその矛盾さも面白かったです。
だからこそ語り手1人が読み手と同じ温度感で事を知り、同じように驚き、代弁してくれているかのようで小説の世界に引き込まれまし -
Posted by ブクログ
ネタバレ私は醜形恐怖症を経験したことがあるので、この本は自身に関係あるテーマを扱っていると思い、読み始めました
人を褒める場合であっても外見のことを言及してはいけない という内容が書かれていましたが、私も常にそう思っています
悪口のみならず、褒める場合でも 外見のことを口にするのは品がなく、失礼なことだと思っています
簡単に、他人の外見をジャッジする人がいますが、「自分が理想的だと思っていることが、必ずしも他人の理想とは限らない」という文を読んで、本当にその通りだと思い、ブスやデブなどの言葉は、ただの悪口であるだけではなく、一方的な理想の押しつけとも取れますね -
Posted by ブクログ
映画で見ていたから展開がわかっていたのが残念だけれど、それでも文章力で楽しむことができた。
思春期特有の自分が主人公であるかのように物事を捉えて感傷に浸ってしまうシーンが多く、ここまで行動はしていなかったものの過去の自分を見ているように思える場面もあって、少し恥ずかしくなった。大人からは想像もできないことを子どもは感じとり、思った以上に考えることができるということを、大人、少なからず子どもではない立場になった今だからこそ感じ、自分のエゴが伝わりちょっとしたことで相手(子ども)を傷つけてしまうのだな思った。今回は大人目線でこの小説を味わうことができたが、逆に中学生の時の自分が読んだらどういった感 -
Posted by ブクログ
『母性』を読んだ人の感想とか、映画の予告映像の雰囲気からなんとなくの前情報があったため、重めの本が読みたい時、かつ、自分のメンタルが安定している時に読もうと思っていた本。
母と娘の視点で描かれており、それぞれの感情や想いや視点が錯綜した小説。母とは、家族とは、を考えさせられた。
そして感想も軽々しくは言葉にできないし、感じたことを言葉で表現するのも難しい。自分の感想すらも意図せず誰かを傷付けそうでこわい。いつか言葉にすることができるのだろうか。
今もし言葉に表すとしたら「ん~〜〜〜〜〜誰も傷付かない世の中になればいいのに」というのが精一杯かな。
メンタル安定している時に覚悟を決めてから