湊かなえのレビュー一覧
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映画化されたということで、軽い気持ちで読んでみた。
重い。。重すぎた。
貧困、いじめ、虐待、性被害――現代社会の問題があまりにもリアルに描かれていて、他人事とは思えなかった。どこか“ドラマの中だけの話”だと思っていた出来事が、実は私たちのすぐ身近で起きているのだと突きつけられる。
読み進める途中、吐き気を催すほど苦しくなった。
「ありえない」と何度も心の中で繰り返しながらページをめくったが、その“ありえない”が現実に存在していることが何より恐ろしい。
読後には、どっと重たい疲労感が残った。
それでも、この現実から目を背けてはいけないと思う。
一人の力は小さくても、子どもたちのために自分 -
Posted by ブクログ
ネタバレ湊かなえのデビュー10周年記念&映画化記念ということで挑戦。
本作はミステリー要素もあるが、どちらかというと作者のメッセージが強く込められており、そちらがより色濃く反映されているように思える。
作中何度も登場するドリームランド、そこに到着することがこの作品のゴール。その意味を結末に結びつけ、そこで主人公たちがどのような未来を選ぶのか、思わず膝を打ちそうになった。
本作の主人公は、おそらく章子と亜里沙だと思われるが、個人的には登場する子どもたち全員が主人公のように思えた。
ちなみに、映画版は非常に残念な仕上がりだった。
森本誠一郎や智恵理ちゃんなどの重要人物が登場せず、かなり強引に改変されてい -
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知り合いから紹介もらって読んでみました。基本的にサスペンスが好きな私は最後のどんでん返しが何か来るかいつも楽しみにしています。今回は美しさへの強い執着が少しずつ狂気に変わっていくところが印象的でした。蝶の標本と人間を重ねる発想が不気味で、最後までグロさを感じて読んでいました。人間の欲望や愛情の怖さもリアルに描かれていて、深く考えさせられる作品だと感じました。まさか最後この人が犯人のところは面白かったのですが(殺戮にいたる病)と少しかぶりその本を超えることはできないところが少し残念です。もっとサスペンスおもろいのあったら教えてもらいたいです。
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Posted by ブクログ
ネタバレ最後の1ページがあまりの衝撃で呆気に囚われたまま、読後、物語から1人取り残された感覚になりました。まさに放心状態です。結末があまりにも残酷で、呆気なくて、これを1人で抱えて残りの人生生きていくなんて、自分だったらよっぽどじゃないけど生きていけない、、、
後々知った広沢が深瀬を心から信頼して特別だと思ってくれていた事実、美穂子が深瀬を利用して終わるだけではなく1人の人として深瀬をちゃんと見ていた事実、それが見えた時すごく希望の光が見えたのに最後の最後に突き落とされました。
こんなストーリー、何を食べて育ったら思いつくんだ、、、本当に凄すぎます、湊かなえさん。
最初の冒頭数十ページはあまり展 -
Posted by ブクログ
ネタバレ装丁が似てると思って手にしたら作品のキーアイテムだったノルウェイの森。イヤミスなのかと思ってビクビクしてたけどスッキリ作品でした。家事、介護が嫁の仕事ってことに関する話かと思ったけどその部分に関しては薄くて、どっちかって言うとそこから思い切って逃げてみたって話でそこが良かった。上巻だけ読む男と下巻から読む男、私はどっちも信じられないし、関わりたくないなぁ。まだ読まない方がマシだわと思った。元彼も夫も嫌な人間だったけど、女性陣はみんな理解できたし、いい人だったな。特に山本家の邦子さんは素敵な人でした。あと、人の日記を盗み見るって背徳感なのか弥生さんの日記を紐解く辺りから一気読みでした。とても読み
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湊かなえさんの著作は3冊目でした。
1作目の告白と、最新の暁星という時間的に両極の作品を読んでいたので、この少女は告白を踏まえながらいまに通ずるらしさを感じました。
wikiなんかでは"ユーモラスな表現"と紹介されていましたが、私にとってはコメディ、もはやギャグに近いと感じられる語り口が多くて、本筋である因果応報や人の死についてとのギャップが冴える作品だなと感じました。
若き2人の主人公がキャラの濃い登場人物に揉まれながら、最後の最後の最後の一文で全てがひっくり返る/明かされるところが、まさにらしさだと思います。今後も湊かなえさんは続けてたくさんの作品を読みたいと思っていま