湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレとても久しぶりの湊かなえ。
でもこの本はイヤミスではなく、湊かなえにしては比較的珍しい爽やか系。
ミステリーということもあり一応死人は出ているが、殺人ではなく、登場人物も皆それぞれ魅力的で、読後感も良い。
私は湊かなえの著作の中では『花の鎖』が好きだったので、こういうグロくない、エグくない話も好きだ。また汐音の過去はてっきり性被害だと思っていたので、結果的にそういうのもなく何より。
相変わらずどうなるの?とページを捲りたくなる構成で、途中から読みながら時系列とそれぞれの朔也・汐音との関係性をメモしながら、予測して読み進めるのが楽しかった。これを機にまた湊かなえを読もうという気になった。 -
Posted by ブクログ
湊かなえ『告白』を読んで、私はこの作品を「猟奇的な物語」だと感じた。
愛娘を殺された女教師・森口悠子が、犯人である生徒たちに対して、常識では計り知れない方法で制裁を加えていく。その制裁は単なる復讐にとどまらず、派生的にさらなる悲劇と殺人を生み出していく。因果が連鎖し、誰かの選択が誰かの破滅へつながっていく構造そのものが、この小説の恐ろしさだ。
しかし本作の見どころは、事件の奇抜さだけではない。むしろ、登場人物一人ひとりの濃密な人間描写にあると思う。サイコパス的な人物、ヒステリックな人物、優しさゆえに動けない小心者、賢さゆえに歪んでいく人物、情熱だけで突き進む愚かさを持つ人物など・・・。現実にはなかなか出会えないような、極端に濃い人間たちが入り乱れ、物語を猟奇的な方向へと押し進めていく。
彼らは単なる「悪人」ではなく、それぞれの欠落、執着、承認欲求、孤独を抱えた人間として描かれているからこそ、私は彼らの狂気に引き込まれながらも、どこかで理解してしまう。その不気味な共感こそが、本作の底知れぬ恐ろしさなのだと思う。
そして何よりも恐ろしいのは、すべてを破壊するかのような結末だ。悠子の恨みの深さ、そして母としての愛情が憎しみへと転化したときに生まれる、悍ましいほどの執念。愛が極限に達したとき、人間はここまで恐ろしい存在になり得るのかと、読み終えたあと、その問いが長く残った。
母性の強さが、そのまま復讐の強さへと変わる。その転換点にある狂気と悲しみを、この作品は見事に、そして残酷に描き出していた作品だった -
Posted by ブクログ
ネタバレあとがきを読んで「信用できない語り手たち」という概念を知って目からうろこ。たしかに母の回想には暴力のシーンが出てこないと思っていたけどそれだけじゃなく、すべてにおいて、娘もまた自分の都合のいい記憶しか覚えていなかったり、同じ出来事に対する解釈が違ったりする。それは歪な母娘関係だけじゃなく、普通の人間関係にもよくある。この前行った記憶汚染展でもあったけど、記憶は個人によって再構築されたものであって客観的な現実じゃない。そこに目をつけて、それを複数人視点の物語としてこんなにリアルに書くなんて、なんてすごい発想と技術なんだろう!!さすが湊かなえさん。
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Posted by ブクログ
ネタバレ5人の女性たちの独白内容がおもしろかった。
それぞれ抱えた償いに対する思いや捉え方と、それにより起きてしまった事の角度が違うおかげで、全く停滞することなく読み進められた。
読後感は悪くない。
ほんのり明るい未来を感じたからかな。
ただ、今ちょうどイヤミスを欲していて少し物足りなさを感じたので、「星5か4か…」と悩みながら評価。
「別の湊かなえ作品も読むぞ!」と気合いが入った。
終盤では、犯人についての深掘りを望んでしまったけれど、この作品のメインは『贖罪』だと思い出して頭を切り替えた。
犯人の心情は、“復讐心”だと簡単に位置づけることにして、深く考えていない。 -
Posted by ブクログ
面白かったんやけどもー。。。。
物語の流れ上、仕方ないかと思うんやけど、
語り出しの主人公のお話が多々引っかかる。
煙草を注意できなかったーとか、
1年後に船を手放すことに。とか、
ここにはまだ書けませんけど、後悔ポイントです!
みたいな。
そりゃ、もちろん、これからその話をされていくんでしょうけど。。。って、引っかかってもうて。
そして、登場人物がさらっと出てきて、
その後の重要人物だったりするから、
頭が追いつかなかった。
海の騎士9人必要だったかなー
主人公の亡くなり方が、
やっぱり納得できなかったり、
最後にメール送るかなーとか、
王国を引き継ぐ人は、本当にその人なんかなー
とか、色々モヤモヤは残りつつ。
丸い磁石と釘の例えはよかったなー
最後の結婚式風なのもよかったなー
マンボウカレーは食べてみたいなー