湊かなえのレビュー一覧
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ネタバレ敦子が周りの目を気にしてしまう自分に悩んで死を悟ることを目的に動いていたのがラストにいくにつれてどんどん敦子という我が強くなっていくのが見ていて気持ちよかった。おっさん視点から見たら敦子の存在が怖いな笑。いい意味で死を軽く表現している本のような感覚。牧瀬が現実にいたら特殊な癖をもった人物なのにほとんど動じない由紀やパパを殺そうとした昴くんとパパがその後にあっさりとお見舞いのエピソードが描かれている部分からそう感じた。因果応報という単語は、通してのキーワードのように感じた。由紀のおばあさんが放った一言から始まり、タッチーと昴、紫織と星羅のエピソードまで意識させられる。終盤につれて由紀が敦子のこと
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Posted by ブクログ
ネタバレなんて美しく、悲しい物語なんだろう…。
またしても湊かなえの世界に引き込まれ、そして何度も世界を覆された。
榊史朗も、至も、杏奈も、皆「瑠美ちゃん」のベニモンクロアゲハだった。
が、事実が明らかになった時に語り手となっていた史朗の視点からは、瑠美ちゃんをひどく責めるような描写はなく、そもそも当の本人はすでに亡くなっている。
悪者として極端に描かれていないのは、瑠美ちゃんもまた、芸術に狂わされた「ベニモンクロアゲハ」だったということなのではないか……
腹の奥がグラッとモヤモヤするような、暗く、美しい終わり方だった。絵の下に隠された至のメッセージと、描かれていない未来に想いを馳せてしまう。 -
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これもAudibleで聞いた。
最後まで聞いたあとで,もう一度,最初の「章子」に戻ったら,内容がとても理解できた。
Audibleだと聞き去った内容が今ひとつ思い出せないので,物語の繋がりがいまいちなんだよなあ。とくに,わたしの場合は散歩中にだらだら聞いているので,理解が散漫になる。
わたしが聞いた『未来』のAudibleは,おそらく文庫本版なのだろう。最後に「あとがき」がついていたし。
「あとがき」は,なんと作者の湊さんが「この作品で何を伝えたかったのか」を書いていた。作家本人が,文庫本の「解説」を書くなんて珍しいよな。まあ「あとがき」なら,あり得ることか。
最初の「章子」の物語が,次のエ -
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ネタバレ読みながら抱く違和感や疑問が、次第に回収され、人物が繋がっていく部分は、さすが湊かなえだなと思った。また、解説を読んで、アスタリスクの数で視点が描かれているなど、気づかなかった細かな仕掛けも知る。確かに読みながら、「これはどっちの視点だ?」と冒頭を何度か読み返すことになったが、細かい配慮がなされていたことに気づかなかったことが悔しい。
物語は、「死を見てみたい」と考える2人の少女、敦子と由紀を中心に描かれる。2人はそれぞれ、老人ホームと小児病棟という、死を身近に感じられる場所での手伝いをして夏休みを過ごす。その過程の中で、さまざまな人との関係構築を通じて、本当の友情を取り戻す。
しかし、た -
Posted by ブクログ
ネタバレ印象に残ったのは、主人公が他人からの評価を気にするあまり、自分が本当に好きだと思う人との関わりにまで疑問を抱いてしまうところだった。
相手のことを純粋に好きだったはずなのに、周囲からどう見られているか、相手は自分をどう思っているのか、自分は相手にとってどれくらいの存在なのか。そうやって関係性を測ってしまう感覚に共感した。
この作品は、ただ過去の事件の真相を追う話ではなく、人が誰かと関わるときの弱さや不器用さを描いた物語でもあると思う。自信のなさや劣等感は、時に相手の好意すら素直に受け取れなくさせる。主人公の視点を通して、その苦しさがじわじわ伝わってきた。
そして最後のオチは、あまりにも救