湊かなえのレビュー一覧

  • 人間標本

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     自身の息子を含む6人の少年を蝶に見立て標本を作り上げた猟奇殺人犯の手記から始まるイヤミスで、狂気と耽美が織り成す世界観に引き込まれ、終盤で明かされる真相が残酷すぎて思わず絶句した。本当に誰も救われない物語だった。

    0
    2025年12月26日
  • 花の鎖

    Posted by ブクログ

    湊かなえ先生の話にしてはドロドロしていなくて、わりと爽やかに読めた。
    女と男には色々あって、それがずっと続いてしまうのは悲しいことなんだなと思う。
    母は強いなと思わせる描写が上手いと思った。

    0
    2025年12月25日
  • 贖罪

    Posted by ブクログ

    当事者だった子供たちが大人になってもずっと罪を背負っていて、罪の重さに次第に人生の歯車が狂ってしまうというじわじわと感じる怖さがあった。
    率直に母親の立場であれば、理解できる話なのかとも思ったが、やはり根本には口に出す謝罪というものがなければひとの心には響かないものなのかと難しくもある。

    0
    2025年12月25日
  • Nのために

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


    シャーペン4回カチカチのシーンでなんとも胸を締め付けられる気持ちになった。
    湊かなえ先生の文にしては、最後の締まりがいつもと違う感じだが、それぞれがそれぞれのために考えて行動した結果で、それなのに誰も幸せになれないのはさみしい感じがした。

    0
    2025年12月25日
  • サファイア

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    相変わらずの後味の悪さと、先が気になる書き方。
    みんながみんな幸せになれないところが好き。
    でも標題の「サファイア」は、胸が締め付けられるぐらいだった。
    宝石の価値はピンキリとか、お金じゃないと言うけど、やっぱり価値はお金じゃ図れないんだなと思った。
    カバン、返せてよかった。

    0
    2026年01月01日
  • 母性(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    母親は子供にとっては唯一の存在で、好かれようと努力して100%受け入れられるものかと思うけど、どこかで歯車が狂ってしまうのかもしれない。
    自分は母のようになれるのかわからないけど、時を重ねて母親になれればいいなと思う。

    0
    2025年12月25日
  • 高校入試

    Posted by ブクログ

    告白以来の衝撃と聞いてわくわくして読んだ。
    途中までは色々思いを巡らせましたが、結論がなんだか虚無のようなものに感じた
    頭が良すぎるのも考えもので、幸せではないのかもしれない。

    0
    2025年12月25日
  • C線上のアリア

    Posted by ブクログ

    介護の現場に入るということは、生活を手伝うだけじゃない。
    その家の「当たり前」や、家族のルール、そして語られない過去に、否応なく触れてしまうことでもある。

    湊かなえ『C線上のアリア』は、介護を軸に、ある家庭の内側にある“見えないもの”が少しずつ輪郭を持ちはじめる物語だった。外から見れば普通に見える家でも、扉の向こうにはその家だけの文化があって、他人が簡単に踏み込めない境界線がある。
    けれど、介護が必要になったとき、その境界線は「守りたいもの」であると同時に、「足枷」にもなっていく。

    読んでいて強く残ったのは、介護が「尊厳」と直結しているということ。相手をどう扱うか、どう距離を取るか、その積

    0
    2025年12月25日
  • 白ゆき姫殺人事件

    Posted by ブクログ

    犯人だと疑われる人が悪いのか、そう思ってしまう周りが悪いのか。
    湊かなえ先生らしく、後味が悪かった。
    殺人とはいかなくても、そういう人に与える印象で悪く言われてしまったり、愛想がいい人が得をすることが常日頃あって、なんだか嫌な気持ちになった。
    でも物語は最後まで謎が解けず、引き込まれた。

    0
    2025年12月25日
  • 人間標本

    Posted by ブクログ

    サスペンスものは殆ど読んだ事が無かった。起こってしまう事件は、脳裏に焼き付くほどショッキングな出来事だが、グロテスクという感情以上の何かを感じ取ってしまう。芸術家が見えている世界は夢と現実の間にある感覚なのだろうか。テーマの一つである、親子の関係性とは。所有物、分身、本物の愛。子供には親とは別の人格があり、決して親が行末を決めてしまっていい筈がない。だけど、多かれ少なかれ、やってしまっている。蝶に魅せられた悲しい人達の話。

    0
    2025年12月24日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    あいかわらず、この作者さんは「子どもから見える母親」の描写がとても上手い
    なんで親って変な偏見をさも自分が正しいように子どもに押し付けるんだろうか、この作品の本筋とは逸れるけども

    あとがきにも書いてあったように、読み終わったあとも背中に違和感があるような…喉がムズムズするような…言葉にできないもどかしさや歯がゆさが残るラストです
    結末はシンプルだったけど、じゃあ主人公の思い出やいままで積み重ねた人生はなんだったんだろう?本ものって?家族って?こどもって、大人がこんなに変えて良いもの?
    私が姉だからかもしれないけど、最後は「姉」に感情移入しました

    0
    2025年12月24日
  • 母性(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    母性とは、「女性が、自分の生んだ子を守り育てようとする、母親としての本能的性質」
    母娘の母親「私」、母娘の娘「わたし」、高校の教員の3人が語り手
    「私」は自分の母親に褒められるように「わたし」を操作する
    最初の1ページが罠だった

    0
    2025年12月23日
  • C線上のアリア

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最後はもっと最悪を想像していたけど、ちょっと救いがあってよかった。
    下記引用
    認知症でなくても、平穏な日々の記憶は消えていく。砂を篩にかけるようなものかもしれない。若いうちは篩の目は細かいが、年齢を重ねるごとに粗くなっていく。落ちて行く砂の量も増え、最後には、石ころのような数日間が残る。それらは幸せだった日ばかりではない。むしろ、胸がつぶれるような思いをした日の方が、ほぐされることなく、硬い石となって残ってしまうのではないか。

    常日頃から思っていることだけど、わたしは歳をとることが怖い。子どもの頃を思い出してみて、若い頃を思い出してみてって簡単に言うけど、その時の新鮮な感覚は必ず忘れてしまう

    0
    2025年12月22日
  • 告白

    Posted by ブクログ

    森口先生の衝撃のホームルームから始まり、語り手が変わっていくにつれてどんどん事件の全体像が浮き彫りになっていくのが面白かった。
    結局、頭が1番キレるのは森口先生だった。
    これがデビュー作なのすごすぎる(ᯅ̈ )

    0
    2025年12月22日
  • リバース

    Posted by ブクログ

    主人公の劣等感とイヤミスのマッチがすごい。
    ラスト2ページからの、続けても地獄、やめても地獄という再生不可能な崩壊感が強烈。

    終始主人公の視点で描かれてる分、どこまで掘るの?ってくらい心理面の深掘りがえげつない。
    最初はそこまで歪んだ印象でなくて、彼女とも対等に接してるのになという掴み。
    でも徐々にその理由もわかってくる。
    大学時代の旅行の回想は、広沢の出来事よりも主人公の心理とか立ち振る舞いのほうが痛々しかった。

    初対面でこんな性格悪いことズカズカ言わないでしょとか、
    釣り合ってないカップル見てクスクス笑うなんて、街中の人たちってそこまで他人のこと見てないでしょとか、
    ツッコミどころはあ

    0
    2025年12月22日
  • 告白

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    事故として処理された事件の裏側に、こんなにも関係者達の様々な思惑が絡んでいたのかと思うと恐ろしくなります。事件を起こすことを考えて実行に移した人物と、結果的に死の原因を作ってしまった人物、そしてその犯人達の牛乳にエイズ保菌者の血液を混入したと思わせて恐怖を煽った教師…。それぞれの関係者の身勝手な言い分にぞわっとさせられ、もやっとした読後感が後を引きます。悲劇が重なり合わなければ、この事故は起こらなかったのに…。誰が一番悪いのか?そんなことを考えさせられました。

    0
    2025年12月22日
  • リバース

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    真相がちょっとずつ明らかになっていって、あれ?この展開だったら湊さんお得意のイヤミスじゃないのかな…?と思っていたら、最後の最後にガッツリイヤな気分にさせられました!読み返してみればコーヒーにハチミツを入れる飲み方とかあえて1人だけカレーを食べに行ったとかの伏線もあったのに、気づけなかったですね…。見事に一杯食わされた様な読後感です。コーヒーの描写や蕎麦の描写が本当に美味しそうで、読んでいると食欲がそそられました。

    0
    2025年12月21日
  • 母性(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    母とその母の関係性に狂気を感じました。
    子供が出来たからといって自動的に「母」になるのではなく、あくまでも母は母の「娘」でしかなかったのだと思います。そんな母にとっての娘は母に褒めてもらうための道具のようなものであり、娘が求めている心からの愛情、「母」としての愛情は無かったのだろうと思います。娘と引き換えに母を喪ってからは特に…。

    この物語中に娘の名前は全然出て来ませんが、首を吊った娘に触れ初めて娘の名前を呼ぶ場面こそが、母が母の「娘」ではなく、娘の「母」になった瞬間なのだと思いました。

    0
    2025年12月21日
  • 告白

    Posted by ブクログ

    それぞれがそれぞれ狂っていて、もちろん殺人が起きたり、子供がなくなったり、正気ではいられないけど、それはたまたまのきっかけで、それぞれがそれぞれ日々狂気がたまっているんだと思った。
    話題作だったから軽い気持ちで読んだけど、話題になって当たり前だなと関心した。
    犯人を名指しで言わないのに、周りは分かる雰囲気の描写が、リアルだった。

    0
    2025年12月21日
  • 贖罪

    Posted by ブクログ

    5編の連作短編集.15年前女児殺人事件で直前まで一緒に遊んでいた女の子4人と殺害された女児の母親の独白でそれぞれの章が進んでいきました

    これぞ湊さんのイヤミス!という作品でした!
    各視点でパズルのピースがはまるように、事件の状況や犯人が明らかになっていき、読んでいて楽しかったです

    4人の子どもたちの「贖罪」についての語りは読んでいて苦しかったです。各章で起こる悲劇はほんとに後味が悪い(もちろんいい意味です!)

    誰にも共感はできませんでしたが、第5章の被害者の母親の語りは身勝手さと麻子さん自身がそれに気がづいていないことから、怒りと呆れを感じました。

    終章で私の言いたかったことを言葉にし

    0
    2025年12月21日