湊かなえのレビュー一覧

  • ユートピア

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    初めは登場人物の数が多く感じ、混乱してしまったがそれぞれの登場人物の主観を丁寧に描かれていたので何が起きているのかをしっかりと捉えることができた。小さなコミュニティで起きがちな人間模様に加えて外部からやってきた人と織りなされる複雑な化学反応が現実的でぞくぞくした。どんなに仲良くなったと思っていても、大人になると相手の行動を深読みし善意をそのまま受け止めるのが難しくなることが描かれている。それに対して二人の少女が織りなす友情は誰にも邪魔されない眩しいものとして描かれている。自分が真っ正面からぶつかっていったとしても自分の思い通りに受け取ってもらえないもどかしさを感じることはこれから私にもたくさん

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    2026年02月01日
  • リバース

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    ネタバレ

    友達のこと知らない面って結構あるのかなくらいに読み進めてたら終盤の2章で展開がガラッと変わって、ただの告発文を送った犯人を探すだけじゃなく、何のために?って興味も湧いて、結局死んだ広沢の本当の人間をみんな知りたくて動いてたのか、って腑に落としながら終章をほっこり読んでたところで、始まりの一文と繋がって鳥肌立った。
    疑問に思わずスルーしてた部分の点が線になって、登場人物の関係性や出会いを全部理解してオチまで予想できた気になってたところを、最後の2ページでどっしり落とされた感じ。
    深瀬にどこか薄っすら感じてた、4人の中では一番罪が浅いという意識が、読みながら自分も同情してた部分があったから、最後マ

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    2026年02月01日
  • 母性(新潮文庫)

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    「愛能う限り…」がキーワードのこの作品、娘から見る母、母から見る娘の視点の歪みが描かれており、こんな家庭もあるよなとリアルに想像できてしまう。母はずっと「母」にはならずあくまでも「娘」の立場を享受したいという感情が文章から滲み出ており、不気味である。子育てはきっとすれ違いの連続で誰1人同じ「母性」を持っていないからこそ引き起こす親子関係があるよなあと改めて感じさせられた作品。

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    2026年02月01日
  • サファイア

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    読みながら、「短編集もイケるな!」と思いました。
    一話読み切りタイプですが、読みやすいのに、しっかりミステリーを織り込んでくるので、かなり満足感の高い1冊でした。

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    2026年01月31日
  • C線上のアリア

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    湊かなえさんの作品にしては、イヤミスではなく。
    でもあんな事件?事故?はおこらなくても、昔の田舎では介護問題はすべて嫁の仕事であり、姑にいびられるのなんて当たり前だったのかもしれないが、読んでいていたたまれない。
    他人には優しくなれても嫁にはツラくあたる。何のための結婚なんだろう…と思ってしまう。
    邦彦も家で食事をしなくなり、一人森へにげる。菜穂さんはつらかっただろうなー。
    邦彦にとって弥生さんは本当に恋愛対象だったのかな?年齢が離れすぎていて、ちょっとイメージが湧かなかった。
    新聞に連載されていた作品のようです。

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    2026年01月31日
  • 人間標本

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    ドラマを観てから原作を読みました。
    ドラマでは、何で?と腑に落ちない部分がありましたが、本を読んで納得しました。

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    2026年01月31日
  • 贖罪

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    主要人物それぞれの視点から1つの事件について語られていて真相に繋がっていく流れが面白かった。出てくる男達の気持ち悪さに鳥肌が立った。

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    2026年01月30日
  • 母性(新潮文庫)

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    「湊かなえ」が「母性」という題名で小説を書いたのであれば、これはまた一筋縄ではいかない話なのだろうと思い、表紙を開く。転落した女子高生の新聞記事から始まる物語。「母」と「娘」が交互に独白していく。双方の視点の違い。「愛能う限り・・」とはどのように受け止めていけばいいのか。母となった娘という二重の意味は、なかなか興味深かった。

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    2026年01月30日
  • 告白

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    面白かった。読後、心地良い気持ちになるような物語ではないけれど、安全に最悪な気持ちになれる、素晴らしいフィクションだと思った。実際にあった事件を彷彿とさせる単語もあり、あまり面白いと連呼するのもよくないだろうかとも思うのだけれど、でも、やはり、面白かった。
    モノローグ調であることで各人の物事、世界の捉え方の違いがあり、その人間らしい歪みや弱さを読者は目撃してしまう構図に、もっと見せてほしいと、ページをめくる手が止まらない。
    湊かなえさんを初めて読んだ。次はどれにしようか楽しみです。

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    2026年01月30日
  • ドキュメント

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    前作のブロードキャストがある事を知らずに読んだ。 放送部が部の機材獲得のためにマラソン大会に出るところから始まり獲得した景品がきっかけで物語が動き出す。 解説にも記載されてるが読者を傍観者ではなく当事者と同じ目線にさせられる。続編から読んでも楽しめた

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    2026年01月30日
  • リバース

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    最後の2ページに心臓がバクバクさせられました。
    湊かなえさんの小説は2冊目ですが、8割方読み終わっても「これどうなるんだろう」と、終わり方が分からないままなのが印象的。今回も、物語のピークは最後の2ページに詰められているため、それまでの中だるみ期間が長いなあと思いました。
    私的には、それがちょっと焦ったくて、うーん。となってしまうところ。
    広沢がどんな人物なのかを追い求めてる部分は、ミステリーとは離れた物語(?)だった気がして、要らなかったなと思ってしまいました...。
    村川が浅見と谷原を疑ってかかってたところ、とか伏線に使われそうと思ってたけど違うかった。ちょっと残念。
    解説にもあったけど、

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    2026年01月30日
  • リバース

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    ネタバレ

    読んで中盤頃あたりでこれは残りのページで終わるのだろうか、、、?と思いながら読んでました笑

    個人的に展開が全然予想できなくて、続きが気になってあっという間に読めてしまいました。

    意外と友達の事って知らない部分があるよなぁと共感しながら読んでました。
    自分は誕生日プレゼントを買う時とかその友達のことを考えている時に気づきがちです!
    (深瀬のように友達が死ぬ前に気づけて良かったのかもしれません)

    深瀬はあの後どうしたんだろうか、、
    蜂蜜の事は誰かに打ち明けられたのだろうか、、
    自分だったら抱えて生きていけない気がする。

    友達と食事をする時はアレルギーについては必ず聞こうと思いました!!!!

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    2026年01月29日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    よかった、自分は優しくない。と思った。

    あなたは優しくない。
    まさにその通り。
    優しい人なんて本当に滅多にいない。
    優しいと言われる人の大体は、人に興味がなくて無害、無関心で、気が弱く多くのことを押し付けられる人のことを言う。

    そんな人を、『押し付けてもいい人』と表すと、その人を利用しているのがバレてしまうから、うまく誤魔化すように『優しい人』って表現する。

    そうやって、押し付けて利用する人が大半なんだろうけど、たまにその優しい様を勘違いして本当に優しくて素敵な人だと思って近付かれることがある。
    でも近付けば化けの皮が剥がれて、ただの無関心で偽りの優しさだったと気付く。
    その時に裏切られ

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    2026年01月29日
  • 贖罪

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    田舎町で女の子が殺されてしまった。直前まで一緒に遊んでいた4人の女の子は犯人と言葉を交わしていたものの顔が思い出せずに迷宮入りする。被害者の母親は4人の女の子に「必ず犯人を見つけなさい。それができないのであれば私が納得できる償いをしなさい。」と十字架を背負わせる。十字架を背負うことになった4人の女の子の贖罪の物語。著者の人気に納得できる、引き込まれるストーリーが素晴らしい。登場人物の心理描写が丁寧に描かれていて償いに対する向き合い方がとても印象に残った。

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    2026年01月29日
  • 少女

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    年明け一発目は、イヤミスの女王様の作品をチョイス。
    昨年末の涙ボロボロをしっかりイヤミスに塗り替えに行くw

    読みやすいし先も気になるのだが、外飲みを控えた結果、思った以上に時間がかかってしまった。
    おとなしく家で読めよと。

    さて、内容は作品紹介にもあるように、闇を抱えた厨ニ病溢れる女子高校生のお話w
    始まりは『遺書(前半)』から始まり、本編は友達同士で交互に視点が入れ替わるオムニバス形式。

    徐々に繋がる2人のストーリー。
    すれ違ってた思いも少しずつ紐解けていくと同時に、自身の抱える闇からの脱却といった、友情と成長を描いた作品
    …と思ったんだが、イヤミスの女王ですからね。
    それで終わりはし

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    2026年01月29日
  • カケラ

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    美容外科の先生と登場人物との喋り言葉がメインで構成されている。
    ほんとにリアルな内容の会話、些細な会話があってすごい状況は入ってきやすい。
    自分が美容外科の先生になって、登場人物と話してるような臨場感がある。
    みんな独特で(美容外科の先生自身も笑)面白い。
    読んでいくうちに、美容外科の先生がどんな人柄なのかも次第にわかってきて面白ってなる

    色んな立場の人がいて、色んな意見考えを持ってる。これは当たり前。だからこそ、自分が見えてる一方向からの視点で相手の全てがわかる訳じゃない。悪評の裏には切ない過去があるかもしれない。

    皆が皆それぞれに自己正当化をしていて、なんか少し醜いなと感じた。特に学校

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    2026年01月29日
  • 人間標本

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    苛まれる父親の精神が、読み手に伝わる文章
    全てが明らかになった時に、もはや誰も悪くなかったのでは?と思いました。

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    2026年01月29日
  • Nのために

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    2026年4冊目『Nのために』

    それぞれの登場人物が、
    「どのN」を思って行動しているのかを考えながら読むのが、とにかく面白かった。
    でも同時に、ひたすら切ない。

    誰もが辛い過去や秘密を抱えていて、
    それをお互いが知ることはないまま物語は進んでいく。

    これって、普段私たちが生きている世界も同じで
    人は、それぞれが経験してきたことや、生きてきた時間の積み重ねで人格が形づくられていく。

    湊かなえさんの作品は、登場人物の背景や設定が本当に細かいから、気づけば深く感情移入してしまう。

    私は特に、西崎さんが好きだった

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    2026年01月28日
  • 白ゆき姫殺人事件

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    ネタバレ

    信用できない語り手のオンパレード。
    あっちもこっちも嘘だったり記憶が曲がっているので何が何だか。さらにその証言の都合のいいところだけを使った週刊誌。完全にカオス。という状態を楽しめる内容でした。
    城野さんの最後の証言も怪しいし、ブログも本人が書いたように見えるし…面白かった

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    2026年01月28日
  • 残照の頂 続・山女日記

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    山女日記よりもこちらの方が面白かった。後立山連峰の話がこの先どうなるの?とイヤミス~って感じで面白かった。
    通過したつらい日々は辛かったと認めればいい、大変だったと口に出せばいい。そこを乗り越えた自分を素直にねぎらえばいい、そこから次の目的地を探せばいい。

    ・鹿島槍ヶ岳

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    2026年01月28日