湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ前に読んだ彼女の著書「カケラ」「贖罪」と同じく、主人公の取材形式で事件を追っていく流れ。このタイプは湊かなえさんの3作品でしかまだ呼んだことがないが、相手の情報はたっぷり得れるのに対して主人公のことが全くわからないので、後々相手の発言によりタチの悪い主人公だと露呈される。そこを見抜こうとするのが楽しかった。
「自分の記憶で作られる過去と、他人の記憶で作られる過去。正しいのはどちらなのでしょう。」
主観と客観は全く異なるのだなあ、と。自分の中に華やかな思い出として残っていたとしても、他人からしたら別物かもしれない。
噂に関してもそうです。見たもの聞いたものが、どんどん誇張され見栄や妬みが含むこ -
Posted by ブクログ
ネタバレおもしろかった。何か教訓めいたものを得たというよりは、ただただ面白いミステリだった。最後の一文には驚かされた。人を色で例えると、広沢は、相手に合わせて相手の色に染まることができると言う理由で、透明だと言うのは上手く言ったものだなと思った。広沢には共感できたが、深瀬、古川には共感できない。カーストを気にして上カーストの人とつるもうなんて思ったことがないし、相手は優しいから自分とつるんでいるなんて思ったことがないから。実際そうだと思うし。広沢は結局海外のどこに行きたかったのかとか、ほっぽり出されて回収されていない伏線があったのは、少し残念だった。あと、文章が読みづらかった。
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Posted by ブクログ
この物語は田舎の港町で、3人の女性がさまざまな経験や子どもたちを通して個々の心情や他者との関係の変化をかいている。
この物語を語る上で「翼」という言葉は欠かすことができない。この言葉の意味は彩也子の書いた作文で述べられている。人はみんな片翼であり誰かと繋がることで一緒にどこまでも遠くへ行ける。この物語ではこの言葉が良い意味でも悪い意味でも表れている。
田舎と人の繋がりとなると悪い意味で捉える人も多いだろう。当然私も同意見だ。そしてこの物語でも同様に噂や陰口なんかがたびたび表れて不快感があるシーンも多々あった。だがこの本を読んでそれは田舎だからという理由ではないのだろうと思った。それは「都会では