湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ私は醜形恐怖症を経験したことがあるので、この本は自身に関係あるテーマを扱っていると思い、読み始めました
人を褒める場合であっても外見のことを言及してはいけない という内容が書かれていましたが、私も常にそう思っています
悪口のみならず、褒める場合でも 外見のことを口にするのは品がなく、失礼なことだと思っています
簡単に、他人の外見をジャッジする人がいますが、「自分が理想的だと思っていることが、必ずしも他人の理想とは限らない」という文を読んで、本当にその通りだと思い、ブスやデブなどの言葉は、ただの悪口であるだけではなく、一方的な理想の押しつけとも取れますね -
Posted by ブクログ
湊かなえ作品をいくつか読んでみようと思って、早速購入。あえて有名どころの作品にはいかず、あらすじを見て選んでみた。
暁星を読んだときの、登場人物が身近にいるあの感じは、本作品を読んで湊かなえさん作品特有のものだと思った。登場人物の主観があちこちに散りばめられていて、時々急すぎて話のつながりがわからくなることもあったけど、これが人間らしさなのではとわたしは思った。
暁星のときよりも、はるかにモヤモヤが残る作品ではあった。でも、自分が見えてる世界が全てではないし、それぞれ何かしらの思いを抱えて関わっているんじゃないかってことが、小さな街を舞台にすることでより感じることができたと思う、面白かった。 -
Posted by ブクログ
自分本位な考えの人(主に女性)を書かせたら、右に出る人はいないだろうなと思わせる内容でした。
結局、主人公達は自分の考え方に囚われ続けているだけに思えたし、同調も同情も出来なかったですね。
内容に反して読みやすいけど、読んでいるとだんだんと気が重くなってきました。
本当に後味の悪い読後、それでも星4にしたのは、読みやすかったからなのです。
この作者の作品は、これで2作目となります。
普段は自分では好んで選ばないような内容だけど、知人が貸してくれた本の中に、作者の本が数冊含まれていたので、読んでみました。
あと1冊あるんだけど、前回読んだ本といい今回の本といい、読みやすいけど気が重くなる……でも読みやすいからまた読むんだろうな…。 -
Posted by ブクログ
ユートピア
湊かなえ
湊かなえ19作目
山本周五郎賞受賞作品
交通事故に遭い車椅子となった久美子
彼女を支えて、他の不自由な人たちをも支えるため
母親3人はボランティア団体「クララの翼」を立ち上げる
最初は評判が良く、たくさんの支援金が集まり、雑誌のインタビューも受ける
しかしある噂はネットを介して広がり悪意に満ちていく
そして大きな事件が起きる…
同じ集英社刊行の「白雪姫殺人事件」のように噂がネットを介して広がり、徐々に悪意に満たされていく過程が詳らかに書かれています
そこは人間の奥底に潜んでいるドロドロとして真っ黒なものに溢れています
やはり湊先生はそういうものを描かせると日本一です
(トークショーで実際お会いしたときは何て明るくてホンワカした人なんだろうという作中とは全く逆の印象でしたが)
そりゃ、受賞するだろうっていう感じです
最後の結末に至るジェットコースターのような展開も見事です
前半はゆっくりと進みながら、後半は急降下
ページをめくる手も止まらなくなります
それにしても物語の舞台となる鼻崎町はモデルがあるのか気になりました
物語前半の重要なアイテムとして線香がありますが、先生の住まわれている淡路島は線香の日本一の産地らしいですね
でも具体的にここっていうモデルではなく、先生が新しく作り上げた場所なのでしょう
人々が恋焦がれるユートピアのような場所
本当は善意にも悪意にも満ち溢れる場所
#湊かなえ #湊かなえワールド #ユートピア #山本周五郎賞 #読書 -
Posted by ブクログ
ありきたりな山歩きかもしれないが、柔らかい言葉に沿って辿って行きながら、主人公の心境に共感を覚える。
湊さんは山好き花好きでした、この本を読んで知ったのだが、日記という題名は本人のものではなく、参加して登山情報を得ているSNSの名前でした。
8つの題名のように登った8か所の山にまつわる話で。薄ぅく繋がっている。
主人公はアラサー女子。
もう遠くなったが、軽々と峰を超えていた頃を思い出す。あの頃の穂高や白馬を、足が追いつかなくなってからも未練たっぷりに麓から仰いだことも何度かある。
ガレ場を歩く感じや鎖場の感触など懐かしいシーンに、うら悲しいような気持でメンバーの顔を思いだした。
アラサーが微妙かどうか。生き方を自由に選ぶことができるようになってきた現代。女子の年齢に不自由な時代が、少しずつ変化してきているし、独身であろうとなかろうと、自立さえしていれば周りは大目に見てくれている。
それぞれの生き方や周りの思惑まで山に引き摺っているのは、適齢期とか生産年齢とか、親の気持ちとか何やかやの生きづらい思いがまだ絡みついているからだろう。
異性に惹かれる年頃になると、いやだと言っても面倒なことが山にまでついてくる。
という山の風景と心の風景がリンクしたり離れたり、メンバーに寄り添ったり、迷惑だったり、地上と変わらない気持ちからは解放されないことよくわかる、それでも湊さんの飾らない山歩きが心地よかった。苦しい道を踏破しながらじっくりと自分を見つめなおしたり、頂に立って大きな広い世界を見て少し違った生き方に目覚めたりする。
目次
* 妙鉱山
こんなはずでなかった結婚
⋆ 火打山
捨て去れない華やいだ過去
⋆ 槍ヶ岳
父に言ってしまったあの言葉
* 利尻山
ぬぐい切れない姉への劣等感
⋆ 白馬岳
夫から切り出された別離
⋆ 金時山
突然見失った将来の目標
* トンガリロ
いつの間にか心が離れた恋人
そして、ア~~私も行きたかった!!
ニュージーランド、ロード・オブ・ザ・リングのトンガリロ、三色のクレーター・火山湖
ニュージーランドのトレッキングとともに終わった吉田君との登山行。
彼女もまたいつか、登山のように紆余曲折した思い出の道を辿るのかも。
望郷 海の星
白雪姫殺人事件
Ǹのために