湊かなえのレビュー一覧

  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    ネタバレ

    子供の頃に感じた違和感の真相、おろしろかった。

    フランスで映画化しないかな、なんか終わり方それっぽいんだよね。

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    2026年10月20日
  • Nのために

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    ネタバレ

    後半にかけて少しずつ理解が深まる。
     最初は本筋の事件が起きて、そこに至るまでの過程を徐々に一人一人の過去を通して掘り下げていく。
     人物一人一人に焦点を当てて回想シーンが多いことから、場面に応じたセリフや行動の意図が後半から明らかになってくれる。答え合わせをしているような感覚で理解しやすく読み入った!
     ドアの外側にチェーンという発想が面白い。このチェーンが後の人物たちの行動を制限したり、チェーンによる駆け引きがよく出来ていると感じた。監禁するにしても側から見たら悍ましく見えそう〜(笑)

    "N"という人物が誰なのか?
     複雑な人間関係が絡み合って読み進めていくごとに、誰かが誰かのためを想っての行動かが見えてくる。罪の共有が愛と言えるのか?自分にはまったくもって理解できないが、それは歪んだ愛を受けてきてないから言えるのかもしれない。歪んだ愛を烙印として、体に刻まれた者同士じゃないと相容れない。

    伏線回収なのか、あの出来事がこの会話の意味を成しているのだと、気づいた瞬間がとても気持ちよかった!

    湊かなえ作品はイヤミスばかり読んでいたため、毛色の違う初めての体験だった!
    不思議な空気感の漂う物語だった〜

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    2026年10月20日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    イヤミス度でいったらリバースのほうが上だけど、タイトルになっている、豆の上に敷いた布団の上で眠るときのような、背中になんかあるムズムズした違和感の描き方が秀逸だった。

    ほんとにもう、序盤からずっと違和感で、読んだ後も背中になんか引っかかってる。

    回想と現在が行き来する中で、過去を振り返るほどに主人公の心の傷が疼いてるのが少し辛かった。
    猫のエピソードは小1の子にはやるせなすぎるよ…
    友達も失って…

    そういえば、文学好きのキャラが多い著者にしては珍しく活字が嫌いな主人公だった。
    強調されてたけど伏線とかではなく、ただ姉との思い出を印象付けていただけだった。

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    2026年10月20日
  • リバース

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    派手な演出がある訳でも、残虐な描写がある訳でもないけど、ずっと暗くて嫌な感情が巡る。
    ラストはイヤミスらしい終わり方。

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    2026年10月19日
  • 白ゆき姫殺人事件

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    ミステリーとして面白いと言うより、人間の汚い部分を淡々と皮肉っているような作品。無自覚の悪意ね〜。平易な文で読みやすい。

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    2026年10月19日
  • 暁星

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    白夜行に似た流れを感じた。
    ただ、扉を閉めた時、白夜行は胸が潰されそうな呆然としたやるせなさを感じたが、暁星は胸が締め付けられながらも力強さを感じた。
    「生きろ」そのフレーズの濃度かもしれない。

    目を持つ者なら、編集者じゃないのか?
    言葉を紡ぐ。と撚る。
    なるほど。

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    2026年10月19日
  • 白ゆき姫殺人事件

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    犯人は誰なのか推理しながら読むという、推理小説系の楽しみが一定あった。
    こんなにも人によって他人の捉え方が違うのかとおもった。人は簡単に信用してはいけないのかも

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    2026年10月18日
  • 王国

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    故郷の美しい海を守るために立ち上がった若者たちの、青春群像劇であり再生の物語。
    登場人物たちが基本的にみんな「いい人」で、誰かを庇ったり守ろうとしたりする優しさゆえに真相が複雑化していく過程は、読んでいて切なくももどかしい。
    ミステリーとしての強烈なカタルシスや驚愕の真相というよりは、残された仲間たちが自責の念を乗り越え、再び「海の王国」として前を向いて一歩を踏み出すまでの心の軌跡を味わう一冊。

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    2026年10月18日
  • 王国

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    海の王国を守る9人の騎士と、珊瑚の女王の
    物語(←※おとぎ話ではない)
    『究極のブロマンス・ミステリ』
    何それと思いながら読んだ。
    ちなみに、「ブロマンス」とは、男性同士の親密で
    精神的な繋がりを指しているらしい。

    「なあ、親愛なる騎士たちよ、教えてくれ。
    珊瑚の女王を殺したのは、誰なんだ」
    浜崎朔也が騎士たちに(仲間達に)残した
    メッセージ。
    初っ端から、主人公の朔也の死、そして
    珊瑚の女王の死、何だそれ?!

    汐音の死についての真相を探るうちに行き着いた
    過去の火災事件‥実はそれぞれが秘密を心に抱えていた。
    あの時、正直に告白していればこんなことには
    ならなかったと思うけれど、誰も悪意は無く、
    むしろそれぞれが相手を思いやってした行動が
    取り返しのつかない状況へと繋がっていったことは本当に辛く悲しい(怖い)ことだと思う。

    9人の騎士それぞれの視点から語られる、
    時系列がちょっと複雑で読みづらかった。
    イヤミスの女王とは思えないほどの、
    この穏やかな?終わり方。

    ミステリー要素も少なく、
    いつもの湊かなえさんじゃない!というのが
    一番の感想

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    2026年10月18日
  • C線上のアリア

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    ネタバレ

    悲しい話だけど綺麗に終わった。
    風と共に去りぬ、まだ積読のまま。
    読みたいな。
    弥生さんは何か儚げで柔らかい印象だった。
    嫁姑問題は私にはわからないけど、大変だろうな。でも菊枝さんの交換家事の目的は結局何だったんだろ、やっぱりもしかしたら自分がこの家の嫁だったら………みたいな事なのか。弥生さん、姪がきてくれて良かった。
    あと私は絶対に上巻から読む。邦彦みたいな下巻だけでもいいという人は果たしているのかな。サクサク読めて良かった。

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    2026年10月17日
  • Nのために

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    2014年。
    ドラマ見たな。奈央子が小西真奈美。雰囲気がとってもよかったドラマ。榮倉奈々が料理いっぱい作ってタッパにいれて冷蔵庫満タンにしてたのとか思い出す。ドラマ見てたから真相知ってたけど。読むとパズルのようになってて難しい。読み終わって、へ?って思った。各章の最期を読むとわかりやすい。
    パズルになってて、この記述前にも読んだな、ってのが何か所か。みんな嘘ついてるのがわかり、どんどん真相と現在に近づいていく。
    ノバラ荘みたいなアパートいいな。

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    2026年10月25日
  • ユートピア

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    鼻崎町に住む3人の女性はこの町で15年ぶりに行われる祭りの実行委員として出会う。ばらばらな属性を持った女たちが祭りで起きた事件を経て繋がり、すみれの作る陶器のストラップを使ったボランティア基金「クララの翼」を立ち上げた。
    この3人の性格の描写が実に興味深い。
    ボランティア活動をすることで脚光を浴びた3人であったが、それぞれの思惑の違い、周りの人間の嫉妬ややっかみなどが交差し、田舎の人間模様を巧みに表現している。
    どんな片田舎でもありそうな話で引き込まれた。

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    2026年10月16日
  • C線上のアリア

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    久しぶりに湊かなえの作品が読みたくなり、手に取った。
    読み進めるうちに、表紙のデザインに込められた意味が見えてくる。そして終盤は、ページをめくる手が止まらず、一気に読み終えた。
    湊かなえのイヤミス作品の中では比較的マイルドな結末だったが、人間の思い込みや身勝手な解釈が生み出す歪みが巧みに描かれていた。
    人は相手の言葉や行動を、自分の価値観や経験を通して解釈してしまう。
    相手を理解しているつもりで、実は自分の解釈を押しつけているのかもしれない。そんなことを考えさせられた一冊だった。


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    2026年10月16日
  • Nのために

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    ネタバレ

    それぞれが想うNのために嘘をつき大きな事件に繋がってしまうという純愛ミステリー。
    野口夫婦が高級マンションで殺害されているという事件から始まる。
    それぞれの証言から書かれ、順を追うごとに複雑なりに真実が見えてくるという流れ。
    すべてはNのために。
    杉下‥安藤にここで止まってほしくない。もっと高いところに行ってほしいという思いから安藤には真実を告げず、それによって安藤は嫉妬、疎外感から部屋の外からチェーンをつけてしまう。

    成瀬‥事件の事の現場に居合わせたが大好きな杉下を守るべく真実を隠蔽

    西崎‥愛していた亡き奈央子の為に真相を隠蔽し罪を被った。

    初めの警察への証言で嘘をついていた愛する誰かのために。

    大切な人の為に嘘をついて守ったとしても、何年後かして必ず後悔する日がくる。死の間際だって罪悪感を持ち続けなければいけない。そうなってもいい、それでもいいと思えるほどの愛を感じられるほど人を好きになるってどんな感覚なんだろ。単純にそう思った作品。ミステリーというよりも個人的には純愛の方が買ったかな普通に面白かったけど!
    ドラマみてみたい!

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    2026年10月15日
  • 王国

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    足元が不安定な状態で歩いているような感じの巻頭部分と友情大団円の巻末、違う物語を読んでいるようでした。
    なにを解決しようとしているんだっけ?
    犯人探し?
    今なにが問題なんだっけ?
    それで結局女王は殺されたの?
    読みやすく早いペースで進むものの目的がよく見えてこなかったので、ボンヤリしながらもなんとなくみんなが前向きに海の王国を守るんだなの大団円。
    最後のフィクションと現実の交差したような話がいちばん面白かったかもしれません。

    ブロマンスというジャンル?を初めて知りました。
    これはシンプルな友情と信頼の話ではないということですか?
    恋愛未満みたいな話ありましたっけ?
    読む前にブロマンスというジャンルを知っていたら苦手意識で読めなかったかもしれません。
    なんとなくモヤっとした気持ちで読み終わりました。

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    2026年10月14日
  • リバース

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    ネタバレ

    最後に明かされる真相に驚かされた。
    広沢の性格の良さから来る気遣いのせいで逆に死に繋がってしまっているのがなんとも言えない。
    嫌な気持ちにはなるが深瀬が意図的にした事ではないので、まだそこまで後を引くしんどさはなかった。
    ただこれまでは自分は一番悪くないと思っていたのに、原因が自分にあったとなれば、本人としては中々落とし所をつけづらいだろうなとは思う。
    きっと深瀬ならそのうち美穂子に真相を言ってしまいそうだ。

    あと正直飲酒運転に関しては、自分だったら意地でも止めるだろうなと思ったし、村井にもっと強くタクシーで来いって言えよと思ってしまった。
    割とある話なのかもしれないが、そのあたりのストーリーはちょっと納得いかなかったかな。

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    2026年10月12日
  • 王国

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    SL 2026.10.10-2026.10.12
    時系列がわかりにくかったり、9人もいるので混乱したり、はじめの頃は読みにくいなーと思いつつ、章が進むにつれてパズルのピースがはまるが如く徐々に隠し事が明かされていく構成は読み応えがあった。
    誰もが王と姫を守ろうとしたのか、それが正しかったのかはわからないけど。
    蛇足気味のラストも綺麗で、いつもの湊かなえさんとは全然雰囲気が違う。

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    2026年10月12日
  • 少女

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    ネタバレ

    告白しか読んだことないけどこっちの方が点数は低い。全編通して漂うどこか不安定な感じも告白の方がインパクトあったしなんか緊迫感がないかな。でもその反面安心して読める気もするが・・・最後は駆け足でつじつま合わせに走るのはご愛嬌、それが小説ですから、ええ。作者も読者もそのへんは双方合意の上でしょう。66点。

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    2026年10月12日
  • 人間標本

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    予め犯人がわかっている話をどう面白く描くのかと思っていたが、違った!
    後半は一気読みした。
    何転もして面白かった。

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    2026年10月12日
  • 花の鎖

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    ネタバレ

    母娘・母親が描かれた作者の作品(『母性』や『告白』)の中だと、やや明るいお話なので気軽に読めた。
    (『母性』を読んでいた時も感じた事だが)この作品の鎖という言葉、母親を裏切る事はできないという言い回しからも、母と娘の繋がりを朗らかな純真としてではなく、双方向の呪縛として描くのが本当に上手だと思う。
    あとは私の好みの問題なので申し訳ないが、呪縛の間に入り成長のきっかけ(或いは心の支え)となるキャラクターが異性に偏りがちなのがどうも好きになれない。物語的にもきっかけは必要だろうが、そも彼女たちは自分の足で歩み出せるし、母と娘の呪縛を描いておいて、その湿度の外にいるだけの男性を毎度迷える女性の救世主のように描かれてしまうと、彼女たちの物語がブレる(というより、勝手に水を差された気分になる)。逆も然り。

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    2026年10月12日