湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ小学3年の安西万佑子が失踪した。妹の結衣子は、直前まで一緒に遊んでいた責任や、親の期待に応えるため、近所の家庭の捜索なども行うが、同級生の反感を買いいじめられる。そんな中、万佑子とみられる少女が保護され、家に戻ってくるものの、結衣子は言葉にできない違和感を持つ。しかしDNA鑑定の結果も、万佑子が安西家の人間であることを示していた。違和感の正体は一体何なのか、そして本物とは何なのかーーー。
過去を回想しながら現在も進行していき、最後に謎が明かされるという、比較的オーソドックスなミステリーという感じだった。しかし、やはり湊かなえという感じで、スッキリ解決するのではなく、何となくもやもやが残るよう -
Posted by ブクログ
ネタバレミステリやサスペンスの中でも、登場人物同士のすれ違いや距離感を緻密に書くことに重きを置いている作品のように思えた。しかし、由紀と敦子の「人が死ぬところを見てみたい」と言う動機にあまり共感できなかった。気持ちはわからないでもなかったが、「人が死ぬところを見たい」と思うには動機が浅すぎると感じた。ただ、初めはぼんやりとした登場人物同士の関係が、徐々にその輪郭がくっきりと見えてきて、気づけば全員が絡み合っているという構成は素晴らしかった。
解説にもある通り、「因果応報!地獄に堕ちろ!」が本作のテーゼであると思う。終章で遺書の書き手は紫織だと発覚する。読んだ瞬間はイジメられて自殺したことに同情しかけ