湊かなえのレビュー一覧

  • 贖罪

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    作品の構造的には、すごく面白いと思う。
    でも、こういったエログロ系は好きじゃない。
    読んでいて気分がどんよりする。
    こんなに過剰な事件をてんこ盛りにしないと
    面白い作品にならないんだとしたら悲しい。
    私感を外して客観的に考えれば
    とても手が込んでいる完成度の高い作品だと思う。

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    2025年10月29日
  • 落日

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    昔隣に住んでいたサラちゃんが殺された事件について、新人脚本家の主人公が、新進気鋭の映画監督から新作の相談を受ける。

    物語は映画監督の記憶がエピソードXとして、主人公が事件について調べていく過程が第X章として交互に描かれる。
    前回読んだリバースもだったが、けっこう淡々と進んでいき、最後一気に全容がまとめられる。
    少しずつ事件についてわかっていくので、最後には事件の真相に気づく。
    多分読者が真相に気づく頃にいい感じにまとめてくれてるんだと思う。ギリギリまで事件の調査やってるしね。

    「感動の長編ミステリー」との謳い文句ほどかはさておき、最後は希望が残るストーリーだった。
    しかし、イヤミスの女王が

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    2025年10月26日
  • Nのために

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    ネタバレ

    罪の共有、それぞれが誰かの為に行動し、そのボタンの掛け違いから長い年月不幸を被る、ただ事件は起こるべくして起こった感はある、まぁ夫婦間の事を周りがいうのは何だが、最低夫だね、妻も妻だし、全員に言えたのはまさにN(ナルシスト)の為にだったね

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    2025年10月26日
  • 絶唱(新潮文庫)

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    ネタバレ

    震災の話と思わず読んだから、思いがけず暗くなってしまったけど、南の島との関係を描いているところが、斬新で、暖かさを残してくれていたので、すんなり読むことができた。ボランティアを色んなとこでやってる身としては刺さる言葉もたくさんあったけど、色んな思いを抱えながらも生きていくみんなの姿に勇気をもらった。

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    2025年10月23日
  • C線上のアリア

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    久しぶりの湊かなえさん。
    ちょっと苦手意識があったので、イヤミスではないところは良かった。
    読んでいくうちに、この解釈で合ってる??って正解がわからない不安のようなものを感じたのはこの方と私の相性の問題か。

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    2025年10月22日
  • C線上のアリア

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    後半の方が読みたい欲がまして一気読みしてしまった。
    こじつけかのようにくっつけたストーリーになっているな、、と感じる人、全ての物語が繋がっていて面白いと感じる人、感じ方はそれぞれだなって思った。
    読みやすい本。
    全てCから始まる物語。なるほど!

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    2025年10月22日
  • Nのために

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    もっとずっしりとくる重めの話を期待していたが結構すんなり読める感じだった。同じ事件をめぐる回想がそれぞれの視点で語られていて読者だけに全貌が見えてくる展開が湊かなえらしくておもしろかった。

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    2025年10月22日
  • C線上のアリア

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    叔母の介護のために家に戻ったことで色々な謎が生まれ、叔母の若かりし頃の日記を読むことで、その謎が解かれていく感じでした。後半からの叔母の日記を読み出し、家事交換が始まったところからが一気読みでした。主要登場人物の女性たちはみんな姑にチクチク言われてて、今はだいぶ減ったでしょうけど、改めて同居は大変だなぁという気持ちになりました。

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    2025年10月22日
  • 夜行観覧車

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    最終的に父親を殺したのは誰なのか、動機は何なのか消化不良気味
    とはいえ隣家から見ると家族の実態なんて絶対にわからんだろうな、とも思える

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    2025年10月19日
  • 母性(新潮文庫)

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    ネタバレ

    いつもの、母と娘で話がずれている。
    母の、娘の感情を分かってあげない、愛されたがり、母だけが大事、親になるべき人間ではない(手記には書いてないけど娘を殴ってる!触れられたいと言いつつ自分で避けてる!)は予想通りだけど、田所、義父母、姉妹もクソ。流産の話はむなくそ…

    可哀想な子を大事にすれば母に好かれる、が娘に受け継がれてるのが嫌。母方の祖母はいい人だったのだろうけど、何でも褒めすぎは良くないのかな。

    祖母が死んだ火事で祖母が自殺して、娘を助けたのは駆けつけた父だった、がオチ。

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    2025年10月23日
  • 未来

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    ネタバレ

    エピソードまでが長かった。
    それぞれのエピソードも、結構暗くて長く、終りが見えてくるのだろうかと心配したが、心配したとおりに近かった。
    いつも「なんだかなぁ〜」と思いながら、つい読んでしまう作者の巧妙さかな。

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    2025年10月20日
  • 贖罪

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    ネタバレ

    湊かなえさんの本「告白」「母性」に続いて、父が持っていた「贖罪」を読んでみた。
    湊かなえさんの本は、登場人物の心情が細かに描かれており、スラスラと読みやすい。どの作品にも、毒親が出てくる。細かに描写してあるので、登場人物の人物像を想像することが容易だ。

    あらすじとしては、エミリちゃんが小学校のプールの更衣室で不審な男に殺害されてしまう。彼女と一緒に遊んでいた4人の同級生とその母からなる〈告白〉という形で物語が進んでいく。

    ひとりひとりの章がよくまとまっており、非常に読みやすい。薄気味悪い気持ち悪さをずっと感じながら読む作品だった。最後の最後まで本当に面白かったのだが、エミリちゃんを殺害した

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    2025年10月19日
  • 往復書簡

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    手紙形式で語られる真実。「十年後の卒業文集」では、千秋の行方と事故の真相を悦子が暴こうと、文面を疑い、過去の思い出を掘り返して本人確認しようとするところが怖い。千秋が悦子に化けていたなんて、久しぶりに会うと人の特徴なんて忘れてしまうものなのだろうか。整形で他の人になれると思うと、自分が見てきた、関わってきたあの子は誰だったのだろう…と自分自身の目を疑ってしまう。「二十年後の宿題」は竹沢先生の旦那さんが死亡した事故の真相について大場くんとやり取りするが、大場くんと仲良くしていたのは事故の原因を作った人物とされていた利恵だった。偶然にしてもできすぎてしまっているが、出会いたいと思った人と出会えるよ

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    2025年10月18日
  • C線上のアリア

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    ネタバレ

    湊かなえさんの作品ということで読むのを楽しみにしてました
    特に後半展開が気になって一気に読み進めましたが、
    読み終えて思ったのは家事交換を今も昔もしていたという設定に無理があるかなと思ったのと弥生さんと邦彦のこともこじつけ感があるかなと感じました。
    湊かなえさんの作品は感動とかテーマを絡めた感じではなく純粋なイヤミスが好きです。

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    2025年10月17日
  • C線上のアリア

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    叔母の介護のため数年ぶりに故郷に帰って来た中年女性のお話でした。
    物語の3分の2以上は、淡々と話が進んでいく様子で、時折伏線の様な内容はあるものの、退屈な印象でした。
    話の中心人物は、意地の悪い姑、自分の母親なのにも関わらず介護を妻に押し付ける夫、本心が見えない友人等であり、暗く重たい雰囲気が続いていきます。
    しかし、終盤の畳みかけ、伏線回収は見事でした。

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    2025年10月16日
  • C線上のアリア

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    介護職してて、普段から利用者のキーパーソンがお嫁さんと言うことがよくあり…うん、そこは実子である息子でよくないか?と言う思いがありました。
    この小説はそのへんのモヤモヤをしっかり書いていてくれて、良かった!独居老人、ゴミ屋敷、実子の介護への無関心、嫁姑。プラスミステリー。

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    2025年10月16日
  • C線上のアリア

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    2025/10/16

    嫁いびりと介護と疑心。

    嫁いびり具合と夫の無関心具合がしんどくて疲れ切ってしまった。。
    残り50ページくらいから、そういうことか!と読むスピード上がった。
    途中でこの本の装丁に得心したけれど、そのつながりがいまいちわからず...

    わたしの夫も介護はしないはず。子育てからも逃げてるくらいだし。

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    2025年10月16日
  • ユートピア

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    鼻崎町という太平洋を望む街で繰り広げられる地元住民、移住者たちのミステリー。

    ミステリーというよりかは、女性たちの心理描写の赤裸々さを楽しめるかどうか、だと思う。
    自己実現のためもがいたり、妬んだり、悔しがったりする女。
    田舎町の人間に嫌気がさしているものの、子どものためを最優先して生きる女。
    都会的にみせるために見栄を張る女。
    共感できる部分もあった。

    この街で起こった事件の真相は最後にあかされるのだが、少しリアリティにかけている気がした。



    よかったなと思ったフレーズ

    その泥の中にほんのわずかだけれど、白く光る小さな石が紛れ込んでいる。その石がほしくて泥の中に自ら手を突っ込み、心

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    2025年10月14日
  • ユートピア

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    海に面した鼻崎町を舞台にして、そこがさもユートピアのような町であり、そこで3人の女性のそれぞれの理想郷を求めていくストーリーで、理想郷に対する価値観の相違から善意が悪意に変わっていくという怖い話になっていく。登場人物の心理をミステリーにして面白かったです。

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    2025年10月14日
  • 夜行観覧車

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    ネタバレ

    家族の物語。色々な人目線で書かれていて、その人の目線で読んでいる時には相手に対して強い嫌悪感を抱くが、別の人目線で読むと立場が逆転し、その人の気持ちも理解できる。作品の中にあった、積もっていたものが何かがきっかけで突然弾けるというのが、なるほどなと納得した。ミステリーで真相に迫るというよりは、各家庭の事情と、これからどう家族として生きて行くかが描かれた作品だった。

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    2025年10月14日