湊かなえのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
全ての編が聞き手目線で進む文体は新鮮であった。
それぞれの登場人物が持つ体型とそこからなる内面に関する対する偏見を通して自分の容姿に対する価値観も問いただされた気持ちになった。
登紀子のようにエスカレートして相手に伝えるまでは行かないが自分も少なからず太っていることに対してマイナスのイメージを持ってしまっていた。
自分に対するイメージだけであれば良いがこのイメージを無意識に人に向けてしまってはならない。
容姿に関わらず多くの登場人物が自分の都合の良いように物事を解釈し思い込んでいるような様が印象的だった。
解釈すること自体にに非はないと思うがそれを正しい思い込んでしまうと自分の価値観を狭 -
Posted by ブクログ
主人公の美佐、叔母の弥生さん、その夫の公雄さん、弥生さんの姑、学生時代の恋人邦彦、邦彦の妻の奈穂さん、邦彦の母菊栄さん、菊栄さんの姑邦子さんが主要な登場人物。
美佐に役所から叔母の家がゴミ屋敷状態だと連絡が入り、一時過ごした叔母の家に戻って、弥生さんの日記をこっそりと読むことから弥生さんの過去の生活を知り、弥生さんと菊栄さんの家事交換の中で起こる公雄さんの母親の死、美佐が奈穂さんの家事代行を買って出ることから徐々に美佐と邦彦の別れや公雄さんの自殺の真相が明かされて行く。
姑の嫁いびりが何代にもそれぞれの家族に起こり、物語りの低層に重苦しいトーンで流れていて、結末に美佐と邦彦それぞれの夫婦が再ス -
Posted by ブクログ
イヤミス期待で読み始めたけど、この作品はイヤミスではなかった。
ただ、複雑に計算された構成で書かれたストーリーで、たぶんもう一回読み返してやっと分かる気がする。
人って、みんなそれぞれ生い立ちも、生い立ちによって培われた性格もバラバラでそんな人々が集団となって社会は動いていく。
当たり前のことなんだけど、この本を読んで実は「その集まった人々」は同じ方向を向いているようで実はみんな自分のことを考えてそして行動して。
それが傍から見ると綺麗に整頓していて一つにまとまって集団が動いているように見える。
それがリアルの生活の実態なのかなあと思った。
何か一つ、ボタンのかけ違いがあれば大きく崩れてしま -
Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
・「タイムカプセルの八年」辻村深月
大学講師の孝臣には妻の温子と小学校の教諭になった幸臣という息子がいる。
幸臣が小学6年の時に親父会に参加することになった孝臣は、小松ユカリの父親や洋菓子屋の主人、沢渡などと交流をもつようになる。その時の担任が比留間先生で、彼に憧れて幸臣は小学校の先生になりたいと話すようになる。タイムカプセルを埋めるといっていた比留間は土に埋めずに学校を移ったと知った孝臣は(幸臣は後輩に知らされる)、息子達に黙ってに親父会のメンバーでタイムカプセルを探しにいき土の中に埋めた。息子が憧れていた比留間先生が埋めてくれたことにして。
親父会メンバーで時々集まることにな