湊かなえのレビュー一覧

  • 落日

    Posted by ブクログ

    所々にヒントが散りばめられてきたので、途中から何となく結末がどうなるか予想はつきましたが、なんということのない理由で起きた悲劇だったり、人の醜さが引き起こした凶行だったりと折り重なったミステリー。
    キーワードは「映画」。
    感情を抜きにした事実と感情が込められた真実はどちらが正しいのか。事実を追い求めるなかで真尋と香は自身の過去に向き合い、そして千穂と力輝斗の真実に辿り着く。
    イヤミスらしい作品でした。

    0
    2026年04月16日
  • 山女日記

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    オーディブルにて。

    結婚に迷う女、自分のペースを乱されたくなくて1人で登る女、婚活で知り合った男性と来る女、結婚してない自分を見下してる嫌な姉と一緒に登る女、など山女の連作短編集。

    湊かなえさんらしい嫌な登場人物も多い中、王道のハッピーエンドでなくても、珍しく後味の良い作品。
    恋人との別れがあっても、仲良し姉妹になれなくても、それは幸せでないことにはならない。色々な人生の形を認識できた話。

    0
    2026年04月16日
  • 人間標本

    Posted by ブクログ

    内容的には訳わからん理由で芸術を求めて人殺しを行い、その死体を使って作品を作る…そんなストーリーですが『完全なオタク世界』の物語で、オタク度はかなり上級レベルで、何でもかんでも蝶に例える描写なんか笑えますね。犯人…という点で言えば多少のミステリー要素はありましたが動機が今ひとつ曖昧で腹落ち感はないかなぁ…まぁでもオタク世界を覗きみる好奇心は駆り立てられる作品でした。

    0
    2026年04月16日
  • C線上のアリア

    Posted by ブクログ

    介護に関するミステリー。
    全体的に内容が薄いように感じ、本の上下巻の読み方の考え方も面白いとは思うけど、内容に無理やりに入れ込んでいるように見えてしまった。
    読みやすくてぐんぐん読み進められるのだけど、全体的にギクシャクしているようで、あまり飲み込めなかった。
    私と相性が悪かった。

    0
    2026年04月16日
  • 母性(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    女子高生が庭で倒れているのが発見された。事故か自殺か不明。

    この真相を追う物語かと思って読んでいたが、そうでなかったので、いまいち腑に落ちなかった。


    リルケの詩。


    普通、母性は生まれ持ったもので子供を愛する本能的なもののことを言うが、本書ではそうでない。

    清佳の母は自分の母が大好きで、自分の子供より自分の母を大事。
    子供が生まれたから親になれるかと言ったらそうではない。子供のままの親もいる。

    「子どもはまた産める」
    と、子供より母を選ぶ女性。

    そういう人も世の中に入るだろうが、共感できず、ずっとモヤモヤ。


    後半、娘が自分の名前を呼ばれるところは印象的。ずっと邪険にされてて、

    0
    2026年04月14日
  • 白ゆき姫殺人事件

    Posted by ブクログ

    どんでん返し系のミステリーだけど、ハラハラもせず
    ラストに特段驚かなかったのが不思議でしょうがない
    静かに取材で導かれていくかんじ
    人の語り方によってストーリーは歪んでく
    それにしても、善意がちっとも感じられない
    最後の回収がおもしろかった

    0
    2026年04月14日
  • 高校入試

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    やはり湊かなえさんの本は物語に引き込まれます。とても読みやすくてすぐ終わってしまいました。信じたくはないが、きっとこうなんだろうなと言うような日本の公立高校の実態が描かれていました。事件の後、何が高校から公に開示されたのかは直接的な表現がありませんが、きっと相田先生の女子高生との関係は隠蔽され高校入試を取り巻き起こった様々なアクシデントは、あの掲示板以外で口外されていないのだろうと思うとリアルだなと感じました。

    0
    2026年04月14日
  • ユートピア

    Posted by ブクログ

    読んだ本 ユートピア 湊かなえ 20251212

     湊かなえの本は、人のエゴイズムをさらけ出す残酷さが、時に読んでてつらくなるんだけど、今回の「ユートピア」は互いに友人(?)のそれを疎ましく思いながら、呑み込んで日々を送っている葛藤がなんともじれったい。
     溶け込もうとするコミュニティと大事にしたいものに手を突っ込まれる嫌悪感。
     自己顕示欲を持っているがために気づく他人の自己顕示欲。
     いつも通り気が滅入りましたがね。
     一方で、サスペンス色もあるにはあるけど、味付け程度で読み易かった。
     後味が悪いって感じでもありませんでした。
     

    0
    2026年04月13日
  • 少女

    Posted by ブクログ

    登場人物同士の関係が裏で繋がり過ぎている点にやや不自然さを感じた。
    ただ、それは単なる偶然の多さというよりも、限られた視点の中で世界を捉えている登場人物たちの歪んだ認識が反映された結果にも思える。
    それぞれが自分の見たいものだけを見ているからこそ、現実の広がりよりも閉じた関係性の中で物語が完結してしまう。その窮屈さが逆にこの作品の息苦しさに繋がっていた。

    0
    2026年04月13日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    読み終わって帯の言葉を読み返して、なるほど、、!と思った。みんながそれぞれ異常で不思議な世界だったけど、当事者になったら私も異常になるんだろうな〜コワイ( ꇐᴗꇐ ) タイトルが色んなところで回収されてて、私としてはたまに物語からフワッと離れて客観視できるタイミングになって、程よい距離感で読めたところがいい体験でした!

    0
    2026年04月13日
  • 母性(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    母と娘それぞれの視点で語られるため、読み手からすると食い違っていることはわかっても本人たちの間では大きな壁があるんだろうなと思った。娘はいつから母になるんだろう。子を産んだところで、いつから母性が芽生えて、母になるんだろう。現代社会でも問題にされそうだと思った。

    0
    2026年04月12日
  • 人間標本

    Posted by ブクログ

    私は手記という形式があまり好みではないようだ。確かな理由は分からない。ただ、語り手との距離が近すぎるのだろう。

    芸術の到達点、芸術のその先、芸術の向こう側、いったい芸術家たちはそこに何を見る。美か、喜か、怒か、死か。蝶は美しく、人もまた美しい。美しい瞬間を切り取るのでなく、美しい瞬間を生み出すこと。こうして生まれた美を美しいと認識できるのも美しさなのかもしれない。

    0
    2026年04月12日
  • 山猫珈琲 下巻

    Posted by ブクログ

    前半は上巻の詳細版??

    後半はあれ?
    受賞した分の紹介??

    おもろかった。
    受賞したのに頷ける

    でもサイコパス無い(´;ω;`)

    0
    2026年04月11日
  • 山猫珈琲 上巻

    Posted by ブクログ

    湊かなえッて

    サイコパスじゃない



    とは
    思わず

    やはり昔からサイコパス要素かもしだしっ子だったのか。
    とところどころかんじた。。

    0
    2026年04月08日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    何一つはっきりしないまま昔の話が続くので、すこーしだけ中だるみを感じた。
    ただオチの後味の悪さはさすが。
    姉に違和感を覚えた自分が正しいはずなのに、自分だけが家族になれていなかった孤独感。
    主人公を可愛がらず、むしろ危ない目に遭わせていた母はクズ。
    祖母だけが主人公をちゃんと見て愛情を注ぎ、姉がニセモノであると、主人公以外に気付いた人。

    0
    2026年04月08日
  • Nのために

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本質的な恋愛小説
    章ごとに一人称視点が切り替わる構成

    奈央子のため、希美のため、望のため、成瀬のため
    それぞれの頭文字、Nのために
    1番大切な人が、1番傷つかない方法を

    0
    2026年04月08日
  • C線上のアリア

    Posted by ブクログ

    ゴミ屋敷、徘徊、そんな老人にも働き盛りで姑がいて、家族がいて、向上心や遊び心に溢れた時代があったんですね。三世代が重なってストーリーが流れるので、ときどき語り手を読み誤ってしまいそうになりました。章のタイトルの頭がCなのは、なにかこの本のタイトルに関係があるのでしょうか?最後までタイトルの意味がわかりませんでした。誰か教えてください!

    0
    2026年04月07日
  • 贖罪

    Posted by ブクログ

    イヤミスだった。
    一番悪いのは犯人だけど母親がすごく憎い。
    自分の感情任せについ言ってしまった発言を言われた側は長く引きずってしまうということに改めて気づくことができた。

    0
    2026年04月06日
  • Nのために

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    3.6

    読みやすい。
    王道ミステリーではないしどんでん返しという程のことも起こらず、「あ、あの時って実はこうだったんだ」くらいでじわじわ答え合わせされていく。

    高級マンションに住むとある野口夫妻が亡くなった。何故かその時、同じアパートに住む人達が野口夫妻が死ぬ時に居合わせていた。これは偶然なのかという話。

    それぞれが皆、誰かを想って行動していた。
    NのためにのNは対象者のイニシャル。

    この本の分かりにくいところは必ずしもそれが異性としての恋愛的な感情だけではないところだと思う。

    野口夫→妻
    野口妻→夫
    西崎→野口妻、杉下
    杉下→西崎、安藤、同級生
    安藤


    そして、愛とはなにか、がこ

    0
    2026年04月05日
  • 贖罪

    Posted by ブクログ

    「とつきとおか」の章まではすごくよくて、この章が悲しすぎて泣いた気がする。「償い」の章は長くて内容も複雑で、途中で挫折してしまったので、また機会がある時に最初から読み直したい一冊だった。

    「フランス人形」のさえちゃん視点の章は個人的に特にお気に入りで、もっと続きを読みたかった。描写がグロくて気持ち悪さもあるけれど、さえちゃんの“夫”という存在をあそこまで作り上げられる湊かなえさんの発想力がすごいと思った。

    0
    2026年04月04日