湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
作者自身がラジオドラマで賞をとってるので、経験をもとにした小説なんだろう。
運動部でケガをして、文化部に移らなければならなくなった主人公が経験する事が、普通に書かれている。
ただ、その文化部が放送部って私個人はどんな部活動をしてるのか知らないので、あまり共感するような部分がなかったのが残念。
ストーリーの中で突然、パン屋のおばちゃんが登場し、誰だっけ?となるんだけど、この文庫本には巻末に短編が付属されていて、おぉぉ!そうだったのかとかなり納得ができるようになっている。
ここまで読まないとストーリーが完結しない。
湊かなえさん、ミステリーが多いけどこれはミステリー色はなく高校生の青春ストーリーで -
Posted by ブクログ
ネタバレ脚本家の真尋と映画監督の香、二人の視点で交互に物語が進んでいく構成。
冒頭からいきなり重く、しかも次々と深刻な出来事が描かれていく。
身勝手な親による虐待、同級生の自殺、身内の死と遺族の葛藤…。
読んでいて胸が痛くなる場面が多かった。
特に、下山の自殺にまつわる母親と教師の言動には強い嫌悪感を抱いた。
それでも物語後半には、人の優しさや許し、救いのような要素も描かれていて、
読後に後味の悪さは残らなかったと思う。
『母性』を読んだときにも感じたけれど、湊かなえさんは「母親の嫌な部分」を描くのが本当に上手い。
共感できるわけではないのに、「もしかしたら私も何かのきっかけでこうなるかもしれな -
Posted by ブクログ
・ガーっと読めたし、「人間社会」「ご近所」「エリート家庭」としてとてもリアルな、うわあ...な描写がおもしろかった。
・どこの地域でもあり得てしまう気がした。学生時代はなんとも思わなかったけど、自分の小学生以降の人生と周りの親子を思い出して色々感じさせられた。親が自分の子供に求めるスペックと、それを実現させるためにどのくらい勉強等を強制させるかってそれぞれの家庭で色々な加減があったなあと。自分は将来どんな子育ての仕方をする親になるだろう。
・小学生のとき「お金持ちだしお母様も美人だし、子供にめちゃお金かけてひたすら毎日遊ばせず受験勉強させてるけど、子供本人の学力がどうしてもあまり伸びない子 -
Posted by ブクログ
「タイムカプセルの八年」辻村深月
ひるま先生なぁー、、、こんな先生、小学生には人気だけど大人になってから考えるとこんな人無理、、ていうタイプの先生いるよね。熱血、金八先生の真似事、、
ただそれだけじゃない、これは浮世離れした大学教授の父親と小学校教師を目指す息子の話。
「トシ&シュン」万城目学
芥川龍之介の杜子春が関係あるかと思ったらたぶんないのかな?それとももう少し深読みすれば関係してるのかな?と。神様の目線の話は畠中恵さんを思い出した。
「下津山縁起」米澤穂信
なんとスケールのでかい!!米澤穂信さんがやってくれたなぁって思った。現実を追い越したタイミングあたりでゾクゾクしてきた。
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