あらすじ
女子高生が自宅の中庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。……遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が交錯し、浮かび上がる真相。これは事故か、それとも――。圧倒的に新しい、「母と娘」を巡る物語(ミステリー)。(解説・間室道子)
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Posted by ブクログ
再読。
湊かなえといえば、告白ではなく母性。と言いたいくらい引き込まれる作品。
一口にこれを毒親だとか、愛の歪みだと言うとモヤモヤしてしまう感情を、「女には2種類ある。母と娘だ。」という言葉が腑に落とさせてくれ、この作品の解像度が上がった気がする。
映画もとても良いから、絶対に見比べてみてほしい。
Posted by ブクログ
常にルミ子にイライラした。
自分の母親のために子供を愛する、虐待以前にそんな考えをする人が現実にもいるのかもしれないと考えると恐怖。火事が起きても、自分の子供より先が短い自分の親を助けようとするんだよ?
しかも田所も頭おかしい、あの幼馴染に捨てられて結局家に帰ってくるし清佳は最後幸せそうだから良かったけど、、、
湊かなえのハッピーエンド初めて読んだ。
Posted by ブクログ
最後の母性とは、の文のところでめちゃくちゃ感動した。
私のお母さんがまさに私たち娘にしていてくれた愛情をそのまま言葉にされていて、突然涙腺がゆるんだ。
その最後の2行くらいで感情が揺さぶられた。
娘の回想のところで、母に好かれたいと思い行動するところとか共感できるところも多かった。
私の母は親からの愛情を幼少期に受けられなかった、
だけど自分が産んだ子どもにはそんな寂しい思いは絶対にさせたくないという強い思いをもって産み育ててくれて、
本当にその言葉通り、お母さんが自分が子ども時代にしてほしかったであろうことを当たり前のように私たちにたくさんしてくれたことを思い出して、
母からの強い愛情をこの本を読んだことによって改めて感じることができて、すごく感動した。
たくさんの愛を与えてくれてお母さんありがとう、、って強く思った。
話としても面白いし、自分が恵まれた環境で育ったことを再認識させられる、自分の過去を振り返り親に感謝の気持ちを伝えたくなる本だと思った。
母性の意味についてしみじみと考えた、母からの愛情を深く感じるきっかけになり、とても感動した。
ストーリーとしては感動の話なのかどうなのかわからないけど、私にはとても共感できるところがあったり、
この複雑で細やかな感情をこんなに本人のように物語として書いている湊かなえさんってやばいなと思った。表現力がすごい、、
Posted by ブクログ
なんかすごいもの読んだ。
「母性」のタイトルが示すように、母と娘の関係性を通して親子愛を描いたもの。
かと思いきや、そこは湊かなえ作品。そうは簡単に行かない。
親離れできない娘が母となった時に果たしてどうなるのか。
なんて単純な話でもなかった。
読み始めてからなんか不穏なものが常につきまとっていて、背中がゾワゾワムズムズしながら不安と友達になって読み進めた。
母目線のパートと娘目線のパートがあるが、母目線のパートで示されたものを娘目線パートで答え合わせをする感じ。
ではあるのだが、はたしてそれは真実なのか。そんな事も読みながら感じてしまい、やっぱり背中がムズムズする。書き方上手いよなぁ。先が気になって仕方ない。
娘パートには、
(からだはまったく動かない。多分、わたしのからだはとても冷たくなっているはずだ。)
なんて書かれていて、おいおいどんな状況で回想しているのよなんてドキドキもさせられる。
そしてラストでは上手くピースがハマっていって、ほほうとなる。
いや〜面白かった。
なんだろう、上手く結末を迎えたデビッド・リンチという感じだろうか。
氏の作品はもっとわけ分からないし、ラストもよく分からないが、途中で受け続ける感じはよく似ていると思った。
とまれ、この作品は読んで損なし。
ゾクゾクしたい人はぜひ。
告白や贖罪、リバースなどの作品が好きな方は特に刺さると思います。湊かなえ特有の読んでて非常に嫌な気持ちになる情景描写が多数あるため、精神的に余裕があるときに読むことをおすすめします。
母の手記と娘の回想がそれぞれ書かれ、読んでいくごとに母娘のそれぞれの認識の違いがでてきて、母子関係がおかしいとき特有の「ぞわっと」があった。依存しあう関係ってしんどい
おもしろい!
映画を観た後、久しぶりに湊かなえさんの小説を読みたくなり。
流石イヤミスの女王。母と娘が交互に語る物語に引き込まれて家事育児で眠い目をこすりながら2日で読みました。他の作品もまた読もう。
心が震えました
初めての湊かなえ作品。
母娘の子育てや夫との関係に悩む自分にとって、カウンセリングを受けているような、神父の立場になり相談されているかのような、不思議な感覚で読み進め、読んだ後は心がなぜか軽くなった。みんな苦しみながら生きている。
「母性」とは…?
親離れ出来ていない母親と、母親の愛を求める娘。
母親は、娘より自分の母親を愛し依存し、娘の母親を大切に想う気持ちに気づかないどころか、自分に起こる災いの原因が娘にあるとさえ思ってしまう。
気持ちのすれ違いは、人と人が関われば多かれ少なかれ起こりうる事だと、自分の経験でも納得出来る。自分では正しい事でも、他人の目を通して見ると必ずしもそうではない。人にはそれぞれの考えがあり、理解されないのが常だ。
この作品では、「母性」というものを改めて考えることになった。母親にとって、子供は何者にも代えがたい大切な存在だと思っていたが、そうでない母親もいることを知った。世間では、虐待したりする親もいるが、この母親はそうではなく、あまりにも自分の母親を愛し過ぎた。
湊かなえさんの作品は、2作目の初心者。言葉では例えられない怖さを感じながらも、惹きつけられる魅力にハマりつつある。
とても読み応えのある本でした。
久しぶりに読みたいと思った湊かなえさんの本。
すれ違う母子の思いと、とにかく腹の立つ姑笑
語彙力がないのでうまく言えませんが、とにかく読み応えがあり面白かったです。
Posted by ブクログ
母も娘(清佳)も悪い人ではないのだが、それぞれの立場から描かれると悪い人のように見えて、描き方のうまさを感じた。
同じ出来事でも、こうまで受け止め方が違うのかという場面も多々あった。
それに加えトリックも盛り込まれ、とても楽しめた。
主人公たちの名前がなかなか出てこないのは、トリック的な狙いもあったのだろうが、想像力を掻き立てる意味でもよかった。
自分としては母親の気持ちはいまいち共感できず娘よりだったが、かといって完全否定でもなく、考えさせられた。
Posted by ブクログ
すごい本でした。ここまで母性というものを言語化できることにただただ驚きます。要は母と娘のすれ違いの話ではあるのですが、ところどころ「分かる」ところがあり、謎に共感しました。万人には勧められないけれど、誰かの1冊になる、そんな本でした。
Posted by ブクログ
母性を読んでまずは自分の母に対するありがたさをとても感じました。物語の中で母親と父親はどちらも少し前までは娘息子として愛されてきた、ただの人間であり不完全なところばかりであることを痛感させらました。これは自分の家族にもかなり通ずる所があり家族との間に何か起きても少し心に余裕が持てるようになると思います。
母の手記の中でルミ子が自身の母親に褒められたいがために娘の清佳を形だけ愛能う限り育てており娘単体ではなんの価値も感じていないような気持ちが綴られていたが、清佳が火事での真実を知り母に泣きながら許しを懇願している時に「愛してる」と言ったルミ子は虚言を書いている手記の中でもこの時だけは本心からでた言葉ではないかなと感じ、とても好きなシーンです。
あと感性乏しすぎてリルケの詩がなんもわからん!
最後ちょっと報われたみたいになっとるけど、にしても死ぬほど義母がうざすぎる!!
Posted by ブクログ
登場人物の8割に苛立ちを覚えた。
あまりにも歪んだマザコンの「母」、
これまた「母」に愛されたいマザコンの「娘」、
「母」をこれでもかとこき使う田所家の人たち、
それに対してなーんにもしない「母」の旦那。
それぞれの登場人物を見てみると、男は自分が1番で、女は誰かに依存している。それが母性にも繋がる女の特性なのだと思った。
同じ場面を2つの視点からみる小説は初めてだったが、面白かった。受け取る側の精神状態によって、有る事無い事、記憶を盛ったりして。また忘れた頃に読もうと思う。
Posted by ブクログ
母親になれる人間となれない人間がいる。
母との関係にヒントを得たくて読んだ本。三宅香帆の本に紹介されていたのだったか。
自身が素敵な母に施されてきた子育てを娘にも同様に施そうとする「母」。人はある程度自分がされてきたようにしか子育てできないという言説があるが、これはその極地だろう。ただ、自分と子供は別人だという観点がそこには必須であることを忘れてはならない。
ラストの展開について、やや急展開で呆気なかった節があるので、解説の文章が腑に落ちた。
しかし読んで数ヶ月経った今これを書いているが、すぐ明瞭に思い出せるかというと怪しい。頑張って記憶を手繰り寄せながら書いている。似たような印象の本を近い時期に読んだから混ざっているというのもあるだろうが、小説としてはその程度のインパクトだったとも捉えられるだろう。
Posted by ブクログ
『母性』というタイトルにもある通り、母とその娘を語り手とした一家族の物語です。
読み進めるのがつらい作品でした。物語中盤から終盤にかけて、母と娘の間で「愛する愛されない」のすれ違いが起こるからです。母は愛を与えてきたというけれど、娘はその逆と捉えている。語り手が二人いるからこそ発生するすれ違いです。
湊かなえさんらしく(?)、ハッピーエンドで終わるわけでない少しモヤモヤが残るようなエンディングでしたが、読み終わった後も二人の関係を考えられる余韻が残りました。
Posted by ブクログ
自殺か事故か分からなかった事件の真実が、母の手記と娘の回想により明らかにされていく物語。
母親になれなかった母親と、母親からの愛を望む娘の、全く噛み合わない感情が読んでいて本当に切なかった。
子どもを産んだ女が全員母親になれるわけではなく、母性なんて備わってなくても子供は産めるんだ、というような台詞は、まさにこの母親のことを指していると思った。
母親自身、自分の母親が大好きで、母親によくしてもらっていたからこそ、その現実をいつまでも引きずってしまうのは分かるけれど、母親によくして貰ったから同じように娘を大事にしようと思うのではなく、娘をきちんと育てたら母親に喜んで貰えるという思考に走ったり、自分は母親を常に喜ばせることを意識して振る舞っていたから娘も同じように自分に対して振る舞うべきだと考えたりと、いつまでも母性が芽生えず娘視点のまま子供を育てているところが怖かった。それでいて、娘のことを全力で愛していると自負しているのも怖かった。
でも、実際こういう人いるんだろうな。
確かに母性ってどのタイミングで生まれるものなんだろう…。
母視点では娘は悪役としてうつり、感情も良く掴めない子供として描かれていたけど、娘視点では、母親に愛されたいのに愛して貰えない辛さがありながらも、母親の事を一番に思って行動している描写が多くあって、あなたの娘は、あなたが望んでいるように母親のことを一番に考えて行動してますよ、と教えてあげたくなった。
この母親が娘を愛せなかった理由は、母性が備わっていないまま母親になったのもあるけど、最愛の母が自分ではなく孫を選んで自殺をした憎しみと嫉妬もあるのかな、とか思ったり。
ただ舌を噛みちぎる自殺要素は必要だったのかはよく分からない。てか噛みちぎる自殺ってなに…。
あと最後にしれっと全てを許されて?いたけど、姑にいじめられてる嫁を見てみぬフリをしつづけた挙げ句、不倫もしてた田所と、よってたかって子供の嫁(母)をいじめる姑と、いいようにこきつかう田所一族が全員キモすぎて無理だった。
でも、母親がそんな状態だからこそ、娘が自殺を図ったのは母親だけのせいとは思えなくなるし、田所も田所で幼少期に暴力を受けていた劣悪な家庭環境を考えると、責めきれない部分もあったりして。(キモいのには変わりはないけど)
人間にはそれぞれの立場にそれぞれの正義があるんだと考えさせられる一冊だった。
母性父性の芽生えに明確なラインって存在しないから、大人になるって難しいんだな…
個人的に最後の方の、「時は流れる。流れるからこそ、母への思いも変化する。それでも愛を求めようとするのが娘であり、自分が求めたものを我が子に捧げたいと思う気持ちが、母性なのではないだろうか。」という、母性とは何かに対する答えが小説内で提示されていたのがよかった。
あと、母が最後の最後で娘の名前を呼ぶシーンもよかった。ようやくここで娘にとっての母親になった気がして。
時間が経ったらまた読みたい。
Posted by ブクログ
「愛能う限り…」がキーワードのこの作品、娘から見る母、母から見る娘の視点の歪みが描かれており、こんな家庭もあるよなとリアルに想像できてしまう。母はずっと「母」にはならずあくまでも「娘」の立場を享受したいという感情が文章から滲み出ており、不気味である。子育てはきっとすれ違いの連続で誰1人同じ「母性」を持っていないからこそ引き起こす親子関係があるよなあと改めて感じさせられた作品。
Posted by ブクログ
「湊かなえ」が「母性」という題名で小説を書いたのであれば、これはまた一筋縄ではいかない話なのだろうと思い、表紙を開く。転落した女子高生の新聞記事から始まる物語。「母」と「娘」が交互に独白していく。双方の視点の違い。「愛能う限り・・」とはどのように受け止めていけばいいのか。母となった娘という二重の意味は、なかなか興味深かった。
Posted by ブクログ
湊かなえさんの作品を読むのは7個目。
事件が気がかりな教員と、母、娘が語り手となっている。最初はいい人そうな母親だが、読んでいくうちに不信感を覚え、不気味な印象を受ける。正直、私はこの母親のことを生理的に無理と感じてしまい、そんな母親を思う娘の壮絶な語りを読むのもきついと感じたため、途中で読むのをやめようとしたレベル。湊さんの作品の中で1番合わないかもと途中で思ってしまった。
でも、最後まで読んでよかった。
湊さんが創り出す語り手はなぜこんなにもすごいのだろう。こうだろう、と解釈していた読みが、まさかミスリードだったなんて!やられたと思ったと同時に、やっぱり湊さんの書く文章が好きだなぁと思うことができました。解説の考察が興味深かった。
Posted by ブクログ
母親の手記はなんだかとても奇妙なものを聞いている気分だった。祖母の娘にかけてきた言葉も呪いだと思う。「他人が望んでいることを考えるのよ」そもそも他人が考えることが分かるはずがない。自分が望んだ反応を返すことが正解?傲慢すぎる。娘を1人の人間として思えていない。
結局娘は母親に認めてもらうことを諦めて、やっと解放されたのだと思う。人が思い通りに動くことはない。
匿名
娘を持って読みたいと思っていた作品をようやく。
自分がなれる、なるものだと思っていた母親像。実際母親になってみたら全然違う感覚。20歳ってすごく大人だと思ってたのに自分がなってみたら全然大人じゃない、みたいな。
母はきっとあれが精一杯。あそこでこうしていれば…とかは不可能だったと思う。
あとがきの信用できない語り手は本当にその通りで、自分がやっていること、思っていることのおかしさ、記憶の曖昧さは自分じゃわからない。わざとじゃない。
だからこそ田所になんとかしてほしかった。
Posted by ブクログ
女性同士の連帯のことをシスターフッドと呼ぶけれど、そこに母と娘も入るらしいということを最近知った。確かに、男性優位の社会(家庭)では、女性の家族は連帯せざるを得ないと思う。でも、健全な連帯(?)にはお互いの自立、自律が欠かせない気もする。そういう意味では、母と娘は家庭という狭い社会の中だと連帯ではなく依存に陥りやすいのかもしれないな、と感じた。
すごく雑に感想をひとことで言うと、みんなお母さん好きすぎるだろ、に尽きる。もはや人間扱いされてない。それゆえに人としての人権もない。
最終章がハッピーエンドに思えるけど、ほんとうにそう思っていいのか?と思わされるほど途中はなかなか複雑怪奇な心理劇であり、雑にまとめることもできる、味わい深いストーリーだった。
どこかで読んだ(忘れてしまった)事実はひとつだけど真実はその人の数だけある、を体現させてくれた気がする。
後半からのハラハラ感がすごい
母と娘、2つの視点と第三者の解釈で物語は進んでいく。
一方の視点から想像していたものが、もう一方から見ると全く違っていたり。
そんな食い違いの積み重ねで親子関係も大きく変化していくのだと感じさせられた。
個人的には自分も育児に悩む母親として非常に共感できる部分があり、なんともモヤっとした気分になった。
Posted by ブクログ
自身の母親から惜しみない愛情を受け育った母親と愛されたくてもがき苦しみ続ける娘の物語。相互間の愛着に対する考えは整合性をもって交わることなかった。
結託の強いと思われる関係でも、母親の信念に近い固定観念と娘の(ひょっとして)生物的な愛の追求・飢えは、矯正することが難しい。
頭でわかっていても心がどうしようもないことは社会においても同じだろう。理性と感情。
人は同じものを見ていても、違う世界に生きている。
Posted by ブクログ
母と娘を巡る確執の話、という如何にもな湊氏作品。
自殺未遂の娘、その母親、そのまた母親(孫からしたら祖母)。祖母の無条件の愛のもとすくすく育った母親は、長じて結婚し「母親」になってからも「娘」のままで、彼女の目線は下ではなく上だった、みたいなのが筋。
更には母親の嫁ぎ先でその義母(孫からしたらそれも祖母)との確執もあり、ドロドロの母(義)娘のやり取りも、これまた湊氏ならでは。
・・・
これに対し、新たな視点を授けてくれるのが、間宮氏の解説。
曰く、男性・父という類の失墜、女性・母という類の勝利、みたいな話。
辞書中の類語の多寡から始まり、本作中でも、如何に男性が事態に関わらなかったか、そのくせ権力だけ集中し、いざとなったら逃げるのか、という話。
まあこれ、自殺未遂の娘の父に代表されるのですがね。彼は、妻(つまり娘の母)と実の母(娘の祖母)との諍いには一切介入せず、知らんぷりを決めていました。挙句の果てに不倫をして駆け落ち、さらには出戻り。その理由がまた甘ちゃんでさ。あほちゃうか、お前と。
たかだか一人二人を帰納して全体を語るわけではないのですが、視点としてはそうも読めるなと感じた次第。
・・・
ということで久々の湊作品でした。
母娘の確執というのも分かりますが、日本人(湊作品だけ?)は家族でもとにかく喋りませんよね。心の内訳を吐露しない。それは誤解も生じますよね。
うちは国際結婚でしたが、喋らないと伝わらないというので夫婦間では風通しは良かったです。ただ私と母は純日本ですね。私も向こうも喋らない。こちらも喋らない(伝える自信がない。伝えてる途中に相手の無理解にキレ始めてしまう)。妻にも呆れられます…。
コニュニケーション不全の禍根は私の代で絶やしていきたいですね。
Posted by ブクログ
共感できる部分が少なかったけど、昔の時代は姑にいびられながら過ごしてたり、嫁の地位が低かったんだろうなと思いました。
いろんな視点からの描写が新鮮で、特に教師の視点は第三者的なとこかと思いきや、、、ということでさすが湊かなえさんの作品だなと思いました。
Posted by ブクログ
かなり難しいな〜というのが最初の感想。母親に鬼依存している女性(「私」)とその娘(「わたし」)が語り手となって描かれている。依存というのは怖いなと思った。誰かと全く同じ思考回路になんてなれるわけないし、同じような性格であったとしても考えることは異なるのが当たり前なのに。自分がどうしたいか?どうなりたいか?どう生きたいか?というのを自分で考えることができない、というか全ての言動を「母親が喜んでくれるか」という基準で考え、行っていたとしたら自分がどうなりたいか〜という自我を持つことは不可能なのかなと思った。自分で考え、生きていくためにはある程度母親とは距離がある方が良いのか?距離というのは違うか?母親と自分が別の人間であるということを当たり前のように知っている(分離不安がなくなっている→乳幼児期の発達課題が達成できている)必要があるなと思った。やはり発達課題を必要な時期に達成できていないと予後が悪い(というのは言葉が悪いかもしれないけど)と思った。
母親が自分(娘)ではなく、母親の母親(自分からしたら祖母)ばかりを優先し、大切にしていたらと思うと恐ろしい。愛情を受けて育ったのにも関わらず母親になりきれなかった大人(ずっと娘でありたい)というのはなんだかわがままな気もする。
最終章、娘は母親になることが示唆される。自分が母親にされたかったように、子を愛してあげたいと言う。少しだけ自分の母親と重なる部分があるなと思った。「愛能う限り」なんて大層な表現で自分を表現する母親はなんて傲慢なんだろう。その間は自己満足ではない?自分が優しくしたい時にだけ優しくして、無意識のうちに娘のことを傷つけているくせに(娘の思い込みとかもあるのかもしれないけど)、とか思ってしまったね。結局自分が「こんなにやってあげてるのに、返してくれない!」と思うことなんて所詮自己満足でしかなくて、そんなのは飾りの愛なのではないか?と思った。これは母性云々に限らすだけど。とはいえ無償の愛なんて誰に対しても与えられるものではないから、聖人君子でもない限り不要な気もするけども。
なかなか普段読まないタイプの小説だった。すっきりハッピーエンド!というような小説ではなかった気がするので、他の人の意見も聞いてみたいところ。
Posted by ブクログ
読書初心者でも読みやすい文体で、それぞれの視点で描かれているのが答え合わせをしているようだった。
ただ、障子というワードで「しょうこさんて誰?」となっていたのはここだけの話 笑
Posted by ブクログ
少しずつ読み進め、忙しいのと中々読む気になれず、たまたま長めの移動時間ができたので続きを読んだ。
久しぶりの湊かなえの感想としてはやはり面白い。異なる視点で同じ出来事を描いているこの形が好き。読書にハマったきっかけでもあるなと感じた。内容はタイトルの通り「母性」。母親の望み通りに生きることこそが生きがいの主人公?とその娘からなる物語。個人的には娘の意見のみに共感しながら読み進めていたため、その他の登場人物にはあまり共感できないためモヤモヤしながら読んだが意外と後味はスッキリだった。自分が求めたものを我が子に捧げたいと思う気持ちが母性、女には2種類いる、母と娘、母性を持つものと持たないもの。この辺りが響いた。この小説を読んで感じたことは親子の勘違いである。人間関係の勘違いとも言えるかもしれない。中学生頃までは親の求めている通りに生きることが重要だと思っていた。全てに関して思っていたことではないが、好きなもの、やることほぼほぼこれから親が喜ぶ、許されるという思いで生きていたように思える。しかし、今になって思うと親は直接的に強要している訳ではないし、むしろ好きなものをやらせてたと思っていると思う。確かに好きなことはやらせてもらえていたが、親が発する言葉を伺って生きていた。当時の感情としては褒められたいが勝っていたのかな?愛情を受けたいと似ているかもしれない。一方で親はやりたいことをやらせているので良い子育てができていると思っている。別に親を恨んでいる訳でもなく、むしろ感謝しているがこの親子関係の親と子がお互いにこう思っているだろうという推測による勘違いは起きやすいんだなと。そして、それを反省に子育てをして成功だと思うが、実際に子供はどこかで生きづらさを感じていてまたその反省点を自分の子育てに適応させていくのだろう。何となく子育ての改善こそが母性であり、そのループについて考えた。
Posted by ブクログ
第三者視点で物語が進む小説に慣れていたので、一人称で書かれる手記で物語が進んでいくことが新鮮で面白い。その書き方だからこそ、同じ出来事を話しているはずなのに、言ってることが全く異なっていて、真実を知りたいという気持ちをより掻き立てられた。
Posted by ブクログ
湊かなえさんの作品の中では1位2位を争うくらい好きな作品です。
終わり方も私は現実味があって好きです。
みんな根から悪人ではないのに難しいなぁと思いました。
Posted by ブクログ
読み終わったあと、自分の母が「無償の愛」を与えてくれる人で、すごく安堵した。恐ろしい。
結果、母も娘もお互いのことをしっかりと愛していたとわかったけども、愛情を言葉でしっかりと伝えていれば、もっと上手くいっていたのではと思った。家族といえど言葉は大切だね。
Posted by ブクログ
「私」と「わたし」
母と娘、両方から気持ちがつづられている。すれ違ってるのが切ない。
あと義母とその親族が、へどが出そうなくらい酷い人間だった。最後は少し救われたけれども、、、
嫌な気持ちになるミステリーなんだけど、ページが進むおもしろいミステリーでもあった。さすがだな!
Posted by ブクログ
子供はいつも母親の愛情を求めるものだけれども、子供を産んだ女が全員母親になれるわけではない。
これに限る。私も母親大好きっ子なので、この娘のように大人にはなれない気がするなー。あと個人的に娘の言葉遣いが好きだ。
湊かなえさんの作品をいくつか読んだが、珍しくちょっと不穏なハッピーエンドかな? 解説の通り、精神が不安定な人とそこに他者目線が入るものは予想を裏切られるため油断できないなー、、ここにいい人、苦しんでいる子供が入るのは過去にそこを突かれたことがあるので納得。
Posted by ブクログ
ゾワっとするけど続きが気になってしまう 湊かなえさんらしい(?)独特のゾワっと感がある。その中で登場人物の心の機微をうまく描かれていて引き込まれてしまった。audible。