【感想・ネタバレ】母性(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

女子高生が自宅の中庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。……遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が交錯し、浮かび上がる真相。これは事故か、それとも――。圧倒的に新しい、「母と娘」を巡る物語(ミステリー)。(解説・間室道子)

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Da

ネタバレ 購入済み

面白かった

自分が求めたものを我が子に捧げたいと思う気持ちが、母性なのではないだろうか。
その通りだなあって思った。
母かなり狂ってた。

1
2022年12月17日

Posted by ブクログ

最後の母性とは、の文のところでめちゃくちゃ感動した。
私のお母さんがまさに私たち娘にしていてくれた愛情をそのまま言葉にされていて、突然涙腺がゆるんだ。
その最後の2行くらいで感情が揺さぶられた。

娘の回想のところで、母に好かれたいと思い行動するところとか共感できるところも多かった。


私の母は親からの愛情を幼少期に受けられなかった、
だけど自分が産んだ子どもにはそんな寂しい思いは絶対にさせたくないという強い思いをもって産み育ててくれて、
本当にその言葉通り、お母さんが自分が子ども時代にしてほしかったであろうことを当たり前のように私たちにたくさんしてくれたことを思い出して、
母からの強い愛情をこの本を読んだことによって改めて感じることができて、すごく感動した。
たくさんの愛を与えてくれてお母さんありがとう、、って強く思った。

話としても面白いし、自分が恵まれた環境で育ったことを再認識させられる、自分の過去を振り返り親に感謝の気持ちを伝えたくなる本だと思った。
母性の意味についてしみじみと考えた、母からの愛情を深く感じるきっかけになり、とても感動した。
 
ストーリーとしては感動の話なのかどうなのかわからないけど、私にはとても共感できるところがあったり、
この複雑で細やかな感情をこんなに本人のように物語として書いている湊かなえさんってやばいなと思った。表現力がすごい、、

0
2026年01月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 無償の愛を与えられた女と、無償の愛を求め続けた娘。二者による語りが描く現実の差異や、周囲の人間の惨さ、最後まで二人の名が明かされないことに不気味さを覚えた。しかし、宗教にたよったとしても、一度は夫が二人の元から逃げたとしても、最後は家族が集まり、娘が自らの望む母性により新しい家庭を築こうとする姿に感動した。

0
2026年01月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一気に読み終えた。
湊かなえ作品の中でかなり好き。

私に生まれつき母性が備わっていなかったらどうしよう。子どもに「無償の愛」を溢れるように浴びせたいと思うことで、かえってそれで無償の愛じゃなくなってしまうんじゃないかと、足元から崩される不安を感じた。

母も娘もどちらも「母に愛されたい」、そのせいで歪んでいるけど同じ方向に歪んでいるからこそ、すれ違ってしまうんだなと思った。

湊かなえ作品はラストの収束がシュルシュルっと早くて、異様なハッピーエンドに感じることがある。以前はそれを、尻切れトンボのように感じていたけど、あとがきを読んで、確かにこれが全部死にゆく娘の幻想だったらと思うとゾッとした。

読み手を裏切る展開が多い分、勘ぐりすぎないように、素直に騙されるつもりで読むと面白い。

個人的にはりっちゃんが水晶玉とか漢方薬を売りつける詐欺の親玉「先生」なのかなと思ったけど(見かけによらず利口、みたいな描写もあったし)、違うかな、うん。

そういえば人間、舌を噛んでも死ねないようにできていると救急隊か何かの漫画で読んだような…(そこはさして重要じゃないか。「お母さんが自殺した!」と思わせられたらいいわけなので。)

0
2026年01月08日

Posted by ブクログ

なんかすごいもの読んだ。

「母性」のタイトルが示すように、母と娘の関係性を通して親子愛を描いたもの。
かと思いきや、そこは湊かなえ作品。そうは簡単に行かない。
親離れできない娘が母となった時に果たしてどうなるのか。
なんて単純な話でもなかった。
読み始めてからなんか不穏なものが常につきまとっていて、背中がゾワゾワムズムズしながら不安と友達になって読み進めた。
母目線のパートと娘目線のパートがあるが、母目線のパートで示されたものを娘目線パートで答え合わせをする感じ。
ではあるのだが、はたしてそれは真実なのか。そんな事も読みながら感じてしまい、やっぱり背中がムズムズする。書き方上手いよなぁ。先が気になって仕方ない。
娘パートには、
(からだはまったく動かない。多分、わたしのからだはとても冷たくなっているはずだ。)
なんて書かれていて、おいおいどんな状況で回想しているのよなんてドキドキもさせられる。

そしてラストでは上手くピースがハマっていって、ほほうとなる。
いや〜面白かった。

なんだろう、上手く結末を迎えたデビッド・リンチという感じだろうか。
氏の作品はもっとわけ分からないし、ラストもよく分からないが、途中で受け続ける感じはよく似ていると思った。
とまれ、この作品は読んで損なし。
ゾクゾクしたい人はぜひ。

0
2026年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ


ずっと母親から愛され続けていたいと思い続けてる女が子供を産むと、こうもグロテスクな人生を歩むのかとゾッとさせられるストーリーでした。
火事の時に孫を助けろと言う母親に対して「子供なんてまた産めば良いじゃない!」と言い返してるところに絶句。
母親主観の時と娘主観の時のエピソードの違いにも心を潰されるような感じがする。
全部私が被害者だって感じの書き方が本当に気持ち悪くて、湊先生らしさが溢れ出てて引き込まれました。

1番許せないのが父親なんだけど、不倫相手と駆け落ちしたくせにひょっこり帰ってきてるの本当に気持ち悪い。
娘から、親に暴力を振るわれた鬱屈を外にしか発散できなかった卑怯者、と罵られててザマァミロ!

湊先生作品で1番好きかもしれないです。

マルクスの資本論は読まない方が良い?

0
2025年10月01日

購入済み

告白や贖罪、リバースなどの作品が好きな方は特に刺さると思います。湊かなえ特有の読んでて非常に嫌な気持ちになる情景描写が多数あるため、精神的に余裕があるときに読むことをおすすめします。

#怖い #ドロドロ #ダーク

0
2024年10月01日

QM

購入済み

母の手記と娘の回想がそれぞれ書かれ、読んでいくごとに母娘のそれぞれの認識の違いがでてきて、母子関係がおかしいとき特有の「ぞわっと」があった。依存しあう関係ってしんどい

0
2024年09月25日

Posted by ブクログ

母性というタイトルの通り、母親が思う娘への思いと娘が思う母への想いが描かれる。この本には主に母親と娘の2人の視点で物語が進む。その描写方法だからこそ2人の人間がそれぞれ感じ合うことは全く違っているし、親子のすれ違いがはっきりとわかるような物語になっている。

世の中の女の人には娘か、母かの2種類の女の人しかいないという言葉がでてくるが、そのまんまの意味というわけではなく、側から見たら親子でも母親は誰かの娘であるということである。母親になっても娘な女の人もいる。その典型的な例がこの本に出てくる母である。

母は思い通り育ってくれない娘に対して負の感情を募らせているが、私は共感できなかった。
母は娘に自分が娘だったら母親に対してもっと違う行動するのにという思いを抱くのだが、その2人は全く違う人間であるし、そもそも育てている親はあなたではないか?と問いかけたくなってしまった。
親と子は似るとは限らないと思う。外見などの遺伝はもちろん信じているが、内面は親との触れ合いにより構築されるものではないのだろうか。これはたまたまかもしれないけれど、仲のいい親子ほど似ているような気がする。

「愛能う限り育てていました」というセリフ。
本当にその通り育てていたらそんなセリフは出てこないんじゃないかというシーンには、共感した。
私は恋人に置き換えて考えたのだが、ほんとうに愛している人に愛してるということを伝える時に、取り繕ったセリフは言わないだろうなと考えたからである。
ただ、愛能う限りというワードはかなり好きで気に入った。

0
2026年01月02日

匿名

面白かった

とても面白かった。主人公は母を溺愛しているが、主人公の母こそ形は違う毒親なのではないかと思った。娘を自立出来ないまま育ててしまって。

#ダーク

0
2024年01月06日

購入済み

おもしろい!

映画を観た後、久しぶりに湊かなえさんの小説を読みたくなり。
流石イヤミスの女王。母と娘が交互に語る物語に引き込まれて家事育児で眠い目をこすりながら2日で読みました。他の作品もまた読もう。

#怖い #ドロドロ #ダーク

0
2023年04月15日

購入済み

心が震えました

初めての湊かなえ作品。
母娘の子育てや夫との関係に悩む自分にとって、カウンセリングを受けているような、神父の立場になり相談されているかのような、不思議な感覚で読み進め、読んだ後は心がなぜか軽くなった。みんな苦しみながら生きている。

0
2023年01月27日

購入済み

「母性」とは…?

 親離れ出来ていない母親と、母親の愛を求める娘。
 母親は、娘より自分の母親を愛し依存し、娘の母親を大切に想う気持ちに気づかないどころか、自分に起こる災いの原因が娘にあるとさえ思ってしまう。

 気持ちのすれ違いは、人と人が関われば多かれ少なかれ起こりうる事だと、自分の経験でも納得出来る。自分では正しい事でも、他人の目を通して見ると必ずしもそうではない。人にはそれぞれの考えがあり、理解されないのが常だ。
 この作品では、「母性」というものを改めて考えることになった。母親にとって、子供は何者にも代えがたい大切な存在だと思っていたが、そうでない母親もいることを知った。世間では、虐待したりする親もいるが、この母親はそうではなく、あまりにも自分の母親を愛し過ぎた。

 湊かなえさんの作品は、2作目の初心者。言葉では例えられない怖さを感じながらも、惹きつけられる魅力にハマりつつある。

0
2022年12月14日

hi

購入済み

とても読み応えのある本でした。

久しぶりに読みたいと思った湊かなえさんの本。
すれ違う母子の思いと、とにかく腹の立つ姑笑
語彙力がないのでうまく言えませんが、とにかく読み応えがあり面白かったです。

0
2022年09月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

登場人物の8割に苛立ちを覚えた。
あまりにも歪んだマザコンの「母」、
これまた「母」に愛されたいマザコンの「娘」、
「母」をこれでもかとこき使う田所家の人たち、
それに対してなーんにもしない「母」の旦那。
それぞれの登場人物を見てみると、男は自分が1番で、女は誰かに依存している。それが母性にも繋がる女の特性なのだと思った。

同じ場面を2つの視点からみる小説は初めてだったが、面白かった。受け取る側の精神状態によって、有る事無い事、記憶を盛ったりして。また忘れた頃に読もうと思う。

0
2026年02月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

母親になれる人間となれない人間がいる。

母との関係にヒントを得たくて読んだ本。三宅香帆の本に紹介されていたのだったか。

自身が素敵な母に施されてきた子育てを娘にも同様に施そうとする「母」。人はある程度自分がされてきたようにしか子育てできないという言説があるが、これはその極地だろう。ただ、自分と子供は別人だという観点がそこには必須であることを忘れてはならない。
ラストの展開について、やや急展開で呆気なかった節があるので、解説の文章が腑に落ちた。

しかし読んで数ヶ月経った今これを書いているが、すぐ明瞭に思い出せるかというと怪しい。頑張って記憶を手繰り寄せながら書いている。似たような印象の本を近い時期に読んだから混ざっているというのもあるだろうが、小説としてはその程度のインパクトだったとも捉えられるだろう。

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2026年02月04日

Posted by ブクログ

 『母性』というタイトルにもある通り、母とその娘を語り手とした一家族の物語です。
 読み進めるのがつらい作品でした。物語中盤から終盤にかけて、母と娘の間で「愛する愛されない」のすれ違いが起こるからです。母は愛を与えてきたというけれど、娘はその逆と捉えている。語り手が二人いるからこそ発生するすれ違いです。
 湊かなえさんらしく(?)、ハッピーエンドで終わるわけでない少しモヤモヤが残るようなエンディングでしたが、読み終わった後も二人の関係を考えられる余韻が残りました。

0
2026年02月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自殺か事故か分からなかった事件の真実が、母の手記と娘の回想により明らかにされていく物語。

母親になれなかった母親と、母親からの愛を望む娘の、全く噛み合わない感情が読んでいて本当に切なかった。
子どもを産んだ女が全員母親になれるわけではなく、母性なんて備わってなくても子供は産めるんだ、というような台詞は、まさにこの母親のことを指していると思った。

母親自身、自分の母親が大好きで、母親によくしてもらっていたからこそ、その現実をいつまでも引きずってしまうのは分かるけれど、母親によくして貰ったから同じように娘を大事にしようと思うのではなく、娘をきちんと育てたら母親に喜んで貰えるという思考に走ったり、自分は母親を常に喜ばせることを意識して振る舞っていたから娘も同じように自分に対して振る舞うべきだと考えたりと、いつまでも母性が芽生えず娘視点のまま子供を育てているところが怖かった。それでいて、娘のことを全力で愛していると自負しているのも怖かった。

でも、実際こういう人いるんだろうな。
確かに母性ってどのタイミングで生まれるものなんだろう…。

母視点では娘は悪役としてうつり、感情も良く掴めない子供として描かれていたけど、娘視点では、母親に愛されたいのに愛して貰えない辛さがありながらも、母親の事を一番に思って行動している描写が多くあって、あなたの娘は、あなたが望んでいるように母親のことを一番に考えて行動してますよ、と教えてあげたくなった。

この母親が娘を愛せなかった理由は、母性が備わっていないまま母親になったのもあるけど、最愛の母が自分ではなく孫を選んで自殺をした憎しみと嫉妬もあるのかな、とか思ったり。
ただ舌を噛みちぎる自殺要素は必要だったのかはよく分からない。てか噛みちぎる自殺ってなに…。

あと最後にしれっと全てを許されて?いたけど、姑にいじめられてる嫁を見てみぬフリをしつづけた挙げ句、不倫もしてた田所と、よってたかって子供の嫁(母)をいじめる姑と、いいようにこきつかう田所一族が全員キモすぎて無理だった。

でも、母親がそんな状態だからこそ、娘が自殺を図ったのは母親だけのせいとは思えなくなるし、田所も田所で幼少期に暴力を受けていた劣悪な家庭環境を考えると、責めきれない部分もあったりして。(キモいのには変わりはないけど)  

人間にはそれぞれの立場にそれぞれの正義があるんだと考えさせられる一冊だった。
母性父性の芽生えに明確なラインって存在しないから、大人になるって難しいんだな…


個人的に最後の方の、「時は流れる。流れるからこそ、母への思いも変化する。それでも愛を求めようとするのが娘であり、自分が求めたものを我が子に捧げたいと思う気持ちが、母性なのではないだろうか。」という、母性とは何かに対する答えが小説内で提示されていたのがよかった。

あと、母が最後の最後で娘の名前を呼ぶシーンもよかった。ようやくここで娘にとっての母親になった気がして。

時間が経ったらまた読みたい。

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2026年02月02日

Posted by ブクログ

「愛能う限り…」がキーワードのこの作品、娘から見る母、母から見る娘の視点の歪みが描かれており、こんな家庭もあるよなとリアルに想像できてしまう。母はずっと「母」にはならずあくまでも「娘」の立場を享受したいという感情が文章から滲み出ており、不気味である。子育てはきっとすれ違いの連続で誰1人同じ「母性」を持っていないからこそ引き起こす親子関係があるよなあと改めて感じさせられた作品。

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2026年02月01日

Posted by ブクログ

「湊かなえ」が「母性」という題名で小説を書いたのであれば、これはまた一筋縄ではいかない話なのだろうと思い、表紙を開く。転落した女子高生の新聞記事から始まる物語。「母」と「娘」が交互に独白していく。双方の視点の違い。「愛能う限り・・」とはどのように受け止めていけばいいのか。母となった娘という二重の意味は、なかなか興味深かった。

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2026年01月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

湊かなえさんの作品を読むのは7個目。

事件が気がかりな教員と、母、娘が語り手となっている。最初はいい人そうな母親だが、読んでいくうちに不信感を覚え、不気味な印象を受ける。正直、私はこの母親のことを生理的に無理と感じてしまい、そんな母親を思う娘の壮絶な語りを読むのもきついと感じたため、途中で読むのをやめようとしたレベル。湊さんの作品の中で1番合わないかもと途中で思ってしまった。

でも、最後まで読んでよかった。
湊さんが創り出す語り手はなぜこんなにもすごいのだろう。こうだろう、と解釈していた読みが、まさかミスリードだったなんて!やられたと思ったと同時に、やっぱり湊さんの書く文章が好きだなぁと思うことができました。解説の考察が興味深かった。

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

母親の手記はなんだかとても奇妙なものを聞いている気分だった。祖母の娘にかけてきた言葉も呪いだと思う。「他人が望んでいることを考えるのよ」そもそも他人が考えることが分かるはずがない。自分が望んだ反応を返すことが正解?傲慢すぎる。娘を1人の人間として思えていない。

結局娘は母親に認めてもらうことを諦めて、やっと解放されたのだと思う。人が思い通りに動くことはない。

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2026年01月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

湊かなえさんの本は一時期ハマってたくさん読んだが、久々に読み同作者の中で結構好き。

どちらも「お母さんに愛されたい」という気持ちのすれ違いだと感じた。
ハッピーエンドなんだ〜、娘は彼氏と長く続いて幸せになれたのね!お母さんも許すのね、優しい…!と思ったら最後の解説を読み、恐ろしくなった…確かにこんなに上手く行く訳はないかとも考えられる。

子供欲しいと思っていたけど、自分に母性がきちんと芽生える(それともそもそも備わっている)のか不安になった…私もお母さんには一生愛されていたい…
もし自分が母親になったら、「無償の愛を自分なりに注げているのか」を振り返る機会としてもう一度読み直したい。その無償の愛も押し付けになっているのではないかという答えのない不安もあるけども…

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2026年01月11日

Posted by ブクログ

2025年ラスト読書。
湊さんの作品読んだ後の感想あるある、「気持ち悪い物語すぎる〜」状態だった(褒め言葉でもあり湊さんへのリスペクトからきています)
贖罪を読んだときも同じ感想になったのをよく覚えている。
こんなこと現実世界であるわけない、絶対にあってほしくない…と猛烈に考えてしまう。

⚫︎母親の狂気、そんな母親に対してどこまでも愛情を求め続ける娘。
やっぱりそれは人間としての本能なのだろうと思った。

⚫︎愛能う限り〜が文中でも書かれていたように大袈裟なセリフに聞こえて静かな狂気を感じる。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

やっと読みました、母性。
やっぱり湊かなえさん、じわじわと効いてきますね。

母の手記
自分のからだの中に生き物が存在する。その生き物はこれから、私の血や肉を奪いながら成長していく。そして、私のからだをつきやぶり、この世に出てくるのだ。そのとき、私は生きているのだろうか。新しい生き物にすべてを奪われ、私という人間の抜け殻だけが残るのではないだろうか。

確かに母親の胎内で細胞分裂が起こり、胎児は母親の分身のようにこの世に産まれてくる。生命の不思議ですね。
多分、おなかに初めて子供を宿した女性は彼女のような考えは持たないと思う。まだ全然母性が生まれていない。でも彼女は愛する母に諭され、こう思うようになる。

愛情を込めて、上質な作品を生み出す。母に喜んでもらうために。

彼女にとって、娘は作品だったのだろうか。読み進めるうちにずっとすれ違っていく母と娘が悲しい。お互い口に出せば少しは変わったかもしれないのに、そう出来なかった二人の積み重ねが辛いです。

終章で娘が今度は母になり、こう考える。
時は流れる。流れるからこそ、母への思いも変化する。それでも愛を求めようとするのが娘であり、自分が求めたものを我が子に捧げたいと思う気持ちが、母性なのではないだろうか。

これから変化した新しい母娘の関係が始まるのかなと、期待してしまいます。

国語教師のセリフに、
「おまえのいう母と娘とは、母性を持つ女と持たない女、ってことなんだな。それで、母親が微妙なコメントをしている自殺未遂娘に、万が一、運悪く母性を持たない女の娘として生まれてきたとしても、悲観せずにがんばれ、とでも言ってやりたいのか?」
というのが有りました。私も言ってあげたいです。母性を持たない女の娘として生まれてきた娘は、母性を持つ女として、これから生きていくのかもしれない。読み終えてそう感じました。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

母親は子供にとっては唯一の存在で、好かれようと努力して100%受け入れられるものかと思うけど、どこかで歯車が狂ってしまうのかもしれない。
自分は母のようになれるのかわからないけど、時を重ねて母親になれればいいなと思う。

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2025年12月25日

Posted by ブクログ

母性とは、「女性が、自分の生んだ子を守り育てようとする、母親としての本能的性質」
母娘の母親「私」、母娘の娘「わたし」、高校の教員の3人が語り手
「私」は自分の母親に褒められるように「わたし」を操作する
最初の1ページが罠だった

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2025年12月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

母とその母の関係性に狂気を感じました。
子供が出来たからといって自動的に「母」になるのではなく、あくまでも母は母の「娘」でしかなかったのだと思います。そんな母にとっての娘は母に褒めてもらうための道具のようなものであり、娘が求めている心からの愛情、「母」としての愛情は無かったのだろうと思います。娘と引き換えに母を喪ってからは特に…。

この物語中に娘の名前は全然出て来ませんが、首を吊った娘に触れ初めて娘の名前を呼ぶ場面こそが、母が母の「娘」ではなく、娘の「母」になった瞬間なのだと思いました。

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2025年12月21日

Posted by ブクログ

相も変わらず、文章がぞくぞくしてすぐに読むことができた。
物語としては、フィクションと言うよりも日本のどこかに現実としてありそうな気味の悪い事例を見ているようでした。

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2025年12月14日

匿名

購入済み

娘を持って読みたいと思っていた作品をようやく。
自分がなれる、なるものだと思っていた母親像。実際母親になってみたら全然違う感覚。20歳ってすごく大人だと思ってたのに自分がなってみたら全然大人じゃない、みたいな。
母はきっとあれが精一杯。あそこでこうしていれば…とかは不可能だったと思う。
あとがきの信用できない語り手は本当にその通りで、自分がやっていること、思っていることのおかしさ、記憶の曖昧さは自分じゃわからない。わざとじゃない。
だからこそ田所になんとかしてほしかった。

#深い #ドロドロ #じれったい

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2025年03月08日

Posted by ブクログ

女性同士の連帯のことをシスターフッドと呼ぶけれど、そこに母と娘も入るらしいということを最近知った。確かに、男性優位の社会(家庭)では、女性の家族は連帯せざるを得ないと思う。でも、健全な連帯(?)にはお互いの自立、自律が欠かせない気もする。そういう意味では、母と娘は家庭という狭い社会の中だと連帯ではなく依存に陥りやすいのかもしれないな、と感じた。
すごく雑に感想をひとことで言うと、みんなお母さん好きすぎるだろ、に尽きる。もはや人間扱いされてない。それゆえに人としての人権もない。
最終章がハッピーエンドに思えるけど、ほんとうにそう思っていいのか?と思わされるほど途中はなかなか複雑怪奇な心理劇であり、雑にまとめることもできる、味わい深いストーリーだった。
どこかで読んだ(忘れてしまった)事実はひとつだけど真実はその人の数だけある、を体現させてくれた気がする。

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2026年02月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 『告白』が湊かなえの代表作であれば、この本は"金戸美苗の1番の代表作"とも言えるのではないかと思った。著者自身が母親であり、自伝的な側面もあるのではないかと思った。言葉の在り方についても思考を巡らせる一幕があり、語を操る小説家としての思いも込められているようだった。母と娘の感情の機微、すれ違いを描く上手さは流石。親子関係だけでなく、姉妹関係に対する見方の違いも深みをもたらしてくれている。
(清佳はルミ子を守ろうとするように"母性"を顕現させている人物であり、また春奈との交流から"姉"となることへの憧れも芽生えていた。
一方のルミ子はいつまでも母に執着する"子"であり、敏子との交流から"妹"でありたい気持ちもあったのではないかと感じさせられる。)
 どんでん返しの衝撃も効いている。まんまと勘違いしていた。冒頭で述べられているのは清佳の自殺未遂ではなく全くの別事件であり(清佳が過ごした田所家は一軒家であり2階建て。4階は存在しない。)、その新聞記事を追っている教員こそ、夢(?)を叶えた清佳その人…(ということで合っているはず)だということに合点がいった時は巧みな筆運びに拍手を送らずにいられないと感動した。
 また、独特の"イヤ味"もあった。今作はミステリー感が強くないとは思うが、登場人物(主に清佳とルミ子)の感情や考えが時系列を追って濃密に描かれており、ダイレクトに思いが伝わりやすかった。結局、子を産んだだけでは"母"になりきれなかったルミ子が大好きな母を自殺させる結果となってしまったこと(実際母が死亡することで母性は顕現したと思う。だから桜には"母"としての慈愛があったはず)や、それでも結局最後には孫の誕生に際し、自分ではなく母の意見を代弁するかのようなことしか言えなかった残念さは「人って簡単に変われないな。」とも思い、呆れると同時に悔しさ・後味の悪さもあった。
……が、他作品と比べてもスッキリした終わりだとは思う。何よりこの作品においては"被害者"とも言える清佳が生存しており、家庭を築き次のステップに進められるような締め方だったため希望は見出せた。

 以上が星4評価について述べたところだが、この作品を評価する上ではやはり、展開やトリックに嵌ってしまいそうな構造について書きたかったためネタバレは避けられなかった。
展開に関して言えば、私はスピリチュアルなネタが好きなので、中峰さんの件は個人的に読んでいて楽しかった。"オルグ"とか実際に言っている団体もありそうで凄い。

以下は、この小説から考えさせられたことや得た学び・登場人物についての雑感↓
・"母性"が持つ責任について
家庭においては母親の力が父親よりも大きい方が上手くいくのは本当なのかもしれないと思った。それは"母性"には家庭をコントロールする程の力があり、母親にはそれを行使する権利と責任があるのではないかと感じたからだ。
 こんな書き方をすると、私の嫌いな性別による役割分担を支持しているようにも見えて嫌だが、どうしても子供にとって母親の存在はあまりに大きく、母親からの愛情が子供を如何様にも変容させてしまいかねないことは否定できないだろう。それには父親も影響を受けるのではないだろうか。実際、ルミ子の半端な"母性"によって娘が苦しんでいた側面があったからこそ田所は逃げ場を求めた訳だし、田所家に関しても母親より父親が強かったせいで破綻していた面もあったと思う。"母性"は言葉から連想できるような偉大な加護にもなるし、イメージとは裏腹に凶悪な魔の手にもなり得るのだと感じさせられた。

・親子関係と本能について
今作では"異なる"視点を担っていた清佳とルミ子だが、根っこの部分では普遍性のある本能のようなもので繋がっており、共通している部分も大きいと思った。
 私が本能のようだと思ったのは「母親に愛されたい。」という欲求である。2人に限った話ではなく、今作に登場する人物は皆、少なからず誰かしらの愛情を求めていたように見える。ただ、清佳とルミ子の場合は「母からの愛」を求めている点で共通しており、そのアプローチも「母に理解してもらう→母と同一となる」ようなもので似通っている気がした。ルミ子の殆どが彼女の母親を通して行われるように、清佳の殆ども彼女の母親であるルミ子を通して行われるよう期待されていた。しかし実際そうはいかず、そのすれ違いが悲惨な結果をもたらしてしまったのだろう。
 すれ違いに関して言えば、"お嬢様"と呼ばれながらもよくできた人間に見えるルミ子。彼女の恐ろしさについて記しておきたい。私はこの人物が怖い。湊かなえ作品には(私の感覚で)おかしな母親が複数登場するが、ルミ子は中でもトップクラスの恐ろしさを持っていると思う。出産前の娘に対する憎悪(に似た感情)から、(究極の状態だったとは言え)「子どもはまた産めばいい」などと本人を前に言えてしまうところなど、随所に"母親になってはいけない"と思える要素を窺わせていた。いつか暴発するのではないかという底知れなさで、ドキドキしながらページをめくっていた。
 このキャラクターはとことん自分勝手なのだと思う。他者の気持ちを察し、相手が望む通りに動けるのは素晴らしいが、それも母の教えによるもので、「母に褒められたい」という子としての自分の気持ちを1番に考えているからなのではないだろうか。周囲に気を配っているようには見えるが、実のところ彼女の矢印は本当は自分1人にしか向いていなくて、「素敵な母の子として褒められる自分」「立派な娘の母として評価される自分」自分 自分……ではないだろうか。

 ルミ子と清佳は一人っ子同士という点でも共通しているのだが、ルミ子は大切に育てられた結果、自我意識が肥大化した甘えん坊となったのではないだろうか。その甘えの対象は両親(特に母)であり、2人が他界してからは心の支えを失うようでありながらも懸命に頑張っていた。ところがこれは「母に見られている。」というある種の呪縛がそうさせているのであって、やはり「母に褒められたい。甘えたい。」という意識が常にあったのだろう。この人物の恐ろしさはここにもあって、とことん自分勝手なだけなら私も人のことは言えないのだが、呪縛を呪縛とも思わない/思えないほどの幸せを手にしてしまっているところがあると思う。母と一体となり、「母の子」であることに何よりの悦楽を見出しているルミ子であるため、自分が自分のルールで縛られていることにも気付かない。これについては、母親の愛情がルミ子を壊してしまったのだとも思う。とにかく、縛られていることに幸福を感じているルミ子はそれを悪いことだと思うはずがない。むしろ良いことだと信じて疑わず、結局はそれを娘にも求めてしまっている。ここが問題なのだ。親子と言えど異なる人間なのだから、考え方や感覚は違っていて当然だろうに、ルミ子にとっては母と娘が同じことが幸せであるから矯正しようとしたのだろう。"娘の為を思って"。エゴによる強要である。
 一方の清佳は、田所家の人間に振り回されて疲弊し自分のことを見る余裕もない母親、頼りなく思える父親の中で育った結果、自立心の芽生えが早く"しっかりした"子になったと思う。兄弟がいれば依存して助け合うようなことも1人でこなせるような子に育ったが、母親からの愛情に飢えているため奥底では幼稚なのだろう。母親以外の人物に対する行動は稚拙な面も目立つ。
この作品において被害者と言えば清佳であり、先述した通りルミ子(加害者とも言える)に対して恐怖を感じていれば清佳を擁護したい面が多い。……が、清佳を被害者たらしめ、またルミ子を加害者たらしめている最大の要因は清佳にあるのではないかとも感じる。彼女は"親思いのしっかりした子"に成長したあまり感情を隠すようになって、愛される子としての性質を喪失してしまったように見える。本人はそれも母のためを思っており、最終的に褒められるためのことだったのかもしれないが、ルミ子はそれを陰気で気味の悪いもののように受け取ってしまい、悲しいボタンの掛け違えが起きていた。
 親子と言えど異なる人間である。だからこそ対話はきちんとするべきで、思考もひた隠しにするべきものではないと思う。「受け入れてもらえるか」という猜疑心を少しでも捨てて感情を発露していれば、ルミ子が清佳に歩み寄る余地もあったのではないだろうか。そう思わずにはいられない。



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2026年01月09日

購入済み

後半からのハラハラ感がすごい

母と娘、2つの視点と第三者の解釈で物語は進んでいく。
一方の視点から想像していたものが、もう一方から見ると全く違っていたり。

そんな食い違いの積み重ねで親子関係も大きく変化していくのだと感じさせられた。

個人的には自分も育児に悩む母親として非常に共感できる部分があり、なんともモヤっとした気分になった。

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2023年02月09日

購入済み

母性

母として娘としてぐっと引き込まれました。
映画も観て見たいと思います。

#切ない #ダーク

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2022年11月22日

購入済み

一気読み

湊かなえ独特のメトロノームのような一定リズムは変わらず、
一瞬で引き込まれ一気に読み終えてしまった。
必読です。

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2022年07月16日

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「私」と「わたし」
母と娘、両方から気持ちがつづられている。すれ違ってるのが切ない。
あと義母とその親族が、へどが出そうなくらい酷い人間だった。最後は少し救われたけれども、、、
嫌な気持ちになるミステリーなんだけど、ページが進むおもしろいミステリーでもあった。さすがだな!

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2026年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

子供はいつも母親の愛情を求めるものだけれども、子供を産んだ女が全員母親になれるわけではない。
これに限る。私も母親大好きっ子なので、この娘のように大人にはなれない気がするなー。あと個人的に娘の言葉遣いが好きだ。

湊かなえさんの作品をいくつか読んだが、珍しくちょっと不穏なハッピーエンドかな? 解説の通り、精神が不安定な人とそこに他者目線が入るものは予想を裏切られるため油断できないなー、、ここにいい人、苦しんでいる子供が入るのは過去にそこを突かれたことがあるので納得。

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2026年01月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

愛能う限りというほとんど使わない言い回しにより、マンションから落ちた女子高生を「母の手記」「娘の回想」に紐付けるような叙述トリックは流石だなと思いました。
ただそこを除いては、あまり大きな展開などもなく、母と娘の確執についても、あそこまで深く語られていたのに、最後は自殺未遂を経て解放されたとだけ簡潔に表現されていました。
もちろんトリックに対しての潔さはあるのですが、それにしてはトリックへの驚きも薄く、母娘の物語としても中途半端になってしまったので、少し残念に感じました。

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2026年01月03日

Posted by ブクログ


母親の手記と娘の回想で物語が進行する。

母親は自分の母から授かったような愛情を注ぐのだが、娘にはそれが充分に伝わっていないと感じ、絶望感に陥る。
娘は母親から愛されていないと感じ、自分に愛情を向けてもらうように努力する。
しかし、お互い不器用で真逆な受け取り方をしてしまい、溝は深まっていく。

「母性」とは何かと考えたとき、言葉の定義はわかるものの、男には説明し得ない概念だと感じた。

子育てをしているお母さんと思春期の娘さんが読むとより共感できるのではないだろうか。

悪者として書かれていた義母視点があっても良かったと思う。
義母の実の娘達への甘さもまた母性だからだ。

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2025年12月24日

Posted by ブクログ

湊かなえ氏の作品の中でかなり好きな方。それぞれの視点で描いていくのがいつも特徴的だが、個人的にこの作品はよりそれを楽しめた。

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

冒頭 17歳の女子高生の自殺か事故かわからない転落事件記事から始まる。
しかし本編の登場人物と直接関わりがあるわけではない。ただその母親が言った『愛能う限り』が一つのキーワードになる。
本書は各章ごとに「母性について」「母の手記」「娘の回想」 この三つで構成されている。


「母の手記」には自分の母親がどんなに素晴らしいか そして自分がどれだけ愛情をもって育てられたか そして娘が生まれてからは誰からも愛されるように 母が自分にしてくれたように能う限りの愛情を注いで育ててきたとしきりに書かれていた。

そして「娘の回想」には〝愛されるためには正しいことを、喜ばれることをしなければならない〟〝母から注がれていたのは無償の愛ではない〟〝わたしは誰からも愛されない〟〝母に嫌われる自分が嫌いだった〟〝拳を繰り返し振り下ろされる〟などという言葉が書かれていた。

各章で度々見受けられるこの双方の受け止め方の違いはいったい何なのか?

読みながら 母親になれない母親だなぁと思っていた。

娘が求めていたのは飾り立てた美しい言葉などではなくもっと簡単なものだったのだと思う。

第六章で成長した娘が職場の先輩相手に「…………女には二種類あることを伝えたい………母と娘です」
「子どもを産んだ女が全員、母親になれるわけではありません。母性なんて、女なら誰にでも備わっているものじゃないし、備わってなくても、子どもは産めるんです。……」と語っている場面がある。娘にこんなことを言わせてしまう母親は残酷だと思うがこれは真理だ。

この作品は意図的にだと思うが母と娘の名前がほとんど出てこないのが印象的だった。終盤まで読んで 思ったのは誰かに名前を呼ばれるということはその人に自分の役割でなく存在を認めてもらえたということになるのだろうか… 。ということだった。

終章はそれまでのことを思うと随分アッサリしているように感じた。個人的には本当にこれでいいの?と思わないでもなかったが母娘の関係というのはこんな感じで収まるのが理想的と言えば理想的なのかもしれない。
でも物足りないと言えば物足りない。




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2025年08月08日

Posted by ブクログ

ゾワっとするけど続きが気になってしまう 湊かなえさんらしい(?)独特のゾワっと感がある。その中で登場人物の心の機微をうまく描かれていて引き込まれてしまった。audible。

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2026年02月09日

購入済み

さすが

湊かなえっていう名前だけで読むしかない小説。
面白かった。

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2023年02月21日

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