【感想・ネタバレ】母性(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

女子高生が自宅の中庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。……遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が交錯し、浮かび上がる真相。これは事故か、それとも――。圧倒的に新しい、「母と娘」を巡る物語(ミステリー)。(解説・間室道子)

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Da

ネタバレ 購入済み

面白かった

自分が求めたものを我が子に捧げたいと思う気持ちが、母性なのではないだろうか。
その通りだなあって思った。
母かなり狂ってた。

1
2022年12月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

結局娘も母と似たような内面を持っていたのだが、
そこがうまく伝わらない、気付かない、
というすれ違いで進んでいき、
序盤の流れに繋がっていくところが面白かった。

0
2026年05月06日

Posted by ブクログ

同じ出来事でも、誰の視点で見るかで意味が変わる。
その残酷さを静かに突きつけてくる一冊。

母に認められることに執着する母と
その母に愛されるために自分を削る娘。

「私は母の分身なんだから、違う感情を持つなんて許されない」
その前提が少しずつすべてを歪ませていく。

お互いへの思いは見事に食い違っていて、母目線は
「私は愛情を注ぎ、娘を大切に育ててきました」
「私がどれだけ娘に愛情を注いでいたか」
と語るのに対し。娘視点では
「母から殺したいほど憎まれる」
「胸を切り裂かれそうな言葉を投げつけられる」と描かれる。

心配をかけまいと涙をこらえる娘の顔は
母には“愛想のない仏頂面”に映る。

母は抱きしめるために両手を伸ばしたと綴るが
娘はそれを“首を絞められた”記憶として受け取っている。

同じ出来事なのにここまで意味が反転するのが怖い。
どちらの立場に寄るかで見える世界が一変する。

読んでいる間ずっと息苦しい。
それでもページをめくる手は止まらなかった。

終わり方は一見穏やかでも
ドロっとした不気味さが残り続けて余韻が消えない。

後味は悪い。けど、その重さが癖になる。大好きな一冊。

映画も観に行きました!
戸田恵梨香さんの演技が素敵で惹き込まれました。

0
2026年05月02日

Posted by ブクログ

「何が」と聞かれると難しいけど面白かった。
とにかくスラスラと読めて自分がどういうつもりでその言動を起こしたのかと、相手がどう受け止めるかの相互はどんな時も付きまとってくるものだと思う。世の中の9割は多少なりともすれ違っているのかな。だからこそコミュニケーションは大切だしちゃんと話せない人ほど「こう思われているかも」と病んでしまうと経験上感じる。ここに出てくる人も1度でも本音で話せる機会があれば全く違うものになっていたと思う。
淡々と進んでいく、森をかき分けて歩いていくような(決して日が差す方へではない)本だったと思います。

0
2026年03月27日

Posted by ブクログ

再読。
湊かなえといえば、告白ではなく母性。と言いたいくらい引き込まれる作品。

一口にこれを毒親だとか、愛の歪みだと言うとモヤモヤしてしまう感情を、「女には2種類ある。母と娘だ。」という言葉が腑に落とさせてくれ、この作品の解像度が上がった気がする。

映画もとても良いから、絶対に見比べてみてほしい

0
2026年03月22日

購入済み

告白や贖罪、リバースなどの作品が好きな方は特に刺さると思います。湊かなえ特有の読んでて非常に嫌な気持ちになる情景描写が多数あるため、精神的に余裕があるときに読むことをおすすめします。

#怖い #ドロドロ #ダーク

0
2024年10月01日

QM

購入済み

母の手記と娘の回想がそれぞれ書かれ、読んでいくごとに母娘のそれぞれの認識の違いがでてきて、母子関係がおかしいとき特有の「ぞわっと」があった。依存しあう関係ってしんどい

0
2024年09月25日

匿名

面白かった

とても面白かった。主人公は母を溺愛しているが、主人公の母こそ形は違う毒親なのではないかと思った。娘を自立出来ないまま育ててしまって。

#ダーク

0
2024年01月06日

購入済み

おもしろい!

映画を観た後、久しぶりに湊かなえさんの小説を読みたくなり。
流石イヤミスの女王。母と娘が交互に語る物語に引き込まれて家事育児で眠い目をこすりながら2日で読みました。他の作品もまた読もう。

#怖い #ドロドロ #ダーク

0
2023年04月15日

購入済み

心が震えました

初めての湊かなえ作品。
母娘の子育てや夫との関係に悩む自分にとって、カウンセリングを受けているような、神父の立場になり相談されているかのような、不思議な感覚で読み進め、読んだ後は心がなぜか軽くなった。みんな苦しみながら生きている。

0
2023年01月27日

購入済み

「母性」とは…?

 親離れ出来ていない母親と、母親の愛を求める娘。
 母親は、娘より自分の母親を愛し依存し、娘の母親を大切に想う気持ちに気づかないどころか、自分に起こる災いの原因が娘にあるとさえ思ってしまう。

 気持ちのすれ違いは、人と人が関われば多かれ少なかれ起こりうる事だと、自分の経験でも納得出来る。自分では正しい事でも、他人の目を通して見ると必ずしもそうではない。人にはそれぞれの考えがあり、理解されないのが常だ。
 この作品では、「母性」というものを改めて考えることになった。母親にとって、子供は何者にも代えがたい大切な存在だと思っていたが、そうでない母親もいることを知った。世間では、虐待したりする親もいるが、この母親はそうではなく、あまりにも自分の母親を愛し過ぎた。

 湊かなえさんの作品は、2作目の初心者。言葉では例えられない怖さを感じながらも、惹きつけられる魅力にハマりつつある。

0
2022年12月14日

hi

購入済み

とても読み応えのある本でした。

久しぶりに読みたいと思った湊かなえさんの本。
すれ違う母子の思いと、とにかく腹の立つ姑笑
語彙力がないのでうまく言えませんが、とにかく読み応えがあり面白かったです。

0
2022年09月11日

Posted by ブクログ

全員認知歪んでて、読んでて苦々しい気持ちになった。でもそれも作者の技量が高すぎる証左だなー。一人称視点のまま普通じゃない方向に突っ走っていく溺れ加減が没入させてくれてよかった。義実家がカスすぎて、こっちまで息が詰まりそうになった。

0
2026年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

きもっっちわるかった〜〜。
というのが、正直な感想。
湊かなえ作品は2作目で、前回読んだのが『落日』だったこともあってイヤミスの女王に初めて触れた気がしている。
(『落日』はそんなにイヤミス感なかったと感じた)
気持ち悪さの正体が解説を読んで「信用出来ない語り手」が語っている、というのがすごく腑に落ちた。
無意識に地の文(語り手)のことを信用してしまっているし、自分自身が「母にとっての娘」である事実がある分余計に娘が語り手の時に共感にちかい読みやすさがあった。
だからこそ、最終章で冒頭の事件の記事と結びつかなくなった時混乱した。
地の文が信用ならない場合があるということは別の作品でも経験したのに、どうして無条件に信用してしまうんだろうか…。
そこを上手いこと突いてくる、最終的には面白い作品だった。
…が、解説のない映画を先に見ていなくてよかったと、心から思う。

0
2026年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ


デトロイト行きの飛行機に、ラスト1章というところで置き忘れるという思い出の本。

母性に限らず人それぞれに在るべき姿、つまるところの"常識"や"正義"があるからこそ対立も起きるし、誰かに対して我慢することもある。みんな自分の世界がおかしいなんて思わんから、他人から見ればおかしい奴になることもあるわけで。まあ総括すると日頃から自分を俯瞰に見る癖はつけておきたいねって話。

0
2026年05月02日

Posted by ブクログ

この作品は固定概念が強いかもしれないが個人的には好きな作品だった 読んでいて主人公の立場に立って読んでみると苦しい部分もあるがその主人公達がどのように道を歩んで生きていくのか読んでいるうちに気になり始めた 母親が子どもを愛する 子どもが親を愛するということはどうゆうことなのだろうか
愛情がすべてだけではないのか その中に過酷さもありそれでも愛情というものを注いでいく 環境が変わっても貫き通していくそれぞれの感情がはっきりしていてわかりやすかった この作品は家族 家庭の大切さを教えてくれる本当に素晴らしい内容になっていると思う

0
2026年05月02日

Posted by ブクログ

一人称視点で書かれているのでとても読みやすい。
母親目線だと娘を愛そうという努力が感じられるが、娘目線からは狂った母親としか感じられない。母親に認められるためだけに子どもを産むという行為が気持ち悪い。そして責任を持って愛せないのも。
母性をもたない母親から生まれる以上に辛いことはないのかもしれない。この小説を読んでからすべての家族が苦悩を抱え、偽りで成り立っているようにしかみえない。こわ(^-^)/

0
2026年04月30日

Posted by ブクログ

一気に読んでしまった。
「子を思わない親はいない」という言葉があるけれど、実態はその逆で、「親を思わない子はいない」が正しい。自分を一番に認め、守り、愛してくれる。そんな存在が子供には必要だから。
一方で、これからこの者に無償の愛と奉仕を。あなたの一番を、生涯を、捧げなさい。と言われて「はい、全てを。」は相当"人間ができて"いないと無理だ。断言するが、誰しもが出来ることでは無い。子を欲して、親になったからといっても、自分のそれまでの生き方を変える事は難しい。ほぼ不可能だ。それでも、頑張る。失敗しながらも。すれ違いながらも。
そんな芸当を簡単にやっているようにみせて、「当然するべき」に変える魔法のような言葉が"母性"なのだろう。女親特化型呪縛。
また、大抵ここで"父性"は使われない。

先の「親を思わない子はいない」でまっさきに父親を思い浮かべる人は全体の何%だろうか。父親はいつだって透明にされる傾向がある。責任のない透明。
この作品も母と娘のストーリーであるから、父・哲史からつい視線を外しがちになるが、私は絶対に彼から視線を外したくない。透明になんかさせてやるもんか。

0
2026年04月28日

Posted by ブクログ

母と娘、同じ出来事を語っているのに微妙に噛み合わないのはどちらかが嘘をついている訳ではなく、それぞれの捉え方の違いだろう
大好きな自分の母親にとっていつまでも娘でいたいルミ子と、母親からの愛を切望する清佳、読んでいて苦しかった
でもルミ子はちゃんと清佳を心から愛していたと思う
ただ義実家での生活により、その愛を清佳に伝える余裕が無かっただけのように思えた
また清佳は義実家での暮らしからルミ子を守ることに精一杯で、ルミ子からの愛を受け取る余裕が無かったのでは

0
2026年04月17日

Posted by ブクログ

登場人物一人ひとりの考え方や物事の捉え方がとてもハッキリしていて、その食い違いが物語を大きく動かしていく。父方の祖父が母を奴隷のように扱っていた過去も、背景を知ると胸が痛むし、ずっと無口だったお父さんがどれほど葛藤していたのかを最後に知れたのもよかった。

個人的には、娘の視点が一番好き。母性とは何か、家庭を築くとはどういうことか、そしてコミュニケーションの大切さについて深く考えさせてくれる作品だった

0
2026年04月04日

Posted by ブクログ

『母性』を読んだ人の感想とか、映画の予告映像の雰囲気からなんとなくの前情報があったため、重めの本が読みたい時、かつ、自分のメンタルが安定している時に読もうと思っていた本。

母と娘の視点で描かれており、それぞれの感情や想いや視点が錯綜した小説。母とは、家族とは、を考えさせられた。

そして感想も軽々しくは言葉にできないし、感じたことを言葉で表現するのも難しい。自分の感想すらも意図せず誰かを傷付けそうでこわい。いつか言葉にすることができるのだろうか。

今もし言葉に表すとしたら「ん~〜〜〜〜〜誰も傷付かない世の中になればいいのに」というのが精一杯かな。

メンタル安定している時に覚悟を決めてから読むべし。そして全員に読んでほしい本ではない。読む人によっては、とても辛くて苦しいと思う。

0
2026年03月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

母も娘(清佳)も悪い人ではないのだが、それぞれの立場から描かれると悪い人のように見えて、描き方のうまさを感じた。
同じ出来事でも、こうまで受け止め方が違うのかという場面も多々あった。
それに加えトリックも盛り込まれ、とても楽しめた。
主人公たちの名前がなかなか出てこないのは、トリック的な狙いもあったのだろうが、想像力を掻き立てる意味でもよかった。
自分としては母親の気持ちはいまいち共感できず娘よりだったが、かといって完全否定でもなく、考えさせられた。

0
2026年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごい本でした。ここまで母性というものを言語化できることにただただ驚きます。要は母と娘のすれ違いの話ではあるのですが、ところどころ「分かる」ところがあり、謎に共感しました。万人には勧められないけれど、誰かの1冊になる、そんな本でした。

0
2026年03月17日

Posted by ブクログ

母性を探し求める母娘。どう愛したら、愛が伝わるのか。「愛能う限り」の呪縛。逃れることとのまれることどちらが幸福なのか。苦しく、やるせない。

0
2026年03月10日

匿名

購入済み

娘を持って読みたいと思っていた作品をようやく。
自分がなれる、なるものだと思っていた母親像。実際母親になってみたら全然違う感覚。20歳ってすごく大人だと思ってたのに自分がなってみたら全然大人じゃない、みたいな。
母はきっとあれが精一杯。あそこでこうしていれば…とかは不可能だったと思う。
あとがきの信用できない語り手は本当にその通りで、自分がやっていること、思っていることのおかしさ、記憶の曖昧さは自分じゃわからない。わざとじゃない。
だからこそ田所になんとかしてほしかった。

#深い #ドロドロ #じれったい

0
2025年03月08日

Posted by ブクログ

「母性」という美化されがちな言葉の裏側にある、毒と執着を突きつけられました。母と娘、それぞれの視点で語られる物語が進むにつれ、互いの「愛されたい」という切実な想いが行き違っていく様が本当に苦しかったです。親子だから理解し合えるという幻想を捨て、言葉で伝えることの重さを再認識させられました。そして最後、それまでの前提を覆す衝撃の結末に、見事に騙されました!

0
2026年03月27日

購入済み

後半からのハラハラ感がすごい

母と娘、2つの視点と第三者の解釈で物語は進んでいく。
一方の視点から想像していたものが、もう一方から見ると全く違っていたり。

そんな食い違いの積み重ねで親子関係も大きく変化していくのだと感じさせられた。

個人的には自分も育児に悩む母親として非常に共感できる部分があり、なんともモヤっとした気分になった。

0
2023年02月09日

購入済み

母性

母として娘としてぐっと引き込まれました。
映画も観て見たいと思います。

#切ない #ダーク

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2022年11月22日

購入済み

一気読み

湊かなえ独特のメトロノームのような一定リズムは変わらず、
一瞬で引き込まれ一気に読み終えてしまった。
必読です。

0
2022年07月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・なんだか疲れた
・そのせいか進みも悪かった
・まさか結末がハッピーエンドとは思わず驚いた(ハッピーエンドなのかはわからないけど)
・「うわ最低」「何コイツ」と思いながら読んだはずが、最後には「世の中にはいろんな人が居るんだなぁ」みたいな感じになった
・表紙から1ページ目、繋がっていてまるで首をボキっと折られたようになっている恐ろしい...

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2026年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

湊かなえ作品
母親の語りと娘の語りがそれぞれ繰り広げられるがあくまでも自分語りなのでどちらが正しいの判断はできない、ただどちらにも言えるのは母に愛されたいという点には嘘がないように思う

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2026年05月21日

Posted by ブクログ

世にいう家族についての再生産というのがあると思うけど、それは親の学歴とか子供の数とかそういうものだけではなくて、家族の形についても言えることなのかなと感じた。
不器用さというか、それぞれの登場人物の歪みが噛み合わなくて読んでいて辛い。
誰の目線の話が真実なのかはわからないけどそれぞれの記憶の改竄とそれに伴う解釈のもとこの大きな歪みが生じてしまったのだなと思う。
きっとこれからもこの本に出てくる再生産は続いていってしまうんだろうなという感じ。
そして『花の鎖』を読んだ時も思ったけど湊かなえさんは登場人物の繋げ方がうまくてえっという驚きはあるのにスッと入ってくる。

0
2026年05月18日

Posted by ブクログ

母になれる人と、ずっと子どもでいたい人が、母親の中にもこの世にはいる。
マザコンを超えた母には共感できないが。。

0
2026年05月14日

Posted by ブクログ

自分の行動に対する認識は、受け取り手との関係や心理状態によって大きく異なることを実感する作品。特に、母が「抱きしめようとした」と認識しているのに対して、娘は「首をゆっくりと絞められた」と認識していたところが印象的。
そして何故かその齟齬が最終章でピッタリと重なり解決した所に、自分が思っているよりも人間関係は複雑ではなく、家族という関係性は、赦し合って生きていくのだなと思った。

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2026年04月30日

Posted by ブクログ

同じ出来事でも母と娘の立場から見るとこんなにも違うのかとモヤモヤしながらも楽しませてもらった。共感はできないけど。

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2026年04月25日

Posted by ブクログ

「母になろうとした女性」と「愛されたかった娘」。二人の視点が交錯する中で、母性という美名の裏に潜む「毒」を浮き彫りにする一作。

同じ出来事が、語り手によって天国にも地獄にも変わる不気味さ。愛しているはずなのに傷つけてしまう母娘の悲劇を通じ、本能とされる愛情の脆さを突きつけてくる。湊かなえらしい緻密な筆致で、家族の理想を冷徹に解剖した、重厚な心理サスペンスである。

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2026年04月22日

Posted by ブクログ

母と娘それぞれの視点から「愛」のかたちを描いた作品。しかし、母性というより依存と執着に近いように感じる。
愛しているはずなのに噛み合わない関係が、不穏さをじわじわと増幅させる。
こんな家族がありふれているのだろうか。こわい。

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2026年04月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

女子高生が庭で倒れているのが発見された。事故か自殺か不明。

この真相を追う物語かと思って読んでいたが、そうでなかったので、いまいち腑に落ちなかった。


リルケの詩。


普通、母性は生まれ持ったもので子供を愛する本能的なもののことを言うが、本書ではそうでない。

清佳の母は自分の母が大好きで、自分の子供より自分の母を大事。
子供が生まれたから親になれるかと言ったらそうではない。子供のままの親もいる。

「子どもはまた産める」
と、子供より母を選ぶ女性。

そういう人も世の中に入るだろうが、共感できず、ずっとモヤモヤ。


後半、娘が自分の名前を呼ばれるところは印象的。ずっと邪険にされてて、呼ばれてなかったか。

0
2026年04月14日

Posted by ブクログ

母と娘それぞれの視点で語られるため、読み手からすると食い違っていることはわかっても本人たちの間では大きな壁があるんだろうなと思った。娘はいつから母になるんだろう。子を産んだところで、いつから母性が芽生えて、母になるんだろう。現代社会でも問題にされそうだと思った。

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2026年04月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

語り手による愛情のすれ違いが丁寧に描写され、母と娘それぞれから見た真実が明かされていく。タイトルにもなっている主題が強固に存在し、終始物語から引き離してくれなかった。結末については、個人的にはもっと救いがなくてもよかったように思う。解説に書かれていたように、娘の脳内の話なのかもしれないが。

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2026年03月26日

Posted by ブクログ

自身の母親から惜しみない愛情を受け育った母親と愛されたくてもがき苦しみ続ける娘の物語。相互間の愛着に対する考えは整合性をもって交わることなかった。
結託の強いと思われる関係でも、母親の信念に近い固定観念と娘の(ひょっとして)生物的な愛の追求・飢えは、矯正することが難しい。
頭でわかっていても心がどうしようもないことは社会においても同じだろう。理性と感情。
人は同じものを見ていても、違う世界に生きている。

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2026年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

母と娘を巡る確執の話、という如何にもな湊氏作品。

自殺未遂の娘、その母親、そのまた母親(孫からしたら祖母)。祖母の無条件の愛のもとすくすく育った母親は、長じて結婚し「母親」になってからも「娘」のままで、彼女の目線は下ではなく上だった、みたいなのが筋。

更には母親の嫁ぎ先でその義母(孫からしたらそれも祖母)との確執もあり、ドロドロの母(義)娘のやり取りも、これまた湊氏ならでは。

・・・
これに対し、新たな視点を授けてくれるのが、間宮氏の解説。

曰く、男性・父という類の失墜、女性・母という類の勝利、みたいな話。

辞書中の類語の多寡から始まり、本作中でも、如何に男性が事態に関わらなかったか、そのくせ権力だけ集中し、いざとなったら逃げるのか、という話。

まあこれ、自殺未遂の娘の父に代表されるのですがね。彼は、妻(つまり娘の母)と実の母(娘の祖母)との諍いには一切介入せず、知らんぷりを決めていました。挙句の果てに不倫をして駆け落ち、さらには出戻り。その理由がまた甘ちゃんでさ。あほちゃうか、お前と。

たかだか一人二人を帰納して全体を語るわけではないのですが、視点としてはそうも読めるなと感じた次第。

・・・
ということで久々の湊作品でした。

母娘の確執というのも分かりますが、日本人(湊作品だけ?)は家族でもとにかく喋りませんよね。心の内訳を吐露しない。それは誤解も生じますよね。

うちは国際結婚でしたが、喋らないと伝わらないというので夫婦間では風通しは良かったです。ただ私と母は純日本ですね。私も向こうも喋らない。こちらも喋らない(伝える自信がない。伝えてる途中に相手の無理解にキレ始めてしまう)。妻にも呆れられます…。

コニュニケーション不全の禍根は私の代で絶やしていきたいですね。

0
2026年03月08日

購入済み

さすが

湊かなえっていう名前だけで読むしかない小説。
面白かった。

0
2023年02月21日

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