湊かなえのレビュー一覧

  • ユートピア

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    久しぶりの湊かなえ作品。湊かなえ先生好きなのですが、こちらの作品はあまり刺さらなかったです。
    前半は、舞台となる港町で、昔から代々住み続けている住人たちと、移り住んできた芸術家たちの間で起こる気持ちのすれ違いのお話がメイン。後半は、5年前に町で起きた殺人事件の置き土産的なお話がメイン。終始、登場人物たちの心理描写が細かくて、ここはさすがの湊かなえ節でした。人間の醜い感情がオンパレードでかなり疲れます苦笑。終盤の事件の犯人とその内容(理由?)が個人的にはちょっと肩透かしでした。

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    2025年06月12日
  • 境遇

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    「告白」よりも優しいお話でびっくりした。
    悪い意味で裏切られたかな。思ってたより毒が弱くて期待外れ。「告白」の衝撃が大きすぎたのも影響してると思う。
    私は「告白」のほうが好き。

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    2025年06月11日
  • サファイア

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    最初はなんだか何がホントかウソか、ファンタジー小説だと思って読んでたけど、後半になるにつれてやりきれない気持ちになった。短編集に慣れてないから、サファイアを読んだ時はここでほんとに終わるの?っめ気持ちにたまらなくさせる

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    2025年06月08日
  • 山猫珈琲 上巻

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    ポルノグラフィティのファンのため、Aokageのイメージ小説を目当てに。
    最近、湊さんも因島出身と知り、因島ったすげーなと思ってたところ。

    淡路島の食べ物が美味しそうで…死ぬまでには訪れたい。鯛そうめん、ふぐそうめんを食べてみたい。

    小説家ってすごいインドアなイメージがあったけど(偏見)、湊さんは山登りするわ地域のイベントに参加するわで、とても行動的な人だった。
    学生時代も色々なところに旅行に行って自転車で周っていたりしていて、そんな経験も小説に生かされてるのかなー?と勝手に予想。

    あらゆるページに登場する猫ちゃんのイラストにも癒された。

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    2025年06月08日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    本・ドラマ両方観ました。ベストフレンドの登場人物の名前を覚えるのに苦労した。個人的には罪深き女が好き。自分の想いと相手の想いが噛み合わないのは話しの大小に関わらず誰しもが経験した事あると思う。

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    2025年11月29日
  • ユートピア

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    少し人間関係が分かりにくい(覚えにくい)なと思うところはあったけど、田舎町の人間関係をプチサスペンス風に的確に描写している。田舎ってこういうところあるよねと思わせるような描写が多く、共感する読者も多いのでは?
    大人同士の関係、大人と子供の関係、子供同士の関係を身近にありそうな設定でストーリが展開されていく。二転三転するようなストーリー進行が読者を飽きさせないと思う。

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    2025年06月01日
  • ユートピア

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    どの場面も視点によって何もかもが違う。同じものへの感じ方も、行動の意味も。
    同じ人への印象も、行動に感じたことも、少しのきっかけですぐ変わる。でも、その心の変化、身に覚えがありすぎる笑
    途中悪い予感がするから読むの辛かったけど、その辛い20ページくらいを乗り越えたらさらっと読める。

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    2025年05月30日
  • 境遇

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    ドラマの為の書き下ろしとのこと。
    サラッとしている。
    感情や奥深くの部分は演者の表情や仕草で表現する、
    そこでようやくこの物語は完成するのではないか、となんとなく。
    小説だけだと物足りなく感じるが、
    良くも悪くも、掘り下げれば掘り下げるだけ
    完成度が高ければ高いだけ
    映像化とのギャップに、
    物申したくなってしまうだろう。
    他人のことは分からないが、私はそういう人間だ。
    数少ないフォロワーのいる鍵垢ストーリーで
    誰も求めてない感想なんてつらつらと書き残してしまう。
    解説に、小説とは違う設定などがあると書いてあった。
    あくまでドラマがメインなんだ。

    イヤミスを求めていたら、後半もう終わりか
    なん

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    2025年05月29日
  • 花の鎖

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    登場人物がゴチャゴチャしていて途中で何度も読み返したりして最後まで読むのが疲れた。ドラマがあるようなのでそっちの方が分かりやすそう。

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    2025年05月28日
  • 残照の頂 続・山女日記

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    ・ダメだダメだとわめく前に一度でもいいから、実現することを前提に考えてみればよかった
    ・誰かに助けてもらいながら・・・・、他人に依存してまで登りたい山などない。
    ・山でなら、命を預け合えるほど信頼し合えるし、孤独じゃないと思えるし、この結びつきは永遠だと信じられるのに。どうして、山での関係を、地上で続けられないんだろう。地続きの場所のはずなのに、どこに境界線があるんだろう。
    ・今のささやかな幸せを認めることで、過去が不幸なものだったことになるなんて、バカげた考え方じゃないか。今の幸せを否定してどうする。否定した今が過去になれば、さらに未来の幸せをも否定するだけじゃないか。
    通過したつらい日々は

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    2025年05月28日
  • 往復書簡

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    ネタバレ

    湊かなえの『往復書簡』は、手紙のやり取りを通して過去の事件の真相が明らかになる短編集。「十年後の卒業文集」「二十年後の宿題」「十五年後の補習」の三編で構成され、それぞれ異なる登場人物が、封印していた記憶や、知られざる事実と向き合っていく。人間関係の闇や葛藤、そして微かな希望が描かれる。

    ・・・
    一か月ぶりの湊作品でしたが、なかなか面白かったです。

    どれも湊テイストが濃厚な短篇集だったと思います。

    ・・・
    トップを飾る「十年後の卒業文集」は、高校時代の部活の仲間の結婚式に端を発する。

    海外在住で一時帰国中につき日本のケータイがないという「悦ちゃん」が、過去に部活仲間内であった事件を手紙を

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    2025年05月27日
  • 花の鎖

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    本の名前にあまり内容を見ずに購入。Kは何者?との疑問がありつつ、3つの話が同時に進んでいき、花をキーワードにしながら徐々に全容が見えてくる。
    最後まで読むと、最初からの物語が脳内でドラマ化されて、自分ながらのキャストで楽しみました。
    と思ったらドラマ化されてるんですね!見てみよう。

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    2025年05月25日
  • 絶唱(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ミステリーではなく、実体験を混ぜた小説。
    不思議な出来事もあるから、少しはミステリーっぽい?でも物足りない。
    4つの短編集がそれぞれちゃんと混ざっていて、さすが湊かなえ。
    阪神淡路大震災やトンガのことが知れて良かったきな。私も杏子と花恋みたいに、トンガにバカンスに行きたい。

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    2025年05月22日
  • サファイア

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    【真珠】
    いつまでも子ども用歯磨き粉に執着する哀れな女の話。また、物語が男性の一人称で語られているのに、主人公は女性の方なのがユニークで不思議な読書でした!

    【ルビー】
    読み進めるに従って、物語のピースが揃っていき、やがてカチッとハマる。
    その大どんでん返しが面白かった!

    【ダイヤモンド】
    湊かなえにしては珍しいファンタジー小説で、女性に翻弄される哀れな男が描かれている。読みながら、この物語に出てくる人はみんなバカだと思った。それゆえ、すごく面白かった!

    【猫目石】
    一見すると仲の良い家族なのですが、それぞれに秘密を抱えており、それが近所の坂口さんを経て暴露されていくお話。
    ご近所さんっ

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    2025年05月21日
  • 山女日記

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    登場人物が割とめんどくさそうな人が多くて,山を愛する自然を愛する人がこんなにも卑屈なことを考えるのか,と思う場面がいくつかあったw
    とはいえ,山登りをしてみたくなる様な場面は沢山あるしさらりさらりと読めるのでよろしかった。

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    2025年05月17日
  • 残照の頂 続・山女日記

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    登山をする女性にまつわる短編集。

    登山をする人はこんなにも自分の人生に重ねたりするのかな。
    著者も登山をするそうで、自身の体験から作品に反映される事もあったのかな。

    人生のどのタイミングでの登山か、それまでどんな人生を送ってきてからの登山か、人それぞれの登山を追体験できて楽しかった。

    剣岳の親子の短編が好きでした。

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    2025年05月17日
  • 絶唱(新潮文庫)

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    阪神淡路大震災とトンガ王国を絡めた短編集。
    最後の絶唱の内容から、各話にモデルがいて取材してきたのでは?と検索をかけてみたが、特別そう断言できるような記事は見つからなかった。
    創作話としては物足りないところだが、実話として見ればしんどい話でもあり、おそらく両方混ざってるのだろうが、終わり方は思わせぶりなのでどっちなんだと。

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    2025年05月16日
  • サファイア

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    何かを欲して手にする代わりに命を落とすという話がいくつかあり、イヤミスでもあるし死人も出ているのでなかなかの展開ではあるのだが、いまいち刺激が弱かった。
    鶴の恩返しならぬ雀の恩返しという話のダイヤモンドは、終わり方がショートショートのようで好き。

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    2025年05月16日
  • 絶唱(新潮文庫)

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    タイトルの絶唱だけか、それ以外の話で別の本にした方が良かったなぁと。絶唱以外を読み進める上では、伏線の張り方やワクワク感的なものもあり面白かったが、絶唱だけ、話がやや別物に感じ、1人の登場人物が共通するだけであまり繋がらなく、「?」のままそれなりに良い終わりに。
    なんだか勿体無いなぁと。
    湊かなえのバックグラウンドを使った作品にも関わらず、本人のWikipediaの中での扱いが地味な理由がわかった気がする。

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    2025年05月15日
  • ブロードキャスト【電子特典付き】

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    ネタバレ

    2025/05/14
    3.7くらい。
    青春小説。
    ミステリー要素はほぼなかったし、なんか弱かった。

    でもこれは勝手に私が湊かなえさんにイヤミスを求めてるだけか。
    本人はこれはイヤミスですよなんて言ってないのに。

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    2025年05月15日