湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
海辺の美しい、鼻先町という地方の町で
出会う、3人の女性、
古くから続く、商店街の仏具屋の妻、
堂場菜々子、娘の久美香は幼稚園時代の
交通事故が原因で車椅子を使用している。
夫の転勤がきっかけで社宅住まいをしている
相葉光稀、移住してきた陶芸家の星川すみれ。
3人は祭りの実行委員として出会い、
祭りで起きた事件をきっかけに、すみれが作る
ストラップを使ったボランティア基金、
「クララの翼」を立ち上げる。
初めは確かに、善意から始まった「クララの翼」
それがしだいに周囲から妬まれるようになり、
噂を流され、悪意へと変わっていく。
この辺り、田舎の閉塞感あるあるだ。
3人の女性たちの、表面上は仲良く見えるのに、
その下に潜む嫉妬や価値観のズレ。
お互いにかなりの不満を持ちながらの
微妙な関係がリアル。だが、そんな彼女達の
関係は、すみれの工房の火災によって、呆気なく
終わってしまう。
二人は町を去り、一人残された菜々子は、
いつか健吾が戻ってきて、金(きん)と一緒に
町から連れ出してくれないかと想像して希望を
持つ‥(怖っ)
姑から習ったという、花のモチーフをひたすら
編み、鬱憤を晴らす菜々子の姿がなかなか怖い。
結局、健吾は何者だったのだろう、
もう少し彼のサイド側からも描いて欲しかった。
そして、最後の子どもたちの告白の手紙に
唖然‥そうだったんだ‥
物語全体を覆う不穏な空気、
さすがイヤミスの女王の、湊かなえさん、
読み終わった後の、このモヤモヤ感、
さすがです笑 -
Posted by ブクログ
幼い頃に出会った晴美と陽子。境遇の似た二人の絆と、ある誘拐事件を軸に物語は進んでいく。
序盤から登場人物それぞれに違和感があり、「誰が何を隠しているのか」を考えながら読める作品だった。
ただ、真相や展開については比較的予想しやすく、個人的には大きな驚きはなかった。誘拐事件の真相についても途中である程度見えてしまった印象。
決してつまらないわけではない。最後まで一気に読めるし、物語としてもよくまとまっている。
ただ、湊かなえ作品として読むと少し物足りなかった。自分がこの作者に期待する「人間の闇」や嫌な感情のぶつかり合いがやや控えめで、読後の衝撃も少なかった。
面白かったが、評価としては星3。