湊かなえのレビュー一覧

  • 夜行観覧車

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    ネタバレ

    安定の湊かなえらしいドロドロさ加減。
    各々の視点でそれはこう見えているのか ということは割と想像がしやすい方だったと思う。
    結局マーくんとは何者だったのか…。

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    2025年08月16日
  • 残照の頂 続・山女日記

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    オーディブルにて。
    最近登山に興味があるので楽しく読んだ。ついつい、湊かなえなので最後にイヤ〜などんでん返しがあるのでは…と身構えてしまうけれど、どれも良い話だった。笑

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    2025年08月14日
  • 白ゆき姫殺人事件

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    化粧品会社の美人社員が黒焦げの遺体で発見された。
    果たして、犯人は誰なのか。
    記者の赤星は、独自に調査を進める。
    被害者の同僚などから明らかとなる真実とは?
    そして、最後に以外な人物が浮かび上がる。
    その人物とは?
    ネットの記事や新聞のきりぬきなど、関連情報が充実しています。

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    2025年08月11日
  • Nのために

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    ネタバレ

    登場人物すべてがNのイニシャルを持っていることに気付いたのは序盤だけど、てっきり1人のNを指しているのかと思っていた…。
    こんなに互いが互いのために、時に自己中に時に守るために、それぞれ一部の真実を隠していた物語。
    虐待やDVが愛と教え込まれ、ゆがんだ愛に溺れた人、愛じゃなかったと自覚する人が別々に描かれていたのも印象的。
    同じような痛みも傷も持っていても、痛みの捉え方も傷の捉え方も違っているところに歪みを感じる。
    それぞれの複雑な感情がこんなにも交差している書き方、天才だと思う。ちょっとダレてる感じもしたけど、しっかりとプロットを組み立てないと描けないのだろうなと思った。

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    2025年10月11日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    ネタバレ

    1つの大きなテーマがある小説は面白い。この本だと「姉妹」や「本もの」が挙げられる。女性が描く女性は生々しくて怖いと感じることが多い。この作品はまさにそれ。母親の愛情や姉ならではの心理が現実的過ぎた。本当は経験したことないのに、そこにいるような臨場感だった。物語の半分以上は小学生の時の結衣子の視点で描かれていて、途中までは小学生らしい観点や感性だと思っていたが、万佑子ちゃんが帰ってきてからの結衣子の考え方はとても大人びていると思った。成長してるからそらそうだろっていう感じじゃなくて、母親のヒステリックな部分や、疑いの気持ちから精神的に成長したのかなと思った。考え方を改めなければ、あるいは気にしな

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    2025年08月07日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    本の裏表紙にあるように、幼い頃に姉が行方不明になり、その後帰って来たが、その姉が本物の姉なのか?という疑念を抱く話。序盤から引っかかる部分があったが、そういった点は最後に全てきれいに説明され、回収された。主人公に対してなんとも言えない気持ちになった。

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    2025年08月07日
  • 往復書簡

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    2つ目の話が特に良かった。

    同じ出来事でも、その時に感じることや状況は人それぞれだなと改めて思った。

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    2025年08月05日
  • 母性(新潮文庫)

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    冒頭 17歳の女子高生の自殺か事故かわからない転落事件記事から始まる。
    しかし本編の登場人物と直接関わりがあるわけではない。ただその母親が言った『愛能う限り』が一つのキーワードになる。
    本書は各章ごとに「母性について」「母の手記」「娘の回想」 この三つで構成されている。


    「母の手記」には自分の母親がどんなに素晴らしいか そして自分がどれだけ愛情をもって育てられたか そして娘が生まれてからは誰からも愛されるように 母が自分にしてくれたように能う限りの愛情を注いで育ててきたとしきりに書かれていた。

    そして「娘の回想」には〝愛されるためには正しいことを、喜ばれることをしなければならない〟〝母か

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    2025年08月08日
  • カケラ

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    美容整形の医師が、聞き手として物語が進んでいく。最初の部分は話の流れがわかりにくくてなかなかページが進んでいかなかったけれど、だんだんと謎が明らかになっていくにつれてストーリーに引き込まれた。
    語り手、そして聞き手の医師共に人間のネガティブな部分を持っている。それをおまえそういうやつだったよね、ってある意味受け入れつつ生きてるのがリアルだった。

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    2025年08月03日
  • 白ゆき姫殺人事件

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    自分が認識している世界と他人が認識している世界は決して同じではない。当たり前のことなのに、しばしばこの事実を忘れてしまう。自分が見ている世界が正しいと思い込んでしまう。
    さらに、ややこしいことに、自分が認識している世界を言葉にしようとしたとき、描かれる世界は決して自分が認識した世界そのものを正確に表現しない。つまり自分が認識する世界を、そのまま他人に伝えること自体、非常に難しい。

    人間社会における世論、評判のようなものは、上記のような不完全なコミュニケーションのもとに形作られる。

    以下に、この本の中で一番気に入った箇所を引用します。
    「自分の記憶で作られる過去と、他人の記憶で作られる過去。

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    2025年08月03日
  • 山女日記

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    ネタバレ

    湊かなえさんの本の中で、珍しく嫌な感じがない、清々しいストーリー。

    山ごとに主人公が変わる登場人物が、内面と向き合いながら、自分なりの解を見つけていく。

    自分の見ている景色は、思考のフィルターを通して都合の良い解釈をされているが、人と向き合い、山と向き合い、自分と向き合うことで今までと違う景色が見えてくる。

    各登場人物は最後は前向きに。

    湊かなえさんの他の本のような、ドキドキハラハラヒヤヒヤといった感じはないが、心穏やかになるからそれもいいかなと。

    山に登りたくなった。

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    2025年08月02日
  • 高校入試

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    登場人物と場面の移り変わりが多すぎて、冒頭の登場人物を何度も見返したりと、序盤は物語に入り込みにくかった。
    湊かなえの急展開や最後のゾクッとする世界観を期待してたけど、平和な終わり方に安心しつつ、物足りなさも感じた。
    高校入試って確かに大事な人生のターニングポイントだと思うが、時にはその人の人生を壊すことにもなりかねない。特に子どもの頃は世界が制限されてるから、その影響力はとても大きい。だからこそ、関わる大人の責任は大きいと、改めて痛感した。

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    2025年08月02日
  • 白ゆき姫殺人事件

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    ネタバレ

    さすが湊かなえといった感じで、読みやすくも面白かった。あとがきでも書かれていてなるほどなと納得したのは、犯人を途中まで分からせない展開と独特な犯人のネタバレ?だと思った。

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    2025年07月29日
  • 花の鎖

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    2回目だった!過去には無理解のまま、本を読み終えたと思う。それさえも忘れて今回読んだ。相変わらずややこしい…しかし繋がりが分かり、何とか完読!
    3回読めばもっと気分が優れるはず…と言うことは今回もまだまだ無理解の完読だった!

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    2025年07月28日
  • 山女日記

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    湊かなえさん作品って本当に人間の嫌な所を突いてきます。
    デパートに勤務する女性三人の関係。姉妹の関係。
    この表現が何ともいえません。

    ちょっとこんな事ある?という場面→愛人に親の見舞いをさせる! もありますが日常普通にある事、悩みを上手く作品にしています。

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    2025年07月27日
  • カケラ

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    ルッキムズに囚われた人たちの話
    結局は自分の気の持ちようだったり、周りとのコミュニケーションをお互い尊重し合って大切にしていれば、ルッキムズに囚われることなんてないんだろうな

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    2025年07月24日
  • ドキュメント

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    あらすじに書いてある事件が起きるのが大分読んでからだったので、ちょっと物足りなく思っていましたが、こちらなんと続編だということで笑
    前作は青春小説であるそうで、なんか何となく含み持たせた言い方するなぁとか思ってたらそういうことでした笑
    前作から読んでいれば良かったのかも?

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    2025年07月24日
  • ユートピア

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    面白くて一気読み。田舎の閉鎖的な感じが息苦しくもあり、時々人間関係にほっこりする場面があったり。
    最後はなんかもやもや。

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    2025年07月23日
  • 残照の頂 続・山女日記

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    前作に続き面白かった。
    様々な女性を視点にて、ストーリーが進んでいく。
    前作の山女日記から、登る山々のレベルが高くなっており、登場する女性たちのバックグランドもディープになっているように感じた。

    登山をやっている身からすると、とにかく山に登りたくなるシーンや、感情描写が多くて読んでいて自然と登山をしている時の五感が刺激されるような気持ちになりました。

    登山をする理由は?と聞かれた時には、山が好きだからということと、人生において登山して良かったと心から思えることでしょう。

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    2025年07月20日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    『告白』以来の湊かなえさん作品。全話で人が死に、どろどろした感情がうずまく。短編とは思えない読み応えと、インタビュー形式や警察の取り調べ形式の文体が印象的だった。
    タイトルにもなっているポイズンドーター・ホーリーマザーの通り、多くの短編で母親が存在し、物語に大きく影響する。
    いつか母親になるかもしれない自分の内側をみつめる作品になった。

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    2025年07月20日