あらすじ
超高層マンション「スカイローズガーデン」の一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。現場に居合わせたのは、20代の4人の男女。それぞれの証言は驚くべき真実を明らかにしていく。なぜ夫妻は死んだのか? それぞれが想いを寄せるNとは誰なのか? 切なさに満ちた、著者初の純愛ミステリー。
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Posted by ブクログ
AudibleでNのために 聴いた!
罪の共有をどこまでするか、というか
どのように解釈するか
愛を感じたいがために間違った解釈をしている人が
ひとりいるのではないかなと思ってしまった
一人称小説好きだから聴いててウキウキしたし
どの文章が誰のこと言っているのか考えてると
先に進んでて何度も聞き直した
ドラマ観てないんだけど榮倉奈々さんが朗読なの
観ていたらもっとのめり込んでたかもって思った!(笑)
辛い過去を乗越えて生きている人は
ゴールが曖昧でいつか消えてしまうのではないかって
儚い存在だなって思った
とても良かったということ!!
Posted by ブクログ
序盤の登場人物の印象と、最後読み切った後の印象がまったく異なって面白かった。
表面上の言葉ではその人の本質は見極められないことをより理解できた。
Posted by ブクログ
読み飛ばすことなく、終始引き込まれた。
それぞれの視点がある群像劇のような構成。
「野バラ荘」に住む、様々な傷を抱えた登場人物たちがとても魅力的で、作中作の「灼熱バード」が何より刺さった。
Posted by ブクログ
湊かなえはやっぱりすごい。
解説を読んで、さらにそう思う。
なぜ杉下の記憶力はピンボケのようになったのか分からなかった。誰か教えて欲しい。
安藤と杉下のお互いへの思いはすれ違った。
杉下の成瀬への思いは気づかれなかった。
杉下の成瀬への思いは勘違いから始まった。
西崎は愛の本質を分かってりつつも、母親の愛を諦められないのに共感した。
それを隠して、普通を求める私は杉下に憧れる。
私からしたら杉下はプラスだ。
ほんのちょっとだけ
ある殺人事件の表向きに結論が出た話に、隠された事実を関係者達が少しずつ独白していく話。なぜ?ほんの少しの掛け違いがなければ?と悲しくなるが、意外と現実に転がっていることなのかもしれない。
2周目で理解できる
買って1日で全て読んでしまいました。しかし、一週目では理解が足らないこともあり、二周目を読んで満足しました。ドラマも見てみたいです。
Posted by ブクログ
何年前にドラマを観賞したことがあり、今回手にとってみた。
ドラマを観た時は過酷な環境から自分の手で困難を乗り越えていくという成長譚として、この物語を捉えていた。
大人になって原作を読んでみると、歪んだ愛や登場人物の心情の機微を心苦しくなるくらい読み取ることができた。
Posted by ブクログ
ドラマが好きで読んだ作品
みんな違うNを守ろうとしているのに微妙にすれ違っている所が切ない
その時した行動の理由を今更話してもわだかまりが消えるとも思えない
献身、だけど自分自身のことを守っているようにも思えた
Posted by ブクログ
西崎→奈央子のために
杉下→望(安藤)のために
成瀬→希美(杉下)のために
奈央子→野口のためにと見せかけて、奈央子のために
何回も同じシーンあったけど、違う人の視点から語られて毎回見方が変わる。
灼熱バードは物語でだいたい西崎の幼少期を把握したのに、そのあとリアルな西崎の幼少期来て、同じ話2回読んでるみたいになった。あれはなんだかくどかった。
Posted by ブクログ
なんというか全員不幸。
きっともう少し爽快感や救いや恋愛的な甘さがあればもっと万人受けしたのだろう。(既に十分有名だが評価が若干低い気がして)
作者が書きたいものを貫いている感じは良いと思う。
視点と時代が頻繁に入れ替わるので理解がちょっと大変だった。日をあけて読んだらたぶん分からなくなってた。特に最後のネタばらしのシーンは誰が何をしたか分かりにくい。
安藤が会いに行ったのは西崎の義両親のはずだが、「認めた」って表現されたのがどういう意味だったのか。
謎が残った。
Posted by ブクログ
その人のためならどんな嘘もつける。その人のためなら何でもできる。それぞれがNのために、それぞれの立場から行動した事実が徐々に明らかになっていくのが面白い。
Posted by ブクログ
ちょうどTverの再放送と合わせて読み進めたので、キャストと俳優が綺麗にイメージと重なった。
本当に他人罪を被って服役することなんてあり得るのか、とは毎回思う。
これまで対して恵まれた人生ではなかった望みが短い人生を終えるのが切なすぎた。
Posted by ブクログ
ページをめくるたびにそういうことだったのか!と納得できる話でした。みんながNのためを思い行動し、希望ある終わり方だったのではないかと思います。しかし安藤がなぜチェーンをかけたのかいまいちよくわかりませんでした。、
Posted by ブクログ
ドラマを視聴済みかつ好きなドラマだったので、内容は知ってるうえでの原作なのだが、ドラマとは違いかなり事件で何がどつなってあの結末に行き着いたのかが軸になっており、少し淡白に思えてしまった。
Posted by ブクログ
ドラマを先に観て、湊かなえ持ちの妹から借りました。
原作と実写版、それぞれの良さがあります。
「あの日」に何が起こってたかを知っている状態で読んだけれど、面白かったです。心が痛い。
原作は順番に独白形式なので、各々の心情が生々しかったです。
伝えていれば何かが変わったのか、でもNを守りたいから言えなかった…が積み重なって、事態が悪い方へと転がり落ちていく。
全てが過去となった今ならそれがわかる、というのも切ないです。
最中は必死なので気付かない。
ドラマは要素が追加されていて、状況把握がしやすくなっててこちらも面白かった。
追加要素も余計ではなく、わかりやすくなってる…と。それもすごい。
誰もが、大切なNのために行動していた。
相手がそれを知る日がこなくても。
安藤が一番守られてて、でも本人はそれを一人だけ蚊帳の外なんだと思ってた…というのが悲しい。でもそう思ってしまうねぇ
おもしろい
語り部が変わるのでそれを追いつつ一気読み。
それぞれが語る物語を繋げようとしても繋がりきらない。きっとNのために動いているからだと臨場感をもって読み終えた。
湊かなえさんの本は初めて読んだけれど、リズムが心地良くて他の本も読んでみようと思った。
Posted by ブクログ
湊かなえさんの作品を初めて読みました。
読後の嫌な感じは他の作品と比べて薄いらしいですが、中盤あたりからから語られる主要人物たちの過去の生い立ち部分は人間の嫌な部分が全開でした。
同じ場面を別の登場人物の視点で描く事により、新しい発見や誰かの嘘が分かり、徐々に真実に近づいていく。
その話の組み立て方が上手く、読み出してからすぐに読み終わりました。
Posted by ブクログ
告白の衝撃が強かっただけに、本書は若干インパクトに欠けた印象を受けたが、イヤミスの女王湊かなえの新たな挑戦に思えた。現実世界が嫌でも、小説の中のフィクションの世界があれば生きていける。そんな作中の人の言葉に共感した。
Posted by ブクログ
全てをかけてでも捧げたい、そんな人に出会えることはとても幸せでとても危険。それが複数人絡んでくるともう複雑だ。
ややこしい人間模様、群像劇にとてもフィットしている。それぞれの思いと噛み合わない感じ、とても仲裁したくなる。
湊かなえ作品の、性格が悪いけどたまらないぞくぞく感、それは少し物足りなかったけれど、最初から最後までスっと読める、滑らかな本でした。
Posted by ブクログ
割と一気に読んだけど酔っ払ってたりで繋がらない部分が多かった、勘違いとか思い込みとか、その辺を理解して頭に入れたままにできる読み方をすべきでしたね
Posted by ブクログ
罪の共有、それぞれが誰かの為に行動し、そのボタンの掛け違いから長い年月不幸を被る、ただ事件は起こるべくして起こった感はある、まぁ夫婦間の事を周りがいうのは何だが、最低夫だね、妻も妻だし、全員に言えたのはまさにN(ナルシスト)の為にだったね
Posted by ブクログ
もっとずっしりとくる重めの話を期待していたが結構すんなり読める感じだった。同じ事件をめぐる回想がそれぞれの視点で語られていて読者だけに全貌が見えてくる展開が湊かなえらしくておもしろかった。
Posted by ブクログ
ドラマがとても面白かった記憶があるが、もうあまり覚えてないので、今回は本を読むことに。
登場人物それぞれの、究極の愛。それは一体誰のため、何なんだろう?と考えながら読み進めた。思い込みや食い違いがありながらも、それぞれのNのために取った行動の1つ1つで結果がこうなったんだと思うと、ゾクっとした。
暗い描写が多いけど、暖かさもあり、好きです。
湊かなえさんの他の作品も読みたくなった。
Posted by ブクログ
読みやすい〜読みやすいよ〜泣 さすが、読みやすいです。ありがとう。
みんなが謎を抱えて誰かをおもって事件の真実を隠している話なんですけど、ちょっとこの裏表紙に書かれた要約に物申したい。純愛ミステリーではねぇだろ!?純愛ってなにさ!?誰が誰を思ってるののどれが純愛だってんですか!?のぞみちゃんですかい、バードですかい、女神ですかい。どれですかい。誰かのためにってのは個人的に行き着く先は自分のためにでしかないと思っているので、誰かのためには別に純愛ではないと思いますね!わたし!押しつけですからね!これ!それだけ、とても気になりましたね…。
あと自分を刺した女についてはヤンデレと一言で言うにはうーんと悩みますが、こいつも結局は夫を愛してる自分に陶酔してるだけじゃないですかね!?自己愛の行く末だと思うんですが!?愛って受け入れるだけじゃないと思いますが…。でも、こういう女、嫌いじゃないんだよなぁ。
ごめん作中で出てきてたらスマンなんですが、放火したのって結局誰でした?
Posted by ブクログ
読みやすく、話の展開も気になるのでスラスラ読めた。今回で湊かなえさんの作品を読むのは6冊目だが、他の作品と比べてイヤミス感やパンチはあまりないように感じた。イニシャルNの人たちが沢山登場し、誰が誰のためにどう行動したのかが、ちゃんとわかるようになっているので、スッキリ読み終われた。
Posted by ブクログ
何回かドラマを観て、初めて原作を読んだ。緻密なパズルの様な原作を、よくあそこまで原作の良さを残しつつ、映像化できたなと感心してまたドラマを観たくなった。安藤が意外と原作の方がツンデレみが強くて可愛かったし、読み終わった後の全て繋ぎ合わさった後の爽快感は原作だから味わえた事なのかと思った。
Posted by ブクログ
登場人物すべてがNのイニシャルを持っていることに気付いたのは序盤だけど、てっきり1人のNを指しているのかと思っていた…。
こんなに互いが互いのために、時に自己中に時に守るために、それぞれ一部の真実を隠していた物語。
虐待やDVが愛と教え込まれ、ゆがんだ愛に溺れた人、愛じゃなかったと自覚する人が別々に描かれていたのも印象的。
同じような痛みも傷も持っていても、痛みの捉え方も傷の捉え方も違っているところに歪みを感じる。
それぞれの複雑な感情がこんなにも交差している書き方、天才だと思う。ちょっとダレてる感じもしたけど、しっかりとプロットを組み立てないと描けないのだろうなと思った。