【感想・ネタバレ】Nのためにのレビュー

あらすじ

超高層マンション「スカイローズガーデン」の一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。現場に居合わせたのは、20代の4人の男女。それぞれの証言は驚くべき真実を明らかにしていく。なぜ夫妻は死んだのか? それぞれが想いを寄せるNとは誰なのか? 切なさに満ちた、著者初の純愛ミステリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最後の1文のタイトル回収が気持ちよすぎて唸ってしまった。
希美に感情移入して読んでたから過去のトラウマ話結構キツかった。大人の勝手に振り回される子供を見るのは辛い。

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2026年07月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初に事件について現場に居合わせた人の事情聴取みたいな感じで語られて、判決がくだる。その事件の真相には違和感はなかったけど、各章でそれぞれの視点で事件について語られていくと違う真実が見えてくる…。
みんな名前に「N」が入っているから、自分にとっての「N」のために少し嘘をついていたけど、それを自分の胸のうちに隠しているから事件の真相を知り得るのは読者だけという…面白かった!
愛がテーマだと思うけど、みんなそれぞれ愛の形が違うのはわかるんだけど、事件の被害者とされる夫婦の愛の形が一番歪で怖かったかも。

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2026年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

イヤミスは気持ちが元気な時にしか読めないので、今こそその時だと思い(あえて嫌な気分になりに行くこの感情をベニグン・マゾヒズムと言うらしい)、湊かなえ作品を引っ張り出してきた。しかし、この作品はイヤミスというより愛情の物語だった。

序盤から登場人物の発言や回想の食い違いに違和感を持ちつつ読み進めていくと、少しずつ謎が解けていくスッキリ感が心地良い。そしてその違和感の正体は、お互いがNを思ったが故のすれ違いだったとわかっていく。

しかし、はっとさせられたのは、そのNの中には自分自身も含まれているのではないか、と気づいた時。野口に作戦をばらしていた杉下も、自己を肯定するために嘘を決めた西崎も、誰かのためだけではなく、結局は自分のためでもあったように思う。愛情の物語であると同時に、その愛情がどこまでも自分自身と地続きだったのかもしれない。そこにこの作品の怖いところがあるように感じた。

そう考えると、西崎のストーリーだけ手厚かったような気がするのも、単なる気のせいではないのかもしれない。作者は文学とすることで何かを昇華していた…?

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2026年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

みんなそれぞれの「N」のために行動し、嘘をつく。
全ての真実は読者しか知らず、当人たちは真実を知ることはなく、「N」を守るために真実をも追求せずに終わる。

分かりやすい構成で予想通りの結末だったから
ミステリーとしては少し物足りなさがあったかな。

究極の愛とは、罪の共有か〜
愛ってなんなんだろうね、、

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2026年06月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

真相は拍子抜けでしたが、主題はそこではなく各登場がどうしてそのような行動を取ったのか?にあると思うので一気に読めた。杉下がNへ抱く想いは切なく感じた。野口夫妻は舞台装置感が強かったのが残念。ドラマ版も観てみたい。ラスト、そんな悲しい伏線を回収しないで....。

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2026年06月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みやすかったが
勝手に期待しすぎてるとこがあって☆3
一人ひとりエピソードが胸が痛かった
ミステリーというより
切ない恋愛ストーリーだったかな
杉下と西崎は幸せになってほしい

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2026年05月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ラブストーリーミステリーとして面白かった。
けど私が女流作家ばかり読んでるなって気づいて批評的に見てしまった部分もあるかもしれないけど、男性の内面の描き方が若干傲慢な気がして気になった。

あとドラマも見たけど、小説の方が好きでした!

希美が強い女性でカッコよかった。彼女は他の人に自分の傷の処理を委ねていなくて、想像の世界だけで他人に背負ってもらっていて綺麗な傷の癒やし方をしている気がした。
反面、西崎さんは頭では理解できていても、傷ついた過去を認めてもらいたくて愛されていなかった過去を否定されたくて、そこに第三者を求め続けてしまっていた。
自分の負った傷を癒す過程に存在した他者は対等な愛を分け合える人にはなれない気がした。傷をかすがいにした愛は愛にはなれないのかも。過去の可哀想な自分を自分の力で完全に受け入れてこそ自立して愛を得られるのかなと思った。


男に頼って生きていく女もテーマの一つだと感じた。主人公たちを翻弄することになる女性は、自立して生きていけているとはお世辞にも言えない状態であった。それ故に夫に振り回され人生を棒に振りしがみついてしまっていて、希美はそれを見て一人で生きていくと望んでいた。
プライドもあり働こうとしない母、自立できない一方で経済力を握っている父に従属したくない気持ちや、理解なく語気の強い父。折り合いがつかずにいる二人の中で育って、そんな環境が希美と少し重なった。
人に頼るには強さが必要な一方でめっぽう弱い状態で、人生を委ねるのが恐い。

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2026年05月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どのNのために、登場人物は身を捧げているのだろう。
ヒロインが家族を守るため、父の再婚相手に土下座するのがいちばんいやなシーンだった。
伝わってなくても、自分がこうしたかったからととった行動。弟の心を守るために。それに後悔がないならばいいけど……

2026年6月再読
湊さんの文章はひっかかりが少なくて読みやすい。先が気になるのでぐいぐい惹きこまれる。
そこにやばい過去の虐待経験とかを出してきてあああ~となる。みんな苦しみを抱えていたんだね。それを持ち寄ってどうにかこうにか生きてるのに、相手を想うあまり、すれ違ってしまう。
人間だな……と思った。

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2026年06月18日

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