あらすじ
超高層マンション「スカイローズガーデン」の一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。現場に居合わせたのは、20代の4人の男女。それぞれの証言は驚くべき真実を明らかにしていく。なぜ夫妻は死んだのか? それぞれが想いを寄せるNとは誰なのか? 切なさに満ちた、著者初の純愛ミステリー。
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Posted by ブクログ
湊かなえはやっぱりすごい。
解説を読んで、さらにそう思う。
なぜ杉下の記憶力はピンボケのようになったのか分からなかった。誰か教えて欲しい。
安藤と杉下のお互いへの思いはすれ違った。
杉下の成瀬への思いは気づかれなかった。
杉下の成瀬への思いは勘違いから始まった。
西崎は愛の本質を分かってりつつも、母親の愛を諦められないのに共感した。
それを隠して、普通を求める私は杉下に憧れる。
私からしたら杉下はプラスだ。
Posted by ブクログ
西崎→奈央子のために
杉下→望(安藤)のために
成瀬→希美(杉下)のために
奈央子→野口のためにと見せかけて、奈央子のために
何回も同じシーンあったけど、違う人の視点から語られて毎回見方が変わる。
灼熱バードは物語でだいたい西崎の幼少期を把握したのに、そのあとリアルな西崎の幼少期来て、同じ話2回読んでるみたいになった。あれはなんだかくどかった。
Posted by ブクログ
ページをめくるたびにそういうことだったのか!と納得できる話でした。みんながNのためを思い行動し、希望ある終わり方だったのではないかと思います。しかし安藤がなぜチェーンをかけたのかいまいちよくわかりませんでした。、
Posted by ブクログ
ドラマを先に観て、湊かなえ持ちの妹から借りました。
原作と実写版、それぞれの良さがあります。
「あの日」に何が起こってたかを知っている状態で読んだけれど、面白かったです。心が痛い。
原作は順番に独白形式なので、各々の心情が生々しかったです。
伝えていれば何かが変わったのか、でもNを守りたいから言えなかった…が積み重なって、事態が悪い方へと転がり落ちていく。
全てが過去となった今ならそれがわかる、というのも切ないです。
最中は必死なので気付かない。
ドラマは要素が追加されていて、状況把握がしやすくなっててこちらも面白かった。
追加要素も余計ではなく、わかりやすくなってる…と。それもすごい。
誰もが、大切なNのために行動していた。
相手がそれを知る日がこなくても。
安藤が一番守られてて、でも本人はそれを一人だけ蚊帳の外なんだと思ってた…というのが悲しい。でもそう思ってしまうねぇ
Posted by ブクログ
罪の共有、それぞれが誰かの為に行動し、そのボタンの掛け違いから長い年月不幸を被る、ただ事件は起こるべくして起こった感はある、まぁ夫婦間の事を周りがいうのは何だが、最低夫だね、妻も妻だし、全員に言えたのはまさにN(ナルシスト)の為にだったね
Posted by ブクログ
読みやすい〜読みやすいよ〜泣 さすが、読みやすいです。ありがとう。
みんなが謎を抱えて誰かをおもって事件の真実を隠している話なんですけど、ちょっとこの裏表紙に書かれた要約に物申したい。純愛ミステリーではねぇだろ!?純愛ってなにさ!?誰が誰を思ってるののどれが純愛だってんですか!?のぞみちゃんですかい、バードですかい、女神ですかい。どれですかい。誰かのためにってのは個人的に行き着く先は自分のためにでしかないと思っているので、誰かのためには別に純愛ではないと思いますね!わたし!押しつけですからね!これ!それだけ、とても気になりましたね…。
あと自分を刺した女についてはヤンデレと一言で言うにはうーんと悩みますが、こいつも結局は夫を愛してる自分に陶酔してるだけじゃないですかね!?自己愛の行く末だと思うんですが!?愛って受け入れるだけじゃないと思いますが…。でも、こういう女、嫌いじゃないんだよなぁ。
ごめん作中で出てきてたらスマンなんですが、放火したのって結局誰でした?
Posted by ブクログ
登場人物すべてがNのイニシャルを持っていることに気付いたのは序盤だけど、てっきり1人のNを指しているのかと思っていた…。
こんなに互いが互いのために、時に自己中に時に守るために、それぞれ一部の真実を隠していた物語。
虐待やDVが愛と教え込まれ、ゆがんだ愛に溺れた人、愛じゃなかったと自覚する人が別々に描かれていたのも印象的。
同じような痛みも傷も持っていても、痛みの捉え方も傷の捉え方も違っているところに歪みを感じる。
それぞれの複雑な感情がこんなにも交差している書き方、天才だと思う。ちょっとダレてる感じもしたけど、しっかりとプロットを組み立てないと描けないのだろうなと思った。