湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこれまでに湊氏の作品はかなり読んできたと思います。
イヤミスという切り口もありますが、これまでに感じていたのは「揺るがない自己」という切り口。登場人物が「自分が悪かったのかな」とか振り返ることがない(少ない)という印象をです。
そして今回感じたのは、「念」とでもいいましょうか。
とりわけ強烈な負の気持ちの強さ、みたいなものを感じました。
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10歳の少女・章子の元に、「20年後のあなた」からの手紙が突然届く。手紙の内容を信じて生きる章子の周囲には、いじめ、家庭内暴力、親の過去など重い問題が次々と浮かび上がる。同時に同級生・亜里沙にも似た手紙が届き、二人はやがて大人たちの闇を共有し、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ
伏線が散りばめられてる気がしたのと、
これは誰が誰か分からなくなりそうだと思って、
久々にスタートからメモしながら読んだ
自分のメモを見て、
あとから、あーこれやっぱり大事だった!とか、
これいらん話だったんかいwwwとか思うのが楽しかった
全体的に、相手が一方的に話しているのを聞くような感じで進むから、全部伏線じゃないのも、いらん話ぽい口調なのに逆に大切だったりするのも、リアルでよかったし、面白かった。
途中途中で、この人はこう思ってるけど、実際相手からはこう思われてたんだな、というのもまたリアル。
特に途中に出てきた担任の先生、
自分が辛い過去があって乗り越えたのはいいんだけど、 -
Posted by ブクログ
最初は遠藤家の娘の癇癪がひどすぎて読んでてイライラしてた。読み進めていくうちに彼女の視点になり,何故この癇癪が始まったのかわかる。この物語を通してひばりヶ丘の住人達が自分優先というか自己中で、気に入らないことがあったら他人にぶつかったり,逃げたりして誰も向き合おうとしていなかった。最初は遠藤家の娘だけそのように書かれているが,視点が変わっていくごとに全員が自己中であるとわかる。鈴木家はまともだったことから,ひばりヶ丘に住んでる人だけがこの自己中になっていってるのだと思う。最後の週刊誌に掲載された文も加害者遺族としての3人より,被害者遺族の3人であるように世間で見られるがための立ち回りで結局は自
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Posted by ブクログ
ネタバレ湊かなえは何となく読んだことはあったしこの小説は小学校にあった気がするけど、初めて湊かなえをしっかり読んだ!OLになったから分かるけど、給湯室の解像度が高くて社会経験もある人だろうなと思った
城野さんがひたすらに可哀想だったけど、城野さん視点だからなのかな、きっとどんな人も美化したり嫌になる言い方にできたりするんだろうと思った
本当は殺人しそうな人に見えるけど、狙われるのが怖くて「人殺しをする人に見えなかった」とみんな言うという視点にはびっくり。確かにそうなのかなと考えさせられた。
最後のブログとか新聞は読みにくかったし湊かなえの文章で読みたかったな〜と思った -
Posted by ブクログ
ネタバレ読みやすい〜読みやすいよ〜泣 さすが、読みやすいです。ありがとう。
みんなが謎を抱えて誰かをおもって事件の真実を隠している話なんですけど、ちょっとこの裏表紙に書かれた要約に物申したい。純愛ミステリーではねぇだろ!?純愛ってなにさ!?誰が誰を思ってるののどれが純愛だってんですか!?のぞみちゃんですかい、バードですかい、女神ですかい。どれですかい。誰かのためにってのは個人的に行き着く先は自分のためにでしかないと思っているので、誰かのためには別に純愛ではないと思いますね!わたし!押しつけですからね!これ!それだけ、とても気になりましたね…。
あと自分を刺した女についてはヤンデレと一言で言うにはうーん