湊かなえのレビュー一覧

  • 未来

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    ネタバレ

    これまでに湊氏の作品はかなり読んできたと思います。

    イヤミスという切り口もありますが、これまでに感じていたのは「揺るがない自己」という切り口。登場人物が「自分が悪かったのかな」とか振り返ることがない(少ない)という印象をです。

    そして今回感じたのは、「念」とでもいいましょうか。

    とりわけ強烈な負の気持ちの強さ、みたいなものを感じました。

    ・・・
    10歳の少女・章子の元に、「20年後のあなた」からの手紙が突然届く。手紙の内容を信じて生きる章子の周囲には、いじめ、家庭内暴力、親の過去など重い問題が次々と浮かび上がる。同時に同級生・亜里沙にも似た手紙が届き、二人はやがて大人たちの闇を共有し、

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    2025年10月14日
  • 山女日記

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    湊かなえさんではちょっと珍しいミステリーではなく感動?系。私はやっぱりイヤミスが好きです!
    でも、この話は短編集で進んでいって、姉と妹の話が1番好き。読み終わった後清々しい気分になる本だった。山女日記というタイトルがすごいなぁと思った。

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    2025年10月13日
  • 母性(新潮文庫)

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    大好きな湊かなえの作品。
    大好きってなんか言い方難しいけど、
    中身の母親は理解できない。

    原作も映画も触れたけど、
    映画もおすすめです。

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    2025年10月12日
  • カケラ

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    ネタバレ


    伏線が散りばめられてる気がしたのと、
    これは誰が誰か分からなくなりそうだと思って、
    久々にスタートからメモしながら読んだ

    自分のメモを見て、
    あとから、あーこれやっぱり大事だった!とか、
    これいらん話だったんかいwwwとか思うのが楽しかった

    全体的に、相手が一方的に話しているのを聞くような感じで進むから、全部伏線じゃないのも、いらん話ぽい口調なのに逆に大切だったりするのも、リアルでよかったし、面白かった。

    途中途中で、この人はこう思ってるけど、実際相手からはこう思われてたんだな、というのもまたリアル。

    特に途中に出てきた担任の先生、
    自分が辛い過去があって乗り越えたのはいいんだけど、

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    2025年10月11日
  • Nのために

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    大切な人を守りたいからこそ嘘を突き通す。その信念がすごかった。色んな人の視点から語られることで事件の真相の予想が付かなくて面白かった。

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    2025年10月11日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    すごくおもしろいけど、いつもちょっと怖かったり辛かったりで続けて何冊も読めない湊かなえ作品。今回も特に後半の展開はすごくて一気に読んだ。自分としてはいろいろと不可解要素が残ったけど、これも作家が意図した仕掛けに違いない。家族の愛情ってなんだろう。だれも報われない、なんとも辛すぎるストーリー。

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    2025年10月09日
  • 夜行観覧車

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    父親が買ったものが家にあったので読んだ。
    結末は思ったよりも薄く、若干消化不良だが、登場人物全員が「自分の正しさ」を信じて疑わず、全て他責にしているところから、自分を俯瞰で見ることの大切さを痛感させられた。しかし、この小説を読んでなぜ父親はあんなに「自分の正しさ」を押し付けてくるのだろうか、と疑問が残った。

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    2025年10月09日
  • 夜行観覧車

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    最初は遠藤家の娘の癇癪がひどすぎて読んでてイライラしてた。読み進めていくうちに彼女の視点になり,何故この癇癪が始まったのかわかる。この物語を通してひばりヶ丘の住人達が自分優先というか自己中で、気に入らないことがあったら他人にぶつかったり,逃げたりして誰も向き合おうとしていなかった。最初は遠藤家の娘だけそのように書かれているが,視点が変わっていくごとに全員が自己中であるとわかる。鈴木家はまともだったことから,ひばりヶ丘に住んでる人だけがこの自己中になっていってるのだと思う。最後の週刊誌に掲載された文も加害者遺族としての3人より,被害者遺族の3人であるように世間で見られるがための立ち回りで結局は自

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    2025年10月07日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    ネタバレ

    血が繋がっていれば家族なのか…
    血が繋がっていなければ家族ではないのか…
    長年育てた子供と血が繋がっていないと知ったらその子は家族の枠から除外されてしまうのか?

    「本ものってなんですか」
    この一言に深く考えさせられました。

    湊かなえさんの作品は人間の解像度が高すぎて現実味のある恐怖を与えてくれる点が好きです!

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    2025年10月06日
  • サファイア

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    怖いけれど面白かった。出来事の解釈は自分で決めていい。先月、訪問販売ですぐ契約してしまった。翌日クーリングオフしたが、商品そのものよりも営業の人に同情してしまったのだと思う。金銭的な被害はなかったけれど、個人情報を与えてしまった事を悔んでいる。疲れてメンタルが落ちている時は逃げるのも難しく、相手の言いなりになってしまう。こんな風に事件は起こっているのかなぁとぼんやり思った。おかげで今後、怪しい人からは全力で逃げられそうだ。

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    2025年10月06日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    表題作の「ポイズンドーター」と「ホーリーマザー」は、「毒親」という問題について娘側と母側両方の立場から考えさせる構成になっていたが、母の立場になったことがない私にはどうしても娘の方に感情移入してしまった。もしも「ホーリーマザー」が友人視点ではなく弓香の母視点で描かれていれば、弓香の母の心情にも寄り添えたのかもしれない。
    どの話でも語り手によって物事の捉え方ががらりと変わるところや、他人の心をさも理解しているとばかりに勝手なことを言う語り手たちの醜さにぞっとした。

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    2025年10月03日
  • Nのために

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    ドラマがとても面白かった記憶があるが、もうあまり覚えてないので、今回は本を読むことに。

    登場人物それぞれの、究極の愛。それは一体誰のため、何なんだろう?と考えながら読み進めた。思い込みや食い違いがありながらも、それぞれのNのために取った行動の1つ1つで結果がこうなったんだと思うと、ゾクっとした。
    暗い描写が多いけど、暖かさもあり、好きです。
    湊かなえさんの他の作品も読みたくなった。

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    2025年10月03日
  • 白ゆき姫殺人事件

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    ネタバレ

    湊かなえは何となく読んだことはあったしこの小説は小学校にあった気がするけど、初めて湊かなえをしっかり読んだ!OLになったから分かるけど、給湯室の解像度が高くて社会経験もある人だろうなと思った
    城野さんがひたすらに可哀想だったけど、城野さん視点だからなのかな、きっとどんな人も美化したり嫌になる言い方にできたりするんだろうと思った
    本当は殺人しそうな人に見えるけど、狙われるのが怖くて「人殺しをする人に見えなかった」とみんな言うという視点にはびっくり。確かにそうなのかなと考えさせられた。
    最後のブログとか新聞は読みにくかったし湊かなえの文章で読みたかったな〜と思った

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    2025年10月02日
  • Nのために

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    ネタバレ

    読みやすい〜読みやすいよ〜泣 さすが、読みやすいです。ありがとう。
    みんなが謎を抱えて誰かをおもって事件の真実を隠している話なんですけど、ちょっとこの裏表紙に書かれた要約に物申したい。純愛ミステリーではねぇだろ!?純愛ってなにさ!?誰が誰を思ってるののどれが純愛だってんですか!?のぞみちゃんですかい、バードですかい、女神ですかい。どれですかい。誰かのためにってのは個人的に行き着く先は自分のためにでしかないと思っているので、誰かのためには別に純愛ではないと思いますね!わたし!押しつけですからね!これ!それだけ、とても気になりましたね…。
    あと自分を刺した女についてはヤンデレと一言で言うにはうーん

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    2025年09月30日
  • 贖罪

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    ネタバレ

    以前ドラマを観た印象が微かに残っていたが麻子の印象が全く異なるものであった。
    最愛の娘を亡くしたことでもっと冷酷非情な女性になってしまった印象だった。しかし4人の少女に厳しい事を言って、彼女達の人生が変わってしまったのを後悔し、最後には自分なりの贖罪を果たそうとするのは良い意味で裏切られ、この作品全体の印象も(内容が重い事には変わりはないが・・)良い方向に変わった。
    各章が濃厚なストーリーを織りなしていたが、メインキャストの5人の女性達が前向きに生きていって欲しいと思った。

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    2025年09月29日
  • 花の鎖

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    リバース読んだ流れで湊かなえさんの作品が読みたくて。すんごく入り組んだ話だわと思いつつ進んでいく内に、ん?もしや…が所々散りばめられていて。とんでもなく綺麗な回収と悲しいけどハッピーエンドになって良かったなあと思いつつ。とんでもない超大作の何世代も続く壮大な物語を読み終えてどっと力尽きる感じです。

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    2025年09月29日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    1作目から後味が悪くてさすがイヤミス…となった。
    表題作は立場によって見え方が180度違くなることを明確に表現していたと思う。ただ人によって感じ方は異なるからどちらが正しいがないのが難しい。

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    2025年09月28日
  • 贖罪

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    事件に関わる4人の証言者と被害者の母による5部構成で、ひとつの物語を様々な側面から見ることが出来て、普通に生きてて出来ない体験をここ数日で体験した気がする。

    5部に区切られていて、読みやすいと思ったが、読み進めていくうちに何度も読み返して確認した内容もあるから一気に読んでしまった方が内容がわかりやすいのかも。最後は落ち込んだ気持ちで読んだ。でも内容はリアルで面白い!!!

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    2025年09月26日
  • 少女

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    ひねくれたヤバい思想を持っているけど、JKらしあキラキラした気持ちが溢れていたり、大人と対等に関わったり、子供っぽい行動をしたり、思春期だなあと感じながら読むドロっとしたミステリーだった。

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    2025年09月26日
  • 夜行観覧車

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    家族のあり方
    他人事ではない温度感で、ゆっくり締め上げられるのを感じながら読んだ。
    良い作品だと思うが、想像できるリアルさでエンタメ要素は無いのでちょっと疲れた。でも良い作品。

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    2025年09月25日