【感想・ネタバレ】人間標本のレビュー

あらすじ

人間も一番美しい時に標本にできればいいのにな――。ひどく損壊された6人の少年の遺体が発見されると、社会はその事件の異様さに衝撃を受けた。大学の生物学科で蝶の研究をする榊史朗は、蝶の世界を渇望するあまり、息子を含む6人の少年たちを手にかけたと独白する。蝶に魅せられ、禁断の「標本」を作り上げたという男の手記には、理解しがたい欲求が記されていた……。耽美と狂おしさが激しく入り乱れる、慟哭のミステリ。

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Posted by ブクログ

嫌な気持ちになる家族小説。
人間を標本にしたいから始まり、最後にかけての怒涛のどんでん返しラッシュ。

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2025年12月20日

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湊かなえ作品でぶっちぎりに好きになった
なんなら今まで読んだ本の中でも相当上位
父と息子の愛、母と娘の確執、儚すぎる

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2025年12月20日

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ネタバレ

「標本を作ってみないか。生きている蝶は神のもの。だが、標本にすればおまえのものだ。」

ドキュメントを開き、〈夏休み自由研究「人間標本」〉というファイルをみつけた。 
人間、標本?

うっわー、開いちゃいけない扉、開いちゃいましたね。
後半の、〈独房にて〉から〈面会室にて〉は心拍数がうなぎ登りです。二転三転、四転くらい。完璧に完全に、振り回されました。映像化、ドラマも気になる!!!

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2025年12月17日

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ネタバレ

スピンオフまで読んで、榊一郎の言う人間標本が何か分かりそこに関してはスッキリした。
ただただ、留美さんの二面性が怖い

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2025年12月15日

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ネタバレ

はぁ、もう天才過ぎて圧倒された。

まず「人間標本」というタイトルから興味深いし
このテーマの発想力に驚くしかない。

序盤の少年期に父に教わりながら
蝶の標本を製作する部分からかなりグロテスクで
殺人鬼の手記の部分も
細かな描写で引き込まれる。

その後もどんでん返しも
湊かなえさんらしくて最後の最後まで
たっぷり楽しめた。
なかなか人に薦められる内容ではないが
自分の中ではかなり面白かった!

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2025年12月06日

Posted by ブクログ

もちろんグロテスクだけれど、それを超えて、芸術的で美しく、その裏にあるドラマは悲しく、苦しくて憎く、儚くて、寂しい。
今まで読んだイヤミスの中で一番、心揺さぶられました。

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2025年12月04日

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イヤミスの湊かなえさん。この作品は自身の最高傑作とおっしゃっていました。
最高傑作だと思います。
ものすごく嫌な気持ちになるのに、面白すぎて完徹しかけました。
この本が大好きな人とは友達になりたくないですが、この本が大好きなのを隠す人と友達になりたいです。

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2025年12月05日

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美学と狂気はお隣さんですね
表紙に惹かれて初めて手に取った湊かなえでしたが大正解!と満足しました
まもなく実写化が見られるそうですね 楽しみ

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2025年12月03日

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榊史朗…西島秀俊
一之瀬佐和子…公彦…留美…宮沢りえ
一郎
一之瀬杏奈…伊東蒼
深沢蒼
石岡翔
赤羽輝
白瀬透
黒岩大
ビーダブル
榊至…市川染五郎
ジョン
前田コウセイ
マエダ恵麻

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2025年11月29日

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主人公は蝶を研究する大学教授で自分の息子含む6人の青年を殺害し、標本にしてしまう。なぜ彼はそこまで極悪非道な行為に及んだのか。事件の全貌や心理が彼自身の視点で順々に描かれていくお話。
一日もかからずに読み終えてしまった。サイコチックな心理描写と圧倒的な展開の多さに惹き込まれ、ページをめくる手が止まらなかった。3回くらい予想が裏切られたし、清々しいほど結末が最悪でしっかりとイヤミス浴びさせてくれた。
ただ映像で見た方がコスパ良いな感は否めなかったなあと。

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2025年12月21日

Posted by ブクログ

いい感じに程よく、タイトル通り気持ち悪いです。
けどグロいのが苦手な人がギリ読めるラインだと思います。(※個人的な意見です)
まず、人間を標本にする説明で想像力が必要です。
肋骨から下を切断、って下どこに行った?てか切ったらバランス悪くないか?出血しすぎて標本無理じゃないか?コンクリートで足を固定ってどういう格好になってる?
そんな事考えまくってたら、ちょうどよく気持ち悪くなり、ストーリーに没入できます。
最後の方は湊かなえ先生に振り回されます。
標本をどのように再現されてるか実写ドラマも見てみようと思います。

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2025年12月21日

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イヤミスと余韻。
この本は何で例えればいいかわからない。
面白かったのか、怖かったのか、ドキドキしたのか、、、
ただ、湊かなえらしさが楽しめて満足だけはしている。

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2025年12月15日

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湊かなえ『人間標本』。
芸術と研究、才能と執着が静かに絡み合い、気づくと「美しさ」の名のもとに倫理の境界線が少しずつずれていく——そんな感覚がじわじわ残る作品でした。

蝶に魅せられた人物たち、そして“見える世界”が人と違う才能を持つ人物。彼らの関係が近づくほどに、憧れや嫉妬、承認欲求が形を変えて膨らんでいき、読者の視点もいつの間にか誘導されていきます。語りの仕掛けも巧妙で、「そういう話だと思って読んでいたのに…」と終盤で足元が揺れる感じがある。

怖いのにページが止まらないタイプの湊かなえ作品。
“才能は祝福のはずなのに、どうしてこんなふうに危うくなるのか”——その問いが刺さる人には、かなり効くと思います。

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2025年12月14日

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湊かなえさんがデビュー15周年を記念して書き下ろした心理ミステリー小説。
蝶の美しさに強く魅了された主人公「榊史郎」の衝撃的な手記から物語が始まります。

蝶の眼から見た世界が頻繁に描かれている。
「この世界はあなたからはどう見える?」というような問いかけをされていると感じました。

後半には、二転三転して、湊かなえさんらしいミステリーで面白かったです。

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2025年12月12日

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ネタバレ

自分の見ている世界が普通ってわけじゃない。どんな見え方があってもいいんだと思える作品でした。

【感想】
蝶といえばアゲハ、蝶といえば学者の榊史朗。小さい頃の留美は、史朗の標本を見て、色で蝶の特性を表現できる史朗の目に憧れを抱いた。史郎にとって蝶が人生そのものだったように、留美にとっては史朗がそうだったんだと思った。
そして史郎(蝶)には、人がこうみえるのでしょう?と人間の内面を表現した人間標本を杏奈に作らせて、史朗に、自分も同じ世界が見えたことを伝えたかったんだと思った。

親子の愛のすれ違いにはもやもやした感情が残る。

留美と史朗が互いにその目を羨ましがっていたのが、ないものねだり〜と思った。

至も人間標本を作る過程で、蝶の目を持ってしまって、標本にされるように史郎を誘導した?蝶の目を持ったら普通の人間として生きるのは辛いよなー。いっそ美しい時に蝶になって、蝶として父に愛されたいと思ったのかな。

標本は1番美しい時を残せる。絵画は内面の美しさを表現できる。それを掛け合わせた人間標本は、さぞ美しいと想像した。

標本は老いる権利を奪っている。老いた姿の美しさもある。人間のエゴで芸術の価値が決まって欲しくないという思いも感じ取った。

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2025年12月10日

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至の感情・行動が一番理解できなかったかも。
いやみんなすごかったけども。
ドラマ化されるみたいだけど見るの怖いなぁ。

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2025年12月10日

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題名とプロローグのせいで本作品は猟奇的な出来事が起きる事を想像してしまう。

しかし、本作は湊かなえ作品である事から残ページ過多であることから、『真相は?』と疑ってしまう???

芸術作品と作成過程の描写に対してグロ過ぎるような気もしますが、湊かなえさんの新境地といった気もします。

四元色の目の事を初めて知りました。
あと色盲の仕組みも少しだけ解りました。

癖と才能のトリガーが何処にあるかは解らない。良いトリガーだけ引き当てられれば良いのにと思います。

久々の湊かなえのイヤミス読んで良かった!



大学で蝶の研究をする榊史朗は最愛の息子を含む6人の少年達を手に掛け【人間標本】なる物を作成したと独白する。
しかし、湊かなえはそんな簡単な物語を書く事は無い・・・

序盤以外はいったらネタバレになってしまうので、何も言えない・・・
語れない・・・

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2025年12月10日

Posted by ブクログ

手記から始まるのが斬新。展開が気になりすぎで、後半一気に読んだ。おもしろいとか、ひとことでは言えないけれど、驚かされた。

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2025年12月09日

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誰の視点?どこまでが真実として語られているの?という構成がすごかった。特に後半は先が気になってページをめくるのが止まらなかった!
標本というテーマが持つ、恐ろしくて美しいミステリーでした。私にとって初のミステリ本。こんなすごい作品に出会えて良かった!

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2025年12月08日

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読みながらこの先の展開を想像しながら読んでいたが、最後の最後でまさかの展開がやってきて度肝を抜かれた。
様々な人物からの視点が描かれるので読み進めているうちにそれらがリンクしていくのが面白い。
特に後半は読みながら息を呑む展開が続く。
後は湊かなえが書く文体が好きだ。

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2025年12月05日

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折り重なる思惑は誰のためのものなのか。美しさが極まったそのとき、一線を越えるのは何か。
人はとても、貪欲であると文字が語る物語。

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2025年12月02日

ネタバレ 購入済み

映像のほうもあとから見ましたが小説より映像映えする作品でしたね。
二転三転するようなストーリーでした。驚きはあるけど、登場人物全員に感情移入ができない。
主人公も息子があんなことしたと思いこんだからってそう簡単に実行できるでしょうか。切ないというよりはなんだか愚かで可哀想。

#ダーク

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2025年12月25日

ネタバレ

やっぱりなぁ

やっぱり、ラストにどんでん返しがあるよなぁ。
いままでの作品よりは感動しなかった。

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2025年12月24日

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蝶に魅せられた男の手記からはじまる禁断の「人間標本」。不快なのに読むのが止められない。まさにイヤミスの女王ここにありといった感じ。蝶の眼で世界を見たら、狂ってしまうのでしょうか。最後の1行のせつなさとともに、しばらく余韻に浸っていました。

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2025年12月21日

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大好きな湊かなえさんの小説。
文庫化されたのでさっそく読み始めた。

が、ストーリーがなかなか頭に入ってこず…
読み終えるのに時間ぎかかったー。

しかし、ラストスパートにかけて、
え、え、え!?となった。
さすがイヤミスの女王。

ドラマも始まるので楽しみ!

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2025年12月20日

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こういう表現の方法というか思考になるってのはあるんだなぁ。。。
いろんな人の物語を感じることができるのは素敵なことですよね。

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2025年12月20日

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蝶博士である榊史郎が6人の少年の「人間標本」を作成し、その経緯や作成方法など記した手記が公開される。
彼はなぜ禁断の標本を作ったのか…
期待していた(?)グロさや猟奇殺人要素はあまりなく、標本の想像のしづらさと読みづらさを感じてしまった。
二転も三転もさせられる展開の面白さもありつつ、読後はやるせない気持ちでいっぱいになった。

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2025年12月20日

Posted by ブクログ

読み始めてから、「蝶」に過敏になっている。

読み始めてから少しして、もう進むのをやめようかとも思ったけれど、湊かなえマジックか、
気になる展開で読み進めていた

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2025年12月18日

Posted by ブクログ

プライムビデオでドラマが配信されるという広告カバーに釣られて買い読み始めたが、
なんだか不思議なミステリーだった。
後半にいくほどおもしろくなっていったが、読み始めはドラマを観る気もなくなるような内容で辛かったが、
読み終えてみれば、やっぱりドラマも観たくなっていた。

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2025年12月13日

Posted by ブクログ

想像もつかない展開に読み入ってしまったけど、どうしても蝶や標本の描写が難解でイメージしにくかった。自分の想像力と読解力の欠如が悔しい!映像化されるとのことで待ち遠しい!

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

常人であれば考えもしない人間を標本にするという発想に惹かれ読み始めました。
本作はミステリの要素を抜きにしても殺人記録を綴った手記のクオリティが高いので楽しめます。そこにミステリの要素が加わり話がニ転三転するので真実は?真犯人は?となりページから目を離せなくなります。

私は小説を読む時、読んだ文字をなるべく鮮明に頭の中で映像化しようとイメージしますが、少年たちを蝶に見立てて標本を製作する描写に対しては想像力のなさに助けられ、頭の中で部分的なイメージ図はできても完成図はイメージできませんでした。
行為自体は狂気的、非人道的で到底容認できるようなものではありませんが一方で、映像化した際、人間の標本は芸術作品として見たいと興味をそそられたのも事実です。それくらい本作に没頭していました。


自分が幼少期に蝶の世界に魅せられ蝶が見えているであろう色彩を用いて標本を作成した。元を辿れば自分が作成したその標本が一人の女の子に影響を与えてしまったが故に起きた惨劇。最終的に自分の子供を殺めることに繋がってしまう。どこまでいっても救われませんが卓越した一人の芸術家の思考を湊かなえさんの世界観で読むことができて満足でした。

巻末の対談でドラマ化にあたってのこだわりが記されていたので映像化がすごく楽しみです!
(映像化していい作品なのか?)

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2025年12月04日

Posted by ブクログ

学者とその息子を取り巻く話
蝶がすきな学者が人間標本なるものを作成し逮捕、死刑執行に至るがその裏には秘密が隠されていた。
最初読んでいる時は主人公の学者が幼い頃に蝶の標本を作成したことで人間を標本にしてみたいというサイコパスめいた発想を思いついてしまったのかと思ったが読み進めていくうちにそうではないことがわかり驚いた。
人は愛する人を守るために大きな嘘もつけるのだと改めて認識した。

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2025年12月01日

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