【感想・ネタバレ】人間標本のレビュー

あらすじ

人間も一番美しい時に標本にできればいいのにな――。ひどく損壊された6人の少年の遺体が発見されると、社会はその事件の異様さに衝撃を受けた。大学の生物学科で蝶の研究をする榊史朗は、蝶の世界を渇望するあまり、息子を含む6人の少年たちを手にかけたと独白する。蝶に魅せられ、禁断の「標本」を作り上げたという男の手記には、理解しがたい欲求が記されていた……。耽美と狂おしさが激しく入り乱れる、慟哭のミステリ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 表紙を見て「人間も1番美しい時に標本にできればいいのにな」という言葉に驚き、読み始めた。きっと恐ろしい猟奇殺人なんだろうと。
 結果そうであったが、その一言では表せない、真実が何重にも隠されている悲しい物語だった。
 史朗も至も人思いな優しい人だった。親子なら分かるが自分を犠牲にしてでも、相手を思いやってしまうのは理解し難いところもある。
 子どもは、親とは違う1人の人間であることを理解した上で尊重してあげたい。考え方や才能が違って当たり前。「子ども」という枠ではなく、「個」として見てあげることが必要であると思った。杏奈ちゃんはこれからどうやって生きていくのか。この世でこの事件の真相を全て知っているのは杏奈ちゃんだけ。この苦しくて悲しい事実を一生背負って生きていくことを考えると、更に心苦しくなる。

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2026年01月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

元々有料アプリでドラマでやっていることをきっかけに読みたいなと思って読みました(TikTokショート)

ショート動画から、父親が全ての首謀者ではないと予測できていたので、最初の手記の時は違和感を感じてました。でも、まさか…人間標本を作ろうとしたのがこの人とは…予想だにしなかった。父の思いが少し悔やまれる…蝶が擬態か…

人間標本……作製過程をグロいのはわかっているが、私の目や人々の目を奪うもの…きっと美しい時を切り取ったから…ちゃんとその人にあった蝶が選ばれているから…芸術とはなんだろう。

あの人は、芸術の世界にいざなってくれた主人公に芸術の集大成として人間標本を見せたいかつそのために別荘に呼んだと言っていたが、もし病気にならなかったら主人公の息子はどうするつもりだったんだろう。標本は5つの予定だったみたいだし……そこが1番の謎だ。

主人公は蝶の目を持てなかったのかな…あの芸術を理解できずに吐いてたし、息子の切り取り方を見間違えてたから…その主人公の友人の名目は、後継者探しではなく、自分が主人公の後継者であることを示そうとしたとも捉えられるかも…蝶は娘を含めてと考えると、主人公が息子を標本にしたのはもし彼女が知れば喜んだだろうな。娘が作業引き継いで自分自身が蝶のこと見た時なんと思ったんだろう…

息子は標本になれるのが羨ましかったのだろうか…息子の手記は、蝶に見えないと書けなさそうだし、自分も蝶なら何かなと考えていたから(父の質問に即答のところから)……それに、父親に文書が見えるようにしたのも…父親自身で最高の標本作ってほしいと思っても変ではないかも…

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2026年01月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「蝶ほど崇高な生物はいない。」という出だしから始まるけれど、
死刑判決が下り、すべての真実を知ったあとも史郎は果たしてそう感じるのだろうか?

史郎は、至が人間標本を作製した疑いを持ったとき、
話をしようとしていたら?向き合う努力をしていたら?
蝶でつながる関係ではなく、親子としての関係で本気で接していたのであれば、
息子を死なせずに済んだのではと思う。
(とはいえ、私も実際の立場に立つと混乱して至の仕業だと決めつけてしまうのかもしれないけど)

至の「賭け」のくだりはとても悲しかった。
至は絶対、お父さんは擬態に気づくはずだという方に賭けたと思う。
二人の山の家での最後の場面を見返すと、込み上げてくるものがあった。
息子としての振る舞いがとてもいたたまれない。
20歳をお父さんと迎えたかったに違いない。
至はサイコパスではなく、優しい心をもった少年だったのだと気づいた。

最後に、能力やギフトに執着しても良い結果は生まれないということは言える気がした。保つために手段を選ばなくなってしまうから。

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2026年01月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルの通り、「人間を標本にしたい」と考える猟奇的な殺人犯のお話かと思っていたら、親子の愛が描かれていて残り3分の1以降からは涙が溢れた。

読後はなんとも言えない気持ちにぼんやりしていた上に、色々な事を考えてしまって眠れず。史朗のこと、至のこと、杏奈のこと、留美のこと。
どうしたら良かった?どうしたら20歳の時に乾杯できた?どうしたら全員幸せでいられた?

至のレポートを読んでいて「これはもしかして?」と思い始めたけど、さすがイヤミスの女王湊かなえ先生、どんでん返しのどんでん返し。
やるせない、救いが無い。読んでいて苦しくなる。
仮に全てを打ち明けて判決も覆して独房を出ることが出来たとしても至はいないし、気付けなかった、信じられなかった悔しさも申し訳無さも消えないどころかますます膨れ上がりそう。
元の生活に戻れないのなら、いっそ早く執行してあげてほしい。
蝶の世界も天国も無いことは分かっていても、1日でも早く、至のいる世界に旅立たせてあげてほしいと最後の史朗の叫びを聞いて(読んで)思った。

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2026年01月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本を読みだしたとき、蝶の標本を機にサイコパスが開花されるのかと想像して読んでいたけど、どんどん読めば読むほどに想像していた展開を全て裏切られて、面白かった。

史郎が作った最初の蝶の標本がきっかけで起きていくけど、自分が認められたい思いとか、好意ある人のためとか、一人一人の複雑な気持ちがあって、それでも至と史郎は、巻き込まれただけのような気がして、最後2人が不幸になっているのに、留美と杏奈には何も起きていなくて、そこがモヤモヤする、、、

留美は、史郎へ標本をもらったお返しとして、蝶の世界をみせるために?人間標本を作ろうと思ったのか、
至は、人を蝶に見えていたのだろうか、、なんだか謎が多く、理解ができないところが多くて★3

もう一度読み返してみたいとも思った。

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2026年01月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初から本の作り方に特徴があって何か仕掛けがありそうな、と思いながら読み進めてた。
そこからのあーこうなるのね、さすがどんでん返し!と思ってから何回転がされたか!
ここまで想像してすごい内容のストーリーを作れる湊さんが恐ろしい、、、(褒め言葉)
チョウの表現も中々にリアルで粉が舞ってきそうなちょっと顔をしかめながら読む感覚でした^^;(チョウがとても苦手。)

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2026年01月27日

ネタバレ 購入済み

映像のほうもあとから見ましたが小説より映像映えする作品でしたね。
二転三転するようなストーリーでした。驚きはあるけど、登場人物全員に感情移入ができない。
主人公も息子があんなことしたと思いこんだからってそう簡単に実行できるでしょうか。切ないというよりはなんだか愚かで可哀想。

#ダーク

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2025年12月25日

ネタバレ

やっぱりなぁ

やっぱり、ラストにどんでん返しがあるよなぁ。
いままでの作品よりは感動しなかった。

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2025年12月24日

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