あらすじ
人間も一番美しい時に標本にできればいいのにな――。ひどく損壊された6人の少年の遺体が発見されると、社会はその事件の異様さに衝撃を受けた。大学の生物学科で蝶の研究をする榊史朗は、蝶の世界を渇望するあまり、息子を含む6人の少年たちを手にかけたと独白する。蝶に魅せられ、禁断の「標本」を作り上げたという男の手記には、理解しがたい欲求が記されていた……。耽美と狂おしさが激しく入り乱れる、慟哭のミステリ。
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Posted by ブクログ
めっちゃ泣いた、父の愛に。
3.4回ひっくり返され衝撃を受けた。蝶を愛した人たち。
至いい子だなぁ、、、父親も、、、
読んで良かった。大満足。
最初の標本の過程ちょっと長いなとか思ってしまったけど、次の章に繋がっていって、、、最後怒涛な感じで盛り上がっていくの読んでいて楽しかった。
Posted by ブクログ
美しくも残酷。
あの人数を手にかけるなんて...と思ったけど、自分が認められたい、理想を追い求めたいと思い描いた上でのこの結果。大々的にとまではいかなくても私たちも同じようなことをすればって考える時があるかもしれない
Posted by ブクログ
ドラマを観て衝撃が大きく面白かったので、原作も読んでみたくなった。
ドラマのシーンを思い浮かべながら読んだ。
やるせなさが残る最後だった。
湊かなえさんの小説は毎回読みやすくて面白い。
そうそうこいつがやったんだよねーと思いながら読んでたら、「まさかのそっち?」で、さらに読んでいくと「え君だったの、、?」と、もうずっと翻弄されている。
Posted by ブクログ
息子を猟奇殺人者にしないために罪を被る父。
だけど更なる真相を知って大きな間違いを犯したと知る。史郎の気持ちを考えると残酷すぎる結末でした。
Posted by ブクログ
グロテスクは苦手なので耐えられなかったら途中でやめようと思っていたが、血の描写などは少なくさらりと書かれているので案外苦労なく読めた
湊かなえさんはイヤミスと呼ばれる前から立て続けに読んでいたら辛くなり一時離れていたが、傷口が癒えると読みたくなる
途中までは少し丸くなったのかしら…と思うほど先生にしてはシンプルな話だと思いきや、やはり今回も最後に先生らしい辛さが待っていた。
同じ歳の子を持つ親として、もう抱きしめられない、笑い合えない、その辛さ。
良い関係だったからこそ、余計辛い。
才能のある息子、けど年相応の純粋さをもっていて…その罪に耐えられるはずがない、と我が子を思い苦しかった
親が子を思う故の思い違い、すれ違い
これがただのサイコパスの話では面白くなかった。
Posted by ブクログ
久しぶりに一気に読んだ。そうせざるを得ない引力があった。
「蝶博士」の榊教授が美しい少年たちを標本にした、という前提で読み進めた前半は、なんとも気味が悪く、ザラりとした手触りそのものの中を覗いているような感覚だった。
それが、息子である至くんのレポートで一変する。驚くほど父親と同じ視点を持っていたのだな…という違和感が、必然であったと分かり、事件は表情を変えた。無垢な少年の無垢な探求心が招いた狂気なのかと。
でもそれもまた擬態であり、刑務所の面会室で真に毒を持っていたのが誰なのかが分かる。
なんて構造なんだ。
とても視覚的な情報である「標本」の製作過程や、出来上がった「作品」の描写を文章で成立させているのも、この小説のすごいところ。映像だったらトラウマものかも…と思っていたら、アマプラでドラマ化しているらしい。観たいような怖いような…。
Posted by ブクログ
何回ひっくり返されんねん!って作品。
史郎と至の親子愛が素晴らしいだけに留美から杏奈への娘とは見ていないような発言がえげつない対比を産んでいて、勘違いにより息子を殺めてしまった史郎が完全に救われないなぁ。
史郎はやってなかったのか。。→至め!
え、至やってなかったの?→杏奈め!!
は?杏奈も可哀想な感じ?→留美め!!!
怒涛のどんでん返し、くらいまくりました。
匿名
その先
題名が衝撃的で(まあ内容も少し)BookLive for docomoでは扱って無かったのだけど、どこかでドラマ化もされていて、ただのグロとは全然違う。むしろ、この作者さんならではのさすがの腕前を感じる。 読んでいて、禁忌を犯してまでの作品に、何故か美しいとか素晴らしいとは思えなくて…。それは自分が正常である事の証明なのか?にしても…と違和感があった。でも、やはり内容的に読んでて疲れる。終わった、と思った時に、残量からまだ一部である事に気付いて。これは短編集だったっけ?と思いながら読み進めると、違う人目線での語りが始まる。目線が違えば、ままあるけれど、一部違っていたりして…。と思っていたら…そう来たか!成る程、だから美しいとか素晴らしいとは感じなかったんだ。なんと!さすが安定の表現力。その後も、何層にも重なる。もう終わりかと思えば、またまた層が重なる。そして見えてくる本来の姿。そういう事だったのか。一旦離れたのに、また戻って来た場所は、やはり作品の作者ならではの生々しさ。同調も何もやはり出来ないけれど、納得。 これはグロとか猟奇物とは全く異なる。素材としてそういうのを扱っているにすぎない。とは言え、目先のピースに囚われる子供には、やはり止めた方がいいかも。これはその先を楽しむ、そういう意味での大人用の作品かも。
Posted by ブクログ
山中柔太朗が出ている作品とのことで、鑑賞前の予習として購入。
かなりのグロさを期待していたので、ハードルが上がりすぎて拍子抜けしてしまった。
前半は何を見せられてるんだ、、という感想を抱いたが、諦めずに読み進めた。
結論から言うと、諦めなくてよかった!
ここまで結末が予想できなかった作品は初めてだった。
鳥肌の立つような伏線回収が随所に散りばめられており、湊かなえ作品の凄さを痛感。
特に、私はずっと史朗の立場になって犯罪記録を追っていたつもりだったが、まさか「事件が明るみになった後に、無料で公開された手記を読むことになった大衆」と自分が同じ立場だと気付いた時以降、読み進める手が止まらなかった。
本著はドラマとして映像化されている。
芸術作品として表現された美少年達の死体、蝶から見た世界、留美や少年一人一人の作品が映像化され、この世に残されているなんて…
早く映像版も見たくなった。
Posted by ブクログ
ひとりひとりの遺体を用いた作品は是非映像で見てみたいと好奇心ながら思いました。
お父さんの最後のネタばらしのような部分はただただお父さんがいたたまれなさすぎて辛かったです。
親子愛と言っていいのか…歪んだ愛が入り組んだお話でした。
Posted by ブクログ
イヤミス……いやこれはグロミス…
美しい青い蝶の表紙を開いて、その蝶を思わせるような青の厚紙。そしてたくさんの色がぬたれた背景の真ん中にタイトル。
次のページから6枚の口絵。
少年が標本にされた作品……
これだけで気味が悪かった…
そして始まる蝶博士「榊 史朗」の手記【人間標本】
幼少期の話。糾弾された芸術家の父。逃げるように引っ越した山の中のアトリエ。その周りの蝶の群れ。父と一緒に作った蝶の標本。それを生かした夏休みの作品。父が書いていた肖像画の人物。その娘。父の死。退屈で窮屈な学校生活…
蝶に取り憑かれた結果…蝶のように美しい少年たちを殺し標本にし、我が子まで手にかけた異常殺人者。との告白…
…え?まだ40ページくらいですけど…こんな爆弾落として大丈夫!?
って思えたのは、まだまだかわいい…
そこからよ…一人一人、夏休みの自由研究の課題かのようなレポート…気味悪すぎて、頭パニックだし吐き気するし、とりあえずスマホゲームで気分転換して…いや本当に最後まで読めるか心配だった…
でも読んでよかった!!
蝶々の名前がたくさんでてきたけど、金田一少年の事件簿の黒死蝶殺人事件にでてきた蝶が多かったから助かった(笑)
そんなことはどうでもいいけど、前半のグロミスから中盤のゾワゾワする気味の悪さ…そして最後のイヤミス感…
最高でした!
Posted by ブクログ
さすが湊かなえだなという構成。
ただ、前半部分(榊の手記)が長いのと、文字では蝶の見た目をイメージしにくく、退屈に感じる部分が長かった。
(ドラマはかなり忠実につくられていて、やはり映像の方が理解がしやすい。)
最後のどんでん返しは良かった。
犯人のことも含め、母留美から与えられた課題で、才能が目覚めた、ギフトが与えられたという内容も面白い。
ポルトガル語で話すという部分も面白かった。(ドラマでは特にこの描写がなく残念)
ただ、最後まで、なぜ至がそこまで杏奈に協力したのかということの理由があまり感じられなかった。
(最後息子の名を叫ぶ西島さんの演技最高でした)
Posted by ブクログ
蝶の名前がなにやらでまったく覚えられなかった!オチとしては騙されたような気分になるでもなく。ブロマンスっぽい作風なのかちょっと期待したけど、そんなこともなく。父と息子の物語と思わせておいて、母と娘の物語っぽくもあり。二転三転する構成はスリリングで、真実は何なのかと楽しく読めました。女は怖いということです。榊史朗はまんま西島秀俊で、脳内で秀俊が大暴れで、それもおもしろかった。他のキャスティングは知らないけど、皆さん、だいぶ身体を張られたんだろうな。ミステリーとしては微妙ですが、サスペンスとしては◎でした。
難点は誰にも感情移入ができないこと、誰も魅力的には感じないこと。男の子5人は魅力を発揮する前に標本になっちゃって、せっかく癖強が集まってるのに、残念ではありました。男たちが主人公だと思ったら、実はという展開は好みではありますが。
映像のほうもあとから見ましたが小説より映像映えする作品でしたね。
二転三転するようなストーリーでした。驚きはあるけど、登場人物全員に感情移入ができない。
主人公も息子があんなことしたと思いこんだからってそう簡単に実行できるでしょうか。切ないというよりはなんだか愚かで可哀想。