湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
湊かなえさんの作品は、いくつ読んでも「まさかそこがそう繋がるとは!」と毎回驚かされますね。今回もでした。本作は湊かなえさんの他の作品と比べると、すっきりと、なんだか明るい前向きな終わり方だったように感じます。
以下ネタバレ含むかもです
・真実と事実...なるほど...と思いました。医師の事情の話を聞くところは、世間から様々な意見が上がることがこの世にはたくさんあるけれど、その当事者達の目線はこのようになっているのか...納得すぎる...現実として仕方がないことだよなあ...そして部外者はこの具体的な事情を知らないんだよなあ...と学び、何事も当事者のみぞ知る事情があり得る、ということに気づ -
Posted by ブクログ
本好き仲間が、うっかり2冊かってしまったのを譲り受けた1冊。
湊かなえさんは「イヤミスの女王」と言われているのを知っていたから読むのを避けてきたけれど、青春モノも書いておられるとは知らなかった。そしておもしろかった!
陸上競技をあきらめざるを得なかった圭祐が、放送部の活動に熱くなっていくところも、反発しあっていた三年生と二年生が正也の作品をきっかけにひとつになっていくところも、正也が書いた脚本について先輩たちからアドバイスするところも良かった。
そしてラジオドラマで、脚本を声やサウンドエフェクトでどう表現していくか、部員たちが学年の垣根を越えて意見を出し合っていく様が瑞々しくてまぶしい。