湊かなえのレビュー一覧

  • 往復書簡

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    人と人を行き交う書簡で紡ぐ三つの連作と+α。高校時代をともにした者たちの「十年後の卒業文集」、恩師と生徒の「二十年後の宿題」、同級生であり恋人であるふたりの「十五年後の補習」、そして「一年後の連絡網」、各々の物語を描く。三者三様、手紙の特性を生かした作品。手書きの文字と文章だけで人物を判断すること、事実の解釈は人それぞれで思い違いや錯誤があること、会話ではないゆえに感情の虚偽も吐露もなし得ること。
    どの作品も俊逸なのだが、やはり「一年後の連絡網」で脈絡なく触れられる数行に、往復書簡を通じた結果が描かれ、便りを伝える連絡網として本作品ではもっとも好きな書簡である。

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    2025年07月05日
  • サファイア

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    さすがのイヤミスの女王と感心させられる短編集で、考え落ちの余韻を残しつつ、そのイヤミスらしさが高まった後、鮮やかな幕引きで、爽やかで優しい気持ちになれました。‘’普段見ている世界の、もう少し向こうの世界を見せてくれる‘’作品でした。

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    2025年07月05日
  • 往復書簡

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    冒頭から短いスパンで匂い立つ違和感に、わくわくというか、ゾクゾク。

    湊かなえさんらしい、どストレートな嫌ミス本ではないけど、短編集のような形で手紙のかたちを取っていても、彼女の書く色になっていた。

    手紙というものが好きなので、手紙とは…というテーマも魅せてくれた気がします。

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    2025年06月29日
  • ブロードキャスト【電子特典付き】

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    湊かなえさんが描く青春小説で、さすがと思える制作側に詳しい叙述が新鮮。
    中学時代、駅伝の全国大会を目指すもあと一歩力及ばず。エースの友人とともに一般受験で陸上の強豪高校に進学するも交通事故で夢を絶たれる。
    屈折した気持ちを持ちながら高校の放送部に入るが、当初見下していた気持ちから次第に熱量に感化され再び全国を目指す。
    放送部での脚本作り、ドラマ撮影をめぐる役割やスタッフの動き、ノンフィクションとドラマの違い、そこに学年間の軋轢やクラス内のイジ、陸上部時代の駅伝メンバー選考にかかわる謎も折り重なって展開。
    報道作品への批評場面や作品制作にか変わって主人公が成長していく様が爽やかに描

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    2025年06月29日
  • 絶唱(新潮文庫)

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    楽園、約束、太陽、絶唱の四部構成でそれぞれ震災がテーマになったオムニバス作品である。
    特に絶唱は湊かなえ自身の経験に基づいて描かれた作品だと最後に分かり、鳥肌がたった。
    この中で一番好きな作品は約束で、最後に宗一がかけてくれる言葉が感動的。

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    2025年06月29日
  • 高校入試

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    公立高校の入学試験を舞台にしたミステリー、というよりはサスペンス、ドラマの脚本を小説に再構成したというのも納得する多くの登場人物に多くの視点、情景を人物像をイメージしながらなんとなく感情移入というよりも観測者として物語に関わる読みを読み手はした方が良いと思う。
    出てくる人物は色々と癖があり、課題を抱える子どもたち、事なかれ主義に見える管理職、意見や思想の違う教職員、我が子のために入試に介入してくる保護者。グチャグチャのこの世の嫌なところが煮詰まったような人物たちが「高校入試」という閉鎖空間で様々な関わりと、行動、思いのぶつけ合いをするのはある意味クローズドサークルものという側面もある。
    今作は

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    2025年06月29日
  • 境遇

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    一気読み、二日間の通勤で。

    独特の作風、言い回し。ついつい先を急いで読みたくなった!

    内容はネタバレになりやすいので割愛笑

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    2025年06月11日
  • 残照の頂 続・山女日記

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    短編集。読みやすいし、どの話も面白い。
    タイトルにもなってる『残照の頂』が1番好きだった。
    読んでると山に登りたくなるとかは無かった。

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    2025年05月25日
  • 境遇

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    人との関係(繋がり)はお互いの境遇で変わってしまうのか…。
    産まれた境遇を断ち切れないやるせなさを感じました。
    絵本で泣きました…

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    2025年05月24日
  • ブロードキャスト【電子特典付き】

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    「イヤミスの女王」の異名を冠せられている著者だが、これまでも『山女日記』や『境遇』『花の鎖』など、幅広い作品がある。さらに本作は、王道の青春小説といってもよく、異名は返上といきたいところ。
    交通事故により陸上競技を断念した主人公圭祐が、脚本家を目指す正也から声の良さを買われて放送部へ入部。
    彼は次第にその活動にのめり込み、やがて全国高校放送コンテスト出場を目指す。
    各放送部員たちのキャラもそれぞれ個性豊かに描き分けられ、放送部の活動はこういうものかと読者に表出される。
    コンテストの場面もその場にいるかのような描写に、彼らを応援する気持ちがいや増す。
    続編があるようなので、それも手に取ってみたい

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    2025年05月16日
  • 猫が見ていた

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    柚月裕子さんが入っているのと、表紙に惹かれて。

    柚月さん、北村さん、井上さん、加納さんの作品が良かったのと、最後の「オールタイム猫小説傑作選」もよく、猫好きの方におすすめ。

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    2025年05月15日
  • 残照の頂 続・山女日記

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    山に魅入られた女性の物語4編

    自分自身が山に登ったことがないので、
    心の底から共感することは出来ませんが
    ほんの少しだけ
    山に登るのもいいかもと思った。

    個人的には、ヒルトンの話が良かった

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    2025年05月14日
  • ブロードキャスト【電子特典付き】

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    湊さんも学生の青春を書くのかと興味をもって読んだ本。高校生の放送部にかける熱い青春に心が動き、予想外にもウルウルと泣きそうになってしまった。結構良かった。

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    2025年04月30日
  • ドキュメント

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    前作未読、もしくは読んでから間が空いている場合前作を読むことがおすすめ。
    前作が面白かったので続きを読んだものの、私の場合間が空いていたため関係性などがボンヤリとしか残っておらず、なかなか入り込めなかった。
    今作は雰囲気が少し違うものの、問題提起があり考えさせられる。

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    2025年04月25日
  • ドキュメント

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    殺人事件が起きたりとかはないけど学校で起こりそうな事だなと思った
    誰が?何のために?と中盤からは先が気になってあっという間に読み進めていた

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    2025年04月15日
  • 残照の頂 続・山女日記

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    前回より難易度が上がっていて思い立って登れる山ではない…が
    後半2編に泣かされた〜山って人生〜(は?
    最近クマが多くて低山ソロも怖くてできないけど久しぶりにハイキング行きたくなるそんな一冊

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    2025年04月13日
  • 残照の頂 続・山女日記

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    残照という単語自体が初めての体験でした。
    それぞれ,山にまつわるストーリーなのですが,同じ山でなくても何にせよ人生ってそれぞれなんだよね。
    当たり前なのですが,そんなことをしんみり考えさせてくれる物語でした。

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    2025年04月13日
  • 時の罠

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    人気作家4人による「時間」をテーマにしたアンソロジー。
    それぞれの作家性を読み比べることができて、とても楽しかった。それと同時に、自分の好みの作風を再確認でき、よい読書体験だったと思う。

    辻村さんはいつもの作風と少し異なる人情もの。米澤さんはなかなか壮大な裁判もの(?)地名は架空だけど、地元の話で興味深かった。湊さんは初めて読んだけど、なかなか好みだった。

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    2025年03月30日
  • 高校入試

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    それぞれ教師や受験生、その保護者などの思惑が複雑に絡み合って様々な事件を起こしていた。事件の犯人達に意外性があって最後まで楽しく読めた!

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    2025年03月24日
  • ブロードキャスト【電子特典付き】

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    湊かなえの作品特有のドロドロ感はなく、爽やかな青春物語でこれはこれで楽しめた。終わり方もうまく纏まっているが、今後の放送部がどのように活動していくのか気になる。

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    2025年03月21日