湊かなえのレビュー一覧

  • 高校入試

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    公立高校の入学試験を舞台にしたミステリー、というよりはサスペンス、ドラマの脚本を小説に再構成したというのも納得する多くの登場人物に多くの視点、情景を人物像をイメージしながらなんとなく感情移入というよりも観測者として物語に関わる読みを読み手はした方が良いと思う。
    出てくる人物は色々と癖があり、課題を抱える子どもたち、事なかれ主義に見える管理職、意見や思想の違う教職員、我が子のために入試に介入してくる保護者。グチャグチャのこの世の嫌なところが煮詰まったような人物たちが「高校入試」という閉鎖空間で様々な関わりと、行動、思いのぶつけ合いをするのはある意味クローズドサークルものという側面もある。
    今作は基本的には「誰が」「何のために」を焦点にそれぞれの視点の情報を読み解いていく。推理をするよりかは状況に浸り流れに乗って読み進める方が楽しめる、ライブ感を愉しんだ方が良い。その中で繰り広げれられるのは愛憎なのか、復讐なのか、自己保身なのか、問題提起なのか、様々な入り混じりを感じながら社会の課題を読み手自身で考えた方が良い。
    読んでいく中で終盤になると、ある人物の見方が大きく変わる、今まであまり介入してこなかったからこそその人物の秘めている思いや、立場による振る舞いを感じさせる。わたしはその場面、その語りがとても印象に残った。

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    2025年06月29日
  • 高校入試

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    ネタバレ

    元々、テレビドラマ用の脚本として書いたものを著者が改めて小説化したらしい。
    登場人物が多くてどうしてもごっちゃになってくるが、先生側もなかなか普通じゃなくて著者らしい。

    母親の応援メールで携帯が鳴ったのは皮肉だが、その教室だけ携帯電話に関する注意書きがなかったのは、この手の問題であるあるで頭が痛い笑

    あちこちでそれぞれの問題を抱えていて読ませるには読ませるのだが、ドラマの方が登場人物も分かりやすいし面白そうだなと思ってしまった。

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    2025年05月16日
  • ブロードキャスト【電子特典付き】

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    「イヤミスの女王」の異名を冠せられている著者だが、これまでも『山女日記』や『境遇』『花の鎖』など、幅広い作品がある。さらに本作は、王道の青春小説といってもよく、異名は返上といきたいところ。
    交通事故により陸上競技を断念した主人公圭祐が、脚本家を目指す正也から声の良さを買われて放送部へ入部。
    彼は次第にその活動にのめり込み、やがて全国高校放送コンテスト出場を目指す。
    各放送部員たちのキャラもそれぞれ個性豊かに描き分けられ、放送部の活動はこういうものかと読者に表出される。
    コンテストの場面もその場にいるかのような描写に、彼らを応援する気持ちがいや増す。
    続編があるようなので、それも手に取ってみたい。

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    2025年05月16日
  • 猫が見ていた

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    柚月裕子さんが入っているのと、表紙に惹かれて。

    柚月さん、北村さん、井上さん、加納さんの作品が良かったのと、最後の「オールタイム猫小説傑作選」もよく、猫好きの方におすすめ。

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    2025年05月15日
  • ブロードキャスト【電子特典付き】

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    湊さんも学生の青春を書くのかと興味をもって読んだ本。高校生の放送部にかける熱い青春に心が動き、予想外にもウルウルと泣きそうになってしまった。結構良かった。

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    2025年04月30日
  • ドキュメント

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    前作未読、もしくは読んでから間が空いている場合前作を読むことがおすすめ。
    前作が面白かったので続きを読んだものの、私の場合間が空いていたため関係性などがボンヤリとしか残っておらず、なかなか入り込めなかった。
    今作は雰囲気が少し違うものの、問題提起があり考えさせられる。

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    2025年04月25日
  • リバース

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    2025年1冊目

    第五章までは読む手が止まらないけれど正直途中は退屈な場面が多かった気がした。

    本当に最後の最後。
    真実に気づいてから深瀬はどう生きていけばいいんだろうか。

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    2026年10月13日
  • ドキュメント

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    殺人事件が起きたりとかはないけど学校で起こりそうな事だなと思った
    誰が?何のために?と中盤からは先が気になってあっという間に読み進めていた

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    2025年04月15日
  • 時の罠

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    人気作家4人による「時間」をテーマにしたアンソロジー。
    それぞれの作家性を読み比べることができて、とても楽しかった。それと同時に、自分の好みの作風を再確認でき、よい読書体験だったと思う。

    辻村さんはいつもの作風と少し異なる人情もの。米澤さんはなかなか壮大な裁判もの(?)地名は架空だけど、地元の話で興味深かった。湊さんは初めて読んだけど、なかなか好みだった。

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    2025年03月30日
  • ブロードキャスト【電子特典付き】

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    湊かなえの作品特有のドロドロ感はなく、爽やかな青春物語でこれはこれで楽しめた。終わり方もうまく纏まっているが、今後の放送部がどのように活動していくのか気になる。

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    2025年03月21日
  • 山猫珈琲 下巻

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    何度か登場する話もありますが、新作を抱えながら、これだけクオリティの高い日本語を怒涛の如く発信し続けられるのは、やはり大作家の筆力を見せつけられたようで、震え上がります。巻末の脚本も心に残ります。

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    2025年03月18日
  • 山猫珈琲 上巻

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    湊さんによるエッセイ集で、山と猫は別々でした。イヤミスなんてかけらも感じさせない、肩肘張らない温かい文章で、日頃の疲れを癒してくれます。でも震災や災害関係の記述には、さすがに身につまされます。

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    2025年03月16日
  • 母性(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    娘を持って読みたいと思っていた作品をようやく。
    自分がなれる、なるものだと思っていた母親像。実際母親になってみたら全然違う感覚。20歳ってすごく大人だと思ってたのに自分がなってみたら全然大人じゃない、みたいな。
    母はきっとあれが精一杯。あそこでこうしていれば…とかは不可能だったと思う。
    あとがきの信用できない語り手は本当にその通りで、自分がやっていること、思っていることのおかしさ、記憶の曖昧さは自分じゃわからない。わざとじゃない。
    だからこそ田所になんとかしてほしかった。

    #深い #ドロドロ #じれったい

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    2025年03月08日
  • 山猫珈琲 下巻

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    読んでいるうちに私も何か書けたらいいな、と思ってしまいました。とても安易な考えです。恥ずかしい。
    とても面白く興味深かったです。

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    2025年02月21日
  • ドキュメント

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    前作「ブロードキャスト」の続編です。前作はまさにTHE青春小説って感じでしたが、本作はそれに少しミステリー要素が加わった感じです。中盤から意外な展開になって、さらに終盤は何かやるせない気持ちにさせられました。ただのエンタメ小説かなと思って読み始めてみたら結構メッセージ性の強い作品だった、みたいな、良い意味での裏切りのある小説でした。

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    2025年01月28日
  • 江戸川乱歩傑作選 鏡

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    図書室。江戸川乱歩ちゃんと読んだことないので。
    「湖畔亭事件」「石榴」が良かったな。「人間椅子」はあらすじのみ知っていたけど、手紙の恐ろしさが良かった。

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    2025年01月07日
  • 往復書簡

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    手紙という顔の見えない状態での会話だからこそ言える言葉に打ち明けられる秘密。
    同じことを体験したのに、立場や環境が違うとそれぞれ違う見え方になる。
    その見え方が複雑に絡まり一つになるのがとても面白かった。

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    2026年10月05日
  • 時の罠

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    ネタバレ

    タイムカプセルの八年と長井優介へが好き。
    特に湊かなえさんの作品の方は鳥肌がたった。
    心が温かくなった。

    辻村深月さんの作品では、こどもの愛し方に強く共感した。子育て中のわたしにとって糧になる物語に出会えた。

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    2024年12月12日
  • 山猫珈琲 上巻

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     山、猫、珈琲好きの湊かなえさんが朝日新聞・神戸新聞・日経新聞などで連載されてたエッセイをまとめた本です。娘のオススメで読みました。

     広島県因島ご出身で淡路島在住の湊さん。山好きとして、女性として、妻として、作家として色々と綴って下さってます。淡路島グルメをたくさん取り上げられてて、本当に美味しそう。鯛そうめん食べてみたい。

     湊さんご自身の阪神淡路大震災や青年海外協力隊でのご経験が『絶唱』の元になってるのかな。瀬戸内海の美しい景色が目に浮かぶような『望郷』は瀬戸内のご出身だからなんだな。とか思いつつ読みました。

     久々に『望郷』が読みたくなったな。
    湊さん作品の中で『望郷』が1番好き。

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    2024年12月06日
  • 山猫珈琲 下巻

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    ベストセラー作家の初エッセーはとても楽しい時間でした。私は作家の私生活は余り興味が無い方なので、結婚してから作家デビューってあり得ないと思いました。ましてや青年海外協力隊としてトンガ王国に赴任していてその夢のキッカケが森村桂さんの『天国にいちばん近い島』ニューカレドニア❣️私も憧れました。でも湊かなえ先生は自分の南の島を探す‼️そこが私と湊かなえ先生の違いなんですね。短大を卒業し学生の頃から付き合っていた彼と結婚して子供が生まれ昔はBOOKOFFなんて無かったから本を買って読む習慣も育児や家事に追われてほぼない毎日の中で嫁ぎ先で購読していた『家の光』や『育児書』『家庭の医学』などが私の愛読書だった(◞‸◟)でも子供達も巣立ち私の時間が増え読みたい物を好きなだけ読む事が時間的にも金銭的にも可能な私は湊かなえ先生を選び殆ど読んでいる。湊かなえ先生のなんでもやってみるバイタリティーに本当に頭が下がる思いです。そして『とうもろこしおばあさん』ちょっと怖い感じがしますが、昔話しってそんな物だと思いますよ。ただ私が昔読んだ絵本は挿絵が怖くて子供達には嫌われていました。さすが湊かなえ先生この絵本も執筆に影響して居るのではないかと実感しました。『エレベーターガール』『昼間の月』今読んでも面白くてミステリーとまではいかないけど、湊かなえ先生ぽいと感じました。

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    2024年11月11日