湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昨年、様々なメディアで話題になっていたくらいしか覚えていないけれど、湊さんなら間違いないでしょうということで。
中学生の時に両親を事故でなくした美佐は、叔母の弥生に引き取られ、高校時代を山間部の田舎町で過ごす。それから約30年、弥生に認知症の症状が見られると役場から連絡があり、懐かしい故郷を訪れる。しかし、かつて『みどり屋敷』と呼ばれ、美しく丁寧に暮らしていた家はごみ屋敷と化していた…
嫁姑問題や介護をテーマに、リアリティがある描写は、ある意味恐怖を感じるけれど、前半は比較的淡々と進んでいく。
後半から過去の謎が少しずつ明かされていき、美佐と一緒にドキドキしながら、一気に引き込まれた。
湊さんにかかれば、嫁姑問題や介護といった一見ミステリっぽくないテーマでも、ちゃんと面白いミステリになるんだな〜
いつもの読み味とは少し違った、湊さんの作品を読んでみたい人にオススメ。それにしても、弥生さんの日記がかわいすぎる。 -
Posted by ブクログ
近隣トラブル、親子関係、加害者家族…色んな問題が登場し続けた。私も正直、動機はそれだけなのか…と思ってしまった。死んでしまった人だからどんな人物だったのか本当のところは分からないけど、よいお父さんとして描かれてるからこそそう思った。だから結末も納得はいかなかった。
でも追いつめられてたんだなぁ…。本当に人間だれがどんな時に事件を起こすか分からない。
加害者家族の問題も、その辛さと苦しさがまざまざと描かれてる。それも隣人による共感も使って。家族が被害者であると同時に加害者であるケースは意外と少なくない。これはみんな知っておいたほうがいいことだと思う。 -
Posted by ブクログ
「母性」を湊かなえが描いて、ふわふわ包み込まれるような薄ピンク色の世界になるわけないわな。「母」になる適齢期と言われている「娘」としてはいろいろ思うところがある作品だった。
母になれば自然と母性が生まれるのではなく、母になったって誰かの娘であることには変わりない。これは娘だった女性が母になり、生まれた娘が母になっていく物語。ここでいう母になるとは子どもを産むことで、女性が母という属性に合わせて変化することは指さない。
あとがきにあった「信用できない語り手」についての言及も興味深かった。客観的な事実があって、それを主観をもった母と娘の立場で描かれているという、それだけのことだということがわかる。真実なんて主観の数だけあるのだから。 -
Posted by ブクログ
ネタバレえーー面白かった。
評価は意外と低いんだナー
みんなに愛されてる万佑子ちゃん、、不思議な魅力があるのかね。
赤子取り違え系は読んだことあったけど、
助産師の立場を利用して自ら取り違えたのは初めて。
「病弱な姉を守ってもらうために産んだ」と親に言われて頑張ってきた岸田さん
姉の旦那さんが亡くなった後姉の妊娠が分かったけど、病弱な姉から産まれる子供も病弱な可能性があるから、裕福な家庭で大切に育てられますように…と他人に本物の子を託して、元気そうな子をもらった、と。
いや、気持ちは分かるけど、亡くなった旦那さんのDNA一切無い他人の子を育てるって、そこに愛はあるんかーって感じなんだよね。
で、万佑子ちゃん(ほんとは遥)は他人に大切に大切に育てられて(妹とすごく差があるくらい。やっぱり手をかけた万佑子に肩入れしちゃってたのかな)
妹からも好かれて、
本物の家に戻っても大切にされて。
一方本物万佑子ちゃんは物心ついたら遥で、
大切には育てられただろうけどそこまで裕福ではなくて、
本物の家に戻っても周りから違う子来た…と思われて居場所なくて、偽物万佑子ちゃんはあんなに好かれてたのに、なぜ?ってなるよね。可哀想に…
万佑子ちゃん探すシーンがほとんどだったから、
最後の怒涛の種明かしが面白かった。
そしてお茶の水大目指してるなっちゃんがまさかの嘘つきコンビニ店員というどんでん返しも個人的な好みでした。やられたw
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Posted by ブクログ
敦子と由紀のキャラクターの違いに気づくまで少し混乱しましたが、そこから面白くなりました。遺書から始まる展開が、どこでつながってくるのか最後の方まで分からないので、そこを含めた伏線回収の仕方はやっぱりすごい。そうつながるんだ~と、イヤミスでも気持ちよさがあります。
難を言えば、死体を見ることで死を悟り人生観を変えたいという目的だったので、先の展開に興味が持てなかったのと、たっちゃんと昴君に対してどういう感情を持っていけばよいかわからず、ちょっと消化不良を起こしてしまいました。
ただ、そんなに年取ってるわけでもないのにオッサンと呼ばれ、散々な目に遭ったのにもかかわらずずっと穏やかでいるたかお×2には幸せになってもらいたいと願わずにはいられなかったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレグロテスクは苦手なので耐えられなかったら途中でやめようと思っていたが、血の描写などは少なくさらりと書かれているので案外苦労なく読めた
湊かなえさんはイヤミスと呼ばれる前から立て続けに読んでいたら辛くなり一時離れていたが、傷口が癒えると読みたくなる
途中までは少し丸くなったのかしら…と思うほど先生にしてはシンプルな話だと思いきや、やはり今回も最後に先生らしい辛さが待っていた。
同じ歳の子を持つ親として、もう抱きしめられない、笑い合えない、その辛さ。
良い関係だったからこそ、余計辛い。
才能のある息子、けど年相応の純粋さをもっていて…その罪に耐えられるはずがない、と我が子を思い苦しかった
親が子を思う故の思い違い、すれ違い
これがただのサイコパスの話では面白くなかった。