湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読んでみたいミステリー小説をまたひとつ読むことができた!
湊かなえさんの本は初めて読んでみましたがなかなかの恐ろしい小説をお書きになるんですね。(絶賛)
ページを捲る手が止まらないとはまさにこのこと!犯罪心理学に精通されている方が描くミステリーは底知れぬ人間の未熟さや闇を生々しく表現させていて、一般人では想像できないような範疇外の展開に繋がっていきました。私自身も職業柄、様々な背景、状況の人と合う機会が多いので、普段から人間の身勝手さ、恐ろしさを感じているタイプでもあります。あの時ああしていれば、、その一歩を間違えるのは人間ですが、だからこそ地獄はいつでも隣り合わせ。誰でも猟奇的になりうる。 -
Posted by ブクログ
辛い。イヤミス女王はいつもこれでもかと登場人物を痛めつける。
章子のパパは癌で亡くなった。美人のママは人と人形を行き来する。中学のクラスメイトには、イジワルな実里や仲良くなれそうな亜里沙がいる。2人や担任の先生にも、貧困や家庭内で暴力を受けたり父親の素行に怒っていたり、深刻な問題がある。
パパとママの出会いと関係性は、ストーリー全てに隠された真実がある。マドレーヌとドリームランドをキーワードとして。
パパが書いて残した真実に悲しくなり、終章の章子と亜里砂に涙が止まらない。
あとがき
「今日の日本では、7人に1人の子どもが貧困状態にあるとされています。」から始まり
「子どもの貧困問題は -
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同じ出来事でも、人によって受け取り方や思いは全く違うのだと強く感じた。
登場人物それぞれの視点から語られることで、その違いがより深く伝わってきて、とても印象に残った。
読み進めるうちに、私はこれまで人の思いに本当に寄り添えていたのだろうかと考えさせられた。
一生懸命相手のことを考えているつもりでも、それは自分の思い込みで、的外れになってしまっていることもあるのではないか。
ではどうすればいいのか。
何が正解なのか分からなくなった一方で、そもそも自分自身の気持ちにきちんと向き合えていなかったのではないか、という思いにも気づいた。
人を理解することの難しさと同時に、自分と向き合うことの大切さ -
Posted by ブクログ
ネタバレあらすじに切ない純愛ストーリーと書かれていたのでもう少しスッキリした話かと思っていた。しかし思ったよりも悲劇的だった。みんながそれぞれNのために動いた結果、結局は想定できる中で最も残酷といえる終わり方をしたのが湊かなえらしい嫌な読み味といえた。もちろん他の作品に比べたら胸糞の悪さより切なさが強かった。読んでいる途中で、この人はこのNのために行動したんだとわかっていって、杉下は当然成瀬のためだけに動いていたものだと考えた。しかし彼女は全てのNのために嘘をついていた。しかもそれを本当の意味で墓場まで持っていくつもりなのだ。究極の愛を感じた。この作品を読んで、人によって見え方が異なるという当たり前の
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Posted by ブクログ
ネタバレ構成がよかった
ここまでは心の準備運動でとか言われて一気に引き込まれた。
おまけの特別スピンオフで解説が足されているので読み逃しなきよう。
安い言葉だけどどんでん返しがいっぱいで満足感ある
ただ14歳の子供二人でできる所業ではないことだけが気になりポイントかな。顔見知りの同い年の子供5人殺して、解体して、色塗りして、埋めての作業流石に肉体的にも精神的にも厳しすぎる。ましてや本人たちは精神異常者ではなくて、他人の指示でやらされているとなると尚更無理ありそう。
ギフテッドだと思っていた蝶の目結局なんだったんだろうか。留美も最期は蝶の目を失い、至と杏奈は斧を振り下ろした瞬間に習得。史朗は独房 -
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ネタバレドラマ化されていることは知っていたため、書店で気になり軽い気持ちで読み始めました。
「人間も1番美しい姿で標本になればよいのに」という榊史郎の狂気的かつ独創的な考えにより、それに巻き込まれる息子含め少年たち、、という簡単すぎるストーリーを頭に浮かべながら読んでいると、実際の真実に驚きました。
人が人のために、またその人は別の人のために、
根底にある真実は、何重にもなった人々の思惑によって隠されていました。
「湊かなえさんの作品は後味が悪いことが有名だ」とどこかのサイトで見ましたが、今まで読んだ湊さんの作品の中で1番、主人公(私的には父が主人公)にはこの後何らかの救いがあってほしい…と願いました