湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ瞬間最高風速、読み手にとって小説の物語の最高潮をそう表現するとしたら、本書はまさに瞬間最高風速で終わり、満足感が後から込み上げてくるような作品だと感じた。
そうはいっても最高潮、書き手の意図通りに読み手がラストのページを最高潮と捉え、終わるのは難しいと思う。ミステリーならば、犯人はお前だ!とわかってもあとがきとして推理の裏側や犯人、他容疑者のバックボーンが書かれたりサイドストーリー的に展開されていた主人公たちのアフターストーリーが必要だ。
この本は後半にクライマックスを迎えるところまでは上記と変わらず、ストーリーの締めくくりとして故人を惜しみ、故人の愛した蜂蜜コーヒーを飲んでいるときに突如とし -
Posted by ブクログ
運命の歯車、
なんて言葉を使ったことはないけれど
この小説の中では自然と、
それが頭に浮かぶように
決断がひとつ違えば、まるで違う人生だったのにと
真実は最後まで読んでもわからない
けれど、私たちは点と点を
つなぎ合わせることができる
知ろうとすることができる
複雑に複雑に絡み合っている人生も
たくさんある分岐点において、
運命の人や出来事と交わってるかもしれないと思うと
そんなにドラマチックで、奇跡的で、
面白いことはないなと、
平凡だと思っていたけど、
人の一生って案外捨てたもんじゃないどころか
すごいものじゃんって、心に響きました
本当に、湊かなえさんってすごい -
Posted by ブクログ
中盤までどこにミステリ要素があるのかわからずに読み進めていたけど、終盤の日記の後半の過去と現実での登場人物の発言や言動の擦り合わせは楽しみながら読めた。
男の人の介護に対しての意欲が低いこととか、女はこうあるべきみたいな考え方が作中で所々垣間見えてくるから、女性だと少し不快に感じると思う。
ただ、みどり屋敷を掃除する中で変わっていく主人公の考え方とか、価値観には最後は感動した。介護業界の職種を目指すことに感動してしまうのは自分にとっては仕方ないかな。
個人的に最後の菊枝さんの告白はこの人に対しての味方が変わった場面でもあったから印象的だった。
延長コードに込められている気持ちや秘密が最後に種明 -
Posted by ブクログ
叔母の家がごみ屋敷になっており、痴呆もはじまっているかもしれないと、役所からの電話が来た美佐(50代)
美佐は中三の時に事故で両親を亡くし、その美佐を引き取ってくれ、我が子のように可愛がってくれたのが母方の叔母の弥生さんだった。
弥生さんを施設に入れ、ごみ屋敷を片付けていると厳重な金庫が……しとやかな弥生さんに番号を聞くと血相を変えて怒り過呼吸を起こした…「私が帰るまで、見張っていて、約束よ。」担架に乗せられ運ばれる時に、美佐にささやいた弥生さん。
しかし美佐には義母と夫がいる家もあるし、ずっと側にはいられない…とりあえず、中身を移動しようと業者に頼み開けてもらう。そこには黒の延長コードが入っ -
Posted by ブクログ
ネタバレきもっっちわるかった〜〜。
というのが、正直な感想。
湊かなえ作品は2作目で、前回読んだのが『落日』だったこともあってイヤミスの女王に初めて触れた気がしている。
(『落日』はそんなにイヤミス感なかったと感じた)
気持ち悪さの正体が解説を読んで「信用出来ない語り手」が語っている、というのがすごく腑に落ちた。
無意識に地の文(語り手)のことを信用してしまっているし、自分自身が「母にとっての娘」である事実がある分余計に娘が語り手の時に共感にちかい読みやすさがあった。
だからこそ、最終章で冒頭の事件の記事と結びつかなくなった時混乱した。
地の文が信用ならない場合があるということは別の作品でも経験したの