湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自宅アパート近くのコーヒー豆専門店に通うことを日課としている会社員(深瀬和久)はコーヒーが好きでコーヒーを上手にいれることが得意。それ以外はパッとしない、何の取り柄のないと自認している。そして、そこで出会った女性と恋をする。順調かと思っていた矢先、彼女の職場に1通の手紙が届く。「深瀬和久は人殺しだ」ーーー
・自分は大事な人のことを本当に知っているだらうか
・自分にとっての大事な人は、自分のことを大事な人として認識してくれているだろうか
・大事な人はどのような人なのか
・自分にとって大事な人は、自分と同じようにその人のことを大事にしている人がいるのではないか
人の見方は人によって違うが、いろんな人から見るとその人の人柄が浮き彫りになってくる。その過程で自分の知らない面が見れたり、時には見たくないものも見えるかもしれない。それを受け入れて整理していく。
深瀬は1通の手紙をきっかけに大事な友人を失った過去の事件と向き合うこととなる。その中で上記のような気づきを得ていく。
そして、衝撃の真実に辿り着く。。。
最後の1ページで今までの時間をひっくり返される。悲しく、行き場のない喪失感が読後に残る、そんな一冊でした。
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Posted by ブクログ
ネタバレ有羽が自殺をしたのは、ちょっといき過ぎた完結だったと思う。
痩せた有羽に八重子が拒絶を示した、有羽の性格なら、その先どうしようと考え、生き続け得るはずだと思った。
八重子は、見間違えたと言えば済むはずだし、有羽も、八重子を守るために脂肪吸引をしてきたと告げれば、話し合うことができた二人だと思った。
ただ、この時点で、有羽は父親と同居していて、八重子が虐待したと認定させ、離婚し、有羽は八重子と離れて暮らさなければならないことに、絶望していたと思う。方法は脂肪吸引しかないと、若い子どもながらに考えて実行したのだから、そこに切羽詰まった思考回路であることはある。 -
Posted by ブクログ
「本物」を布団を重ねた下にあるえんどう豆に例え、限りなく見つけることが難しいがなんとなく違うと違和感を感じ「本物」は何なのかを人生をかけて探していくところが、自分にとって正解の道は何なのか、どこに就職すれば、誰と付き合い結婚すれば、幸せになれるのかを探していくことと近いように感じた。
豆ような小さな違和感だが、豆こそが本物であり自分が探しているものであって、自分が今選んでいる道が正解とは限らず、その豆を探し出すことを心の中で求めている気がする。ただ、それを探すことは今までの常識や生きてきた人生が崩れ、ひっくり返る可能性も秘めている。その中で生きていくことはとてつもなく苦しいもののように思う。
このストーリーを読んで、自分が納得のいく未来を探し当てることは布団の下のえんどう豆を感じること、いや、砂漠で一粒の金を見つけるほどに難しいことかもしれないと思ったりした。