湊かなえのレビュー一覧

  • 母性(新潮文庫)

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    ネタバレ


    ずっと母親から愛され続けていたいと思い続けてる女が子供を産むと、こうもグロテスクな人生を歩むのかとゾッとさせられるストーリーでした。
    火事の時に孫を助けろと言う母親に対して「子供なんてまた産めば良いじゃない!」と言い返してるところに絶句。
    母親主観の時と娘主観の時のエピソードの違いにも心を潰されるような感じがする。
    全部私が被害者だって感じの書き方が本当に気持ち悪くて、湊先生らしさが溢れ出てて引き込まれました。

    1番許せないのが父親なんだけど、不倫相手と駆け落ちしたくせにひょっこり帰ってきてるの本当に気持ち悪い。
    娘から、親に暴力を振るわれた鬱屈を外にしか発散できなかった卑怯者、と罵られて

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    2025年10月01日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    昨今、「親ガチャ」「毒親」というワードが一人歩きしているけれど、思い通りにいかないときに外的な要因=親を引き合いに出して、うまくことが進んでいるときは、まるで自分一人の力で達成したかのように言う若者が多い。一人で生まれ育った人なんていないのに。

    母親は子どもに苦労をさせないように、傷つかないように、守ってあげたいと思うあまり、干渉してしまうけれど、毒親の境界線はどこなのだろうか。
    むしろ毒を持っているのは子の方なのでは。子の歪んだ感情が毒親にしているのではないか。
    若者に分類される私でもそのように感じる書籍だった。

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    2025年09月30日
  • 絶唱(新潮文庫)

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    阪神淡路大震災を経験した人たちの物語
    彼らは傷ついてトンガへと辿り着く
    時間は経っても彼らが傷ついた事実は決してなくならないそんな厳しいことをトンガの人たちが優しく包み込む温かな小説だった

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    2025年09月28日
  • 白ゆき姫殺人事件

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    ネタバレ

    読みたてホヤホヤの感想です。
    直接的なネタバレになることは言わないけど、なんとなく反応でわかる人はわかっちゃいそうなのでネタバレってことにしておきます。

    まさか犯人あの人なの!?しかも動機それ!?
    って感じです。

    SNSの意見に左右されがちなこの時代、SNSの言葉がすべてじゃないと分かっていても信じてしまう。
    情報の取捨選択や先入観について考えさせられました。

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    2025年09月28日
  • カケラ

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    すげえって感じ。
    しかも、美しさに執着するのってどうなの、ということに対して悶々としていたのがひとつ、明るくなったような感じが得られる。

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    2025年09月23日
  • 少女

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    ネタバレ

    すっっっごく好きだった。

    視点がコロコロ変わるけど、それがまた、2人の似ているようで全然違う内面の対比が鮮やかになっていて、

    でも本当はお互いに、好きで尊敬しているんだ
    という部分もはっきり浮き彫りになり

    この時期だからこその、
    特有の不安定な中にある、親友の関係
    誰よりも相手を求めながらも、
    誰よりも相手に疑心暗鬼。

    不気味に美しい。

    そしてその不気味さが、死への興味への不気味さにも繋がっていく。

    なんとなく暗くて、でもなぜか夏の爽やかさがこちらにまで伝わってきて、じっとりと湿度が高い。

    最後、全ての人間関係が繋がっていって
    最悪の形でひとつの環になるのが最高


    面白い上にな

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    2025年09月21日
  • 絶唱(新潮文庫)

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    震災について考えることは多い。自分は被災したことがないため、他人事のように思ってしまう。震災を利用した商売だけはしてはいけない。

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    2025年09月19日
  • 少女

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    ネタバレ

    久々に面白くて一気に読んでしまった作品

    高校生くらいの思春期の時代って自他の境界がなくて、正直誰が喋っているのかわからずふわふわした理解で物語を読み進めてしまったけれど、あとがきを読んでアスタリスクの数でわかりやすくどっち視点なのか示されて居たとのことで納得、すごい

    "因果応報"
    がしっかり登場人物たちのなかで伏線回収されてて最後の最後まで目が離せなかったなあ

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    2025年09月18日
  • 往復書簡

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    ネタバレ


    手紙のやり取りで話が進む短編集、かと思いきや全て繋がっているストーリー。

    そことそこが繋がるの?!っていう驚き。

    湊かなえさんらしい、毒を孕んだ表現にうっすら嫌な気持ちにさせられるのが面白い。

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    2025年09月18日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    6編の短編集で、母と娘がテーマとなっています。
    親と子の関係が人間性を歪めてしまい、事件を起こす。
    どれも娘主観で物語が進み、一見すると親の「歪んだ愛情」「過度な愛情と自己投影」が原因に見える。しかし、事件の真相が客観的に暴かれると、それは「娘」の問題であった。という価値観の反転に驚かされます。
    さらに
    巻末の清水由佳子さんの解説でも、反転しました。
    「読者の自分も、一歩違えば毒親毒娘になれる。誰しにも起こりえる日常である。作者は、無様な登場人物たちを見下げ突き放すのではなく、それでもなお生きようとする人間への愛が読み取れることが魅力である」

    私も、子どもを叱るたび「これも必要なこと」とただ

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    2025年09月17日
  • 贖罪

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    湊かなえの作品は3作品目になるが、ページを捲る手が止まらず、あっという間に読み終わった。自分との相性が良いような気がする。

    登場人物の多くが何かしらの罪を抱えて、救いのない物語の中で、最後の2人でお供えをするシーンには胸を打たれた。

    現代において、経済格差は広がり続けており、お互いの偏見故に、誤解をすることも少なくない。しかし、広い見識を持って俯瞰することで多種な他人を受け入れていきたいと思った。

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    2025年09月16日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    クライマックスの緊迫感が最高。
    自分が今まで見ていた世界が“嘘”だったのだとしたら、それまでの自分自身も無くなってしまうのではないかと思い、少しゾッとした。

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    2025年09月16日
  • 落日

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    他の本では大オチになってもいいような大きな伏線回収がいくつもあり、どんどん惹きつけられながら読み進めた。幼少期の頃に起こった事件の真相を、大人になった主人公たちが追うというストーリー展開で、物語後半に進むにつれ、それぞれの過去が予想できない形で繋がっていくのが圧巻だった。

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    2025年09月01日
  • リバース

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    面白い!男が主人公だからなのか、他の作品ほど人間の嫌な描写が少なく読みやすかった。ラストはあっぱれ。

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    2025年12月29日
  • 往復書簡

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    世の中には数学みたいに一つの答えが出る方が珍しい。だいたいグレーだ。
    手紙というレトロなやりとりで、人は騙され、内省し、過去の自分を知る。

    思い込みたい方を思いこんで人は生きていくのは幸せだし、その思い込みは強さだ。

    手紙のやりとりでの吐露の恐ろしさと、最後には愛を感じる感動の作品。

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    2025年08月26日
  • 落日

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    甲斐千尋、長谷川香、笹塚町一家殺人事件のナゾの全てが説き明かされる時、感動を覚えた。
    タイトルの意味が分からず読み進めていた。解説を読んで落日に込められた意味が分かり、この作品をもっと鮮明に感じられた。

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    2025年08月25日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    見える面でしか、判断できない。当たり前だけど。全体を俯瞰できるのであればもっと違った結末があったのかもしれない。読み終わると本当にオセロのようにひっくり返された。複雑な気持ちになった。

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    2025年08月17日
  • 絶唱(新潮文庫)

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    トンガに関係する素敵な人、出来事と震災というテーマが混ざり合ったノンフィクションのような話。
    誰かの背中を押すこと、押されること。
    両方できることが幸せなんだと思います。

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    2025年08月10日
  • 山女日記

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    再読。やっぱり面白い!!
    残照の頂よりもこちらの方が短編と短編がリンクしていて良いな〜と感じる。どっちも面白いんですけどね!!海外で登山するのもかっこいいな…

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    2025年08月06日
  • ユートピア

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    ある小さな町で起こる、心理ミステリー。
    親子、夫婦、親同士、子供同士
    それぞれの鬱憤や葛藤の心理描写がきれいに絡み合っている。
    湊かなえの得意とする女性目線の主観の殴り合いが気持ちがいいほど表現されていて、所謂「イヤミス感」を感じつつもどこかスッキリできた自分を発見できた。
    もしかしたら自分が誰かを妬んだ経験が呼び起こされ、登場人物が代弁をしてくれた気分になれたのかもしれない。

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    2025年08月06日