湊かなえのレビュー一覧

  • 未来

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    『告白』よりも重たい内容であった。
    人間の嫌な部分をここまで細かく文章化できるのがすごいと思う。
    2度も好きな人を殺人者にしないために自分を犠牲にできる精神力はどこからくるのか、複雑な家庭環境で育ったことが要因なのか、一般に幸せな家庭と呼ばれる環境で育っていたら何者になっていたのか想像することが多い作品。
    途中退場した先生はその後どうなったのか興味を持った。

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    2025年09月16日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    クライマックスの緊迫感が最高。
    自分が今まで見ていた世界が“嘘”だったのだとしたら、それまでの自分自身も無くなってしまうのではないかと思い、少しゾッとした。

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    2025年09月16日
  • 少女

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    大人向け「ばちがあたる」がテーマの小説!
    最後で遺書の真相がはっきりして面白かった。
    高校生視点で描かれてるし、展開が気になってすらすら一気に読めた(o'∀')b

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    2025年09月13日
  • 母性(新潮文庫)

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    この本にはいろんな親がでてくる。自分の両親がいかにまともだったのかを感じたし、自分もそういうまともな親になりたいと思った。でもそのまともという価値観も、幼少期に植え付けられた洗脳のようなものなのかもとも思った。

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    2025年09月12日
  • 母性(新潮文庫)

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    娘も母も女だ。
    解説の母と父の辞典の引用や、単語で用いる漢字について、なるほど、などと思うくらい、母について、女について、愛について身近に感じた。

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    2025年09月09日
  • 未来

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    読んでてすごくキツイです。でも、面白いからどんどん読んでしまう。各章で人称が変わるので、この視点で見たら謎の部分があっさり分かる。ような、そんな構成です。しかし内容がキッツイ、でも面白い。

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    2025年09月09日
  • 少女

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    物語がどんどん繋がっていくのが爽快で楽しい作品でした。湊かなえさんの作品の中でも、これはそこまで嫌な気持ちにならずに読める作品でした。

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    2025年09月09日
  • Nのために

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    ネタバレ

    湊かなえはやっぱりすごい。
    解説を読んで、さらにそう思う。

    なぜ杉下の記憶力はピンボケのようになったのか分からなかった。誰か教えて欲しい。

    安藤と杉下のお互いへの思いはすれ違った。
    杉下の成瀬への思いは気づかれなかった。
    杉下の成瀬への思いは勘違いから始まった。

    西崎は愛の本質を分かってりつつも、母親の愛を諦められないのに共感した。
    それを隠して、普通を求める私は杉下に憧れる。

    私からしたら杉下はプラスだ。

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    2025年09月08日
  • 未来

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    ネタバレ

    9/4
    とても重々しくて生々しくて、読む進める度に心に圧力が加わってしんどくなるようだった。実家に帰省している時に見つけて拝借した。
    章子、良太、文乃、樋口家の人間、佐伯家の人間、早坂、ありさ、ちえりさん。それぞれがそれぞれ目に見えないような問題や慣習により植え付けられた価値観、人間としての醜さなどを抱えており、もちろん私の視点から見たらこの人が"悪い"とか、この人は"良い"みたいな思いを抱いたけど、それは私の生まれた環境や時代、私の個人の感じ方の問題であって人によって変わりうるものだと思う。文乃さんがどのような気持ちで人生を過ごしてきたのか、良太と再会

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    2025年09月04日
  • 落日

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    他の本では大オチになってもいいような大きな伏線回収がいくつもあり、どんどん惹きつけられながら読み進めた。幼少期の頃に起こった事件の真相を、大人になった主人公たちが追うというストーリー展開で、物語後半に進むにつれ、それぞれの過去が予想できない形で繋がっていくのが圧巻だった。

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    2025年09月01日
  • 未来

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    とても読み進めるのが辛い小説でしたが、最後には読んで良かったと心から思えました。

    「未来」
    私たちは生まれてからずっと常に「未来」を考えて生きていると思います。それは何十年後とかの遠い漠然とした未来ではなく、「あれが欲しい」や「誰々とこれをしたい」などよりはっきりとした明るい「未来」です。
    ですが、「未来」を考えることができるのは、日々の生活が満ち足りているからであることを、この小説を読んで実感しました。

    いじめ、性被害、暴力、金銭トラブルなど…
    この小説に出てくる人物はみんな毎日を生き抜くのに必死で、「未来」など考える余裕はありません。しかし、そう言った時に必ず自分を助けてくれる人がいる

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    2025年08月31日
  • 母性(新潮文庫)

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    タイトルに惹かれて、手に取りました。
    はじめて小説というものを読みましたが、ボリュームとしては非常に読みやすかったと思います。以前、『母という呪縛 娘という牢獄』を読んでから、''あるべき母の姿とは''という問いが頭の中を駆け巡っていました。
    そのような思いから読み始めたため、最初は娘が自殺未遂したという事実にただ感情移入していました。
    しかし、中盤になると私自身の幼少期と清佳が重なり、当時の母の傷みが綿密に描かれているようで読み進めるだけで、張り裂けそうな気持ちになりました。
    母も1人の人間であるということ、家を去ってから気づくものです。その点、清佳は

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    2025年08月29日
  • 贖罪

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    ネタバレ

    とても引き込まれる作品で、気がついたら全て読み終えていました。
    最初はエミリを救えなかった、そして犯人を捕まえることができなかった事への贖罪かと思っていました。
    ただ読み進めるうちに、この贖罪はただ事件に巻き込まれただけの子供たちを追い詰めたと感じているエミリの母の贖罪なのだと気が付きました。
    事件に対して各々が自分たちなりの向き合い方をして、その上で最後に本当にすべき事に気がつく、ただそれはとても当たり前の事。
    ただの性犯罪による殺人事件のように始まったこの事件の全容が徐々に明かされていく展開にとても引き込まれました。
    この事件は全員が被害者なのかもしれない、罪を背負わされた4人の子供、子供

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    2025年08月27日
  • 往復書簡

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    世の中には数学みたいに一つの答えが出る方が珍しい。だいたいグレーだ。
    手紙というレトロなやりとりで、人は騙され、内省し、過去の自分を知る。

    思い込みたい方を思いこんで人は生きていくのは幸せだし、その思い込みは強さだ。

    手紙のやりとりでの吐露の恐ろしさと、最後には愛を感じる感動の作品。

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    2025年08月26日
  • 落日

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    甲斐千尋、長谷川香、笹塚町一家殺人事件のナゾの全てが説き明かされる時、感動を覚えた。
    タイトルの意味が分からず読み進めていた。解説を読んで落日に込められた意味が分かり、この作品をもっと鮮明に感じられた。

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    2025年08月25日
  • 未来

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    途中、残酷すぎて受け止めきれないほどの展開。大人達が奪った子どもの未来、それを最後は自分たちで取り戻そうという結末に希望が持てた。

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    2025年08月22日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    見える面でしか、判断できない。当たり前だけど。全体を俯瞰できるのであればもっと違った結末があったのかもしれない。読み終わると本当にオセロのようにひっくり返された。複雑な気持ちになった。

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    2025年08月17日
  • 絶唱(新潮文庫)

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    トンガに関係する素敵な人、出来事と震災というテーマが混ざり合ったノンフィクションのような話。
    誰かの背中を押すこと、押されること。
    両方できることが幸せなんだと思います。

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    2025年08月10日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    自分の身に起きたらどう考えて、どう思うのか、ショックなのか、とかいろいろ考えさせられる物語でした。
    血のつながっている、いない、よりも共有した時間や環境で人の気持ちは人によって何通りも答えがある気がします。

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    2025年08月09日
  • 山女日記

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    再読。やっぱり面白い!!
    残照の頂よりもこちらの方が短編と短編がリンクしていて良いな〜と感じる。どっちも面白いんですけどね!!海外で登山するのもかっこいいな…

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    2025年08月06日