湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ
ずっと母親から愛され続けていたいと思い続けてる女が子供を産むと、こうもグロテスクな人生を歩むのかとゾッとさせられるストーリーでした。
火事の時に孫を助けろと言う母親に対して「子供なんてまた産めば良いじゃない!」と言い返してるところに絶句。
母親主観の時と娘主観の時のエピソードの違いにも心を潰されるような感じがする。
全部私が被害者だって感じの書き方が本当に気持ち悪くて、湊先生らしさが溢れ出てて引き込まれました。
1番許せないのが父親なんだけど、不倫相手と駆け落ちしたくせにひょっこり帰ってきてるの本当に気持ち悪い。
娘から、親に暴力を振るわれた鬱屈を外にしか発散できなかった卑怯者、と罵られて -
Posted by ブクログ
ネタバレすっっっごく好きだった。
視点がコロコロ変わるけど、それがまた、2人の似ているようで全然違う内面の対比が鮮やかになっていて、
でも本当はお互いに、好きで尊敬しているんだ
という部分もはっきり浮き彫りになり
この時期だからこその、
特有の不安定な中にある、親友の関係
誰よりも相手を求めながらも、
誰よりも相手に疑心暗鬼。
不気味に美しい。
そしてその不気味さが、死への興味への不気味さにも繋がっていく。
なんとなく暗くて、でもなぜか夏の爽やかさがこちらにまで伝わってきて、じっとりと湿度が高い。
最後、全ての人間関係が繋がっていって
最悪の形でひとつの環になるのが最高
面白い上にな -
Posted by ブクログ
6編の短編集で、母と娘がテーマとなっています。
親と子の関係が人間性を歪めてしまい、事件を起こす。
どれも娘主観で物語が進み、一見すると親の「歪んだ愛情」「過度な愛情と自己投影」が原因に見える。しかし、事件の真相が客観的に暴かれると、それは「娘」の問題であった。という価値観の反転に驚かされます。
さらに
巻末の清水由佳子さんの解説でも、反転しました。
「読者の自分も、一歩違えば毒親毒娘になれる。誰しにも起こりえる日常である。作者は、無様な登場人物たちを見下げ突き放すのではなく、それでもなお生きようとする人間への愛が読み取れることが魅力である」
私も、子どもを叱るたび「これも必要なこと」とただ