湊かなえのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
◎ 再読
あらすじは覚えていたけど結末はどうだったっけな〜とぼんやり思いながら読んだ。半分過ぎたあたりでどういう結末だったかをざっくりとだけど思い出した。結末がわかっててもやっぱり面白かったし、ミステリーを読んだ!っていうこのワクワク感が味わえるのがたのしい。
私も学生の時、2人グループだったけど転校生を入れて3人グループになったことがあるから、3人ならではのやきもきした気持ちだったり、なかなか素直になれなくて遠回りしちゃったりとかが懐かしくて微笑ましかった。最後に向けて由紀と敦子はTHE青春!って感じでとても良い雰囲気になってるけど、最後にちゃんとミステリーってことを忘れさせないでくれるの -
Posted by ブクログ
「十年後の卒業文集」、「二十年後の宿題」、「十五年後の補習」どの話も手紙を用いてゆっくりと過去の事件について真相が明かされていく話であった。
【手紙だからできる表現がある。
辞書をひく。真意が伝わるようにと。】
メールや電話は非常に便利で自分の感情をいち早く相手に伝えられるといった利点があるが、簡単に伝えられてしまうからこそ言葉足らずで相手へ誤解を招いてしまう場合がある。
一方で手紙は、誤字や言葉遣い、読みやすさ、そして相手を思いやる気持ちが必要とされる。
自分自身も手紙を送るときには、まず便箋やペンを選び、時に言葉を調べ、相手のことを考えながら書く。
そうやってもらった手紙は十年以上経 -
Posted by ブクログ
四人の作家によるアンソロジー。「時」を題材にした作品集。
タイムカプセルの八年 辻村深月
主人公は大学教授だが、自身の研究に没頭し、父親らしい姿は今まで見せられた事がない。
どことなく自分に投影できてしまう人物で、息子のクリスマスプレゼントを買い忘れた際のいい訳もある意味で納得してしまった(笑)。父親というだけで煩わしい人間関係やコミュニケーションに巻き込まれていく事への疑問は自分勝手に感じるが通じる部分もあり彼の人間臭さを感じたが、合わせて「タイムカプセル」の事実を知り、行動してしまう矛盾、もう一度父親の会メンバーが集合し、意気投合する様子に温かみと少し滑稽な感じがした。
彼自身が見る彼 -
Posted by ブクログ
事故で足をいためて陸上を諦めた主人公。放送部の仲間達とコンクール入賞を目指したドキュメントを作成する過程である事件が起きる。
前作の続編だという事もまったく知らず、なんとなく湊かなえさんのミステリーが読みたいなぁという気持ちで読み始めたら、おや?なんだか思っていたのと違うけど面白いぞ...!となった
全国を目指すとか、高いレベルで何かに打ち込んだことのない私にはもしかしたら共感しにくい部分もある話なのかな?と序盤思っていたけれど、心情の描写が丁寧で置いていかれることはなかった。
これからブロードキャストをエピソードゼロ的な気持ちで読めるのが楽しみだ。 -
Posted by ブクログ
湊かなえさんの本は、読後がモヤモヤして寝られなくなりそうなので避けていたのですが、たまたまこの本を見つけて、私の好みにピッタリな予感がしたので読んでみました。
なぜかわかりませんがスイスイ読めて、3日で読み終わりました!主人公に寄り添う正也も良太もいい友達で、主人公の心の動きもわかりやすくて面白かったです。放送部は私の高校になかったので、大会をニュースで見るくらいしか知識がなかったのですが、夏の大会に向かう気持ちはどの部も同じでとても共感できました。3年生は正直頼りないままだし、この本ではまだ主人公が放送部の世界に足を踏み入れたところまでなので、続編は作品づくりにじっくり本腰を入れて取り組むと -
購入済み
中学生の時、友達からおすすめされて一度読んだことがあり、それ以来湊かなえさんのファンです。
最近、そういえばこの「告白」は結局本を買っていなかったと思い出して購入し読みなおしました。
大人になって読むと、また当時とは違った印象で面白かったです。
また、映画と比較しても、こちらの原作のほうがよりイヤミスという感じでいろんなことを考えさせられます。