湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
淡々と紡がれる描写に手が震えました。
小説を読んで現実に吐き気を催したのは初めての経験です。
先が気になりながらも、一つ一つの蝶々を調べながら読み進めました。そのような現実の行動まで誘導されているようで、結果、より小説の中身をリアルに感じ、余計に胸がざわざわしました。
思い込みや勘違い、事実と真正面から向き合えない、受け止められない気持ち、こうあって欲しいという願望、それらが人間を間違った行動に誘導する道筋を、頭ではなく、心と感情にわからせてもらった気持ちです。そっと目を背けた瞬間に悪魔が入り込むような感じでしょうか。思い返せば、「その時は勘違いしちゃったんだから仕様がないじゃないか」と、何 -
Posted by ブクログ
ネタバレまさにフィニッシング・ストローク!!
驚愕のラストに開いた口がしばらく閉じなかったし、ゾワゾワっと鳥肌立った、、、
告発文から始まり、犯人探しからの広沢という人間についても知っていくという、積み重ねてきた時間はなんだったんだ…。まさに"リバース"
イヤミスが大好きな身として、その種で話題になっていた今作をようやく読むことができた。もう大満足で想像以上に衝撃的な読後感だった!
イヤミスの女王と称されるだけある。
恐ろしい…!
実際にカフェへと出向いて、今作を読んでいたため、物語の雰囲気にどっぷりと浸ることができて良かった。自分もコーヒーは好きなので、物語に出てくる -
Posted by ブクログ
同じ出来事でも、誰の視点で見るかで意味が変わる。
その残酷さを静かに突きつけてくる一冊。
母に認められることに執着する母と
その母に愛されるために自分を削る娘。
「私は母の分身なんだから、違う感情を持つなんて許されない」
その前提が少しずつすべてを歪ませていく。
お互いへの思いは見事に食い違っていて、母目線は
「私は愛情を注ぎ、娘を大切に育ててきました」
「私がどれだけ娘に愛情を注いでいたか」
と語るのに対し。娘視点では
「母から殺したいほど憎まれる」
「胸を切り裂かれそうな言葉を投げつけられる」と描かれる。
心配をかけまいと涙をこらえる娘の顔は
母には“愛想のない仏頂面”に映る。
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Posted by ブクログ
湊かなえは世界が5D位に見えているのではないかと毎度思わさせられる作品。
同じ出来事を、仕草、表情を、人にによっては全く違う解釈があって、それぞれの立場から話を聞くと全く別の出来事が起こっていたかのように思わさせる、不思議な二重構造みたいなのをつくる天才。
作者の頭の中が見てみたい。
人は自分が経験したこと以上のものを生み出すことは出来ないと、私は思っているので湊かなえがこんなにも人の解釈や立場、感情の引き出しがあることにいつも驚かされる。
作者本人ならどの立場の解釈なのか?と思うし、
全く別の解釈をする人がいることを理解することは簡単だけれど、さらにどんな解釈をするのかまではなかなか想像