湊かなえのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレページを捲る手が止まらなかった。
少女の死亡事件に関わった人物が、それぞれの視点から事件を回想し罪を償う物語。幸せだと思えていても、次の瞬間には幸せな状態が崩れてしまい、事件がフラッシュバックして罪を犯してしまう4人の様子から、「贖罪」というタイトルがすごくしっくりきた。4人が過去の事件を、死亡した少女の母親の言葉も含めて忘れようとしているけど忘れられない心の陰になっていることが、それぞれの描写から読み取れた。4人が殺人を犯すことを止められなかったこと、娘が殺されてしまったこともまた、母親が過去に犯した罪に対する母親の償いになっていたのだと思う。晶子の兄や紗英の婚約者も、罪を犯しそれを償う形で -
Posted by ブクログ
ネタバレ雑誌の取材者が取材した形で話が進む。
誰が白ゆき姫を殺したのか。
大げさに盛られた話、真偽が曖昧な話が飛び交っており、それを取材が面白いところだけ切り抜く……
よくありそうな話だなと感じた。自分の事取材されたら周りの人、何て話すんだろう。人間の本性がでそうだな…自分自身が友達のこと取材されたら、面白かった事とか大げさに話しちゃいそうだから人のこと言えないか……
取材とsns・新聞記事を順番に見るという構成は他の本にはあまりなくて面白かった!
犯人が自分が予測していたのと違い、取材聞いて思い込んでしまうよう感じた。つまり、取材が間違えてもおかしくないなと。
でも、疑いをかけられた人っ -
Posted by ブクログ
ネタバレ衝撃の告白から始まる1つの事件に絡まる様々な告白
外見と中身、上辺と本質を突いてくるような話で
担任の先生の告白から2人の犯人が動き出す
猟奇的な性格な反面、母からの愛の欠乏を嘆く少年
大人しく物静かな反面、悪事に染まってしまった少年
どちらが悪いのか、どちらも悪いのか
どうして起きてしまったのか
2人はいい意味でも悪い意味でも子供すぎた
その2人に罰を与えるつもりで
担任の女性教師は試練を与えた
その姿は1人の先生の前に1人のお母さんだった
娘を想うただただ愛のある母だった
ただその彼女を一歩止めたのは
1人の父である前に1人の先生だった男性だ
彼は父親であるにも関わらず
こんなとき -
Posted by ブクログ
1つの殺人事件を軸に、色んな関係者の視点で真実が明らかになっていきます。リアルかどうかはさておき、「孤独」というのがいかに難しいテーマであるかを痛感します。家族関係や学校で傷つく子供たち、もし自分の子供がその立場だったら、、色々考えさせられた。
読み終えた後、この事件の被害者と加害者、その他関係者に対して、あなたは何を感じる?何をどうしたら良かったのか、彼、彼女らの真の救済はなんだと思いますか?と問われているようでした。
親ガチャ子ガチャという造語が生まれ、いじめ加害者を晒す動画が出回るSNS全盛期の今こそ、改めて読んで考えて欲しい作品だと思いました。
支持ある作品はやっぱり時代を繋ぎます -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本の感想というよりも、改めて小説という表現そのもののおもしろさに気づかされた
湊かなえの作品を読むのは恥ずかしながらこれが初めてやったけど、読んでく中で気づいたことがいくつかあります
まず、日常の解像度が上がりますね
たとえば、「運転免許を取ってれば、アルバイトの手
取りがもう少し上がったのに、と”さほど悔しくもなさそうに言っていた”」ってゆう一文。日常生活ではわざわざ言葉にしやんけど、なんとなく感じ取ってはいる感情とか空気感ってゆうのが、他の出来事と同じ文字の大きさ、同じ密度で書かれてるから、普段、日常生活では見過ごしてしまうような、何の気にもとめへん、言葉にしやんような感情とか人のあ -
Posted by ブクログ
ネタバレ湊かなえ作品の中でリバースと並んで1位です!
最後に一気に伏線回収フィーバー起きてて最高だった
「人の死を目の前で見てみたい」って言うのは、10代の頃に誰でも結構1回は考えるかもしれない欲望だなって思ったし、それをテーマにしちゃってんの凄いなと思いました
もしかすると結構多くの人がその欲望は持ってるけど、人に言えない欲望だから、みんなが心の中にしまってたことかもしれないね
自分は人の死を見てみたいって思ったことは無いけど、人の死を目の前で見たら何か考え方が変わるかもしれないって言うのは共感しました
高校生って色々と恐ろしい年代なんだな、、、
結末も結構好きで、忘れた頃にもう1回読みたい
湊かな