湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「人生が上手くいかないと感じる時だけ母親のせいにして、苦しんでいるフリをして、ダメな原因はすべて自分の外にあるのだと、無意識のうちに自分に思い込ませようとしている」
短編集
湊かなえの書く短編集は長編よりもなぜかずっと好きで、この短編集も同様にどの作品も好きだった。
主人公?というかストーリーテラーの色んな人や出来事に対する主観や偏見のようなずれで事実と異なる認知が生まれてしまう様が丁寧に描写されていてどれも楽しめた。
最後の2編は連作もので、世間から見たら聖母のような母親とその母を自殺に追いやった毒親ならぬ毒娘のストーリー
個人的にこの母は外面は完璧だけど、自分の娘を自分の構想した -
Posted by ブクログ
夫婦の殺人事件に居合わせた、名前にNを含む4人の男女それぞれの一人称視点で進んでいく物語。
視点が切り替わるたびに見えている景色や認識が異なり、読者だけが少しずつ真相に近づいていく構成。
作中には事件の全貌を知る人物は存在せず、その情報の欠け方まで計算された構成が巧みと感じた。
人間模様の描写について、人の歪みが容赦なく描かれており苦しくなった。
自分の欲を正当化して他の人の心情を踏み躙る描写には嫌悪感を覚えるほど。ただそういう過去を持っている人物がある種魅力的に映ってしまうのも体感わかるなあとなってしまったり…
誰かのために、という行動により引き起こされた物語なので、自己満足との境、自 -
Posted by ブクログ
たった一つの殺人事件をきっかけに、関わった人たちの人生が少しずつ、そして確実に狂い始める。
「なぜこの事件は起きたのか」
「負の連鎖はどこから始まっていたのか」
その答えは、最後のページまでたどり着いて初めて見えてきます。
読み進めるほどに胸が苦しくなり、「しんどい」と感じる場面もありましたが、それでもページをめくる手が止まりませんでした。
タイトルの意味を改めて考えさせられる、読み応えのある一冊です。
ちなみに「贖罪(しょくざい)」とは、善行を積んだり、償いを行ったりすることで、自らの罪や過失を償うこと。
この意味を知ると、タイトルの重みがより深く心に響きました。