湊かなえのレビュー一覧
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胸がギュッとなる小説だった。愛とは。
二世でなければこんな辛い思いはしていない。でも、あなたに出会うこともなかった皮肉さよ。
二世でも2人の境遇は少しずつ違っていて、それもまた苦しい。
手記の退屈さに、何が言いたいんだろうと、何度も辞めてしまいそうになったが、
小説が始まり、全てが鮮やかになっていく。そして、手記をまた遡る。想像以上にエッセンスが散りばめられていて唸ってしまった。
最近Xでバズっていたけど、ノンフィクションだとしたって、書かれていることが全てでは無いんだよなぁと。書き手が書いたことは書きたいことに過ぎない。
黒蜥蜴なのズルいよな〜。
夜に虹が掛かること、わたしも知らなか -
Posted by ブクログ
このところ折に触れて思う。
私が生きていることで必要だったり不必要だったりする、きたないものの処理をしてくれている誰かがいるのだ、ということを。
家畜を世話をすることもなく、屠殺することもなく、解体することもなく、運ぶこともなく、時には調理することもなく、食べることができるということ。
あるいは、排泄物は水に流せば目の前から瞬時に消えていくし、ゴミはゴミの回収日にゴミステーションに置いておくだけでなくなること。
その誰かに自分がなる覚悟を持てないまま生きている。
そんな風に社会の問題に思いを馳せながら読み進め、やっぱり湊かなえさんの作品は読みやすくて、でもミステリー要素はないなと思っていたの -
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ネタバレすごく好きな本になったけど読後感が最悪すぎる
これがイヤミスの女王か
広沢が蕎麦アレルギーなのはすぐ気づいたし、やたら食べ物の描写があるから死因に食べ物が関係するのかなとは予想していたけど、こんな辛いことになるとは思わなかった。
自分は誰かの特別な人にはなれないと思っていた深瀬を実は広沢の方は特別に思ってくれていたし、色々ありつつも彼女との関係も修復されたのに、こんな結末は辛すぎる…。頭おかしくなっちゃうよ。
湊かなえは初めて読んだけど、人間の描写がめちゃくちゃ細かくて、かなり自分もダメージを食らった。
無いものねだりというか、他人から見た自分と自分で思う自分ってかなり乖離があるよなあ。 -
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デビュー初期の作品だからか、作者が世に発信したい言葉が鋭くていい。(最近の作品は綺麗にまとめ過ぎていてトゲが少ないので物足りない)
■死を目の当たりにしたことがない2人の女子高生(敦子と由紀)が主人公。
『死』をテーマにした若者のスレ違い。
SNSに翻弄され、常に監視下にある狭い世界で悩んでいるZ世代にこそ読んでもらいたい。
無自覚に他人を追い詰め、簡単に死に追いやってしまう。単行本発行当時はまだPCの"掲示板"という世の中だったけど、スマホSNS時代の現在を予知していたかのような内容で違和感がなく凄い。
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『死』に触れ -
Posted by ブクログ
ネタバレ素晴らしい伏線回収で、後半はページをめくる手が止まらなかった。初めは、3人の物語がそれぞれの目線で描かれることに慣れず、少々読むスピードが遅くなってしまったが、一節がちょうど良い文量なので比較的読みやすかったと思う。
後半で、3人の繋がりに気づいた時には、思わず声を上げ、紙切れに登場人物の関係図を殴り書きしました。笑ちなみに私は梨花が紗月の交友関係について商店街で尋ねて回っていた時、"希美子"という名前が出てきた時にカラクリに気がつきました。まさに私がすごく好きなパターンの展開!『かがみの孤城』のように、一見同じ時間を生きているように思える主人公たちが、実は時代が違う、と -
Posted by ブクログ
とても面白くすらすら読めた。第1章の教師がひたすらクラスに語りかける文章は初めてで、独特な緊張感があった。その後教師のこどもを殺したクラスの犯人それぞれの視点やその母親など様々な背景がわかる章が順番にでてきてそれぞれの人物からタイトルの「告白」がありとても読みやすかった。
復讐をしようとする教師や犯人の中学生がどうするのが正しいのか、間違った道を進まないための方法はさいごまではっきりと描かれなかったが、自分の手で意図せず母親を爆弾で殺した少年の気持ちは察するとなんともいえない気持ちになる。
心理描写ははっきりと書かれていて頭に入りやすくてよかった。 -
Posted by ブクログ
話はシンプル。それぞれの語りがメインな感じで、情景よりも言葉が真っ直ぐ入ってくる作品だった。あの何とも言えない、引き込まれる空気感が作られているのがすごい。森口先生のキャラが立ってる。言ってることや感覚は教師として普通にちゃんとラインを引いて仕事のできる人だなと印象。だけど、どこか心がないというか、淡々としている心の陰りみたいなのが見える。その冒頭に引き込まれるのがすごい。そして、なんとも言えない展開と結末。みんなで不幸になってく、イヤミスという言葉がしっくりくる。
湊かなえさん、久しぶりだったけど、この世界観を表現できるのはやっぱりすごい。他の作品も読みたい