湊かなえのレビュー一覧

  • 暁星

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    ネタバレ

    なんとも苦しい作品。
    ・朱に交われば赤くなるというが、なぜ2人は信念(自分?)を保ち続けられたのだろうか。
    ・一方、酷い抑圧をかけ続けた皆はたいした信念を持っていないように思った。何が理由で2人にこんな抑圧をかけ続けるのだろうか?負の連鎖が過ぎる

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    2026年10月24日
  • 告白

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    ちゃんと読もう読もうと思っていたのに、手に取るきっかけがなくここまで来てしまった。

    読み始めたらあっという間に最後のページまでたどりついた感覚。なんだこの書き方!!!

    結末も含めてすごい作品だと思う。またこれをあのレベルの映像化したこともすごい。

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    2026年10月22日
  • 未来

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    映画を先に観ていた。役者さんたちの演技が凄まじく胸に迫るものがあったが 物語としては過激で辛辣な目に遭う女性の姿ばかりで「未来って何?」と思うようなものだった。
    ただ暗くてつらい。今よくある、目を引く過激な絵面ばかりだった。

    原作を読んで、雰囲気の違いに驚いたのと やっぱ映画かなりオーバーだし違うものになってんじゃんと思った。原作の方がぜんぜんよかった。あとがきを読んで、作者の込めたメッセージが伝わってきてなおさら読んでよかった。

    私が「オーバーじゃない?」と感じたことが日常である人生もあるということ。思っていたよりも貧困な家庭は多く、自分という存在を侵される日々に耐えている子供たちは存在するということ。

    そういう人に手を差し伸べるべき、と諭しているわけではない。ただ想像してほしいだけ。

    あきこのような、ありさのような、この物語に出てくる登場人物たちのような子供が自分の街の何処かにいるかもしれないということ。自分と同じように等しく「未来」があるのだということ。自分を消したくなるような目に遭いながらも、生きていれば、そこには未来の自分が存在する。

    映画と違って原作は暗さだけでなく上に向いていく何かを感じられて良かった。
    あと湊かなえの本は読みやすいなと改めて思った。

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    2026年10月22日
  • 暁星

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    ネタバレ

    これはまた重い話であった。自分の親も相当酷いと思っていたが、まだまだ想像力が足りなかったようだ。
    宗教二世の話と言ってしまえば単純だが、その内面は複雑を極めるのだとしみじみ。特に娘からの告白の手紙を集会で読ませるとか常軌を逸している。
    暁と金星の繋がりは被害の共通点から始まっているように思うが、ラストは互いを思いやる心が一致していて切なかった。『白夜行』の二人に似ているような気もしたが、あちらは性被害や犯罪が絡んでくるので、ちょっと違ったベクトルだと思う。というか、やはり財産や関心をすべて宗教に注ぎ込んでしまう神経が理解出来ず、なぜ子供より優先するのか!という怒り心頭。

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    2026年10月22日
  • 暁星

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    ネタバレ

    先が見えない暗闇から始まり、このまま物語が絶望のまま終わってしまうのかと悲嘆していましたが、

    読み終える頃には一筋の光が見えて、涙がでました。

    また、特におもしろい仕掛け?だと感じたのは、「金星」を読む前後の終章の印象の違いです。


    わたしは終章→金星→終章の順番で読みましたが、
    初めて終章を読んだとき、星=弟のことなのかと思い、守れなかった後悔のように感じました。
    しかし、金星を読後は、家族愛とはまた違った深い愛を感じて、過去への後悔ではなく、未来への希望へ向けた言葉に感じました。

    言葉の力をまざまざと感じました。


    読むたびに印象が変わりそうな、内容も仕掛けもおもしろい物語でした。

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    2026年10月21日
  • リバース

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    学生の頃映画で話題になった「告白」の作者の作品。
    YouTubeのおすすめに出てきたので購入。
    さえない主人公の深瀬がコーヒーショップで知り合った美穂子と交際する事になり、日々のさえない生活に彩りが出てきた。ところがある日彼女から一枚の封筒を渡され、私に内緒の後ろめたい過去はないかと問い詰められる。恐る恐るその封筒の中身を確認すると
    「深瀬和久は人殺しである」
    それをきっかけに主人公は交通事故で亡くなった親友の生涯を、あの忌まわしき事故の真相を知るために動き出すミステリー小説。

    そうだった。湊かなえのこの感じは告白を見た時も同じ感情にさせられたのを思い出した。
    最後で全部持ってかれた。またやられた。
    物語の進行も上手だし、気持ち良すぎる伏線回収も良い。個人的に主人公の心理描写に共感しっぱなしだった。最後の最後でタイトル回収も素晴らしかった。本屋大賞の作品とかで話は面白いけど文章が独特な作品を見た後だけに地味かもしれないけど文章や物語の構成が上手だと読み進めやすいし満足感がすごい。ベストセラーを出し続ける作家さんってやっぱりすごいと思ったし納得させられた。
    オススメの作品。



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    2026年10月21日
  • 告白

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    すごく悲しいお話でした。
    実際にいたら怖い人達ばかりですね。
    でも実際にはこのような人はいるのでしょうねぇ。

    この小説を読んで一番気になるのは
    少年Aの最後の気持ちではないでしょうか。

    「告白」します。

    最後に森口悠子が少年Aに語った事で
    それが本当に起きている事なのかは分かりませんが
    少年Aが悔しがり、心に相当なダメージを
    負うのを期待しました。僕も嫌な奴です。

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    2026年10月21日
  • 暁星

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    ネタバレ

    二等分と半分こ。大きさの違いは〇〇の量。

    幸せの半分こは相手に多い方を、
    不幸の半分こは相手に少ない方を

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    2026年10月20日
  • Nのために

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    構成が面白く、とても読みやすかったです。
    みんなそれぞれ「N」を大切に思っていて、気持ちが微妙にすれ違っているのが切ない…。
    同じ場面や表現が繰り返し描かれますが、徐々に登場人物の過去や心の内が明かされ、深みが増していくのが上手いです。
    現実でも、自分が知らないだけでみんな色々なものを抱えているのかも、と思わされました。

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    2026年10月20日
  • 暁星

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    ネタバレ

    オーディブルにて
    前半の永瀬の手記は陰鬱な展開でつい流し聞きしてしまった。
    後半の金星の手記は前半の永瀬の手記の内容から、
    金星の妄想的な物語かな?一目惚れした彼ともしかしたらこうだったらいいなっていうオタクの妄想話?って思って聞いてしまってたのに、
    途中からどんどん正解のピースがはまっていって、
    本当の物語にとんでもなく泣けてしまった。

    一回目で暁闇の終章を聞いてしまった時は何の感情もなかったのに、
    金星を聞き終わったあとに終章を聞くと涙が止まらなかった。
    「ただ星を守りたかっただけ」
    そもそもタイトルが泣ける、これは2週目が必須な話。
    ネタバレ踏まずに聞けてよかった

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    2026年10月19日
  • 王国

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    登場人物が多くて少し混乱しつつも、海の底にある城を想像しながら読み進めるのはとても心地よい時間だった
    湊かなえさんが海外協力隊OGだとは聞いていたが、その経験がこのような美しい物語となって結実したことがただただうれしかった

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    2026年10月19日
  • 少女

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    あれほど死に執着していた主人公の二人が、自分たちの何気ない行動が最終的にある人の死の間接的な原因になることに気づかないのは、皮肉だと感じた。
    また死に関する目的に達するまでの主人公それぞれの価値観、思いの変化なども丁寧に描かれており、とても面白かったです。

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    2026年10月18日
  • 暁星

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    車で4時間の運転中にオーディブルで前半を聞き、待ちキレなくなって後半を本で読む。某首相の暗殺事件の背景となった、某宗教団体を彷彿とさせる展開に、時事ネタやなーこの本は、とか思って鷹を括っていた。犯人の手記には、宗教2世が遭遇する不幸がこれでもか、と描かれ、幸せになったらその数倍もの不幸が毎回降りかかり、絶望感と遺恨から凶行に駆られていく暁に、読んでいて辛かった。
    しかし、本作の圧巻は後半にあり。まさかの展開と告白を前にして、主人公の、想う人全てを背負う愛に敬服した。人は何をもって、人として生きていけるのか。どんな境遇においても失わない魂の高潔さとは何か。最後の一行はこの物語全ての救いだと思った。

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    2026年10月20日
  • 贖罪

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    2012年。
    静かな田舎町で起きた少女暴行殺人。直前に犯人と話した女子小学生4人。犯人の顔は覚えていない。事件は迷宮入り。中学生になったころ少女の母親から放たれた言葉「許さない。犯人を見つけるか償いをして」中学生には刺さるわー。もうすぐ時効。この4人のその後+母の過去が語られるが、さすがイヤミスの女王。えーそーなるのーってな展開。そして、登場人物ほぼ何やらゆがんでる、壊れてる。中身出てる。
    ところが最後はなんというか救われる。イヤな終わり方ではない。このタイトルしかないな、って感じるし。

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    2026年10月24日
  • 白ゆき姫殺人事件

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    ネタバレ

    第三者の人間が勝手に気持ちを推測しているだけなのに、私たちはそれがあたかも本当のことかのように感じてしまうことが、どれほどの誤解を生むのか実感できた気がした。自分のことは自分がよくわかっているとよく言われるけど、周りの人が自分のことをどう思っているのか知ってしまったら、自分という像がわからなくなってしまいそうで、何を信じればいいのか、何も信じてはいけないのか、といった孤独感に苦しめられそうだと思った。

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    2026年10月17日
  • 告白

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    再読。

    やっぱり面白い。

    この物語はいろいろな母を描いた作品なんだな、と気付いた。

    復讐を果たすシングルマザー、過保護なママ、子に虐待するも子からは心酔される博士ママ。

    みんなそれぞれ問題があって、過保護なママには正にモンペと思うし、博士ママも子供が研究者としての足枷になっていたのに再婚してまた子供作って何を考えるの?と思うし。

    だけど、みんな母に求めすぎじゃない?
    何で母に構ってもらえないとおかしくなっちゃうの?
    父も存在しているのに、この物語では全然子供に関与しない。
    子供も父に意識を向けない、父が淡白でもそういうものと思っている。

    この物語では母がおかしいから2人の少年は歪んでしまったのだと感じさせられるが、その間何もしない、見ぬふりをしている父はもっと重罪でしょう。

    母に対する過剰な理想的とそこから乖離した時に振るわれる理不尽を感じた。

    犯人を罰するという目的では、森口の手段は最高だったと思う。
    もはや少年犯罪に限らないが、世の中の仕組みは犯罪者を罰するよりも更生させることが重視されているように思う。
    更生なんてさせず、己の愚かさゆえに大切なものを失って自滅してもらうのが最高の復讐なのではないか?

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    2026年10月16日
  • 贖罪

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    ネタバレ

    全体的な結末も綺麗にまとまっていて良かった。それ以上に、事件に関わった4人の語り部分が湊かなえぽくて好き。
    いつも思うけどこういう話の大ボス犯人は、身近な人のほうが盛り上がるタイプ。個人的には。
    贖罪ではそうではなかったが、麻子の語りの中できちんと説明があったのでとても納得。良かった〜きらきら
    クマのお兄さん?のセリフ
    「人間なんて、手を伸ばせば届きそうなものはうらやましがるけど、手の届かないものは無視するものなんだよ」
    これはずっと覚えてる、共感できる。

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    2026年10月16日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    ネタバレ

    初めは、まゆこが誘拐された物語と見せかけて、実は幼いときにゆいこが誘拐されていてそれゆえに、幼少時の姉との血がつながりを感じない疑念を持つ場面であったり、につながっていくと思った。しかし、実際にはまゆこが順当に誘拐されており、犯人に関しては岸田妹ではなく後半に突然出てきた岸田姉であったと明かされる。しかも内容は偶然、勘違いが重なったものでもあった。想定していないところからパンチを打たれたような気分で不思議だが、それはそれで驚きはあった。 特に印象的なのはゆいこの幼少期から感じられる勘の良さ?的な部分で、幼少期の自分にはなかった裏側読む力、メッセージ解釈力が特に優れていると感じた。今、俯瞰でこのように感じてしまうのも、ゆいこの母の行動にゆいこが感じたように大人になっていくうちに、自分が子供だった時のことはすっかり忘れてしまって、大人目線の子供の概念に現在進行形の子供を当てはめるしかない、そのようにしか想像できないと言うところで、憶測でものを語るなとも言いたくなるようなものだった。 本筋の面白さ、複雑さは当たり前に楽しめた。

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    2026年10月16日
  • 未来

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    「30歳の自分からの手紙」が届く‥ファンタジーもの?と思って読み始めるも、不穏で苦しい展開になり、読んでは気持ちが沈んでいました。
    そのうちに、少しずつつながり始める展開に夢中になり、最後は「ああ、さすが湊かなえ!」と感嘆の思いで読み終えました。

    あとがきにもあるように、これは「現在進行形で起きていることの、ほんの一部を切り取っただけ」ということに、とても心が苦しくなりました。
    どこかにこんな思いをしている、そしてそれを周りに相談できず苦しんでいる子供がいる‥。
    そして、負の連鎖が起きる‥。

    読み終えた苦しさ、そして私は何ができるんだろう。

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    2026年10月15日
  • 暁星

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    序盤で暁がなぜその犯行に及んだのかについて、何百ページも書かれているのかと思い読み切れるだろうかと思っていましたが、読み進めていくうちに集中力も高まり、早く続きを読みたい衝動に駆られました。物語中盤から後半にかけてフラグが回収されていく感覚です。
    宗教関連だし、そこまで存在感のない登場人物も少し多い気がするので理解することが難しい部分もありますが、全体的に圧倒された作品でした。

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    2026年10月15日