北村薫のレビュー一覧

  • 中野のお父さんと五つの謎
    夏目漱石は「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳してはいない?
    松本清張の代表作「点と線」のトリックにまつわる後悔とは?

    お父さん(つまり著者の北村薫氏)の博識ぶりに毎度驚かされます。
    様々な史料が最後にまとまるのが気持ちいい!
  • 中野のお父さんと五つの謎

    北村薫先生の本

    所々に出てくる小説を遡って読みたくなりました。

    また、電子書籍で手にとれて嬉しいです。
    紙の本も持っていますが円紫さんと私シリーズとか、時と人シリーズ、ベッキーさんシリーズ、覆面作家シリーズも電子化してほしいです。
  • 中野のお父さんと五つの謎
    大好きな北村薫さんの「中野のお父さん」第4段。
    今回も大変興味深く、愉しく読ませていただきました。
    名だたる文豪にまつわる謎を当時の近しい方々の記述や落語などから読み解いていく過程も愉しく、くすりと楽しいやりとりもあったりで、何度も読み返しながらまた古書の深みにハマりたいです。
    文中の耳納連山の天然...続きを読む
  • 猫が見ていた
    猫が好きなので迷わず手に取りました。
    湊さんの短編は猫が主人公で、猫目線から見た人間たちの描写がユニークで面白かったです。
    それぞれの短編に登場する猫の姿を思い浮かべながら読むのがとても楽しく、読み終えるのが寂しいくらいでした。
    そして7人の作家さんによる短編の他に、巻末には澤田瞳子さんによる猫小説...続きを読む
  • 猫が見ていた
    「ハッチは念入りに顔を洗ったあと、今度は熱心に右手を舐め始めた。だからきっと、明日は雨のち晴だ」
    うちの猫はひとりはこの部屋の隅で丸まって寝ている。もうひとりは玄関の半開きにした網戸の外で寝転んで周りを見ている。今は。
    一日中猫をさがしているような気がする。よく外に出る猫なので、顔を見ると安心する。...続きを読む
  • 空飛ぶ馬
    原作を読んだ後の爽やかな読後感をまた味わえるとは…。
    ぜひ「円紫さんと私シリーズ」続編をお願いいたします!
  • 自分だけの一冊―北村薫のアンソロジー教室―
     ワークショップのワクワク感が伝わってくる語り口。
     小学生の頃、すでにアンソロジーを編んでいる。恐るべき子ども。
  • 猫が見ていた
    ジャケットの猫の目にやられた猫アンソロジー。
    短編が7作並んでいるけど、気に入ったのは柚月裕子さんの「泣く猫」だな。猫が脇でいい仕事をする。
    あと、「100万回生きたねこ」が感動の書なのか、絶望の書なのかは深いテーマだ。
    最後の猫小説傑作選も、また読まなきゃいけない本を増やしてくれる。
  • 自分だけの一冊―北村薫のアンソロジー教室―
    2009年 新宿 朝日カルチャーセンターでの講座、『アンソロジーの楽しみ』(3回)をまとめたもの

    筆者のアンソロジーに対する思いと、実際にアンソロジーを編んだ時の経験、そして書物、作家への愛がつめこまれた一冊。

    本好きな方は、どんどん本が読みたくなるだろうし、逆にあまり読まない方は、ここで紹介さ...続きを読む
  • 自分だけの一冊―北村薫のアンソロジー教室―

    自分だけの一冊 

    北村薫の広範な知識に導かれながらアンソロジーの楽しさが紹介されていく。アンソロジーは読む楽しさだけではなく、選者のこだわりをなぞり、更に自分だけのアンソロジーを組んでみることを勧める。ミステリ好き以外の方にもお薦め。
  • 自分だけの一冊―北村薫のアンソロジー教室―
    アンソロジーに関する講義集。
    呼び水になる、というのに共感しました。
    読書欲は尽きることがないですね〜。
  • 自分だけの一冊―北村薫のアンソロジー教室―
    この場に居たかった。
    いわゆる何チャラセンターの講義録。楽しいです。こんな講義の時に参加したかったですね。
  • 中野のお父さんと五つの謎
    北村薫先生の著書は、物によっては文学に精通していないと全く理解できないものもあり、注意が必要ですが、このシリーズは私の様な文学にそこまで深い知識のないものでも比較的楽しく読めるシリーズです。
    巻末、ビックリした!!
    自宅近くの美術館所蔵!
    ぜひ行ってみたい。
  • 中野のお父さんと五つの謎
    文学の謎を読み解くシリーズ、娘の美希と父の会話がテンポ良くて読みやすいです。

    お気に入りは「漱石と月」
    有名なフレーズが実は漱石はそう訳してない?フレーズだけが一人歩きしているのは知らなかったです…
  • 中野のお父さんと五つの謎
    博覧強記な作者による、博覧強記な高校の国語教師が文芸書編集者の娘が持ち帰る文学史上の謎をたちどころに解いてみせるシリーズ。

    今作は(も?)老作家二人が持ち寄る疑問に挑む。

    取り上げられる謎はとてもマニアックで、古典落語に出てくる十二煙草入れが折り紙だったと知っても何の役にも立たないのだが、なんと...続きを読む
  • 中野のお父さんと五つの謎
    書痴というと本に夢中で世の中に疎い人との意味もある。ところがどうして、世事に精通していればこそ愉しみは広がると証明しているのが中野のお父さんだ。
    今回は作家先生からのお題もある。おじさまたちの蘊蓄合戦も、好敵手が見つかって楽しんでいるように見えるので嫌味はない。
    それにしても、これほど多方面から作品...続きを読む
  • 中野のお父さんと五つの謎
    最近、「ミチクサ先生」を読んだばかりだったので、
    出てくる文豪たちに親近感。
    またお会いしましたねもいう気持ちで読む。
    特に、こんなに菅虎雄の名前をこんなにお見かけするとは。
    大学時代以来かも。

    新人さんとの仲も微笑ましい。
    こんな風に下の子の面倒を見るって、
    実は難しいんだよねぇ。
  • 中野のお父さんと五つの謎
    中野のお父さんシリーズ、今回はコロナ禍がようやく収まりつつある頃の設定。お父さんの蘊蓄にひたすら感動する。編集者の娘・美希と担当作家や同僚などなど、毎回安心のシリーズだ。
  • 中野のお父さんと五つの謎
    老舗出版社「文宝出版(ぶんぽうしゅっぱん)」で編集者を務める、田川美希(たがわ みき)と、中野の実家に住む、高校教師のお父さんのシリーズ、第4弾。

    前作あたりから、軽やかな謎解きではなく、本の名前や作者の名前、落語の話や落語家の名前が芋蔓式に出てくるうんちく語りが長くなって、頭が追いつかない。
    ...続きを読む
  • 中野のお父さんと五つの謎

    お父さんの

    美希ちゃんへの優しさと謎を解き明かす時に少年のようなキラキラしてる感じがギャップがあっておもしろいです。