北村薫のレビュー一覧
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ネタバレ時と人シリーズ2冊目。銅版画家の真希が交通事故に会い、生きているのか、死んでいるのか、分からない。1日過ごすと何故か15時15分にその日へ舞い戻る。しかも誰もいない世界。150日目に真希の下に電話がかかり、現実世界の1人の男性・泉との会話が始まる。主人公・真希の潔癖性と泉への強烈なカタルシスが真希の可愛らしさを表現していたのだが、その一方で、これまでの母親との薄い関係性が母との愛情を深くした。最初から登場する「君」の存在、最後の眼を開けた瞬間、君達同士の印象はどうだったのだろうか。
まさかとは思うけど、泉さん、柿崎の病室に行っていないよね?まさか、行ってしまったのか? -
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ネタバレまず、絵がいいですね。おーおなり由子さんとおっしゃるんですか、
なんどもなんども眺めました。
特に両ページいっぱいにある、嵐の後の川を見に行ったところがいいです。
うわっと広がっていますよね。
湿った空気、川の音、ぬれた草、さきちゃんとお母さんのスカートのはためき。
さきちゃんとお母さんのぎゅっとつないだ手。
それから、涙なくしては読めないつながり、
「くまの名前」「さばのみそ煮」「ふわふわの綿菓子」「猫が飼いたい」
が何ともいえないです。
「くまの名前」でドキンとします。さきちゃんのお父さんは…いったい…思いがけないことが人生には起こるのでしょうか。はっきりとは書かれていないけ -
Posted by ブクログ
流星群。フライパン返し。切手。列車の事故。麦畑。
高校の時に読んで以来、時折パッと灯が点いたようにこれらの場面を思い出していた。
どちらかと言えば、一回限りでは内容を忘れてしまうことの多い私にとって、これは珍しいことだ。
裏を返せば、本を読み返さずとも反芻してしまうくらい、強く印象に残った話だったということなのだろう。
この度、ようやく、再読の機会を得た。
細部まで記憶していただけに、「高校の時の読後感を再確認する」というくらいのつもりで読み始めたのだが、そうはならなかった。
年かさが増し、色々な知識を得た結果だろうか。
以前は二人の恋の行く末に目が行っていた。
だから、どこか時を隔てても -
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購入済み自分だけの一冊
北村薫の広範な知識に導かれながらアンソロジーの楽しさが紹介されていく。アンソロジーは読む楽しさだけではなく、選者のこだわりをなぞり、更に自分だけのアンソロジーを組んでみることを勧める。ミステリ好き以外の方にもお薦め。
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あぁ、なんて愛おしいのか。
小学生の北村薫さんがキラキラした瞳で本を見つめている姿が目に浮かぶ。
そして作品からも伝わってくる北村さんの優しさはその頃から全く変わっていないんだなと思えた。
そのことが自分でも呆れるくらいに嬉しくて胸がいっぱいになってしまった。
この本は3章で構成されている。
1は「読書 1978-2001」。
本の解説がメイン。
いつもは本文を読んでから解説を読むので、解説しかないという状況に少し戸惑った。
それでも愛のあふれた解説はなんとも魅力的で、だんだん気にならなくなったから不思議。
しかし大半がミステリなので、未読の方は注意と書かれたものは読めなかったのは無念だった -
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Posted by ブクログ
交通事故に遭ったその日から、同じ一日を繰り返すようになった版画家の主人公森真希。
彼女もそんな状況が理解不能であった。しかも、
その領域には人が存在せず、がらんとした孤独の世界が広がっている。
もちろん苦痛や困難に悩まされていたが〝とあること〟が起きたことをきっかけに、段々と自分の置かれている事態を把握していく。
読んでいてとても切なくなる物語だった。愛することや生きることの意味を考えさせられる場面が何度かあり、自分がもし彼女と同じ状況に置かれたら、どういう行動をとるだろうと考えた。
人は一人では生きていけない。季節が移ろい、変わり映えていく日々で、新しいものを生み出せることの喜びを知れ