北村薫のレビュー一覧

  • 中野のお父さんの快刀乱麻

    Posted by ブクログ

    整理の分類はミステリーで良いのだろうか…文学の知識が足りないので、単行本では手を出さないけど、北村薫の日常の謎は大好物なシリーズ。文庫になったので、ようやく読めた。今回は映画や将棋、落語がテーマの話もあり、読みやすかった。

    0
    2024年11月26日
  • 中野のお父さん

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    旅のお共にて。久々に北村薫読んだわ。文芸編集者の娘と退職間近・高校教師のお父さん。娘が持ち込んだ日常の謎をお父さんがスッと解決するという、すごく短い話が8編も入ってて読みやすい。謎解き云々というよりも文芸編集者だけあって、文芸にまつわる謎と言うか、豆知識みたいなのが入ってて、北村薫だなぁと思う。あの私と円紫師匠のようだ。あれもまた読み返したいけどなー。わ、今見たら、これもシリーズになってて、あと3冊も出てたわ。

    0
    2024年10月31日
  • 中野のお父さん

    Posted by ブクログ

    出版社に勤務する田川美希がふとした謎を中野の実家のお父さんに持ちかけると、たちまち解決。
    本や作家達の謎が、軽妙洒脱に明らかとなっていく様は鮮やか。肩肘張らずに隙間時間にコツコツ読んでいくにはもってこいの名短編集です。

    0
    2024年10月28日
  • 中野のお父さん

    Posted by ブクログ

    なんか似た名前の劇作家いたな…と思ったら、北村想さんで別人だった。
    ということで、北村薫さんの作品読むのは、この中野のお父さんシリーズが初めてになる。そして、最初に読んだのは、最新刊『中野のお父さんと五つの謎』に収録されている短編で、オール讀物掲載時のもの。調べてみたら、割と前からシリーズ化されてると知って、第一作目のこの本を手に取った。
    中野のお父さんの蘊蓄…という印象が強かったけど、この本を見たら、最初の頃は架空のお話が展開してて、最初はこんな感じのだったのね…と。最初のから読んでいる人にとっては、最近のがより蘊蓄が増してきたと思えるのかも⁇(どこかでそんなレビューを見た)
    ちなみにご本人

    0
    2024年08月03日
  • 中野のお父さん

    Posted by ブクログ

     文芸誌の女性編集者とその父親(定年まじかの教師)のほのぼのとしたやり取りが楽しい。しかも、文学に関する蘊蓄が刺激されて、これまたワクワクする。シリーズ化されており、一読後ファンになりました。

    0
    2024年07月28日
  • 中野のお父さんと五つの謎

    Posted by ブクログ

    「煙草入れと万葉集」で国宝・桂米朝さんや桂枝雀さんが出てきて、エピソードを知ることができて、嬉しかった。

    語り、伝承は、だれかが残していないと完全に消えるんだな…と遅まきながら気がつくお話だった。

    前回の作品は「???」で私にはよさが理解できなかったのでもう読まなくていいかと思っていたところ、今回は読み応えある5つの謎で、鮮やかに解かれ、それぞれの話の閉じ方も鮮やかでキリッとしていたように感じた。

    北村薫さんの文体は美しくキリリとしているので読んでいて気分がいいのだけれど、いまだ主人公の「ほ?」は気持ち悪い。なんとかいい方に捉えようとしたけど無理だった。耳について邪魔に感じる。

    それか

    0
    2024年07月11日
  • ヴェネツィア便り(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    うつくしい書名、美しい表紙。そこに北村薫の名前。
    いざ読み始めたら、作者には珍しいホラーであった。
    おや、いつもと違う、もちろん「いつも」などというのは読者の勝手な思い込みだとわかっています。それでも、いつもと違うテイストだと思いながら、次へと進むと、なんとなく太宰治、と思いながら、どことなく三島も感じさせながら。
    次はどんな味付けで読ませてくれる?そう思いながらページを繰るうちに、あぁ、お父さんシリーズにつながりそうなテイストを味わい、北村薫だなあとしっかり確認。最終の表題作はなんと美しく時を操ることかと、心が晴れました。読み始めは「錦繍」宮本輝を思わせます。女性の書簡体、良いですね。
    荻野

    0
    2024年07月08日
  • 中野のお父さん

    Posted by ブクログ

    中野に住むお父さんは定年間近の高校教師、出版社に勤める主人公は日々の出来事(謎)を実家に帰ってはお父さんに語る
    応募していないのに新人賞候補になった謎、文豪と女性の意味ありげな手紙の謎、写真反転の謎などお父さんに話すだけでスルスルと解決!

    父娘の関係が素敵、お互いを想い、でもべったりしてるわけではなく、良い距離感
    夢の風車、幻の追伸、鏡の世界、冬の走者、謎の献本、気に入った編がたくさんあった
    どうやらシリーズ物らしいので、続きも読みたい

    0
    2024年06月10日
  • 中野のお父さんと五つの謎

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    連作短編集5篇
    これでもかという程博識、古書偏愛、明治大正昭和の文豪と落語界の大御所を絡めてのひねりの効いた謎解き。中野のお父さんがスッと出して見せた十二煙草入れの折り紙はお見事。

    0
    2024年06月08日
  • 中野のお父さんと五つの謎

    Posted by ブクログ

    いつもながら「おー」と感嘆しながら読み終わりました。
    米朝さんのことや枝雀さんの話も楽しく読みました。
    夏目漱石と芥川龍之介、そして全く知らなかった作家の方々の話もとても面白かった。

    色々調べながら読むので時間はかかりますが
    それも楽しみのひとつです。

    0
    2024年05月30日
  • 中野のお父さんと五つの謎

    Posted by ブクログ

    漱石と月/清張と手おくれ/「白波看板」と語り/
    煙草入れと万葉集/芥川と最初の本

    田川美希は編集者。文学作品や作家さんとのお付き合いはきっと多いのだろう。新入社員もきて話題も膨らむのが楽しい。
    いつもながらお父上の博識ぶりには感心する。
    作者のような人なのかもしれない。

    0
    2024年05月29日
  • ターン(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    426ページ
    590円
    5月26日〜5月29日

    事故にあった日を水泳のターンのように何度も繰り返す日々。自分以外の生き物が存在しない世界で、1日過ぎるとすべてがリセットされる。不思議な世界の理由と、その出口を探し求める日々。私だったらそんな世界で何をするのだろうと考えた。きっと今と変わらず、本を読んで過ごすのだろう。

    0
    2024年05月29日
  • リセット(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    〈再登録〉「時と人」三部作の三作目。互いに惹かれ合いながらも戦争に翻弄され、死別する二人。いくつかの時代を経て再び巡り合う…
    前世からの恋とは、ちょっと照れくさいテーマだと思いながらも静かにゆっくりとハッピーエンドに向かっていく展開は感動してしまいました。

    0
    2024年05月27日
  • 中野のお父さんと五つの謎

    Posted by ブクログ

    中野のお父さんシリーズ。
    今回もお父さんは最強です!!

    芥川の章、目から鱗でわくわく感満載
    万葉集の読み方、銀ブラの由来・・・などなど
    日本近代文学館のBundan Coffee に行ってみたい~

    0
    2024年05月27日
  • 中野のお父さんと五つの謎

    Posted by ブクログ

    北村薫先生の著書は、物によっては文学に精通していないと全く理解できないものもあり、注意が必要ですが、このシリーズは私の様な文学にそこまで深い知識のないものでも比較的楽しく読めるシリーズです。
    巻末、ビックリした!!
    自宅近くの美術館所蔵!
    ぜひ行ってみたい。

    0
    2024年04月20日
  • 中野のお父さんと五つの謎

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    文学の謎を読み解くシリーズ、娘の美希と父の会話がテンポ良くて読みやすいです。

    お気に入りは「漱石と月」
    有名なフレーズが実は漱石はそう訳してない?フレーズだけが一人歩きしているのは知らなかったです…

    0
    2024年04月19日
  • ターン(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「ひやり」を「ひいやり」と書くところとか、
    描写とか細かな言い回しが好きでした。

    タイムループのSF要素は薄くて、心情がメインなのかなと感じました。
    こんな状況になったとしてどう行動するかとかを考えながら読むのもおもしろかったです。

    0
    2024年04月13日
  • 中野のお父さんと五つの謎

    Posted by ブクログ

    博覧強記な作者による、博覧強記な高校の国語教師が文芸書編集者の娘が持ち帰る文学史上の謎をたちどころに解いてみせるシリーズ。

    今作は(も?)老作家二人が持ち寄る疑問に挑む。

    取り上げられる謎はとてもマニアックで、古典落語に出てくる十二煙草入れが折り紙だったと知っても何の役にも立たないのだが、なんとなくへぇと思ってしまう。

    知識の開陳が嫌味なく、押し付けがましくないのは、文体か、作者の人徳か。

    0
    2024年04月08日
  • 中野のお父さん

    Posted by ブクログ

    出版社で働く体育会系の娘が、日常の謎を中野に住む父親に話し、物知りの父親がその謎を解く。読みやすくて面白かった。
    文学や出版関係のことが多く話題にあがるので、本好きには特に楽しい。登場人物のキャラも良くて、編集長の丸山さんがお気に入り。シリーズ化しているので続きも読みたい。

    0
    2024年03月24日
  • 中野のお父さんと五つの謎

    Posted by ブクログ

    書痴というと本に夢中で世の中に疎い人との意味もある。ところがどうして、世事に精通していればこそ愉しみは広がると証明しているのが中野のお父さんだ。
    今回は作家先生からのお題もある。おじさまたちの蘊蓄合戦も、好敵手が見つかって楽しんでいるように見えるので嫌味はない。
    それにしても、これほど多方面から作品を味わえればさぞ面白いに違いない。読んだ片っ端から忘れてしまう私には、夢のまた夢の話である。

    0
    2024年03月24日