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Posted by ブクログ
うつくしい書名、美しい表紙。そこに北村薫の名前。
いざ読み始めたら、作者には珍しいホラーであった。
おや、いつもと違う、もちろん「いつも」などというのは読者の勝手な思い込みだとわかっています。それでも、いつもと違うテイストだと思いながら、次へと進むと、なんとなく太宰治、と思いながら、どことなく三島も感じさせながら。
次はどんな味付けで読ませてくれる?そう思いながらページを繰るうちに、あぁ、お父さんシリーズにつながりそうなテイストを味わい、北村薫だなあとしっかり確認。最終の表題作はなんと美しく時を操ることかと、心が晴れました。読み始めは「錦繍」宮本輝を思わせます。女性の書簡体、良いですね。
荻野アンナの解説がまた秀逸。本編の作者の機知にきっちりと釣り合いの取れる機知にとんだ解説。バラエティに富んだこの本の読後を、しっかりと振り返ることができる素晴らしい解説。
この本は、書かれてある通りの順に読むのが良いかと思います。そうすると、北村薫の香りが馥郁と香ってきます。
どんどん芳香となって包んでくれます。
面白うございました。
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