ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
9歳のさきちゃんと作家のお母さんは二人暮し。毎日を、とても大事に、楽しく積み重ねています。お母さんはふと思います。いつか大きくなった時、今日のことを思い出すかな――。どんな時もあなたの味方、といってくれる眼差しに見守られてすごす幸福。かつて自分が通った道をすこやかに歩いてくる娘と、共に生きる喜び、切なさ。やさしく美しいイラストで贈る、少女とお母さんの12の物語。(解説・梨木香歩)
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
おとぎ話みたいでかわいい物語。とても癒された。野良猫の話は自分の子どもの頃と重なって、思わず泣きそうになってしまった。
9歳のさきちゃんと作家のお母さんとの毎日の生活を覗いてみたら…。 2人の会話がまるでお話を紡いでいるかのようで…。 少女とお母さんの12の物語。 「くまの名前」から始まり、「聞きまちがい」もあるあるだなぁとほっこりさせられた。 「ヘビノボラズのおばあさん」も優しくて好きな話。 「さばのみそ煮」を作...続きを読むっているときにお母さんが歌い出したのが、このタイトルになったのか…と。 「月のー砂漠を さーばさばと さーばのーみそ煮が ゆーきました」 「猫が飼いたい」は、ちょっと哀しくなる話。 とても温かくて優しくて楽しさもあって、ずっとこの母子を見ていたいと思った。 2人の会話の何気なさも雰囲気もとても感じがいい。 合間におーなり由子さんの挿し絵がとても優しくて可愛らしくて素敵。
母と子の儚くて愛しい日々。 いつかふとした時にお母さんとこういう話したなとかこうやって過ごしたなって思い出す時が必ず来てそれは悲しくなる時もあるかもしれないけどきっと自分の心を支えてくれる。 母と子の愛しい日常が綴られた一冊かな。
おーなり由子さんの優しい絵。 9歳のさきちゃんと作家のお母さんとのユーモアがあって想像力豊かな会話。素敵な親子だな。 絵本を読んでいるようなとても優しいお話だった。
さきちゃんとお母さんの、温かくて、切なくて、愛情あふれる12の物語。 寝る前のお母さんの読み聞かせにより、毎日を大切に楽しく過ごしている事が伺えて、さきちゃんの気持ちに寄り添うお母さんが容易に想像できてとても幸せになる作品でした。 この作品を読む前に、「いなくなれ群青」という河野裕さんの作品を読...続きを読むんだのですが、その中の主人公 七草が自己紹介をする場面で、春の七草以外に、夏の七草、秋の七草があることを知ったんです。 12の物語の中に「ヘビノボラズのおばあさん」のなかで、「秋の七草、藤袴」、「乾かすといい匂いがするのよ。」と話していて、なぜかおばあさんに親近感がわいたのと、覚えたての言葉が出てきて嬉しくなりました。
9歳のさきちゃんとお母さんとの日常を描いた短編集。 良かった。 暖かく、優しく、ユーモアに溢れた、さきちゃんとお母さんの日常に心が和む。 さきちゃんの子供ならではの疑問、質問に対するお母さんの柔らかくユニークな返しが面白い。 作家のお母さんがとてもユニークなんだけど、ちゃんとさきちゃんのことを見て...続きを読む、想っている描写に愛情が感じられる。 ほんわかな雰囲気で描かれた日常に柔らかく微笑ましいイラストが良くマッチする。 特に「さばのみそ煮」と「連絡帳」が好き
もう何度読み返してきたかな。お話を書く仕事をするおかあさんと、9歳のさきちゃん、2人の日々の記録。 小学生のときに、母親から「読んでみたら」と手渡されたのを憶えている。 さそりの井戸、川の蛇口、さばの味噌煮。文章、挿絵のままの空想や光景を、まるで今目にしたばかりかのようにありありと思い出すことができ...続きを読むる。台風一過の水たまりにうつるお日さまのキラキラを、私はさきちゃんとまったくおなじ瞳で見てきたのだ。 そして、夕飯がさばの味噌煮だったときに母と交わした、共犯者のような目配せ。 それから20年近く経ってもこうして読み返していて、今や私に9歳の娘がいるんだから驚いてしまう。母親から娘へ、伝えたいこと、共有したいこと、そういうのはきっといつまでも変わらないんだろうな。娘がいつか大人になってふりかえる今のこの日々を、ひとつでも多く楽しいものにしてあげたい。母もきっとそう思っていたのだと思う。 (2021.5.21 再読)
とても素敵なお話でした。 さきちゃんとお母さんの二人の日々を短編にしたものです。 お父さんはいません。死別なのか離別なのかは定かではないけれど、たぶんさきちゃんの独り言で離別なのかな?と思われます。 親子の素敵な関係が描かれていて、とても心がほっこりしました。 「さそりの井戸」「ふわふわの綿菓子」「...続きを読む連絡帳」「猫が飼いたい」が特に良かった。
作中の言葉を借りれば『温かいお風呂に入ったような気持ち』になれる作品、かな。 さきちゃんとお母さんの姿そのままに、やわらかでまあるい空気に包まれているよう。 そしてちりばめられたかわいいユーモア。 お母さんの交換日記(相手はさきちゃんではありません)、できることなら自分も参加させてほしいところ(笑)...続きを読む また「猫が飼いたい」では胸がキュンとなってしまった。 北村薫さんは、長く高村薫さんとごっちゃになっていた方で(すみません)、これが初。 推理作家でありつつ、こんなふうな作品もかかれるとは。 おーなりさんの絵もじつにピッタリ!
又吉直樹さんのお勧めの本だったので興味を持って読み進めました。9歳のさきちゃんと作家のお母さんの、ほのぼのとしたハートフルな短編が12篇。おーなり由子さんのメルヘンティックな挿絵が心を癒します。 読書心を刺激したのは、母と子の二人の会話や、さきちゃんの想像力が、なぜかサン=テグジュペリの星の王子さ...続きを読むまを想起したからです。内容は全然違いますが、星屑のように言葉にきらめきやウィットがあるところです。 二人の日常はありふれた何気ない日常であるにもかかわらず、お母さんや さきちゃんの想像力によって、まるで魔法をかけたように新鮮で好奇心に溢れた楽しい世界へと誘う。それは時に怖かったり、哀しかったりすることもあるけど、それさえも宝物に思える瞬間が散りばめられています。 読み手一人ひとりの心に眠っていた幼い頃の家族との幸せな時間を、ふと思い出すのではないでしょうか。こんな本があってもいい。 これは人に勧められます。 特に心がささくれた時に‥。 ___________________ 蛇足ですが‥ 巻末で解説をされた梨木香歩さんの解釈の仕方は酷でした。この本をエロスと結びつけたり(エロス的なことはぜんぜん出てきません!ご安心ください)、的はずれな難しい解釈をされていて、せっかくの優しい読後感に水を差すような解説でした。人に勧める時は、梨木さんの解説のない単行本の方をお勧めします。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
月の砂漠をさばさばと(新潮文庫)
新刊情報をお知らせします。
北村薫
おーなり由子
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
中野のお父さんと五つの謎
空飛ぶ馬
いとしい服~ようふくとわたしのはなし
ユリイカ 2015年8月号 特集=江戸川乱歩
おーなり由子作品集 1 あこがれくじら
自分だけの一冊―北村薫のアンソロジー教室―
試し読み
スキップ(新潮文庫)
ターン(新潮文庫)
作者のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲月の砂漠をさばさばと(新潮文庫) ページトップヘ