北村薫のレビュー一覧
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時と人3部作、完結。
第1章は、昭和ヒトケタの芦屋のお嬢さん。子供の頃に出合った運命の人。太平洋戦争に突入してゆく世の中に巻き込まれ、別れを迎える。
第2章の主人公は昭和30年の子供時代を語る。
スキップやターンのような「事」は、読み進めて半ば過ぎても起こらない。その後、たぶん、こういう話になるかなと考えてたら、そのままだった。
ひねりが無いというか、「事」が起こる必然性もあまり無い。
二度の再会、つまり真澄さんと和彦君の出会い、和彦君と真知子さんの出会いは、都合良過ぎじゃないのか。それに記憶があっても、人格は別なのではないのか。それを運命と云っていいのだろうか。
そんな文句の付け処はあ -
Posted by ブクログ
ネタバレ心は17歳のまま25年後にタイムスリップした「一ノ瀬真理子」は、外見の変化と夫や自分と同い年の娘がいることに驚き戸惑い失望する毎日でしたが、自分が高校の国語教師だと知ってからは教師「桜木真理子」として過ごすことに懸命になります。
正直に言いますと、外見を過剰に気にしたり、中年の夫に嫌悪感を示してばかりの描写が続いた冒頭は、真理子へのイライラが募りましたが、腰を据えて教師として奮闘するようになってからは「桜木真理子」がたくましくてとても魅力的な女性だと思えるようになりました。
「桜木真理子」のご主人が「一ノ瀬真理子」に向けて言った「どうにもならないことっていうのは誰にでもある。歯がみして -
Posted by ブクログ
ネタバレ副題に「北村薫のエッセイ」とあるけれど、正確には北村薫さんのミステリ・ガイドと言ってよい内容。
学生時代から始まった氏のミステリ遍歴はよく知られているところだけれど、その膨大な知識がこれだけ多くの作品解説に生かされているとは思わなかった。
まだ作家として登場する前の初期のコラム(なんと埼玉県の教員時代に書かれた「高校生向けの文章表現コラム」だ!)から、たくさんのミステリ作品の解説や全集版の監修解説など、実に多彩な書評エッセイが収録されている。
三部構成の第一部はそういった作品解説などに充てられているが、興味深いのは第二部に「自作の周辺」と題してまとめられている自作の解説だ。
覆面作家と