北村薫のレビュー一覧

  • 月の砂漠をさばさばと(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    あっという間に読んでしまった。
    題名にもある「月の砂漠をさばさばと」が好きだ。その家の言葉って年をとっても不意に口をついて出てきて、それが嬉しくて恥ずかしくて今は少し切ない。
    「猫が飼いたい」の、「さきは蛙をくれたのに」の一言が刺さる。

    0
    2023年04月23日
  • 月の砂漠をさばさばと(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    表紙絵とタイトルで読みたくなった『月の砂漠をさばさばと』(北村薫)。

    1人のお母さんと1人の娘のほのぼの話で、

    彼女らの会話のやり取りは時にプッと笑えて微笑ましくもある。

    お母さんが「この分野苦手であんまり知らないんだよね」と言えば、

    娘が「じゃあ、私が学校で習って教えてあげる」と返す話なんかまさにソレ。

    娘かわいい。

    《親子》というと、「親が子を守らねば!」「親が子にいろいろ教えなければ!」っていうイメージ強いけど…

    この【教え合う関係】っていうのはいいなー!と思いつつも、まだあんまし経験したことはない。

    ただ、【対等(多分)の関係】というのはあった。

    それが小学生の甥っ子

    0
    2023年04月18日
  • ターン(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    一人ぼっちの寂しさ怖さ、誰かと繋がっているとこんなにも心強くなるものなんだと感じるお話しでした。読みはじめはくるりんの仕組みに理解が難しかったです。真希の賢さ、強さ、優しさに応援したくなりました。後半はハラハラドキドキもあり、結末もホッとしました。

    0
    2023年04月02日
  • 猫が見ていた

    Posted by ブクログ

    猫が大好きです。タイトルと企画の面白さに惹かれて購入しました。
    「猫が見ていた」というテーマで、現代の人気作家が執筆された短編小説集です。
    色々な小説家の作品を一気に読むことができたのも良かったです。

    0
    2023年03月26日
  • 中野のお父さん

    Posted by ブクログ

    お父さんと娘の関係性はお母さんと娘とまた違う良さがある。
    この本を読んで実家に顔を出したくなりました。

    0
    2023年03月21日
  • 中野のお父さん

    Posted by ブクログ

    レビュー書くの忘れていたけれど、最初の短編はよく覚えている。
    日常の謎シリーズとしてサラッと読めて、出版社に勤める主人公の生活がよく見れて参考になったという記憶がある。

    0
    2023年02月16日
  • リレーミステリ 吹雪の山荘

    Posted by ブクログ

    大晦日に吹雪の山荘で発見された首無し死体。登場人物たちは真相を見抜けるのか…??

    豪華推理小説家たちのリレー小説。でも最後の方はちょっと設定が混乱してきて読むの大変だったかな…。学生アリスが出てきてるのに、有栖川さんの執筆がないのはそういうわけかー(あとがきより)。試みとしては面白かったかもですが。

    0
    2023年01月17日
  • 中野のお父さん

    Posted by ブクログ

    主人公は、文芸誌の編集者をしている田川美希。
    彼女が仕事で出会う文学ミステリーについて、美希の話を聞きながら解決をしてくれる実家(東京の中野)の父。

    コージーミステリーに分類される本作。
    短編集でもあり、登場人物たちの深刻さがないこともあり、さくさくと読めた。
    個人的に、短歌の解釈に関するお話がおもしろかった。
    落語家のインタビューをした美希が、「闇の夜は吉原ばかり月夜なり」という短歌をどこで区切るか?という問題を知り(闇の夜は、で区切れば、吉原だけが夜でも明るいという視覚的なイメージが沸く。他方で「闇の夜は吉原ばかり、」で区切れば、吉原には闇がはびこっているという暗いイメージのうたになる)

    0
    2022年11月19日
  • 猫が見ていた

    Posted by ブクログ

    『猫が見ていた』
    湊かなえ、有栖川有栖、柚月裕子、北村薫、井上荒野、東山彰良、加納朋子/文春文庫
    .
    猫にまつわる短編集。
    加納朋子さんの「三べんまわってニャンと鳴く」は絶望感からやけになっていても、実はちょっとしたことが周りを勇気づける力を持っていたり、描かれていないけど将来に希望を持てる話でよかった。
    .

    0
    2022年11月11日
  • 空飛ぶ馬

    Posted by ブクログ

    短編集が5篇。
    文学部の学生と、噺家・春桜亭円紫との謎解きストーリー。
    それぞれ味のある作品ですね。

    1
    2022年10月15日
  • リレーミステリ 吹雪の山荘

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    リレー小説。 初めて読んだけど、馴染みのキャラがたくさんいて嬉しい。 他の著者の時にちょっとイメージと異なるキャラに描かれているのも楽しめた。 アリスはどこで出てくるのかしら、このアリス、だめだめじゃないか?と思っていたら作者さんたちの「予想」で明らかに。 書くのもとっても大変だと思うけど、読むのもすっごく大変だった。 またそれぞれのシリーズが読みたくなっちゃって、それも大変だ。

    0
    2022年10月01日
  • 月の砂漠をさばさばと(新潮文庫)

    Posted by ブクログ


    お母さんとさきちゃんの、温かくてちょっぴり切ない日常のお話。

    さきちゃんの話をしっかりと聞くお母さん、そして一緒になって考える姿勢が素敵。

    さきちゃんは、少し大人びてて、空気を読んで我慢している部分もあるのかなと感じた。

    お父さんの関係性は推測しかできないけれど、
    家族だからこそ話せないこともあるよね。

    0
    2022年09月18日
  • 猫が見ていた

    Posted by ブクログ

    猫がお話に出てくるとファンタジー要素が多く、非現実的に感じると思います。
    ですが、ここに出てくるお話は現実とマッチしていてリアリティがあり楽しく読めました。

    0
    2022年09月15日
  • 猫が見ていた

    Posted by ブクログ

    猫好きなのと、割と好きな作家が入ってたので、読んでみた。
    さらっと読めた。
    やっぱり猫は不思議な生き物だな。
    絵になるというか、物語になる。

    0
    2022年09月01日
  • 月の砂漠をさばさばと(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    久々に心が暖かくなる小説を読んだ気がする。
    小学3年生の女の子とその母との物語という設定だけで、心が暖かくなった。
    なんだか小学生に戻って、あの頃の家庭をもう一度経験したいと思った。

    この小説は残酷な現実も匂わされている。
    しかし、それも気にならない程の温かい小説なんだ。

    0
    2022年06月10日
  • 猫が見ていた

    Posted by ブクログ

    湊かなえ、有栖川有栖、柚月裕子、北村薫、井上荒野、東山彰良、加納朋子の「猫」に関する作品が味わえる短編集。
    作家陣を見て面白そう!と購入しましたが・・楽しめたのは有栖川有栖と柚月裕子、井上荒野でした。
    (北村薫の作は「中野のお父さん」で既読でした)
    中でも柚月裕子がグッときました。この作品を読むだけでも、価値ありです!

    0
    2022年05月28日
  • スキップ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    学校から帰宅し、レコードを聴きながらうたた寝してしまった17歳の女子高生、一ノ瀬真理子。どの位寝ただろう、レコードは止まってる、と目を覚ますと、部屋も違う、服も違う。17歳の娘がいる高校教師である42歳の桜木真理子になっている!?という事が段々分かっていき…という設定で、先の展開が楽しみなスタート。
    17歳の娘が寝て目が覚めたらおばさんになっていた、同い年の娘がいる、夫がいる、教師をやっているらしい、等の到底受け入れる事の出来ない状況に戸惑い苦しみながらも、そこから何とか家族の理解、協力を得ながら、受け持ちの生徒とも心を通わす事の出来る所まで成長していく健気な様や、高校生活の様々なエピソードを

    0
    2022年08月05日
  • 空飛ぶ馬

    Posted by ブクログ

    高野文子みたいかも
     「織部の霊」と「砂糖合戦」は拍子抜けしたが、「胡桃の中の鳥」と「赤頭巾」は比較的おもしろかった。
     最後の「空飛ぶ馬」だけは、ほかと比べてちょっと漫画のタッチが変った気がする。
     しかし円紫さんの見た目が若い。

    1
    2022年09月27日
  • ターン(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    最初はゆっくりしたトーンで描かれていて、のんびり読みました☀︎

    最後の方で意外とハラハラドキドキ♪

    続きが気になり、一気に読みました…
    ほっこりしたい人にはおすすめかな★

    0
    2022年04月16日
  • ヴェネツィア便り(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    案外珍しいように思われる、北村薫さんの短編集。長さもカラーもまちまちな物語が収録されていますが、バラエティー豊かと取るか雑多とみるかは人それぞれでしょうね。

    冒頭の「麝香連理草」の短さと、この文字数での話の運びの上手さにまずびっくり。「開く」のような後味の悪さもちょっと珍しいと感じました。こういう掌編のオファーはどこから来るのだろうと興味が沸きましたが、初出一覧はありませんでした。ううむ、残念。

    個人的にはやはり、いかにも北村さん的な「機知の戦い」や標題作の方がお気に入り。ちょっと変化球気味の1冊で、次は長編をじっくり読みたいです。

    0
    2022年03月18日