北村薫のレビュー一覧

  • 中野のお父さんと五つの謎

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    明治、大正、昭和の文豪や大御所の落語家に纏わる謎解きを5つの短編で表している。蘊蓄たっぷりで好きな人にはたまらないかも。

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    2024年07月10日
  • 中野のお父さんと五つの謎

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    最初の漱石がアイ・ラブ・ユーを
    月が綺麗ですね。と訳した
    という都市伝説から
    話の展開は面白かった
    晩年の漱石が愛した 銀の匙
    中勘助は一高で漱石に教わっている
    それも漱石が倒れて
    持ち直した後に 原稿を送った

    凄い
    そして銀の匙にも「月が、、、」
    が出てくる

    最初は面白かったりが後半は
    あまりドキドキ感はなく
    やや退屈に感じた

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    2024年07月06日
  • 猫が見ていた

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    映画「朽ちない桜」つながりで、この作品に。
    短編集の中で、気に入ったのはふたつ。

    ・泣く猫 柚月裕子
     17年音信不通であった母が死んで、真紀は母の住処に訪れる。母の同僚サオリが弔問に訪れる。
    母が大切にしていた猫・マキは母のために泣いたという。

    P.76

    (中略) あっけらかんとした人生じゃなかったと思うよい サオリは俯いたまま、自分のことのように語る。
    「男に夢中になると、ほかが見えなくなっちゃう。男と別れたあと、自分がしでかしたことを後悔する。そんときは、もう男なんかいらないって思うけど、好きなやつができ ると、また突っ走る。そして別れて悔いての繰り返し、心底、自分で自分がいやに

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    2024年07月03日
  • 中野のお父さんは謎を解くか

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    父娘の会話が素敵な本シリーズ
    今回は文学の謎が多く、残念ながら無知な私には深く入ってこなかった…真に理解できず申し訳ない…
    そんな中でも温かなユーモアと季節の移ろいを感じる描写は読んでて心地よかった

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    2024年06月19日
  • ターン(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最初の1/3は、わたし(森さん)と、「心の中にいる」君との会話。この部分が一番好きだったかもしれない。森さんの考えとか、行動がとても可愛くて、心に残る言葉が多かった!《くるりん》が始まってからは謎が多い序盤だったけど、あとから考えると文学的で素敵な文章だった
    泉さんが登場するところで、一気に物語が進み始めて、とてもロマンチックで好みだった〜!《くるりん》にハマってしまった原因についてはよくある感じだった
    最後の柿崎さんは怖かったけど、ハッピーエンドで良かった

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    2024年05月19日
  • ターン(新潮文庫)

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    感性や表現が「きれい」すぎて薄ぼんやりと感じる部分もあるかと思いきや後半読んでいて結構小っ恥ずかしくもなる本。
    柿崎のターンちょっと急展開すぎない?

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    2024年05月17日
  • 中野のお父さん

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    出版社に勤める体育会系の娘と高校の国語教師で本好きの父親による日常の謎解きで、8篇から成る短編集。
    父娘の関係性がなんとも言えずほんわかと良好で、こんな父娘関係いいな〜と思えてしまいます。
    本文に
    『ただの《オヤジ》なんですけどーー謎をレンジに入れてボタンを押したら、たちまち答えが出たみたいで、本当にびっくりしたんです。』
    という一文が示すように、娘が持ち込んだ謎をあっけないほどあっという間に推理してしまうので、ちょっと物足りなさも、、、。
    お父さんスゴすぎる!なぜこれだけのヒントを元に謎解きできるのか?!
    でも日常ミステリー系の短編小説ってそんなものでしょうか。
    出品した覚えのない作品が出版

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    2024年05月11日
  • 猫が見ていた

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    タイトルに「猫」が付いてると やっぱり手に取ってしまいます。
    しかも 錚々たるメンバーのアンソロジー…の割にパッとしない感じがしました。
    加納朋子さんが良かったかな

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    2024年05月01日
  • 中野のお父さんと五つの謎

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    名だたる文豪たちの名作の謎を解く。
    今回は、5つの謎。
    「漱石と月」
    「清張と手おくれ」
    「白浪看板と語り」
    「煙草入れと万葉集」
    「芥川と最初の本」

    流れるような雰囲気が好きで、漱石と月がいいなと感じた。
    後半につれ落語もある程度知らないと解釈に困るなぁ…と。
    だが何よりお父さんの話がいい。
    だからこその中野のお父さんだろうが。

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    2024年05月01日
  • 中野のお父さんと五つの謎

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    北村薫ワールド全開!
    半分も理解できなかったが、満喫。

    それにしても、早稲田大学の体育会バスケ部を卒業し、老舗の出版社へ編集者として就職し、人間関係に何ら問題もなく仕事をこなし、実家には愛情溢れた両親がいて、手作りの料理と温かいもてなし、そして日本文学に造詣の深い優しい父と語り合う″才媛″、この世にいるのだろうか…羨ましすぎる!

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    2024年03月23日
  • 中野のお父さん

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    ネタバレ

    気持ちの弱さから起きてしまう犯罪。
    茶の痕跡
    執着する人間ーというのは、そのこと以外見えなくなる
    まさにそう。
    普通な人が踏み外し、犯罪となってしまう。それを優しい語り口で語られるのが沁みます。

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    2024年03月06日
  • ターン(新潮文庫)

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    映画とかのループもの見ると若干目が回る感じがするが、読んでる分には大丈夫でよかった。主人公と泉さんのひととなりがすごく伝わってきて、応援モード全開!
    ちょっとさしたサスペンスもありでなかなか面白い作品でした。

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    2024年03月06日
  • はじめて話すけど…… 小森収インタビュー集

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     本書の元版は2002年刊行の『はじめて話すけど…』(フリースタイル)で、文庫のボーナストラックとして北村薫との記事が新たに収録されている。聞き手の小森氏は「短編ミステリの二百年」の編著者であるから、そのご縁での創元推理文庫入りだろうか。

     〇各務三郎さん、懐かしいお名前。各務さんもミステリマガジンの編集長をされているのか。田村隆一、生島治郎、都筑道夫、常盤新平など錚々たる人たちが早川書房の草創期に働いていたのだな。
     〇皆川博子さん、皆川さんには濃いファンが多いと聞いたことはあるが、残念ながらその著作を一冊も読んでいない。子どものころに読んだ本のことをこんなにも覚えているものなのか。巻末付

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    2023年12月18日
  • 猫が見ていた

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    ネタバレ

    登場人物が作家やら出版関係者やらが多くて猫だけじゃなく職業のしばりもあったっけ?と思ってしまった。おそらく書きやすいんだろうけどこうも同じような職業の人がでてくるとちょっと飽きてしまうところはあったかな...。
    三べんまわってニャンと鳴くが一番好みだった。アプリゲームの話からまさか主人公のあんな話が出てくるなんて。青信号渡ってたら急に車突っ込んできた!みたいな衝撃だったけど、ナナちゃんの不幸話で一気にチープになってしまった。あのまま主人公の鬱々とした気持ちを昇華してくれたら...と思うのは完全にわたしの好みです。

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    2023年11月14日
  • スキップ(新潮文庫)

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    感想
    みんなそう。気づいたら時間は経っている。だけど前を見て歩かなくてはいけない。自分が変えられるのは今だけだから。一所懸命使命を果たす。

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    2023年11月14日
  • 月の砂漠をさばさばと(新潮文庫)

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    わたしもいつか子どもに巡り会えたら、
    こんなふうに接したいって思いました。

    小さくて優しいさきちゃんの心を受け取って
    さきちゃんの感性を喜ぶおかあさんがとってもステキ

    あたたかい二人の時間に
    おじゃましました

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    2023年11月10日
  • 月の砂漠をさばさばと(新潮文庫)

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    9歳のさきちゃんと作家のお母さん
    おーなり由子さんの挿し絵

    優しく、穏やかで2人の会話に癒される
    可愛い中に
    時々どきっとするさきちゃんの言葉
    子供はまさに可愛くも時に
    どきっとする大人な目線をもつ

    横並びに近い縦並びの我が子との関係
    いつでもあなたの見方だよと伝え続けている
    ユーモアと愛をもって子育てを続けたい

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    2023年11月02日
  • 中野のお父さん

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    「編集者」が主人公の小説を探していたところ、ネットで名前が挙がっていたので手に取りました。

    実際には編集の(というよりも編集者での勤務の)過程で出会った「謎」についてのミステリという感覚の連作短編集です。
    主人公の田川美希が謎に遭遇し、それを中野に暮す父親に相談する。すると、父親がその膨大な文学・芸術についての知識や蔵書を活用して謎を解く、というのが全話に共通する流れで、いわゆる「安楽椅子探偵」モノとも言えるかもしれません。

    文学作品につらなる謎を解く、という設定は「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズにも通ずるものがありますが、「ビブリア」シリーズが”本を持ち込んだ/それまで所有していた人

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    2023年09月29日
  • スキップ(新潮文庫)

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    「北村薫」の長篇SF作品『スキップ』を読みました。

    「北村薫」の作品は2年半前に読んだアンソロジー作品『眠れなくなる 夢十夜』に収録されている『指』以来ですね… 久しぶりです。

    -----story-------------
    まどろみから覚めたとき、17歳の〈わたし〉は、25年の時空をかるがる飛んで42歳の〈わたし〉に着地した。

    昭和40年代の初め。
    わたし「一ノ瀬真理子」は17歳、千葉の海近くの女子高二年。
    それは九月、大雨で運動会の後半が中止になった夕方、わたしは家の八畳間で一人、レコードをかけ目を閉じた……目覚めたのは「桜木真理子」42歳。
    夫と17歳の娘がいる高校の国語教師。

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    2023年07月26日
  • スキップ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    テーマは本当に斬新で面白いなぁと。
    17歳の女子高生が起きたら40歳すぎ。

    残酷ともいえるし、自分なら到底前に進めなさそう。

    なんでタイムスリップしたのかと
    40歳すぎの自分はどこにいったのかを
    わかる内容だったらさらに面白い

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    2023年05月09日