北村薫のレビュー一覧

  • 中野のお父さんと五つの謎

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    そうだった、「中野のお父さん」は文学の謎を追究しているのでした。すっかり忘れてた。
    『点と線』は、私もトリックにガッカリしたので松本清張もそう思ってたんだと分かってすっきりしました。

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    2025年10月27日
  • スキップ(新潮文庫)

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    過去は戻らないがわたしには今がある

    第一印象は流行りのタイムリープもの。
    しかし時間のギャップに戸惑いながらも懸命に生きる主人公から学びを得た。

    若さゆえのキレイな肌もスマートな体もキテレツな考えも戻っては来ない。それでも自分を受け入れて今を生きなければならない。

    歳をとるにつれて、失うものももちろんあるけれど
    『残された今』と『手に入れるはずの未来』をしっかり生きていこうと思った。
    今日より若い日はないのだから。
    失ってから気づくのではなく、尊い今を噛み締めて。。

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    2025年10月21日
  • ターン(新潮文庫)

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    ネタバレ

    版画を趣味?仕事?にしている女性が事故に遭ってそこから同じ1日を過ごすことになってしまう。5ヶ月ほど後、家の電話が鳴る。

    女性はいつも「声」を聞いていてその声との2人称の話が進んでいく。電話も声の延長みたいな表現がされていく。
    恋愛や人生について、美しく描かれている物語だと思いました

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    2025年10月05日
  • ターン(新潮文庫)

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    はじめ、馴染むまで時間がかかった。
    なんで二人称なんだよ読みづらい…えっ…あぁそういう事…えっどういう事?

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    2025年09月04日
  • 猫が見ていた

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    猫が見ていた、という題がピッタリな感じのアンソロジー。人間の営みのそばを通り抜けていくネコチャンみたいな印象

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    2025年09月01日
  • スキップ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    実はだいぶ前に読んでたからあまり記憶が無いのだけど
    主人公の真理子が自分に与えられなかった時間に、失ってしまった時間に苦しまされながらも
    「今」を生きようと、未来の自分である42歳の真理子としてではなくさっきまで女子高生だった「真理子」として奮闘する姿がすごく強くて印象的でした
    いつだろうと自分が誰でだろうとあるのは「今」と「自分」しかないんだなぁ...

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    2025年08月28日
  • 中野のお父さんの快刀乱麻

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    文宝出版の編集者田川美希が出会う、本にまつわる謎を、中野に住むお父さんが見事に解いていくシリーズ3作目。
    こちらは円紫師匠シリーズと違い、ほぼ本の話限定で、マニアック(笑)ですが、軽妙でかなりライトな作風です。

    今回の謎の対象となる方は、大岡昇平、古今亭志ん生と志ん朝、小津安二郎、瀬戸川猛資、菊池寛…って、若い人にはハードル高いですね。僕もかろうじて名前だけは…というところです。
    菊池寛は教科書で(文藝春秋の、直木賞・芥川賞の
    人)。小津安二郎の映画は観たことなくても、笠智衆は読めますし、観たことありますよっ!(もちろん、寅さんの方で)

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    2025年06月23日
  • ベッキーさんと私 1

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    面白かった!!
    好みが似ている人の書評は大変トラスタブルである一例。
    ありがとうございますです。新しい出会いに乾杯。
    とにかく画がとても好き、
    この雰囲気は私が高校生の頃めちゃめちゃ好きだった系、
    今も好きだが、昔に見てたらそれこそ沼っていたと思う。
    なんといってもベッキーさんがたまらんかっこいいです。
    これはアニメになってもかなり萌えるのでは、と思いました。
    原作が未読なので、即座に古本屋で『街の灯』回収。
    100円だった。ありがたや。
    北村作品、多分読んだことがあるような気がするが
    全く内容は記憶にないので、楽しみ。

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    2025年05月27日
  • 中野のお父さんは謎を解くか

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    サスペンスではなく、日常で起きたちょっとした謎を博識なお父さんが解決する短編集。
    作者の方が高齢だからか、ポップな雰囲気の割に内容も表現も小難しい。
    文学好きには楽しめそう。

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    2025年04月13日
  • 猫が見ていた

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    タイトルに猫とついていたら読まない訳にいかない
    私もつい最近まで犬派を自称していたが、引っ越しを機に犬に加えて猫を飼いすっかり犬猫派に…

    湊かなえさんの実話?のようなお話がとても共感できて良かった
    巻末のオールタイム猫小説傑作選を読み、次は何を読もうかワクワクしている

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    2025年03月02日
  • 中野のお父さん

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    カバー画が益田ミリさんなのでかわいくて、ずっと気になっていたシリーズ。出版社勤務の美希の持ち込む謎をたちどころに解いてしまうお父さん、父から娘への愛が溢れていてかわいらしい。古本の話など、ちょっとマニアックな話も多くて個人的には理解しづらい部分もあったけど、昔の名作の話もたくさん含まれていて、著者は本が大好きなのだろうなと分かる作品でした。

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    2025年02月15日
  • 中野のお父さんの快刀乱麻

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    複製画が本物を超える感動を与えることもあるし、思い違いや創作のエピソードが、そのものの本質をより深く捕まえることもあるだろう。まさに甲本ヒロトが歌う「リアルよりリアリティ」だと思った。

    僕達が生きている世界は、〇や‪✕‬で答えられるような単純な世界ではないんだ。

    志ん朝の一期一会を読んで、はっびいえんどのライブアルバムに、若き日の佐野史郎さんの歓声が入っていることを思い出した。

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    2024年12月26日
  • 中野のお父さんの快刀乱麻

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    中野のお父さんは凄い。日本語の本を大量に読ませても、中野のお父さんの様には、謎を解くことはできないだろうと思う。
    娘が謎解き自動販売機と言うのも分かる気がする。

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    2024年12月15日
  • 月の砂漠をさばさばと(新潮文庫)

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    イラストがかわいくその世界観は好きだし、さきちゃんとお母さんの関係もかわいらしくクスッと笑ってしまった。9歳の娘とはこんな感じだったっけーと懐かしくなった。自分にとっては過ぎ去りし遠い日だけれど、、孫ができたら確認したくなった。

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    2024年12月14日
  • 中野のお父さんの快刀乱麻

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    北村薫の「中野のお父さんシリーズ」第3弾
    文芸誌編集者の娘が持ち込む“謎”に、掘り炬燵で相談に乗る中野の実家に住む高校教師の父親との交流を軸に、編集者として働く娘の日常を描いています。
    相変わらず北村薫の「日常の謎」は他と一線を画しておりますが・・・
    今回はちょっと深過ぎて、私にも少し難解でした(@_@)
    あと、今回収録のエピソードが書かれた時期がコロナ禍だったため、ちょっと今読むと懐かしいような、じれったいような・・不思議な感慨も楽しめます(^_^;)

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    2024年12月08日
  • 中野のお父さんは謎を解くか

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    中野の田川家は、専用司書付き図書室みたい。
    国語教師は、こんなに本や文學界のことをよく知っている人々なんでしょうか?
    出版社の方は、横の繋がりがあったり、作家とのレクレーションに集まったりするんですね。今でも同じなんでしょうか?

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    2024年12月01日
  • 中野のお父さん

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    出版社に勤める娘が持ち込む本や出版に関する謎を、中野に住む国語教師の父が解き明かす。
    お父さんの本に関する知識量がすごい。その知識をベースにした推理で、軽々と謎を解いてしまう。
    しかし、中野の家には、どれだけ多くの本があるのだろうか?床が抜けない?補強しているのか知らん。

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    2024年11月24日
  • 中野のお父さんと五つの謎

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    今まで信じていたものがそうでないとわかったとき、人は少なからず動揺します。

    アイラブユーを月がきれいですね、と訳したのは漱石ではなかったと知ったとき、本書を二度見しました。


    え?!(゜Д゜) 

    (゜Д゜))))

    えーーっ?!

    そう…だったんですね…。

    自分が今まで信じていたのはなんだったのでしょうか。都市伝説だったのでしょうか。

    では、誰がそう訳したのでしょうか?
    なぜその説が広まったのでしょうか?
    様々な出典から探っていく、今回はそんなストーリーでした。

    そもそも自分が知ったのは何かのクイズ番組だったと思うのですが…

    はたして、今回中野のお父さんがたどり着いた答えは…?

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    2024年11月17日
  • 月の砂漠をさばさばと(新潮文庫)

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    さきちゃんと作家であるお母さんの日常。
    さきちゃんは6年生でいろんなことがわかってきて、大人の会話もできるけど、まだ子どもらしさが残るところもある。そんなさきちゃんにまっすぐ向き合うお母さんの言葉が自分の胸にすっと届くし、もうすぐ親になる自分はこうあれるかと考える。
    梨木香歩さんのあとがきもよかった。「産毛」による「幸福感知能力」

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    2024年07月25日
  • 中野のお父さんと五つの謎

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    明治、大正、昭和の文豪や大御所の落語家に纏わる謎解きを5つの短編で表している。蘊蓄たっぷりで好きな人にはたまらないかも。

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    2024年07月10日