リセット(新潮文庫)
  • 完結

リセット(新潮文庫)

781円 (税込)

3pt

「――また、会えたね」。昭和二十年五月、神戸。疎開を前に夢中で訪ねたわたしを、あの人は黄金色の入り日のなかで、穏やかに見つめてこういいました。六年半前、あの人が選んだ言葉で通った心。以来、遠く近く求めあってきた魂。だけど、その翌日こそ二人の苛酷な運命の始まりの日だった→←流れる二つの《時》は巡り合い、もつれ合って、個の哀しみを超え、生命と生命を繋ぎ、奇跡を、呼ぶ。(対談・宮部みゆき)

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

リセット(新潮文庫) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「スキップ」「ターン」と来て、最後が何とも不吉な「リセット」になるのだが…前2作と比べて全く時間に変化が起こらない…。第2部になっても兆候が見られなかったのだが、突然襲い掛かってくる「リセット」要素がかなり衝撃。

    タイトル回収まで時間がかかるのと、伏線や匂わせを多々散りばめさせているのも、前2作と

    0
    2021年08月14日

    Posted by ブクログ

    時と人のシリーズ第三作。記憶は人を形作るものではあるが、それが時を超えたらどうなるのだろうか。

    本作には様々な物語の伏線が張られている。それらのモチーフが突然現れては消え、また現れては消える。それでいて、一つの大きな物語を何度も形作っているのだ。

    第二部は独白が続くので、読み難いが、読み進め、時

    0
    2020年03月24日

    Posted by ブクログ

    「時と人」シリーズ、三部作の最終巻。前2作とは序盤のペースが随分違いますので、最初は戸惑いました。

    だけど、クライマックスが凄かった。地名と状況から途中でピンときましたが、あの出来事をこんな形で使うのかと驚きました。そこに至るまでの文章量が多かったからこそ、なおのこと劇的な描写となったのだと思いま

    0
    2016年11月27日

    Posted by ブクログ

    流星群。フライパン返し。切手。列車の事故。麦畑。

    高校の時に読んで以来、時折パッと灯が点いたようにこれらの場面を思い出していた。
    どちらかと言えば、一回限りでは内容を忘れてしまうことの多い私にとって、これは珍しいことだ。
    裏を返せば、本を読み返さずとも反芻してしまうくらい、強く印象に残った話だった

    0
    2015年09月12日

    Posted by ブクログ

    直木賞受賞した本。この作家の本を読むのは初めて。「輪廻転生」をテーマにしたもので、戦争に絡めて書いてある。裕福な子供が主人公なのであまりなまなましい戦争の様子は書いていない。私も輪廻は信じるほうだけど、ここまでいくとファンタジーなのかな。という印象。でも最後がハッピーエンドで落ち着けるため気に入った

    0
    2015年08月08日

    Posted by ブクログ

    読書の素晴らしさは、生まれていない時代の話や現実では起こりえないような不思議な話を自分の出来事として追体験できること。泣きました。

    0
    2014年04月30日

    「リセット」について

    この「リセット」は、北村薫さんの「時と人の三部作」の第3弾で、これで完結ですね。

    「スキップ」では未来へのタイムスリップ、「ターン」では同じ時の繰り返しが描かれたのですが、この「リセット」はどうなるのだろうと、とても楽しみにしていた作品です。

    しかし、開いてみると、戦前のお嬢様の生活描写がつらつ

    0
    2025年09月04日

    Posted by ブクログ

    時代の空気感が滲み出てきて、文字を追っているあいだ周りの空間から切り離されるような本だった。
    先の展開は若干読めたものの、割にめっちゃ泣きながら読んでた。

    0
    2025年07月31日

    Posted by ブクログ

    〈再登録〉「時と人」三部作の三作目。互いに惹かれ合いながらも戦争に翻弄され、死別する二人。いくつかの時代を経て再び巡り合う…
    前世からの恋とは、ちょっと照れくさいテーマだと思いながらも静かにゆっくりとハッピーエンドに向かっていく展開は感動してしまいました。

    0
    2024年05月27日

    Posted by ブクログ

    「時と人」シリーズ三部作の最終巻
    作品の中の時と人の流れについていくのが大変だったけれど、面白かったなあ。
    作品のコンセプトのひとつは「人は死なない」という思想。
    輪廻転生というような思想ではなく次代を担う若者の記憶に前を行きた人々がいる限り命は続くと。

    主人公の年齢、というより生きた時代の1番手

    0
    2023年02月23日

リセット(新潮文庫) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

北村薫 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す