北村薫のレビュー一覧
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・マロンの話 ★★★★★
ほたんとマロンの関係がいいね!
私も猫と話したい
・エアキャット 欲しい★★★
火村先生のシリーズの短編だった!
ちょっと長めの短編かと思いきや結構短く収まってた。
内容としては、まあまあね。
・泣く猫 ★★★
普通。悪くはない!
・「100万回生きたねこ」は絶望の書か ★★★
後半が良かったわ。
特に本を読む姿勢というか読んだ感想ってのが人それぞれってところが。
・凶暴な気分 ★★★
始めは茉莉子に全く感情移入できず、むしろ嫌なやつだなーと思ってた。
ただ後半この凶暴性って誰しも内に秘めてるもんじゃないかと思った。
・黒い白猫 ★★★★
興味深いタイトル
台北が舞台で彫師たちの話
ちょっとダークな雰囲気もあり結構好きな話。
黒と白の対比もまた◎
・三べんまわってニャンと鳴く ★★★★★
むっちゃ良かったー!
初めて読む作家さんの話なので他の本も読みたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公は29歳の女性版画家森真希さん。ある日交通事故で命の危機に遭遇したのをきっかけに、時空のパラレルワールド"くるりん"に迷い込んでしまう。毎日15時15分になると、それまで過ごしていたことが全てリセットされ、昨日の15時15分@自室の畳の上 に戻ってしまう。そうして永遠に毎日同じ日々をくり返すのか、と思ったら果てしない孤独と生きがいの見出せなさに絶望感を抱いてしまいそう。
現実では時間を繰り返すことはないけれど、付記にもあるように朝起きて朝食を食べ身支度をし仕事をして帰って寝るという同じ行動の繰り返しに、鬱屈とした気持ちを持つことが社会人なら誰しもあると思った。だからこそ真希の境遇に共感してしまうのだと思う。
一人で生活していて、誰に見られてなくてもお店で商品を買った(もらった?)ときは必ずお金を置いてきたり、他人からの評価ではなくあくまで自分がどうあるべきかという軸で生きている姿勢がとても好き。
そんな150日を過ごしてきて、かかってきた1本の電話。泉さんとの出会えて本当によかった(必然だったのかもしれないけれど)。やはり人を好きになるというのは生きるのに心の支えになるのだ。
直に会うことはできなくても声を聞き、考えに触れることで好きになってしまうことはあるだろうなぁ。
真希が愛について話した内容が素敵だった。
「相手が自分だけを愛してくれるから、その人に魅かれるわけじゃない。その人が、自分以外の何を、どのように愛するか、それを知るからこそ、相手を愛せるのでしょう?」
人を愛すること、そして自分にとっての生きがいを持つこと、すなわち日々成長が楽しいと思える習慣・仕事・趣味を持つことは大切だなぁと感じた。
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北村氏の、文学へのありとあらゆる思いが、広く深くおさめられている、集大成のようなエッセイ。
氏の作品は小説しか読んだことが無く、エッセイは初めてだ。
ものすごい情報量、読書量、教養にたじたじ、何とかページをめくり終えた時にはホッとした。
「読み終えた」などとはおこがましくてとても口にできません。
1/懐かしい人 忘れられぬ場所
テレビの無かった時代の、想像の広がり。
日本ミステリ界の歩みを語る。
2/言葉と謎と日常
忘れられていく言葉たちを惜しむ。
共通の常識が無いので、落語のオチが理解されないこと。
伝統芸能を受け継ぐ形の違い、今昔。「そっくり」か「個性を出す」か。
文楽や寄席の“空気”を味わわせてくれた父親。
3/読書
山本周五郎賞選評。これが恐ろしい。選考委員としてなのだろうが、プロはこういうふうに本を読むのか、と戦慄した。
印象に残った本アンケート。
近代詩。夢の話。昔話の豊かさ。
ものを書くきっかけとなった本は何か、という問いに
『そこに至る全てが、自分を包んでいる生活が書かせている』 -
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結末がハッピーエンドならそれでよい…などと
もう軽々しく口にできなくなりました。
他の記憶を失くし 生まれ変わっても
胸に残り続ける想いのことを
何と呼ぶのでしょう。
執着ですか?
でも…2人の想いのどこからも
そのような暗い引力は感じませんでした。
第三者の予断を許さない厳しさが
この物語にはあるような気がします。
2人の想いは、理不尽に引き裂かれたからこそ
生まれ 継がれたものだからでしょうか。
この物語からは 軽々しく口にできない
さまざまな時代と文明と人間社会への
猛烈な憤激を感じてしまいます。
終わりがよければそれでよいと
いうものではない。
哀しみや罪悪感の代価としての幸せなら
そんなものを求めたくはない。
心からそう感じつつ、表紙を閉じました。 -
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「時と人」三部作の第3作。
太平洋戦争末期。
お嬢様学校に通う女学生の水原真澄は
結城修一という少年にほのかな恋心を抱いていたが
その想いは、あっさりと引き裂かれる。
そして時は昭和30年代前半に飛ぶ。
小学5年生の村上和彦は、ある女性と知り合うのだが
覚えのないことを記憶している自分に違和感を持つ。
そして、和彦も女性も気付いてしまった。
奇跡が起こっていたことを・・・
けれど、奇跡の全てが幸せをもたらすものではなかった。
やがて悲劇が訪れ・・・そして・・・
都合がいいと言われれば、それまでかもしれないが
二人の想いが起こした奇跡を信じたくなります。
それほど優しさに満ちている。
いやぁ~最後の豪快な笑いが最高でしたねぇ~
リセットって、そういう意味だったのかと
納得して読み終わりました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ登場人物表に「有栖川有栖」の名前があるのに、執筆者の中に有栖川先生の名前だけが無い…だと…(ざわ…)。
いやいや、各先生方が一章ずつ手がけてらっしゃるのに、何故か法月先生が二章手がけてるじゃないか!この辺にトリックの肝があったりするんでしょーよー!(興奮)と思ってたら。
中盤で「案の定ルイス・キャロルきたこれ!見立てや!有栖川先生がキーなんやー!」と鼻息荒くしてたら。
全 然 見 当 違 い だ っ た←本当に悲しかった…
後書きを読むと、有栖川先生、リレー連載途中で執筆を断られたとのことΣ('_')がーん
そりゃ途中まで登場するよね…執筆者として名前載らないよね…涙。
余計な勘繰り(メタ要素の検討とかね…泣)をしたことで、肝心の推理の方はお手上げ状態でした(・・)お粗末…
さて、アリスショックは置いといて、本編感想\(^o^)/いきまっす
お馴染みの作家から初めましての作家まで、彼らが生み出した名探偵ORワトソン役の競演が楽しめるリレー作品…という意欲溢れる本作。
ただ、冒頭で編集部が述べた「これまでのリレー小説の欠陥を少なくすることに努めたルール作りを設定する」ことで、「推理小説としての出来」は及第点をクリアしているかもしれませんが、それはおいても全体的にとっ散らかってる印象はどーしても拭えない。
複数の作家の競作なんだからそれは仕方ないよな~とは思うのですが、それにしては散らかり方が妙に小さくまとまってた気がする。各章で「謎の焦点をどこに見出すか」が二転三転したりする割には(そもそもそういうルール設定なんですが)、なーんか物足りない。味気ない。うん…この辺の考察は評論家の皆さんが既にやってるかもしれないし、多分お門違いな指摘かも分かりませんが、この豪華なメンツでこんな風に小さくまとまっちゃったのは、ちょっぴり残念な気がするのでした。
ルールで縛らなきゃ、もう少し弾けてたかもなあ。でも、そしたら推理小説としてイマイチな結果になってたのか…うむ…わからん…←
と、散々言っておきながらも、何だかんだ楽しめたのは、やっぱり大好きな作家達が大好きなキャラをお互いに動かしあうというリレー小説ならではの醍醐味を味わえたからですね\(^o^)/
「話し方違和感~!」とか、「そのキャラがそんな考え方するか~?」とか、キャっキャしながらニヤケが止まらない(笑)。これは楽しい!
特に、笠井先生の硬質な文体の後に来た岩崎先生のダルッダルな刈谷正雄の章ね(笑)。岩崎先生の作品は未読ですが、ちょっと気になっちゃったもん、刈谷正雄(笑)。
彼の話し方がとても「当世の」(笑)30になる男の話し方じゃなかったのがすごくツボでした(笑)よしんば本作が書かれた80年代後半~90年代の設定としても、ちょーっと無理がある気がする~(^^)法月青年とアリスを「変態」呼ばわりしてたのもグッときました(笑)。
アリスの扱いが序盤から軽い気がしたのは少し寂しかったのですが、今作で諸先生方に一貫してキャラ濃く描かれてたのは「女たらしセクハラ男」扱いされてた法月綸太郎ですね~(笑)。ちょっと、本物の法月先生こんな方なんじゃないの…と邪推してしまいました(笑)。
気になったのは、何名かの方が描写してらっしゃいましたが、「とても人を殺すようには見えない…こいつじゃないな」って、探偵に言わせてたこと。それ、探偵に一番言わせちゃいけないセリフじゃないすかね(笑)。
そして、何といっても執筆陣の最後の解説!
先生方のお人柄がしのばれて大変に面白く読ませて頂きました(^o^)b
後に丸投げの笠井先生。
アリスと法月青年が恋愛関係(笑)にあり、多情な(笑)有栖が不貞を働いたことに憤った末の犯罪ってオチでええんやないの~な、岩崎先生(笑)←酷い(笑)。
大分昔に書いたものだから自分の解答編どんなんか忘れちったてへぺろ☆な若竹先生。
笠井先生への惜しみないリスペクトが感じられる北村先生(普通)(誉めてる)。
有栖川先生が抜けて大変だったよ僕は…いや、もともと執筆遅れてたけどねゴニョゴニョ…な法月先生。
そして本作が日の目を見ることに寄与した最大の功労者であろう、巽先生(感動)。
うーん。堪能した。
星3つにしちゃろうと思ってたけど、このレビュー書いてて「何やかんや言ってすごく楽しめたんじゃねーか」とセルフ突っ込みしてしまったので、星4つです←
感想で疲れたので引用~(^o^)φ
雪の舞う大晦日。山荘村にナディア・モガール、刈谷正雄、“私”、若竹七海、法月綸太郎、有栖川有栖らが各人の思惑を胸にやってきた。やがて新年へと日付が変わるころ、幽霊山荘を探索していたメンバーは首なし死体を発見する!吹雪で周囲から隔絶された中、次々と起こる不気味な事件。彼らは真相を暴けるのか? -
Posted by ブクログ
エッセイにはだいぶ以前のものも含まれているので「今とは状況が違う」と時折驚かされた。
北村さんの小説「スキップ」でも幾つかエピソードになっていたが、我々の生活の色々なことが変わっていくものである。
北村さんの書評関連の文章はどの本も魅力的に感じられる。
自分が読んだ本があれば頷き、読んだことのない本には、どんなに面白い本なんだろうか?とおいしそうな料理の写真を見せられた気分だ。
お子様とのエピソードも飼い猫についての文章も、お父様の学生時代への想いも、優しく温かい。
また、151ページからの「楽しみの年輪」は、読書の楽しみ、人の想像力と解釈、意味のある学び、年を重ねるごとの楽しみと、若い人に世界を魅力的に見せる。
個人的には150ページの「島崎藤村全集 推薦の言葉」で『大谷崎や鏡花の本を開くと、どの行もどの活字ひとつも谷崎であり鏡花です。そこに喜びがあります。』と鏡花の名を見て嬉しくなった。藤村の全集のための文章ではあるのだけれど。 -
Posted by ブクログ
面白かった~! 読書量が足りないのは百も承知だけど、自分でもアンソロジーや全集を考えてみたくなる。アンソロジーを編むのって楽しそう、と思う。
北村薫さんの講義は大好きだ。むしろ、作家としてよりエッセイストやアンソロジストとしての北村さんが好きなくらい。
「読む」ということの楽しみと奥行き、そして可能性を感じる。まるで、一枚の折り紙から無限の物が形作られていくように。「読む」という行為は立体的になり、ぬくもりが生まれ、美しく形作られる。柔らかな手触りの中に、確かな折り目正しさを感じる。
「アンソロジーを編むこともひとつの作品」「アンソロジーはほかの作品への呼び水」など、うんうんと頷くこと多数。私も、アンソロジーで出会わなければ、きっと出会うことはなかっただろうな、という作品・作家がたくさんある。信頼できるアンソロジストがいるということは、読書の水先案内人を見つけるに等しい。
ちなみに、私の「これぞ」というアンソロジストは、赤木かん子さんである。児童向けの、彼女が編んだアンソロジーに出会わなければ、あの作家にもあの作品にも出会っていなかったであろうと思うと、ひたすら感謝感謝。
それにしても、小学生の時に北村さんが編んだという、アンソロジーの素晴らしさよ。。恐れ入りました。