北村薫のレビュー一覧

  • リセット(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    時と人の3部作、スキップ、ターンに続く第三弾。

    十数年ぶりに再読したが、すっかり内容を忘れてた。

    スケールの長い話。戦中の第1部、戦後の第2部で全く別の話が語られるが、そこまではその意味がわからない。
    最後の第3部でやっとそれらがつながる。

    スキップやターンのような、シンプルな時間の移動の話ではなく、ちょっと趣が異なる。そこに好き嫌いは出るかも。

    これ、二回続けて読まないと内容を味わえない話だと思う。個人的にはそれは面倒なので、シンプルな話のほうが好みではある。

    0
    2019年10月21日
  • 愛さずにいられない―北村薫のエッセイ―

    Posted by ブクログ

    北村薫のエッセイ集。鮎川哲也氏が覆面作家としての
    北村さんのことを「北村さんがお下げ髪の頃、
    うちに来て、そこに座ったよ」と楽し気に煙幕を
    張られたことを筆頭に、作家さんの訃報に際して
    寄せられた文章がいくつか、直木賞を受賞される前後の
    エッセイ、山本周五郎賞選評、が特に印象に残りました。

    しかし、北村さんはどれほど本を読まれているのでしょうか…

    0
    2019年02月09日
  • リセット(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    スキップ・ターン・リセット。時と人の三部作。
    実は、スキップは読んだけどターン読んでません・・・。たまたま古本屋さんにあったので買ってしまったリセットを先に読んでしまった。

    人生は一度きり。時間は不可逆的で二度と元には戻らない。その前提が崩れた時、人はどうするだろう?そして、その想像を経て、僕達はどう生きていけばいいのだろう?他人に対してどのように接し、人からもらった優しさを、どのように繋いでいけばいいのだろう?

    0
    2019年01月21日
  • 猫が見ていた

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    猫に纏わる短編やエッセイを集めたアンソロジー。
    豪華なメンバーと表紙の美しい猫に惹かれて手に取りました。
    どれも魅力的な作品でしたが、中でも東山彰良さんの「黒い白猫」が良かった。舞台は台北という物珍しさに、ニン姐さんという気骨のある彫物師(タトゥー)が素敵。浅はかに刺青を入れたがる若者を諭すセリフに感動です。クリスティアーノ・ロナウドが好きなりました(笑)。
    東山作品は一つだけ読んで苦手になって遠ざけていましたが、今後は読んでみたいと思います。アンソロジー効果ですね。

    0
    2018年09月05日
  • 猫が見ていた

    Posted by ブクログ

    「猫がでてくる小説集」というだけで読んでみました。
    今まで読んだことのない作家さんの作品にも触れられて「猫関係なく読んでみたい」と思える出会いもあってよかったです。
    それにしても、登場する猫を速攻頭の中で3D化して触り心地や声、眼の色、肉球の具合なんかをついつい妄想してしまう…地の文を読むよりもそっちに割いた時間の方が長かったかも!?

    0
    2018年08月09日
  • 猫が見ていた

    Posted by ブクログ

    どれもみんな面白かった。
    北村薫びいきの私は、やはり安心して読める北村薫が一番でした。この話はまだ、単行本に入ってないですよね。
    共通点は猫、ということで(だけで、かな?)筆致もストーリー展開も個性的なのだけれど、やはり、皆が名手。同じ素材で作ったフルコース料理をいただいたようで満足感でいっぱいです。
    アンソロジーっていいなあ。

    0
    2018年05月27日
  • リセット(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    時と人 三部作の最後の主題は、なんと輪廻転生。
    昭和初期の女学生の日常や戦前戦中ならではの無情感、日記の文章で見せる少年の背伸びした感じと、大人になってから語る当時の心境など、性別や年齢に関係なくリアルな心情を描く北村氏の真骨頂が随所に発揮されています。
    また、スキップのラストで感じたような切なさではなく、むしろ希望に溢れたエンディングも素敵でした。

    0
    2017年12月31日
  • リセット(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    物語を楽しむというより、昭和の情景や戦争の頃の人々の暮らし・気持ち・情緒、を慈しむ。
    ただただ空想物語ではなく、きちんと時代背景に沿った事件や流行りものが文章に織り交ぜられていたのがよかった。

    「リセット」は「0になってしまう」という悲しい意味だと思っていたけど、「1からやり直せる」という、意味でも捉えられるんだと読んで感じた。

    0
    2017年11月19日
  • 愛さずにいられない―北村薫のエッセイ―

    Posted by ブクログ

    物凄い量の本を読んでいる著者が,それらの内容を織り交ぜた文章を綴っている好著です.引用された本を少しでも読破したいものだが,これだけの量をこなすのは大変な努力が必要だと思った.暇があるから本が読めるかと言うと,必ずしもそうではない.かなり気合を入れないと読書は難しいと感じている.何度も出てきたが,ラジオの時代からテレビが家に来た時の思い出を読むと,同じような感覚だったなと懐かしめた.

    0
    2017年07月16日
  • 愛さずにいられない―北村薫のエッセイ―

    Posted by ブクログ

    北村氏の、文学へのありとあらゆる思いが、広く深くおさめられている、集大成のようなエッセイ。
    氏の作品は小説しか読んだことが無く、エッセイは初めてだ。
    ものすごい情報量、読書量、教養にたじたじ、何とかページをめくり終えた時にはホッとした。
    「読み終えた」などとはおこがましくてとても口にできません。


    1/懐かしい人 忘れられぬ場所
    テレビの無かった時代の、想像の広がり。
    日本ミステリ界の歩みを語る。

    2/言葉と謎と日常
    忘れられていく言葉たちを惜しむ。
    共通の常識が無いので、落語のオチが理解されないこと。
    伝統芸能を受け継ぐ形の違い、今昔。「そっくり」か「個性を出す」か。
    文楽や寄席の“空気

    0
    2017年04月28日
  • リセット(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    結末がハッピーエンドならそれでよい…などと
    もう軽々しく口にできなくなりました。

    他の記憶を失くし 生まれ変わっても
    胸に残り続ける想いのことを
    何と呼ぶのでしょう。

    執着ですか?

    でも…2人の想いのどこからも
    そのような暗い引力は感じませんでした。

    第三者の予断を許さない厳しさが
    この物語にはあるような気がします。

    2人の想いは、理不尽に引き裂かれたからこそ
    生まれ 継がれたものだからでしょうか。

    この物語からは 軽々しく口にできない
    さまざまな時代と文明と人間社会への
    猛烈な憤激を感じてしまいます。

    終わりがよければそれでよいと
    いうものではない。
    哀しみや罪悪

    0
    2017年04月09日
  • リレーミステリ 吹雪の山荘

    Posted by ブクログ

    「肥大した観念の化け物だった。」

    このトーン懐かしいなぁ〜。早く笠井潔の矢吹駆シリーズが読みたい!

    0
    2016年09月10日
  • リセット(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「時と人」三部作の第3作。
    太平洋戦争末期。
    お嬢様学校に通う女学生の水原真澄は
    結城修一という少年にほのかな恋心を抱いていたが
    その想いは、あっさりと引き裂かれる。
    そして時は昭和30年代前半に飛ぶ。
    小学5年生の村上和彦は、ある女性と知り合うのだが
    覚えのないことを記憶している自分に違和感を持つ。
    そして、和彦も女性も気付いてしまった。
    奇跡が起こっていたことを・・・
    けれど、奇跡の全てが幸せをもたらすものではなかった。
    やがて悲劇が訪れ・・・そして・・・

    都合がいいと言われれば、それまでかもしれないが
    二人の想いが起こした奇跡を信じたくなります。
    それほど優しさに満ちている。
    いやぁ~

    0
    2016年02月11日
  • リセット(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    再読3回目。
    時と人の三作目。わたしはこれが一番好き。こんなふうに人が生まれて死んでいくのだとしたら、とってもステキだと思った。

    0
    2015年05月13日
  • リレーミステリ 吹雪の山荘

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    登場人物表に「有栖川有栖」の名前があるのに、執筆者の中に有栖川先生の名前だけが無い…だと…(ざわ…)。
    いやいや、各先生方が一章ずつ手がけてらっしゃるのに、何故か法月先生が二章手がけてるじゃないか!この辺にトリックの肝があったりするんでしょーよー!(興奮)と思ってたら。
    中盤で「案の定ルイス・キャロルきたこれ!見立てや!有栖川先生がキーなんやー!」と鼻息荒くしてたら。

    全 然 見 当 違 い だ っ た←本当に悲しかった…

    後書きを読むと、有栖川先生、リレー連載途中で執筆を断られたとのことΣ('_')がーん
    そりゃ途中まで登場するよね…執筆者として名前載らないよね…涙。

    0
    2015年02月04日
  • 書かずにはいられない―北村薫のエッセイ―

    Posted by ブクログ

    エッセイにはだいぶ以前のものも含まれているので「今とは状況が違う」と時折驚かされた。
    北村さんの小説「スキップ」でも幾つかエピソードになっていたが、我々の生活の色々なことが変わっていくものである。

    北村さんの書評関連の文章はどの本も魅力的に感じられる。
    自分が読んだ本があれば頷き、読んだことのない本には、どんなに面白い本なんだろうか?とおいしそうな料理の写真を見せられた気分だ。

    お子様とのエピソードも飼い猫についての文章も、お父様の学生時代への想いも、優しく温かい。
    また、151ページからの「楽しみの年輪」は、読書の楽しみ、人の想像力と解釈、意味のある学び、年を重ねるごとの楽しみと、若い人

    0
    2014年08月06日
  • 自分だけの一冊―北村薫のアンソロジー教室―

    Posted by ブクログ

    面白かった~! 読書量が足りないのは百も承知だけど、自分でもアンソロジーや全集を考えてみたくなる。アンソロジーを編むのって楽しそう、と思う。

    北村薫さんの講義は大好きだ。むしろ、作家としてよりエッセイストやアンソロジストとしての北村さんが好きなくらい。
    「読む」ということの楽しみと奥行き、そして可能性を感じる。まるで、一枚の折り紙から無限の物が形作られていくように。「読む」という行為は立体的になり、ぬくもりが生まれ、美しく形作られる。柔らかな手触りの中に、確かな折り目正しさを感じる。

    「アンソロジーを編むこともひとつの作品」「アンソロジーはほかの作品への呼び水」など、うんうんと頷くこと多数

    0
    2013年06月09日
  • 読まずにはいられない―北村薫のエッセイ―

    Posted by ブクログ

    251ページからのエッセイが面白い.特に298ページにある「作品は楽譜に当たるもので、それを演奏するのは読者である.」が妙に気に入った.

    0
    2013年06月05日
  • 自分だけの一冊―北村薫のアンソロジー教室―

    Posted by ブクログ

    北村作品の中でも、各種アンソロジーや詩歌の待ち伏せが楽しめた方にお薦めの一冊です。

    p.68からp.77の、「吾子は…」の句の件が特に素晴らしいと思いました。

    0
    2013年05月06日
  • 読まずにはいられない―北村薫のエッセイ―

    Posted by ブクログ

    小説、漫画、映画、演劇…それぞれにそれぞれの表現の妙があり、少しづつ重なり合う部分もある。

    でも、どれかしか愉しめないのなら、私は小説を選ぶ。そう思えた。

    でも、この世はすべてを楽しめる。
    ああ、幸せ…。

    0
    2013年03月24日