中野のお父さんと五つの謎

中野のお父さんと五つの謎

1,800円 (税込)

9pt

あの文豪の、こんな謎も、お父さんが解決!

高校国語教師の父と体育会系文芸編集者の娘の“名探偵コンビ”が、
本や小説に潜む「謎」に挑む人気シリーズ第4弾。
「日常の謎」の名手であり〈本の達人〉による5編。

【収録作品】
●漱石と月
英国留学中の漱石が〈I love you〉を〈月が綺麗ですね〉と翻訳したのは
根拠のない都市伝説のようなもの。だがそのエピソードは独り歩きして、
多くの作品に影響を与えている。
いったいどうして、〈I love you〉と〈漱石〉が〈月〉に繋がるのか……。

●清張と手おくれ
『点と線』といえば大ベストセラーにしてロングセラー、
松本清張の代表作のひとつだが、
本格ミステリファンからは「失敗作」だと評判が悪い。
『点と線』にまつわる知られざるエピソードとは?

●「白波看板」と語り
鬼平シリーズ前に初めて長谷川平蔵が登場したのは短編「白波看板」。
この作品はかつて、三遊亭圓生が人情噺として口演していたという。
そこに見られる言葉の“改変”。
これは作家によるものか、あるいは噺家の独断か……。

●煙草入れと万葉集
若き日の圓生の間違いを指摘した久保田万太郎。
その間違いとは、“十二煙草入れ”についてだった。
どうやらその昔、“十二煙草入れ”というものがあったようだ。
しかしいったい、十二煙草入れとはどういうものなのか?

●芥川と最初の本
敬愛する漱石の本に使われていた書家を、自身の初めての本『羅生門』にも
起用したいと考えていた芥川龍之介。
その思いが強く表れた装丁はどういうものだったのか。

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中野のお父さんと五つの謎 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    シリーズ4作目。ふむふむほうほうと感心感嘆することしきり。大谷のユニフォーム着ちゃうリカちゃんかわいいやん。

    0
    2024年09月07日

    Posted by ブクログ

    中野のお父さんシリーズ第4作。
    前作の途中から、登場人物たちの日常はコロナ禍で大きく様変わりした。本作も最初の「漱石と月」では感染症対策で“マスク会食”の話が出てきたが、最後の謎「芥川と最初の本」の頃には行動制限が無くなっている。初登場の頃は体育会系新人編集者だった美希が本作では新人教育を担当するよ

    0
    2024年06月06日

    Posted by ブクログ

    夏目漱石は「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳してはいない?
    松本清張の代表作「点と線」のトリックにまつわる後悔とは?

    お父さん(つまり著者の北村薫氏)の博識ぶりに毎度驚かされます。
    様々な史料が最後にまとまるのが気持ちいい!

    0
    2024年03月28日

    匿名

    購入済み

    北村薫先生の本

    所々に出てくる小説を遡って読みたくなりました。

    また、電子書籍で手にとれて嬉しいです。
    紙の本も持っていますが円紫さんと私シリーズとか、時と人シリーズ、ベッキーさんシリーズ、覆面作家シリーズも電子化してほしいです。

    #癒やされる #深い

    0
    2024年02月14日

    Posted by ブクログ

    大好きな北村薫さんの「中野のお父さん」第4段。
    今回も大変興味深く、愉しく読ませていただきました。
    名だたる文豪にまつわる謎を当時の近しい方々の記述や落語などから読み解いていく過程も愉しく、くすりと楽しいやりとりもあったりで、何度も読み返しながらまた古書の深みにハマりたいです。
    文中の耳納連山の天然

    0
    2024年02月11日

    Posted by ブクログ

    「煙草入れと万葉集」で国宝・桂米朝さんや桂枝雀さんが出てきて、エピソードを知ることができて、嬉しかった。

    語り、伝承は、だれかが残していないと完全に消えるんだな…と遅まきながら気がつくお話だった。

    前回の作品は「???」で私にはよさが理解できなかったのでもう読まなくていいかと思っていたところ、今

    0
    2024年07月11日

    Posted by ブクログ

    いつもながら「おー」と感嘆しながら読み終わりました。
    米朝さんのことや枝雀さんの話も楽しく読みました。
    夏目漱石と芥川龍之介、そして全く知らなかった作家の方々の話もとても面白かった。

    色々調べながら読むので時間はかかりますが
    それも楽しみのひとつです。

    0
    2024年05月30日

    Posted by ブクログ

    漱石と月/清張と手おくれ/「白波看板」と語り/
    煙草入れと万葉集/芥川と最初の本

    田川美希は編集者。文学作品や作家さんとのお付き合いはきっと多いのだろう。新入社員もきて話題も膨らむのが楽しい。
    いつもながらお父上の博識ぶりには感心する。
    作者のような人なのかもしれない。

    0
    2024年05月29日

    Posted by ブクログ

    中野のお父さんシリーズ。
    今回もお父さんは最強です!!

    芥川の章、目から鱗でわくわく感満載
    万葉集の読み方、銀ブラの由来・・・などなど
    日本近代文学館のBundan Coffee に行ってみたい~

    0
    2024年05月27日

    Posted by ブクログ

    北村薫先生の著書は、物によっては文学に精通していないと全く理解できないものもあり、注意が必要ですが、このシリーズは私の様な文学にそこまで深い知識のないものでも比較的楽しく読めるシリーズです。
    巻末、ビックリした!!
    自宅近くの美術館所蔵!
    ぜひ行ってみたい。

    0
    2024年04月20日

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