ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
「村上春樹」は小説家としてどう歩んで来たか――作家デビューから現在までの軌跡、長編小説の書き方や文章を書き続ける姿勢などを、著者自身が豊富な具体例とエピソードを交えて語り尽くす。文学賞について、オリジナリティーとは何か、学校について、海外で翻訳されること、河合隼雄氏との出会い……読者の心の壁に新しい窓を開け、新鮮な空気を吹き込んできた作家の稀有な一冊。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
自分が小説家になろう(なれる)と思った理由はよく分からないこと言って誤魔化してるのに、小説を書くためにやっていることは結構具体的に書いているのが、誠実な感じがする。小説家という領分に対してあまり縄張り意識がないらしい。
エッセイとか村上春樹の考え方を知れば知るほど、小説の方も好きになる。まだあんまり読めてないけど。 難しい言葉を並べなくても良いし、人を感心させる表現をしなくてもいいんだ、というところが小説を書かない自分にとっても響いた。 余計な言葉は足さずに、簡潔なのに心に響く文、確かにそんな表現をできるようになり...続きを読むたい。
まだ読み終えていないのだが、とても面白い。そして、私は、彼の小説をちゃんと読んだことがない。ハマる人は、ハマるのですよね。なぜだか、数ページ読んで、やめてしまったり。文体なのか、なんなのか、わからないけれど、昔読んだときは、あまり、スーッと物語に入っていけなかった。そう、思い出したが、ノルウェーの森...続きを読むは読んだ。とても話題になったので、ざーっと読んで、映画を見てしまった。ざーっと流し読み、飛ばし読み的に読んだので、読んだと言えないのかも。 この本を読んでから、彼の小説に対する思いがわかって、なるほどと、良い印象を受けた。彼の小説を読んでみようかなと思えた。
村上春樹が自身の脳内現象を語っている本。日常的なことに至るまで語られていて、小説家云々よりも人間ってそういう生き方もできるんだと可能性を感じさせてくれた。
村上春樹がどのようにして小説家を志したか、どのようにして小説を書いていいのか、どう悩みどう見切りをつけ、どう心がけているのかが明らかになっていく。過去のインタビュー集に対する回答がまとまっており、読み進める中で自分の考えも整理されていき、新しいものの見方ができるように思う。もう一度、村上さんの作品を...続きを読む読み直したいと思える、そんな本でした。小説家とは素晴らしい職業ですね。
小説家に対するイメージが良い意味でガラッと変わった。小説家は自堕落で破天荒な生活を送っている人、という偏見を持っていたが、長く小説を書き続けるにはある種の体力的な強靭さが必要というのは考えを改めさせられた。 また、本、特に小説に対する著者の熱い想いというのが存分に伝わってきた。『小説というものは、物...続きを読む語というものは、男女間や世代間の対立や、その他様々なステレオタイプな対立を宥め、その切先を緩和する機能を有しているものだと、僕は常々考えているからです。』もっともっと本を読んで、自分の視点を広げていきたいなと強く思った。
本気で小説家になりたい人のバイブルです。 公募やコンテストに参加する予定、参加する人に必須と言えます。 「天才の言葉だから凡人や、それ以下の人間には関係ない」と敬遠せずに見本としたり、実際に真似てみると執筆がしやすくなったり、捗るようなります。 村上先生が好きな人はもちろん、作品を読んだことがな...続きを読むい人にも読んでいただきたいなと思います。
とても印象に残る本だった。 印象に残ったパートはたくさんある。例えば、下記のような部分だ。 【引用】 今の時点で言えるのは、僕はそれらの作品を書くにあたって惜しみなく時間をかけたし、カーヴァーの言葉を借りれば、「力の及ぶ限りにおいて最良のもの」を書くべく努力したということくらいです。どの作品をとって...続きを読むも「もう少し時間があればもっとうまく書けたんだけれどもね」というようなことはありません。もしうまく書けていなかったとしたら、その作品を書いた時点では僕はまだ作家としての力量が不足していた-それだけのことです。残念なことではありますが、恥ずべきことではありません。不足している力量はあとから努力して埋めることができます。しかし失われた機会を取り戻すことはできません。 僕はそのような書き方を可能にしてくれる、自分なりの固有のシステムを、長い歳月をかけてこしらえ、僕なりに丁寧に注意深く整備し、大事に維持してきました。汚れを拭き、油を差し、錆びつかないように気を配ってきました。そしてそのことについては、一人の作家として、ささやかではありますが誇りみたいなものを感じています。個々の作品の出来映えや評価について語るよりも、むしろそういうジェネラルなシステムそのものに対して語る方が、僕としては楽しいかもしれません。具体的に語りがいがあります。 【引用終わり】 村上春樹という作家・小説家は、小説を書くにあたって、その時々で最大限の努力を尽くしてきたばかりではなく、良質な小説を書く方法論についても、自ら努力して編み出し、それを維持・改良するためにも、最大限の努力を払っているということを言っており、そして、本書を読めば、実際に村上春樹がそのような最大限の努力を、長年に渡ってストイックに、誠実に続けてきたことが、よく分かるようになっていて、そこがとても印象深く感じた。 村上春樹の小説は、作品によって好き嫌いはあるが、それでも、それらが誠実な努力の裏づけをもった作品であることを知ることが出来て、とても良かったと思う。
久しぶりに、村上春樹さんの本がとても読みたくなった。 若い頃に流行りに乗って?よく読んだけれど…正直なところどれもよく分からないなぁという印象だった。 今ならわかるところもあるかもしれない。 分からなかったくせに…村上春樹さんの文体はすごく読みやすくて好きだなぁと思っていて、文体の謎(自分が英語で...続きを読む書いたものを日本語に翻訳して体得した文体…!)が解けて、めちゃくちゃ小説を読んで確認したくなる。それだけじゃなくて、音楽を好むみたいだからそのリズム感的なものもあるのかなとも思ったけど。 自伝的エッセイなので、ハルキストの方はきっと読んでいて感動するんだろうなと思います。全体的にストイックでやっぱ天才は努力家でもあるのだなと、本人はなんでもないことのように書いているけれど、やはり素晴らしいと思いました。
小説家になるためには、どんなことが求められるのかを著者の体験をもとに語っていく。著者によると、小説を1つ書くこと自体は簡単とまでは言わないが、誰にでも書けるという。しかし、何十年も継続して小説を書くのは困難である。これはある種の才能が必要とされる。とはいえ先ほど述べたように、小説を書くことに何らか...続きを読むの制約はない。言い換えると、小説家とはどんな経歴の持ち主でも参加できるプロレスリングのようなものである。 当然の話ではあるが、小説家になる以上、できるだけ多くの本を読むことをすすめる。優れた小説、それほど優れていない小説、ろくでもない小説、どんなものでもいいので、若いうちから幅広い読書をしていくことは書くうえで重要である。加えて、自分が目にする事物、事象を子細に観察する習慣をつけることも重要である。これは周囲の人間の観察も含まれる。さまざまな人(それがたとえ苦手な人であったとしても)の外見、言動の特徴を把握することが登場人物を創り上げる際に必要とされ、現状に近い形で頭に留めておくことがのちに効く。 では実際に何かを書こうと考えたとき、何を表現すべきか。多くの人はこの段階で思い悩む。その悩みにたいして著者はこう答える。自分にとって何を求めていないのかを考えるべきだと、つまり、自分がそれをしているときに楽しい気持ちになれないものを考えて、自分にとって不要なコンテンツを捨てて、情報系統をすっきりさせていくべきだという。そうすることで、自分が表現したいこと、いわばオリジナリティのある作品を創作できるという。とはいえ、自分が創り上げた作品が今後残る保証はない。それは時の試練を受けて初めてわかることなので、こればかりは自分自身ではどうしようもない。小説家にできることは、作品ごとに全力を尽くして創作することである。 そこで、著者がこれまで長編小説を書きあげるのに、どれほどの仕事量、時間を費やしたのかを具体的に語る。著者が長編小説を書く場合、1日400字詰めの原稿を十枚書く。たとえ調子が良い状態また体調がすぐれない日でも決まって朝4時に起きて、毎日机で4~5時間執筆する。ポイントは、その日の気分、体調にかかわらず、上記の枚数を毎日書く。なぜなら著者にとって規則性を保つことが長期間の執筆を続けるのに大切だからである。このように、自分の意志でコントロールできる箇所には積極的に関与して、一定の生活リズムを保つことが著者にとって小説を描き続けられる要因なのである。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
職業としての小説家(新潮文庫)
新刊情報をお知らせします。
村上春樹
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「エッセイ・紀行」無料一覧へ
「エッセイ・紀行」ランキングの一覧へ
海辺のカフカ(上下)合本版(新潮文庫)
1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)
ティファニーで朝食を(新潮文庫)
村上朝日堂(新潮文庫)
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)
女のいない男たち
1973年のピンボール
やがて哀しき外国語
「村上春樹」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲職業としての小説家(新潮文庫) ページトップヘ