【感想・ネタバレ】村上ラヂオ(新潮文庫)のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年12月15日

1人でクスクス笑いながら読んだ本。
内容がどれも軽くて、重い話がなかったからスラスラ読めた。すごく面白かった。
「かなり問題がある」は、デビュー作「風の歌を聴け」がどのような気持ちで作られたのかが書かれていた。前にも球場で空を飛ぶボールを見ていると突然小説を書こうと思ったと言うのを見たのだが、やはり...続きを読む小説というのは突発的に書こうと思うものなのだろうか。
村上春樹の本は好き嫌いが分かれるし、ひどい言葉を言う人もいるがそう言う人は一度この「村上ラヂオ」を読んでほしいと思った。きっと村上春樹に対する思いが変わるはずだ。
「円周率おじさん」はおもしろすぎて、静かな図書室で一人で肩を震わせる変な人になってしまった。
老人になると600桁の円周率を覚えてしまうほど暇になってしまうのか。おそろしくもあるが、はやく歳を取りたいとも思った。

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Posted by ブクログ 2023年04月14日

小説ももちろん面白いですが、村上先生の小説以外のお話も大好きです。読んでいると明日もがんばって、生きていこうかなと気になれます。
コロッケの話には笑い転げてしまいました。

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Posted by ブクログ 2022年08月07日

ananに掲載されていたエッセイ。一つ一つは2分程度で読める。
クスリと笑っちゃうようなエピソードばかり。
もともと村上春樹のラジオ(音声のほう)を好きで聴いていたので、あの雰囲気の感じで脳内再生される。
そう、村上春樹さんって、普段の話し方も、村上春樹さんの文章の雰囲気ままなんですね。

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Posted by ブクログ 2022年06月01日

村上春樹による20世紀の終わりの頃にananに連載されたエッセイと、大橋歩による挿画。
極めて自然体のエッセイで嫌みな感じや自己主張の強さもなく微笑してしまうようなエッセイ。上手く書こうという意志が感じられないのが村上春樹の上手さなんだと逆に思う。そこに大橋さんのヘタウマな版画が挿入されているのがい...続きを読むいアクセントになっている。組み合わせの妙ではないか。
村上春樹はエッセイもいいということを感じる一冊。

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Posted by ブクログ 2022年04月17日

正直、長編の村上春樹作品は苦手です。
でも、短篇はゆるくてどうでも良くて好きです。
特にドーナッツとうなぎがよかったです。

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Posted by ブクログ 2021年02月08日


あんなに小説は不可解で霧の中みたいな文章なのに、エッセイはほんとうに面白くて何回も読みたくなる。移動中とかにクスッとできる感じ

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Posted by ブクログ 2020年05月03日

50の文章のなかに童話について書かれたものがあったが、この本はまさに童話的なエッセイだと感じた。余計なことをなにも考えず好奇心と興味だけで読ませてくれる文章もなかなか無いものだ。

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Posted by ブクログ 2019年01月14日

村上春樹さんの文章と大橋歩さんの版画で構成された50編収録の好エッセイ集ですね。本当に素晴らしい内容でお世辞抜きにして全部の頁が心から楽しめましたし今後も何度でも読み返せそうな気がしています。大橋さんの素朴なイラストもそっと文章に寄り添って心を癒やしてくれますね。村上さんは食べる事、古い音楽を聴く事...続きを読む、動物を愛する事、風景を愛でる事、等々の全部をひっくるめて失敗さえも良い思い出と捉えながら過去・現在・未来の人生を肯定的に愛されているのだなと強く感じましたね。順番に短い文章での要約に挑戦してみますね。

人間の実態は変わらない・素晴らしい効用のある映像は手にし難い・ずるずるずる!・悲運の焼かれたブラジャー・がんばれ、全国の猫山さん・うなぎはかなり特殊な食べ物・実在した死の感触・知事さんとイージーさ・柿ピーは公平に・人生のやり直しは嫌・サビのないのは疲れる・料理は空気つき・リンゴの唄を歌おう・料理作りに最適な音楽・失恋猫と切れ猫・スキヤキでいいじゃん・さださんもヤクルトファン・昔の雑誌の回想・中古レコード万歳・側に動物がいる幸せ・演劇を観るスリル・ひげ剃りの真実・ドーナッツのルーツ・リヒテル「版画」の思い出・さだヴァッシングと似ています・五月蠅い機内アナウンス・熱々のコロッケパンにかぶりつく喜び・教師失格・幸事魔多し・ちらし寿司の魔力・悪夢の宇宙便所・広い原っぱの記憶・童話の楽しさ・音楽への愛・美味しいブラッディ・メアリを飲みたい・害のない嘘が良い・動物園の檻の中に入るのもいい・ハンサムでなくていい・円周率の宇宙への発信が心配・美しいはやぶさとの邂逅・若い内に恋をしよう・食堂車の不味い料理は最悪・長生きも困る・骨董屋での災難・悪口を喜べ・柳の木の風情・体重計と仲良し・ゴルフとの接点・走る喜び・20世紀との別れ

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Posted by ブクログ 2018年09月15日

村上春樹ってこういう人だったんだぁ。小説から小難しい感じを勝手に抱いてた。親近感の持てる感じのエッセイだった。ちょっと敬遠していた小説も読んでみよう。
2017.4.25

ちょっと村上ワールドに浸りたい、そんな時にパラパラっとめくるのに最適。
2018.9.14

半身浴のお供に。
子犬を懐に入れ...続きを読むる気分の話が好き。
2020.10.9

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Posted by ブクログ 2021年07月29日

自分が思ってること感じてることを、村上さんみたいに書きたいなー。2016.01.22

「かなり問題がある」の巻。開き直ることも必要なんだ。
「あ、いけない!」の巻。この比喩かっこいい→『マニュアル・シフトはまるでバターを温かいナイフで切るみたいに、クイックに滑らかにきまる。』
気持ちよさそう。
2...続きを読む021.7.29

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Posted by ブクログ 2024年03月23日

一遍の量がとってもちょうどいい。
家事の合間、お風呂入る前、職場での昼休憩、、
どんな場面でもすぐにふっと別の場所に連れて行ってくれる。

そして何よりくどくない。
ユーモアを2.3滴混ぜながら彼の追体験をさせてくれるんだけど、押し付けがましくないというか、
距離感がちょうどいいというか。

時々憑...続きを読む依の如く文章に引き摺り込まれて
胸焼けする、、という作品もあるじゃないですか。

彼の作品にはそれがない。

彼のこの魅力的なスタンスこそが
小説に見え隠れする美しさなのかな〜とも思ったり。

あんなに苦手意識があったはるきの文章なのに
エッセイにまで手を出しているという。。苦笑

彼の作品についてあれこれ語るのは趣がないけれど、たくさん感じてしまったので記す。

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Posted by ブクログ 2023年11月30日

大作家による小エッセー集。
村上春樹の個性ともいえるシニカルな視点で、彼の日常の些細なことを綴っている。ただそれだけ。ただそれだけど、それはそれで面白い。

その中で心に残った言葉。

というわけで、貴重な燃料をため込むためにも、若いうちにせっせと恋をしておいた方がいいと思う。お金も大事だし、仕事も...続きを読む大事だけど、本気でじっと星を眺めたり、ギターの調べに狂おしく引き込まれたりする時期って、人生にはほんの少ししかないし、それはなかなかいいものだ。放心してガスを消し忘れたり、階段から転げおちたりというようなことも、そりゃたまにはあるけどね。

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Posted by ブクログ 2023年11月28日

大橋歩の絵が好き。村上春樹の文章に良い感じにアクセントを加えてくれている。エッセイって、書き手を好きなら心地よく読めるけど、そうじゃないとちょっと息苦しいので。村上春樹初心者の私にはちょうどいい一冊でした。

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Posted by ブクログ 2022年11月07日

もはや5をつけたい。でも悔しいから(何が)つけない。スーパー有名村上春樹ananエッセイで、もう20年前くらいのもの。なんだろうねぇ…普通エッセイってもう少し思いつきや口語的なノリだと思うのですが、文章にすることに対する責任感が桁違いって感じ。小説読んでても思うけど。

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Posted by ブクログ 2022年10月07日

私が好きだった人の愛読書。
その人の家で、その人が朝寝てる間にニャンちゃんたちと戯れながら、3時間ほどで読み切ってしまった。この時間が永遠に続けばよかったのにな。
どなたかのレビューで村上春樹さんのエッセイは”よく晴れた夏の日に吹く風のような心地よさ”と書いておられましたが、まさに同感。
コミカルで...続きを読むくすっと笑えて、村上さんの考え方がこの本にも表れていて「その考え方好きだな」と思ったり。
考え方が好きって、最強ですよね。特別、ということだと思うから。

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Posted by ブクログ 2022年08月22日

エッセイ1つひとつが短く、面白いため、あっという間に読み終えました。手軽に読めてまさにラヂオの感覚。

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Posted by ブクログ 2022年01月16日

かなり緩いエッセイ。村上春樹作品を読んだことがないと、どこか堅いイメージを持ちがちだが、村上春樹という作家も1人の人間だと感じることができる。

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Posted by ブクログ 2021年09月06日

ドーナツとコロッケの話を読んで、無性に食べたくなった。
ドーナツは昨日食べたんだけどね。
コロッケは水野屋で買い食いしたいなー。

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Posted by ブクログ 2021年02月14日

めちゃめちゃお気楽なエッセイでありながら、その表現に時々グッとくる。

揚げたてのドーナッツって、色といい匂いといい、かりっとした歯ごたえといい、何かしら人を励ますような善意に満ちていますよね。どんどん食べて元気になりましょう。ダイエットなんて、そんなの明日からやればいいじゃないですか。

でも10...続きを読む代後半くらいの少年少女の恋愛には、ほどよく風が抜けている感じがある。深い事情がまだわかっていないから、実際面ではどたばたすることもあるけれど、そのぶんものごとは新鮮で感動に満ちている。もちろんそういう日々はあっという間に過ぎ去り、気がついたときにはもう永遠に失われてしまっているということになるわけだけど、でも記憶だけは新鮮に留まって、それが僕らの残りの(痛々しいことの多い)人生をけっこう有効に温めてくれる。
(中略)たとえ年をとっても、そういうみずみずしい原風景を心の中に残している人は、体内の暖炉に火を保っているのと同じで、それほど寒々しくは老け込まないものだ。

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Posted by ブクログ 2020年08月25日

村上ラヂオをいつも聴いているので、村上さんの声のまま読むことができた。軽やかで楽しい!大橋歩さんの画もかわいい。

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Posted by ブクログ 2020年01月09日

本文エッセイもいいんだけど、大橋歩さんの後書きもとても良い。素直な文章って読んでて自分も素直になれる気がするよね

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Posted by ブクログ 2019年05月05日

50遍のエッセイ。隙間時間にサクサク読める。こういう随筆を書いてみたいと思うけど、簡単そうに見えて、実際はバックグラウンドとして膨大な教養と人生経験が必要なんでしょうね。

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Posted by ブクログ 2024年02月19日

村上春樹の50のエッセイ集。
小説もいいけど、エッセイだと人となりが分かってきて面白い。円周率で文明の進み具合を判別する話は知らなかった。

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Posted by ブクログ 2024年01月27日

サクサク読めるし、時折クスッとなる表現や多彩なジョークなど、村上春樹のような文章力のある人がふざけるとこうなるのかというプロの遊びみたいなものが感じられてよかった。

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Posted by ブクログ 2023年08月06日

村上春樹のイメージが、この本で変わった。
偏屈で筋の通らないことが嫌いなおじいさん、というイメージだったけど、ユーモアがあっていい具合にテキトーなおじさんだった。おもしろいなー。
へりくつではあるかも。でもそのへりくつがおもしろい。

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Posted by ブクログ 2023年04月05日

サラッと読める50のエッセイ集。
初めて村上春樹さんのエッセイを読んだけど、思考回路が面白いし、軽い文章ながらもセンスを感じる。挿絵も味があって良い!

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Posted by ブクログ 2021年07月17日

村上春樹のエッセイをしっかりと読むのは初めてで読後の正直な感想は普通の感覚の日本人じゃないかということ。
この人があの唯一無二の世界観を持つ小説を創るとはどういうことなのだろうと思う。

ドーナツの穴は揚げパン調理中に熱を素早く伝えるために150年ほど前にアメリカで偶然生み出されたというエピソードが...続きを読む一番印象的。この先何かの役には立つとは思わないけど…

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Posted by ブクログ 2020年11月14日

『anan』に連載していたベリーショート50話のエッセイ集。30年以上前に読んだ青春3部作の感覚が蘇ってきました。村上春樹氏のような音楽に傾斜してなく、洋楽にも全く詳しくないので流し読みの項目もあって、なんか悔しいな。時々でてくる「○○っていいですよね」の言い回し好きです。

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Posted by ブクログ 2019年07月29日

エッセイは普段知らない作家の素顔を知れる機会ですよね。

本作品は、雑誌ananに一年間連載されたエッセイをまとめたものです。
「きんぴらを作るときに村上さんはニール・ヤングをBGMにするのか」とか「ニューヨークに行くときは朝のセントラルパークを走るためにその近くに宿を取るのか」と話をまるっと信じち...続きを読むゃいます。

しかし「真っ白な嘘」にあるように、村上さんは " 害のない出鱈目な嘘 " をつくのが好きとのことで、エッセイのなかでもけっこうな数の冗談・嘘をいいます。

そしてそれがリアル。

村上春樹の日常を知りたいと前のめりに読んでいてそういう嘘に出会うと「へぇ〜そうなんだ!・・・って嘘かぃ!!」とけっこう振り回されます。

「けんかをしない」のエッセイで、「仕事がら、いろんなところでいろんな人にひどいことを言われる」と言われるそうですが、この本を読むと村上春樹のホントとウソが分からなり、それも仕方ないんじゃないの?苦笑 と思ってしまいました。

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Posted by ブクログ 2019年07月17日

村上春樹氏の肩の力を抜いた他愛もない話と大橋歩氏のヘタウマ的なゆるくて可愛らしい挿絵が相俟って何とも言えぬ味わい深いを生み出している。『an・an』に連載されていたエッセイなのね。納得。取り留めのない話のなかにも時おりハッとさせる本質めいた言葉が散りばめてるのはまさに村上春樹ならでは。Macinto...続きを読むshが立ち上がるまでの間に読んではいかが?(詳しくは本編。と書きつつも、いまのPCはSSD起動なのでそうした「間」はなくなってしまったが)

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