あらすじ
なぜ、アボカドはむずかしい? 究極のジョギング・コースってどこだろう。アザラシのくちづけの味、ギリシャの幽霊、ロシアと日本のかぶをめぐる昔話の違い……etc。小説家の抽斗(ひきだし)から飛び出す愉しいエピソードの数々。長編小説『1Q84』刊行後、雑誌「アンアン」に連載された人気エッセイ・シリーズ52編を収録する。『おおきなかぶ、むずかしいアボカド―村上ラヂオ2―』改題。
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⬛︎気楽なのにちゃんと沁みる小話たち
前回『村上ラジオ』の1冊目を読んでとても面白かったので、2冊目も購入。
なお村上春樹の小説は未読で、遠い昔に『ノルウェイの森』を途中で挫折したままです。
冒頭のまえがきにある
「ぼくのエッセイは「ビール会社が作るウーロン茶」みたいなものだと考えています」
という表現。
「そのウーロン茶が好きなのよ……」としっくりきました。
なぜ村上さんの「ウーロン茶」が好きなのか考えてみると、文体の温度感がとにかく心地よいからなのだと思います。
ハッとさせられる価値観や考え方が肩肘張らない自然体の文章で綴られ、そこにクスッと笑えるおふざけが差し込まれる。
「真面目さ」と「おふざけ」の温度がちょうどよく、冒頭で書かれている通り「肩の力を抜いて気楽に書いている」トーンが、読む側にも心地よく伝わってきます。
印象に残った話題は本当にたくさんありました。
怒りの多くは「悲しい」に置き換えられるが、本当に怒っていいこともあり、それは静かに怒り続けていいという話。
便利なものが一つ生まれると、それがない状態が「不便」になるという話(からの、寿司屋のビールは瓶ビール一択だ、という流れに思わず笑ったり)。
「ガラスの家に住む人は石を投げないほうがいい」という、批判する側の覚悟の話。
おひとりさまのカキフライから語られる、「誰かと食べたいご飯」の話。
原子爆弾を作ってしまったことを悔いたオッペンハイマーの話。
身が裂けるような悲しみのたびに音楽に救われてきた、という話では、つらいときに寄り添ってくれる存在は人それぞれあるのだな、と読みながら思いました。私の場合は音楽や漫画などの娯楽で、無心になれるものにずいぶん救われてきたことを思い出しました。
今回もとても面白かったです。
何巻まで出ているのだろう、続きがあるならまた読みたいと思います。
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ある程度 いろんな物事が終わった時(〆切に追われていた仕事とか)
私の場合 ふと読みたくなる。そして、その後村上春樹さんの文章のリズムが
頭の中に残って、こう言う風に感想にも( )とか使いたくなるのだ。
なんて心地の良い言葉のリズムと比喩なんだろう。
いつも思う。
そして、新鮮なサラダをボールいっぱいバリバリと食べたくなる。
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「村上ラヂオ2おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上春樹、大橋歩 新潮文庫 2013年 古本110円」文庫本が読みたい!買いたい!となり、10冊くらいまとめ買いした一冊。高校の後輩が村上春樹が好きと言うのを聞いて読むようになったような覚えの村上春樹。小説は毎回買うけど消化不良。エッセイ良い
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an・an連載再開のエッセイ。程よい短さ。
この人のエッセイは楽しい。
好きなのは、・大好きなシーザーサラダの処女のごとくぴちぴちしたロメインレタスについて、・旧式銀座線の車内暗転の話、・サイン会を開かない理由、・人が深い悲しみにとらわれた時の音楽と小説が果たす機能についてのところ、・「僕の場合女たちが私という人間をつくったとは言えない、女たちが私にいくつかの変更を加えた、くらいのことは言える」って、なんかかっこいい
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「おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2」(村上春樹:文、大橋歩:画)を読んだ。ひと月ほど前に古本屋さんで見つけてなんとなく購入。
ベッドに入る前に白州や山崎を舐めながらリビングのソファーでぽつぽつと読んでました。そういうシチュエーションにまずうってつけのエッセイですね。
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ananに連載していた「村上ラヂオ」のエッセイを1年分まとめたもの。
一つ一つのお話が短くて読みやすい。
毎回最後に「今週の村上」という一言メッセージのようなものがついてるのも良い。
『水洗トイレに「大小」というレバーがあるけど、あれは「強弱」じゃいけないんでしょうか?』
とか、何気ない一言なのに笑ってしまうし記憶に残る。
大橋歩さんによる挿絵も味わい深かった。
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「人はときとして、抱え込んだ悲しみやつらさを音楽に付着させ、自分自身がその重みでばらばらになってしまうのを防ごうとする。音楽にはそういう実用の機能がそなわっている。」
I really resonate with this part. I believe music, memory, and emotions are deeply connected. To keep my mental health in check, I sometimes listen to songs I used to play during better times.
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村上ラヂオシリーズの第2弾。前回と同様、著者が体験したこと、思ったことを書き綴る。オリンピックの開催地は、発祥の地アテネにするべきといい、その理由として広告代理店、土木工事など費用が無駄にかかるからだという。また日本のメディアは、選手がメダルをとれるかとれないかということに関心を持ちすぎだと批判する。このような理由からオリンピックはあまり好きではないらしい。
著者は健康的な生活を送っていることで有名であるが、この習慣をつけるようになったのは、作家としてデビューした30歳ごろで、それ以前はたばこを吸う、夜更かしを
するなど、現在とは真逆の生活習慣を送っていた。
ほかにもアイスランドの旅行で見た謎のチャンネルや、アボカドの食べごろなど、読者にあれこれと語る。
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小説の村上春樹もいいけどエッセイの村上春樹はさらにいい。
クスッと笑えるエッセイに、今週の村上というおまけ付き。
今週の疲れがどどっと出て、テレビの画面を見て思い切り受け身で過ごそうと思ったけど、この本読んでたら疲れが抜けていった!
あまりにも可笑しくて、ばかばかしくて、脱力感。
本人曰く、ビール会社が作るウーロン茶。
これがまた味わい深い。
実際のオリンピック、ドイツとパキスタンのホッケーの試合を観て純粋にスポーツの醍醐味を味わったり、メジャーリーグの試合を観戦し、Aロッドの一挙手一投足を観察したり、毎度のことながら視点が面白い。ヒノマルの数とか結果とかに無縁な観戦姿勢が村上流。
最後は真面目に決めてた。
「小説も音楽も、心の痛みや悲しみを、深いところで誰かと担い合える。」
まさにその通りだと思う。
小説て音楽に救われている。
Posted by ブクログ
村上春樹のエッセイ集『村上ラヂオ2―おおきなかぶ、むずかしいアボカド―』を読みました。
村上春樹の作品は3年前に読んだ『村上さんのところ』以来ですね。
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なぜ、アボカドはむずかしい?
究極のジョギング・コースってどこだろう。
アザラシのくちづけの味、ギリシャの幽霊、ロシアと日本のかぶをめぐる昔話の違い……etc。
小説家の抽斗(ひきだし)から飛び出す愉しいエピソードの数々。
長編小説『1Q84』刊行後、雑誌「アンアン」に連載された人気エッセイ・シリーズ52編を収録する。
『おおきなかぶ、むずかしいアボカド―村上ラヂオ2―』改題。
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マガジンハウスの発行している雑誌『anan』の2009年(平成21年)10月21日号、2010年(平成22年)3月3日号、2010年(平成22年)3月24日号から2011年(平成23年)3月23日号に連載されたコラムを加筆修正してまとめて2011年(平成23年)に刊行された「村上ラヂオ」シリーズの2作目となる作品… 雑誌連載時に毎回ついていた「今週の村上」という一行コメントもすべて収録されています。
■十年ぶりに戻ってきて 村上春樹
■野菜の気持ち
■ハンバーガー
■ローマ市に感謝しなくては
■パーティーが苦手
■体型について
■エッセイはむずかしい
■医師なき国境団
■ホテルの金魚
■アンガー・マネージメント
■シーザーズ・サラダ
■いわゆるミート・グッドバイ
■オリンピックはつまらない?
■右か左か
■究極のジョギング・コース
■夢を見る必要がない
■手紙が書けない
■オフィス・アワー
■無考えなこびと
■やあ暗闇、僕の旧友
■三十歳を過ぎたやつら
■オキーフのパイナップル
■まるで豹のように
■もうやめちまおうか
■悪魔と青く深い海のあいだで
■タクシーの屋根とか
■ちょうどいい
■新聞ってなに?
■コミュニケーションが必要なんだ
■月夜のキツネ
■太宰治は好きですか?
■他人のセックスを笑えない
■本が好きだった
■携帯電話とか、栓抜きとか
■キャラメル・マキアートのトール
■おいしいカクテルの作り方
■あざらしのくちづけ
■うなぎ屋の猫
■ガラスの家に住む人は
■ギリシャの幽霊
■お一人様の牡蠣フライ
■自由で孤独で、実用的ではない
■おおきなかぶ
■こっちのドアから入ってきて
■アボカドはむずかしい
■スーツを着なくちゃな
■並外れた頭脳
■『スキタイ組曲』知ってますか?
■決闘とサクランボ
■カラスに挑む子猫
■男性作家と女性作家
■ジューン・ムーン・ソング
■ベネチアの小泉今日子
■挿絵をさせてもらって 大橋歩
■文庫版あとがき 大橋歩
1.人の悪口を具体的に書かない 2.言い訳や自慢をなるべく書かない 3.時事的な話題は避ける… これが村上春樹さんがエッセイを書く時に自ら課したルールだそうです、、、
そんな法則に則って書かれた、どうでもいいようだけど、やっぱりどうにも読み過ごすことが出来ない、心に沁みる興味津々のエピソード… 究極のジョギング・コース、オキーフのパイナップル、ギリシアの幽霊、あざらしのくちづけ――うーん、なるほど。
いやあ、ほんとに。マッサージのように、心のこりをときほぐしてくれるハートウォーミングな語り口… それに彩りを添えてくれるのは、大橋さんの美しい銅版画、、、
10年ぶりに帰ってきた、アンアン連載の伝説のエッセイ『おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2』… 村上さん曰く「“日本でいちばんおいしいウーロン茶”を目指して書いた」エッセイ。
肩の力を抜いて、気楽にご賞味ください。
大橋歩のイラスト(銅版画)と一緒に愉しみました… 村上春樹のエッセイや紀行って、心地良く、そして愉しく読めるんですよね、、、
考え方に共感できるからなんでしょうねー 価値観が近いのかな… 憧れもあるんでしょうね、きっと。
豊富な経験で得られた蘊蓄や寸止めされた下ネタの巧さが堪らないですね… 「今週の村上」という一行コメント(つぶやき?)もイイ感じでした、、、
もっともっと読みたくなるエッセイですね。
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すぐに読み終わった。村上春樹が普段どんなことを考えてるのか知りたかったから買った。案外普通のおじさんだとも思ったし、やっぱり天才なんだなぁとも思った。
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春樹氏の小説はなかなか先に進まないけれど、エッセイはサクサク読めてよい。自分の書きたいことを書きたいように書いているのが好ましい。「3」も読もう。
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村上春樹だいすきなので、エッセイはいくらでも読んでいられる。
でもファンでなくとも、この軽快な文章はほんと楽しめると思う。
長編小説が苦手なら、短編とエッセイをぜひ読んでみてください◎◎
Posted by ブクログ
面と向かうと饒舌ではないのだろうけど、内面はすごく奥深く、話題豊富で楽しい人。
そんな魅力がいっぱい詰まったエッセイ。
いつまでも読んでいたい気がする。
Posted by ブクログ
さくさく読めて面白かった。
何てことないものごとへの記憶の引き出しがものすごく豊富かつ鮮明なのだなあと思いました。
シーザーズ・サラダが美味しそうだ。
Posted by ブクログ
前作「村上ラヂオ」を読んでから、ここまで
リラックスして読めるエッセイなんだと感動
して、すぐ第2弾を買いました。
アボカドの食べ頃だったり、ギリシャの港の
古いホテルで幽霊を見たり、太宰治についての
ことだったり、興味深いエピソードが多くありました。
第3弾も買ったのでいずれか読みたいです。
Posted by ブクログ
村上ラヂオに続いて相変わらず面白い。
難しい本は今読みたくないけど、何か読みたい時にピッタリ。くだらない面白さだけど私の知らないことが沢山書いてあって面白かった。
Posted by ブクログ
村上春樹の世界観がとても好きだ。
アメリカの少し古い感じ、ゆったりしている感じ、気ままな感じ。
忙しくて明日のこと未来のことを考えすぎてる時に読むと、今を丁寧に大切に楽しんで生きようと思える本。
結局のところ自分の身の丈にあったものしか、見に纏うことができない。合わないものを押し付けられても、そのうちに自然に剥がれ落ちてしまう。だから合わないものを押し付けられるのも、一つの立派な教育と言えるのかもしれない。
村上さんのなんというか気を張らない流れに身を任せるような考え方がとても好きだ。私に合うものや人は考えてできるものではなくて、自然に身についてくるんだろうなあ。
Posted by ブクログ
「この人生においてこれまで、本当に悲しい思いをしたことが何度かある。それを通過することによって、体の仕組みがあちこちで変化してしまうくらいきつい出来事。
言うまでもないことだけど、無傷で人生をくぐり抜けることなんて誰にもできない。でもそのたびにそこには何か特別な音楽があった。というか、そのたびにその場所で、僕は何か特別な音楽を必要としたと言うことになるのだろう。」
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初めて村上さんの書かれたものに接した。ノーベル賞を手にしようかという作家さんを敬遠していたわけじゃないけど、何となく敷居が高いと思い込んでたみたい。でも、このエッセイ本で村上さんの豊かな感受性と素直な表現に触れて、彼の人となりを知ることができ、村上さんにのめり込む予感がしてる。(o^^o)
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通勤時に読むエッセイとしては最適。とてもあっさりしている。少し物足りないが、いつでも本を閉じることができる。かといって文章の構成や読みやすさは、さすが村上さんだ!という印象。
既に文庫版の3が出ているようなので読んでみよう。
Posted by ブクログ
エッセイだから軽く読めます。
本屋の書棚って男性・女性作家で分かれてましたっけ?とかぼんやりと出来る本ですが、meat good-byeという発想、凄いなぁ。信頼すれども信用せずとか、やっぱり日本が生んだ最高の芸人は格が違う。
当方、自分の生まれた時代をあんまり考えたことはないですが、唯一、長嶋茂雄の現役時代にクロスしない時代に生まれたのは日本で生きる人間として多分不幸なんだろうなと思います。
Posted by ブクログ
「他人のセックスが笑えない」が好きです。もともと雑誌に掲載されたエッセイをまとめた本。3pで終わるし、かなり読みやすいので隙間時間にぴったりでした。次は長編あたりに手を出そうかなー。
Posted by ブクログ
そうそう春樹って確かに小説一本じゃない、エッセイも翻訳も紀行もウェブ記事も幅広く営業しているんだよなー。
帰りの電車で読んでいい気分になって。
Posted by ブクログ
雑誌『アンアン』に連載された村上春樹さんのエッセイ集。
挿絵は大橋歩さんの銅版画です。
約10年前に刊行された『村上ラヂオ』は、
ワケがあるわけでもないのに二冊買ってしまいました。
つまり、読んだのを忘れて買った。
それは当時、読書記録をつけていなかったせいかもしれない。
はたまた、今回のエッセイもそうですが、
すらすらと書かれた他愛のない(でも、おもしろい)
一篇3ページ、挿絵をいれて4ページの短い文章なので、
きっと3ヶ月後くらいには読んだことを忘れてしまいそうなくらいです。
それほどに、毒っ気のないような清涼なエッセイだと言えるでしょう。
小説家は、小説を書くのに小ネタのようなものを溜めこんでいて、
必要に応じて小説に使うのだ、と村上さんは言う。
そして、『1Q84』を書きあげた後だからこそ、
残った小ネタを放出できるから、このエッセイの連載を引き受けた
というようなことをおっしゃっている。
それで、その吐きだされた、残っていた小ネタの数々なんですが、
おもしろいんですよ。ユニークです。
バーで隣の女性に話したら喜びそうな話ばかり。
そして、その語り口もおだやかかつ軽妙で口当たりがいいのです。
こういうおもしろい話をいっぱいできるから、
村上春樹さんってすごいよなぁって思える。
そこかよ、ってツッコミが入るかもしれませんが。
もちろん、このエッセイでも文章の旨味っていうのは
存分に味わうことができます。
たしか、単行本で『村上ラヂオ3』も発行されてますよね。
こちらも、文庫化待ちです。