• spring
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    ほんと、恩田陸は芝居などの情景描写がうまい。同じ作者の「チョコレートコスモス」では演劇を、「蜜蜂と遠雷」ではピアノコンクールを、そして本書ではバレエを題材にしている。私は演劇もバレエも見ないし、クラシック音楽は好きだけれども生のコンサートは行ったことがない。それでも、それぞれの著作を読んでいると、まるで目の前で演劇の舞台が繰り広げられ、あるいはピアノが鳴っている様に感じる。本書でもスポットライトを浴びたダンサーの跳躍や優雅な腕の動きが見える様だった。

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    2024年06月21日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件
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    小市民シリーズ完結 残念です

    今回は甘味成分がボンボンショコラだけで、他の話と比べるとスイーツ度が少ないけれど、密室の謎あり最後に犯人との対決ありと、このシリーズでは一番推理小説らしくて面白かった。これでシリーズ完結らしいけど、米澤作品のヒロインでは小山内ゆきチャンが一番好きなので、ちょっと残念です。京都を舞台に大学生編も読んでみたい気もするけど、蛇足かな?でも、マカロンみたいにこれまでの事件の間に起こった事を短編で出して欲しい気もします。

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    2024年05月07日
  • ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~
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    昭和編が面白かった

    令和編の語り手は樋口くん・探偵役は扉子ちゃん、昭和編の語り手は栞子さんのお父さんの登さん・探偵役は登さんと結婚前の三浦智恵子さん、平成編は語り手が登さんで、探偵役がまだ高校生だった栞子さん。今回はオリジナルシリーズの語り手・大輔氏はプロローグとエピローグにしか登場しません。その代わり、オリジナルシリーズでは5巻のプロローグ(リチャード・ブローティガン「愛のゆくえ」)にしか登場しなかった登さんが大活躍?です。大輔氏と同じでパートナーほど本に関する知識はなくとも洞察力はすごく、的確に探偵役をサポートしています。それから、オリジナルシリーズではラスボスみたいな扱いだった智恵子さんが、登さんにだけは少

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    2024年04月09日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)
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    コラム集なので、短くて読み易い

    紙の本も持っていますが、「老眼」で小さい字を読むのがつらいので、電子書籍を購入しました。執筆当時とは時代も価値観も大きく変わりましたが、読んでいてちょっぴり笑えたり、少し考えさせられたりする点は変わらないなと感じました。でも、日刊アルバイトニュースを覚えている人って、どの位いるんだろう?今はスマホでバイト探しだものね。

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    2023年10月30日
  • ゴッホのあしあと
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    19世紀末から20世紀初頭のフランスのクラシック音楽が好きで、ネットや図書館でこの時代の事を調べていましたが、音楽だけでなく絵画や芝居など芸術全般で、新しい”波”がうねっていたように思います。本書は、小説「たゆたえども沈まず」読了後に読み、フィクション部分と史実の差異など、改めて小説の理解が深まったと思います。

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    2022年09月08日
  • 楽園のカンヴァス
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    劇中劇というのかな?革表紙の本に書かれたルソーを中心とした物語(史実を踏まえた上でのフィクション)とティムと織江の物語(フィクション)が、二重構造になっているのが面白いと思った。特に、劇中劇部分の20世紀初頭のパリ美術界の様子が生々しくて当時の熱い息吹が伝わってくるように感じた。

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    2022年03月14日
  • キネマの神様
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    古き良き時代の日本映画のよう

    自分は、映画はほとんど観ない方で、この小説が映画化されたのを知ったのは読み終わった後でした。社会的ステータスが高い主人公が、その全てを失ってどん底から這い上がり、今までとは違う価値観の幸福を得るという王道ストーリーですが、それが良いです。(主人公が)周りの人達も巻き込み、その人達も幸福にして、最後は(お約束な感じで)全員集合「めでたし・めでたし」で締め括る。在りし日の日本映画を見ているような感じでした。

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    2021年10月05日
  • これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~
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    日常ミステリーっぽい謎解きもあるけど、あくまで経費として正しく使われているか判断するだけで、森若さんが探偵役というわけではありません。まだ続編を読んでいないから分からないけど、もう少し謎解き要素を強調しても面白いかも・・・

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    2021年06月03日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 後編
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    私たちの曲は続くのです。

    ネタバレサイトをみてしまったので、結末は分かっていましたが、王道青春ストーリーなので、十分楽しめました。久美子たちの学年の「曲」は、これで終わってしまったけれど、北宇治高等学校吹奏楽部の曲は続くのです。

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    2021年03月06日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編
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    久美子の成長物語

    アニメから入ったので、久美子以外の関西弁に違和感がありますが、すぐに引き込まれました。1年の時は、人の意見に流されてばかりだった主人公の久美子が、2年になり低音パートの不協和音を調整して、その実績からか3年では部長を任されます。さて、久美子部長の手腕やいかに・・・ アニメから入った人は、ぜひテレビ版の1期2期、劇場版「誓いのフィナーレ」をみてから、読む事をお勧めします。

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    2021年02月23日
  • 村上T 僕の愛したTシャツたち
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    ぜひ横向きで

    タブレット端末などで読むのでしたら、ぜひ横向きで読んだ方が良いです。字は少々小さく表示されてしまいますが、文章とTシャツの写真が同時に表示されます。縦向きだと文章と写真が別々なので、雰囲気が出ません。個人的には「ハンバーガーとケチャップ」の話が好きで、Tシャツは、ハワイのサーフショップのグリーンのものがいい味が出ていますね。あと、ルイ・ヴィトンが後援したマラソン大会のTシャツって、フルーツオブザルームのTシャツにヴィトンのロゴを付けただけみたいだけど、権利関係とか大丈夫だったのかなwww

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    2020年12月23日
  • 村上ラヂオ2―おおきなかぶ、むずかしいアボカド―(新潮文庫)
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    村上さんのエッセイは村上朝日堂の頃から、かなり読んでいますが、肩が凝らなくてスッと読めるのが良いですね。何げに「今週の村上」コーナーが好きです。

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    2020年10月12日
  • 小澤征爾さんと、音楽について話をする(新潮文庫)
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    私は、クラシックは好きでよく聴きますが、楽譜は全く読めません。第1回の「ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番をめぐって」は何か楽器でも出来ていれば、もっと楽しめたのかと思います。ただ、いつもは聴くだけの私ですが、スピーカーから流れてくる音楽の向こう側の世界が、少し垣間見られたようで面白かったです。

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    2020年09月06日