【感想・ネタバレ】冬期限定ボンボンショコラ事件のレビュー

あらすじ

小市民を志す小鳩君はある日轢き逃げに遭い、病院に搬送された。目を覚ました彼は、朦朧としながら自分が右足の骨を折っていることを聞かされる。翌日、手術後に警察の聴取を受け、昏々と眠る小鳩君の枕元には、同じく小市民を志す小佐内さんからの「犯人をゆるさない」というメッセージが残されていた。小佐内さんは、どうやら犯人捜しをしているらしい……。冬の巻ついに刊行。/解説=松浦正人

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

ネタバレ 購入済み

その後の二人(妄想)

本編終了から、一年と数ヶ月後。
晴れて大学生となった小鳩くんは、京都市内でようやく小山内さんを見つけて駆け寄った。
小山内さんは、同年代くらいの男性と一緒だった。

小鳩 「小山内さん、ようやく見つけたよ」
小山内「小鳩くん、紹介するね。こちらが私の最善のカレ…」
小鳩 「…(会わない間に何が起こった)…(>_<)…」

とは、ならないか…。

#胸キュン #エモい #ダーク

0
2025年12月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

季節は冬。
たい焼きを食べなる小佐内さんと並んで歩く小鳩くん。
微笑ましい空気だな〜とにやにやしながら読んでいたら、まさかの轢き逃げ……

入院生活を送る小鳩くんと、犯人を探す小佐内さん。
3年前の事件の回想を通して、ふたりの出会いと「小市民を目指す理由」が明かされる大事な幕で、読んでいて関わる人の気持ちに胸がぎゅっとなる場面も多かったです。

そして入院中のふたりの繋がり方――まさかあんな形とは。
ずっと小佐内さん推しだったけど、今回さらに好きが更新されました。あの異常さ込みで最高に魅力的。

看護師さんも「怪しいな」とは思っていたけど、真相にはさすがに驚き。
正直、そこは少し“出来すぎ感”もあったけど、それでもほどよいミステリー感で面白い。

「来年小鳩くんが来るまでの間に、京都に迷路を作ってあげる」
「わたしの次善」

これ、もう告白じゃない?
最高のラブコールでしかない。
シリーズの締めくくりとして大満足の一冊でした。

大学生編を出して欲しいな。

0
2025年11月23日

Posted by ブクログ

小市民シリーズ第4巻。

小鳩くんが交通事故に遭い、入院生活を送ることに。実は似たようなひき逃げ事件が中学3年生の時に起こっていて…小鳩くんと小佐内さんが3年越しのひき逃げ事件の真相を探す話。 

小鳩くんと小佐内さんの中学生の時の初めての出会いも知れて、長い2人の関係性をなんだか羨ましく思った。

これからも続いてほしいシリーズ!

0
2025年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小市民シリーズの中で1番面白かったです!

今までとは少し変わり、過去の回想であったりと主人公たちが大きく動くということはないものの、過去の話と絡めながら面白く、そしてミステリー要素ありでよかったです。

0
2025年09月16日

Posted by ブクログ

再読。小山内さんと小鳩くんの、高校生活と小市民の時代の終わりの物語。小鳩君が轢き逃げに遭うショッキングな始まりだったけれど、病院で安楽椅子探偵状態の小鳩くんと犯人を探す小山内さんの連携プレーはさすが。小鳩くん達が小市民を目指すきっかけとなった苦い過去も絡んでくる展開が面白かった。これで完結と思うとすごく寂しい。大学生編もあると良いのになあ…

0
2025年09月10日

購入済み

目次が親切

紙の本と比べて電子書籍の不便なところの一つが、イラストのページを見返したいときに、ページをパラパラとめくってイラストページを探すことができないことだ。しかし、本書は、章のタイトルだけでなく、事件「現場周辺図」などの図版(イラスト)を、目次の中に含めてくれている。これはとても便利なので、是非他の本も見習ってもらいたい。

0
2025年08月27日

Posted by ブクログ

これ、アニメ化が決まったときはまだ影も形もなかったってすごくないですか。そこからこの前日譚を書き起こして、小鳩-小佐内コンビがなぜ小市民をめざすに至ったのか、小鳩くんがなぜ謎解きをするとき、いつも軽い自己嫌悪を感じるような振る舞いをするのか、とても納得のいく事件を設定する……。
それだけでなく、秋期限定では復讐の女神ネメシスなのかという、底知れぬこわさを感じさせた小佐内さんに、グッと来るせりふを言わせ。米澤穂信さん天才ですか。

わたしは「春季限定」だけ発売当時に読んで、あとはアニメをぜんぶ見終えてから順に読んでいったのだけど、ほんとにすばらしいシリーズだなと思う。「日常の謎」というのは、かならず、探偵じゃない者が人の秘密に首を突っこんであれこれさぐるという作業につながるわけで、そこに生じる忸怩たる気持ちを深堀りすることで、人間の功名心とか承認欲求とかを描きつつ、さらにそこを超えて純粋に謎やロジックを愛する心も描いているのかなと思う。

そんな複雑な心性を持つ小鳩-小佐内コンビ、もう会えないのかな。大人になったふたりにひょっこり再会できる日を夢見つつ、ありがとう。

0
2025年08月17日

Posted by ブクログ

アニメで春夏だけ見て小説は初でしたが非常に楽しめました!
まさに求めていた青春ミステリ!!
3年前の轢き逃げ事件の捜査と今回轢かれた小鳩くんの病院内での心情が交互に描かれている。
ボンボンショコラとかノリでつけたのかな思ってたらきちんと伏線上にあったのもすごい。
推理の小鳩くん、行動力のおさないさんの魅力が文字だと語れないくらい好きでした!
春夏秋も本で読んでみます!

0
2025年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小市民シリーズも5冊目となるとハイハイ、これは伏線ね。これ明らかに怪しいでしょ。と思いながらも、簡単に全てを明らかにさせない、かといって何が何やら分からん!とゆう複雑すぎない面白さ。そしてシリーズ最高の2人の相棒感。
上手く表現できないけれど、小鳩くんと小佐内さんが『小市民』を目指す、その前提全てが青春って感じですごく良かった。これでアニメの方も楽しめるかな。もしも大学生になった2人の話があるのなら、きっとそれはこのシリーズのような青春ミステリーでは無くなるんだろうなと思うけど、それはそれで読んでみたいなと思う。とりあえず小鳩くんは京都の大学に行くといいな。

0
2025年07月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2025/07/04
p.239
 車椅子のタイヤの固定が甘かったのだろうか。ぼくが座ろうとした瞬間、車椅子はわずかに後ろに下がった。
 椅子に座るつもりで腰を下ろし、寸前で椅子を引かれれば、誰でもろくに受身も取れずに倒れ込む。声にならない悲鳴が、喉の奥でくぐもる。心拍数が跳ねあがる。
 瞬間的な恐怖という尺度で言えば、車にはねられた時よりも怖かったかもしれない。けれど幸い、車椅子が動いたのはほんの少しだった。看護師さんがハンドルを握り、車椅子は止まって、ぼくは無事に座面に腰を下ろす。

2025/07/21
p.231
 見つめていてもサンデーが復活したりはしないという現実を受け入れたのか、小佐内さんはサンデーグラスを少しテーブルの端に寄せる。
 ここまでの話をまとめると、日坂くんは交際相手の岡橋さんではない誰かからお守りをもらった可能性が高い。
 そして、自分が車に轢かれたとき一緒に歩いていた人のことを、隠そうとしている……。
 考えられるパターンは、ざっと7つぐらいはある。そのうちのどれが真実なのか知るために今日できることは、もうなさそうだ。
 初夏の日は長く、外はまだ夕暮れの気配さえもない。今日はいろいろあった。防犯カメラの映像を見て、堤防道路を歩き、学校まで戻ってきて牛尾くんの協力を取り付けた。
 ぼくがいま思っているのと同じことを、小佐内さんが呟いた。
「あとは明日。今日は、おしまい」

2025/11/18
p.416
「小鳩くんは、どこの大学に行くつもりだったの?」
「名古屋だった、近いし。でも、志望校も練り直さないと」
「わたし、京都がいいと思う」
 藪から棒だ。びっくりして、ほんの少しだけ眠気が引っ込んだ。
「なんで?」
「わたしが京都の大学を受けるから」
 なんだ。ぼくはちょっと息をつく。
「そう。受かったら教えてよ。お祝いのメッセージぐらいは送るから」
「教えない」
 ベッドの端に、小佐内さんの手が置かれる。
「小鳩くんはさっき、わたしをとんでもない陰謀家みたいに言ったでしょう。わたし、心が傷ついたの」
「……それはどうも」
「それに、なかなか意識が戻らなくて、わたしをとっても不安にさせた。だからその報いがいると思う。来年小鳩くんが来るまでの間に、京都に迷路を作ってあげる」
 静かな夜に、小佐内さんはくすくすと笑う。ぼくはまぶたを開けているだけで精いっぱいだ。
「おししいお店も探しておく。だからきっと、わたしを捜してね。そうしたら……最後の一粒をあげるから」
 小佐内さんがぼくの枕元から、最後に残されたボンボンショコラの一粒を取って口に運ぶ。ぼくはまた、抗いがたい眠気にとらわれる。薬のせいではない、自然な睡魔に。
「おやすみ小鳩くん。わたしの次善。あなたが生きていてよかった。お大事にね。そうしてどうぞ、よいお年を」
 ぼくの目は閉じていく。
 ――夜の底から、鐘の音が聞こえてくる。

0
2025年07月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小鳩くんがひき逃げ事件に遭って入院している中、過去のひき逃げ事件に焦点を当てながら話が進んでいく
が、実は過去の事件よりも現在の事件の方が恐ろしいことが起きているというどんでん返し
特に小鳩くんが睡眠薬を飲まされていたことが発覚するところではぞくっとした…
小市民シリーズは比較的ライトなミステリーだと思って読んでたけど、最後の最後に騙されてしまったなぁ

0
2025年06月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

春から始まり、別れを経験し互いを再確認した彼らにしか辿り着けない結末。
最後の一文まで、小鳩と小佐内らしさ全開の世界観に魅了されました。
小市民を志すきっかけになった中学時代に関しては、以前の巻から少し触れられてはいたが、彼らにはまだ解き明かしきっていない、日坂くんの事情があったとは。
てっきり暴いてはいけないことの事情まで理解しているのかと思っていたが、中学時代に完全に解けきれなかったことが現在と交差していくのもとても面白かった。
この2人にしかない空気感が大好きなので、季節が周り物語が閉じられてしまったことが非常に悲しい。

0
2025年06月22日

Posted by ブクログ

冬季限定として美しい終わり方をしたなと思いました。高校生としての締めくくりとしても美しかったです。続きがあって欲しいとも、ここで終わって欲しいとも思える素晴らしい作品でした。

0
2025年06月14日

Posted by ブクログ

サイン本を買ったのでか「」く「」し「」ご「」とを 読み終わったら読み直します。

TVアニメの影響です。

米澤穂信さんらしくて読み応えのある作品でした。

0
2025年06月07日

ネタバレ 購入済み

小市民シリーズ完結 残念です

今回は甘味成分がボンボンショコラだけで、他の話と比べるとスイーツ度が少ないけれど、密室の謎あり最後に犯人との対決ありと、このシリーズでは一番推理小説らしくて面白かった。これでシリーズ完結らしいけど、米澤作品のヒロインでは小山内ゆきチャンが一番好きなので、ちょっと残念です。京都を舞台に大学生編も読んでみたい気もするけど、蛇足かな?でも、マカロンみたいにこれまでの事件の間に起こった事を短編で出して欲しい気もします。

0
2024年05月07日

Posted by ブクログ

待望の! 鯛焼きが食べたくなりました。
ついに小市民シリーズ最終章なんだ…さみしい、でも楽しみ、と読み始めたら、最終章の間にエピソードゼロも挟まってるじゃないか!なんてにくい演出!
小鳩くんたちがなんで大々的に活動しなくなったか、ちょいちょい後悔してたっぽい記述はあったけど中学時代にこういうことがあったらそりゃね。

0
2025年12月03日

po

購入済み

小市民シリーズ、完結

ショッキングな事件、小鳩君と小佐内さんの馴れ初め、緊張感のあるラストと、シリーズ完結作として文句ない出来。
アニメも盛り上がって最後までやってもらえたら、そして他のシリーズもこれくらい綺麗に完結してもらえるといいなぁと思います。

0
2024年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小市民シリーズの最終巻。
今回は主人公の小鳩君が車に轢かれて入院するところから始まり、回想によって過去二人が小市民を目指すきっかけになった事件が語られます。
過去の失敗、そして現在の入院生活の物語なので過去のシリーズに比べると全体的に暗いです。これまでは全体を通しての事件や謎がありつつも日常の謎を解いていましたが、そういった軽い謎解きのようなものがなく雰囲気がだいぶ違います。
ただ、過去の2人が出会い小市民を目指すきっかけになった事件が語られ、その事件が現在の事件に関わってくるというシリーズの締めにふさわしい内容だったと思います。

0
2025年11月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ひき逃げにあった小鳩くんの経過と並行して、これまでの2人の何かあったなと思わせることがここでわかっていく。人には事情があって、良かれと思ってしたことでもかえって迷惑なこともある。生きててそういうことたくさんありますよね。小鳩くん、本当に危うい立場にいたものです。無事でいてくれてよかったです。小山内さんさすがだなあ。早く良くなって二人でスイーツ巡りに行って欲しいものです。これで終わりではなく大学に行った2人の活躍も見られたら嬉しいな。

0
2025年10月07日

Posted by ブクログ

冒頭から小鳩君と小山内さんが堤防道路を歩くところからスタート
そしていきなり小鳩君がひき逃げされてしまい入手してしまう!
そこから物語が始まっていくが、小鳩君の3年前の
中3の頃のエピソードも回想されながら進展する

中3の頃に小鳩君と小山内さんが出会い、そこで今の高校の互恵関係になっていくという、小市民シリーズの肝が丁寧に描かれている。
中3の頃に起きたクラスメートの日坂君が巻き込まれた事件を小鳩、小山内ペアで解決しようとするが
意外な点まで掘り下げてしまい、これが、小鳩君と
小山内さんが小市民になろーと誓うきっかけだったのかと納得できた。

小山内さんの探偵っぷりも素晴らしい

0
2025年09月21日

Posted by ブクログ

やっと読めたあああああああああ!!!!

小市民シリーズの冬期。
主人公の小鳩常悟朗が、小佐内ゆきと下校している時にひき逃げにあってしまって入院を余儀なくされるところから始まる。
今回の事件の真相を考えながらも、過去の因縁?の事件を思い出しながら、徐々に真相に近づいていく、という形。

実は先にアニメを見てしまっていたので、結末とかは知ってたけど、やっぱり字で読むと細かいところが分かっていいよねー
あの時の間、とか、空気感とか、読み終わってからこそちゃんとアニメを見返したいっ!て思えますん

何よりも何よりも、今までのシリーズのタイトルで「限定」ってついてる意味がちゃんと解説されてて、ほわぁそうゆうことかぁぁあ!ってなったの、よかったの
出来れば大学生編とかも見たいんฅ(*‎´꒳`*ฅ‪)ꪆ‬

0
2025年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ついに過去の事件の全貌&2人の出会いが明らかに!

現在と過去の行ったり来たりも楽しかった
受験諦めはショックだけど、
なんやかんや京都の大学編始まらないかな〜
ここで終わりは寂しい〜

0
2025年07月21日

Posted by ブクログ

3年前と現在が交じりながら展開。
3年前の小鳩君がこんなにポンコツ?少なくとも2年前の小鳩君は隙のない名推理を披露してたけど、と少し疑問はあったし、加害者の動機に全く同感できなかったけど、病室という狭い空間を感じさせない展開は面白かった。あとがきを読んで初めて番外編がある事を知ったので、終わってしまった喪失感からすぐに復活。

0
2025年07月19日

Posted by ブクログ

〔引用〕どうしてわたしたち あえないのかな?(p.196)/おやすみ小鳩くん。わたしの次善。(p.417)

〔小鳩くん〕自動車にはね飛ばされ重傷で入院中。大学入試もフイにした。
〔小佐内さん〕自分をかばったらしい小鳩くんがはね飛ばされたので復讐フェチの小佐内さんは犯人に復讐を誓っている。
〔日坂祥太郎〕三年前の回想。同じ堤防でひき逃げに遭った。小鳩くんは嬉々として捜査をし、事故に巻き込まれ夏服を台無しにされ復讐を誓っている小佐内さんと出会う。
〔ボンボンショコラ〕入院した小鳩くんへの小佐内さんからのお見舞い。一日ひとつしか食べてはいけないらしい。
〔眠け〕小鳩くんはすごく眠たい。そのせいで見舞いに来ているはずの小佐内さんとなかなか会えない。
〔密室〕三年前の堤防道路は全長九キロの巨大な密室。なぜ二度とも車が防犯カメラに映らなかったのか。
〔感想〕犯人当ては難しくないと思うけど、相変わらずキャラも会話もいいし、お話として面白い。シリーズは終わりなのかもしれないけど大学生になった二人で新シリーズを…

■小市民についての簡単な単語集

【秋津屋】制服取扱店。
【麻生野瞳/あそや・ひとみ】コンビニの娘。石和馳美となんらかの関係があったらしい。
【尼そぎ】小佐内さんの髪型。ボブカットで少し古風。
【アリス】マンションの一階にある小さなケーキ屋。小佐内さん御用達?
【飯田】健吾と同学年の新聞部員だがあまり部活に来ない準幽霊部員。
【石和馳美/いさわ・はせみ】小鳩くんや小佐内さんが中学生のときドラッグ騒動で補導された。
【五日市公也/いつかいち・きみや】新聞部員。健吾の一年下。真面目で気弱。「はい。……断れない雰囲気だったから」栗きんとん下p.39。小鳩くんは「人生の師」と思った。
【伊奈波川】その堤防道路で小鳩くんは車にはねられて入院を余儀なくされて大学入試をフイにした。
【牛尾】小鳩くんの中三時代のクラスメート。バドミントン部のキャプテン。
【瓜野高彦/うりの・たかひこ】新聞部員。健吾のイッコ下。部の方針について部長の健吾とは意見が合わない。
【おいしいココア】健吾はおいしいココアを淹れられる。って、ぼく的にはこの方法が普通の淹れ方なんやけど。
【大浜】卒業した美術部員でとある絵を描いた。高橋由一が好きなんだとか。
【岡橋真緒/おかはし・まお】日坂祥太郎と交際していた。
【小佐内ゆき/おさない・ゆき】主人公の一人。ちっちゃくて童顔で小動物っぽい。小動物っぽいという表現はご本人も気に入ってるらしい。甘いものと、復讐が好き。籠絡や懐柔、地道に資料を調べたり、情報戦が得意。小鳩くんとは同じ中学で小市民になりたい互助会の同志らしい。「いいよ、わたし、待つのは好きだから」いちごp.41。気配を殺して小鳩くんの背後に立つ特技を持っている。正座をしたまま後ずさるという特技を持っている。小市民化計画以前はちょっと怖い女の子だったフシがある。いや、今でも充分怖いが。つきあっているとケーキ代で財布が軽くなってゆく。《ぼくたちは、互いに近親憎悪をかき立てるほど似てはいない。けれど、同好の士という感覚を持つぐらいには……いや、どちらかというと、同病相憐れむぐらいには、似ているところがある。》ボンボンショコラp.131
【小佐内ゆきの母】すごく若く見える。大学生くらいに見えないこともない。小佐内さんの童顔は母親ゆずりのようだ。
【小佐内スイーツセレクション・夏】小鳩くんが小佐内さんから渡されたご近所のスイーツランキングリスト。その夏小鳩くんは小佐内さんのスイーツ巡礼につきあわされることとなった。いくらか自業自得で。
【オモテダナ】小佐内さんが教えてくれた喫茶店。民家にしか見えない。ミルク系が美味しい。

【夏期限定トロピカルパフェ】セシリアというスイーツ屋の商品。「小佐内スイーツセレクション・夏」というリストの堂々一位に入っている。おそろしく背が高いパフェ。果物の美味しさとほぼ等価。
【勝木】木良警察署交通課刑事。
【勝木亜綾/かつき・ああや】黃葉高等学校(おうようこうとうがっこう)商業科。小鳩くんたちが中学三年のときここの三年だった。
【勝部】美術部の三年。穏やかな丸顔の女子生徒。性格まで丸いとは限らない。
【茅津未月/かやづ・みつき】礼智中学三年。古城秋桜と同じクラスで停学になった三人組のリーダー格。大人びた感じ。蓮っ葉なもの言いだがイヤなヤツではなさそう。
【川俣さなえ】薬物がらみのなにかに巻き込まれているかもと妹のかすみが健吾に言ったらしい。ちなみにかすみは健吾の彼女である可能性もなきにしもあらず。
【勘】小佐内さんいわく「勘のいい人は好きよ。わたしのことを見抜かない限りはね」マカロンp.239
【観察】《思考と推論だけで彼女を助けられず、観察が決め手になってしまったのはやはりいささか残念だ。》マカロンp.41。小鳩くんは観察に頼るのは好みでないようだ。
【岸完太/きし・かんた】新聞部員。健吾の二年下。
【木良市民病院】日坂くんが入院し、後に小鳩くんが入院した病院。内科・消化器内科・外科・整形外科・脳神経外科・循環器科・放射線科・リハビリテーション科などがある。
【月報船戸】新聞部の出す新聞。小佐内さんいわく「うん。普通の中の普通。類希なる普通。わたし、『月報船戸』を読むといつも、これってただごとでなく普通だなって思うの」栗きんとん上p.45
【健吾/けんご】堂島健吾。船戸高校に合格した。小鳩くんと同じ小学校で旧知ではあるが友人というほどの関係ではない。粗野っぽくてがっちりした男。裏表のない性格。正義感の強いいいヤツではあるがお節介。とはいうものの、すごく押しつけがましいわけではない。いちごタルトではできごとを運んでくる役目。新聞部に入り、後に部長になりちゃんとやってる。
【恋】《そのキーワードが絡むと、関係者の行動に合理性が欠けるせいで推論を進めにくくなり、不本意な結果に至ることが多い。》マカロンp.57
【古城春臣/こぎ・はるおみ】パティシエ。若い頃はイケメンだがネックレスは似合っていない。東京で地位を不動のものにした後、地元名古屋に出店した。小佐内さんはこの店のマカロンを食べにいく。お供は小鳩くん。
【互恵関係】小鳩くんと小佐内さんは中学生のときある事件を契機に互恵関係を結んだ。《小山内さんには覚悟と行動力がある。ぼくには、たぶんだけれど、観察力とひらめきがある。だけどぼくたちは中学生だ。》ボンボンショコラp.139
【秋桜/こすもす】とあるできごとで知り合った女の子。名古屋でわりと厳格な校風の礼智中学お菓子づくり同好会所属。小佐内さんに懐く。男嫌い。
【小鳩常悟朗/こばと・じょうごろう】主人公の一人で語り手。健吾いわく《頭を使うことで、お前がしくじるとは思っていないがな。》いちごp.21。賢いようだ。謎が目の前にぶら下がっていると解きたくなってしまう性て、そのせいで他者を不快にしたことがあったようで小市民を目指すことになった。現代のトレンドは他者を不快にさせないことということがあると思うので小鳩くんは時流に乗っている。籠絡や懐柔、地道に資料を調べたり、情報戦は得意ではない。感情の起伏は小さい。健吾によると以前は言いたいことがあったら全部口に出さないと気がすまなかったタイプだが今は腹に一物あるタイプに見えるとか。小市民計画はなかなかうまくいってないようだ。健吾いわく「泣き言を聞かせるにはお前が二番目に適している」トロピカルパフェp.113。適当に聞き流してくれるだろうから。ちなみに一番目は穴掘って埋めとくこと。

【サカガミ】水上高校の生徒と思われる。小佐内さんの自転車を乗り逃げした。春限定いちごタルトももろともに。どうやら所属するグループの下っぱで悪事に荷担する予定だったからと思われる。
【作為】《その証拠は捏造されたもので、そこには作為がある。作為とは足跡だ。辿ることができる。》マカロンp.263
【佐多七子/さだ・ななこ】礼智中学三年。古城秋桜と同じクラスで停学になった三人組のひとり。とげとげしい感じ。あだ名はナナ。
【里村】瓜野のクラスメート。キツいタイプ。園芸部員。
【里山】小鳩くんのクラスメート。クラス委員。
【三本木/さんぼんぎ】秋桜の通う礼智中学の生徒指導教諭。強面だが話のわからないタイプではなかったはずなのに…
【三夜通り/さんやどおり】「ベリーベリー」というケーキ屋があり、毎夏祭りが行われる。
【事情聴取】聴取後印刷されたものには小鳩くんが話した言葉がほとんど使われていなかった。そういう規則でもあるのだろうか?
【シャルロット】「ジェフベック」という店のシャルロットはめちゃくちゃ旨かったらしい。
【春期限定いちごタルト】「アリス」という店のいちごだらけのお菓子。小佐内さんがとても楽しみにしている。毎年どこかしら異なる仕様のようだ。
【杉幸子/すぎ・さちこ】小柄で丸眼鏡の新聞部員。こんな人おったっけ? パラレルワールド?
【鷹羽中学校/たかばちゅうがっこう】小鳩くんや小佐内さんの出身中。
【小市民化計画】小鳩くんと小佐内さんは小市民になろうと決心しいわば互助会をつくった。しかし、小市民に「なろうとする」という段階ですでに小市民になるのは難しい。小市民には自然になってしまうものだものね。
【小市民とは】探偵ではない。《あんまり人情派ではない。けれど、冷血でもないのだ。》いちごp.92。《冷淡とかクールとかは小市民的徳目ではない。》いちごp.93。《理不尽を受け流すのは小市民心得の筆頭といっていい。》いちごp.177。私有財産は大事にする。一番大事なのは《現状に満足すること》いちごp.190。レゲエっぽい格好やロックっぽい格好をしている連中には近寄りたくない。荒事には近寄らない。
【推測の前提】マカロンで小鳩くんが前提にしたのは三つ。健吾の断言したことは事実とする。超常現象は絡まないものとする。犯人の行動には合理性がある。
【洗馬/せば】新聞部で健吾の一年先輩。バンドをやっていてそのボーカル。編集長だが部長ではない。
【俗物】小佐内さんいわく《いつだって最高のものを求めるのは求道者っぽくて格好よく見えるかもしれないけど、実際は何を食べても「あれに比べればね」なんて言っちゃうスノッブに過ぎない》マカロンp.89。うーん、でも、小市民ってだいたいスノッブだよねえ…。それを避けてちゃ小市民への道は遠いかも?

【田坂瑠璃子/たさか・るりこ】古城春臣の出店した名古屋のパティスリー・コギ・アネックス・ルリコの店長。悲しげな目のほっそりとした穏やかそうな女性。
【知里/ちさと】健吾の姉。船戸高校の先輩のようだ。姉弟そろってくっきりした顔立ちは知里さんの場合「目鼻立ちの派手な人」という印象になっている。
【堂島健吾】→健吾
【栃野みお/とちの・みお】礼智中学三年。古城秋桜と同じクラスで停学になった三人組のひとり。日焼けしている。あだ名はマロ。なぜそう呼ばれるのかは不明。たぶん栃やからやろうね。
【戸部】小鳩くんのクラスメート。てクラス委員。

【仲丸十希子/なかまる・ときこ】小鳩くんに交際を申し込んだ女子生徒。ちょっと遊んでるふうの外見だが気立てのいい子。小鳩くんにリア充を与えてくれた。小鳩くんのことを小鳩ちゃんとか崩して「こばっちゃん」とか呼ぶ。つきあっていると衣装代で財布が軽くなってゆく。
【名古屋】小鳩くんたちの街から電車でだいたい二十分で行ける。ここなら小山内さんのスイーツ行脚の範囲内。
【新田】生徒指導の教師。パンチパーマにヒゲにグラサン。知らなければヤクザ屋さんに見える。離婚したそうだ。

【早く言え】小鳩くんが人生で一度は言ってみたかった言葉《どうしてそれを早く言わないんだ!》マカロンp.198
【ハンプティ・ダンプティ】ケーキ屋さん。おいしすぎるので小佐内さんは封印中。
【日坂和虎/ひさか・かずとら】
【日坂祥太郎/ひさか・しょうたろう】小鳩くんの中学三年時代のクラスメート。バドミントン部のエースだったが、後に小鳩くんがはねられたのと同じ堤防道路で車にはねられた。
【氷谷優斗/ひや・ゆうと】瓜野くんの友人。頭脳優秀だがあまりやる気を出さない。《冷谷が来るだけで場が和み、話が弾む。》栗きんとん上p.98。どことなく小鳩くんを彷彿とさせるタイプ。
【深谷/ふかや】礼智中学で秋桜の担任。
【復讐】小佐内さんの復讐は相手の人生を破壊するレベルの恐ろしさだ。そして、復讐したいがために自分に対してなにかするよう誘導することさえある。恐怖だ。
【藤寺真/ふじでら・まこと】日坂くんの事故の目撃者。バドミントン部の後輩。
【船戸高校/ふなどこうこう】とりあえず公立の難関校。小鳩くんも小佐内さんも受かった。床も廊下もリノリウム張り。
【ベリーショートの看護師さん】入院した小鳩くんの面倒をみてくれてる。モブにしては妙にキャラが立っている。
【ベルリーナ・プファンクーヘン】なんでも、お菓子の名前らしい。バームクーヘンの仲間か?
【ボンボンショコラ】入院した小鳩くんへの小佐内さんからのお見舞い。一日ひとつしか食べてはいけないらしい。

【マカロン】小山内さんはマカロンを食べに小鳩くんをともない名古屋まで行く。個人的にはマカロンは見た目からモナカみたいなもんかと思っていたが実際に食べてみたら違っていた。どっちかいうとモナカ(アンコのやつ)のほうが好きかなあ。
【真木島みどり】新聞部員。女子。健吾と同学年。こんな人おったっけ?
【間違い】小佐内さん「小鳩くんは気づいてないかもしれないけど、自分が間違ったと思った時、そうだねって言えるのはすごいと思う」ボンボンショコラp.264
【馬渕/まぶち】木良市民病院の理学療法士。レスラーのように体が大きい。とても親切。
【三笠速人/みかさ・はやと】健吾や小鳩くんが高校二年のときバドミントンで県大会まで行った選手。その彼が中学時代一度も勝てなかった後輩が日坂祥太郎。
【水上高校/みなかみこうこう】近くに「アリス」がある。
【宮室/みやむろ】木良市民病院の若い医師。たぶん整形外科医。
【三好】新聞部顧問。
【むらまつやのりんごあめ】三夜祭りだけでゲットできる絶品のりんごあめ。と小佐内さんが言っている。
【メイルシュトロム】郷土料理も出すファミレス。
【メモ】《本当に大事なことはたいていの場合、一枚のメモ用紙でも伝えられることを、おれは知っている。》栗きんとん上p.89
【モットー】小鳩くんと小佐内さんのモットーは「小市民たれ」。
【門地譲治/もんち・じょうじ】新聞部員。健吾の一年下。教養系の新書ばかり読んでいる。ふっくらした体形。マカロンでは堂島と同学年のようだ。パラレルワールド?

【約束】小市民になるため小鳩くんと小佐内さんの約束は「互いに互いを逃がすこと」
【山里/やまざと】小鳩くんが入院した木良市民病院の清掃員。手際がいい。
【誘拐】小佐内さんが誘拐されたらしいとき小鳩くんは推理できると高揚している自分に気づき愕然とした。
【吉口/よしぐち】ポシェットを盗まれた一年女子。ぼぉっとしていてはかなげ。本人に自覚はないが学校の情報通。誰と誰がつきあってるとか別れたとか。

【理解】《たったひとり、わかってくれるひとがそばにいれば充分》栗きんとん下p.212。この言葉がこんなに殺伐としてるなんて。
【礼智中学】名古屋の中学校。
【和倉/わくら】木良市民病院の初老の医師。

0
2025年07月10日

Posted by ブクログ

小市民シリーズを読み終えてしまった。これで終わりになるのは寂しいと思う。大学生になった2人に会いたいと願う。

0
2025年07月08日

Posted by ブクログ

重傷を負った小鳩くんが動けない中、接点を持たずに犯人を追う小山内さんは登場せず、3年前の回想が現在に繋がる展開に引き込まれる
続編があったとしても京都が舞台になるのは少し残念
まあフィクションとは言え難点としては
岐阜市民は堤防道路を歩かない
「長良川高速」と言っても抜け道は有る
「どうして私がハンマーを...」は笑える

0
2025年06月25日

Posted by ブクログ

冒頭から主人公が車にはねられ入院するという衝撃から始まった。ベッドの中で小嶋くんは、今回の事故と、三年前におきたひき逃げ事件が似ている事に気付く。三年前の被害者である『日坂翔太郎』の事件を思い出しながら、自分が犯してしまった罪に向き合っていく。当時、一緒に事件を追っていた小山内さんは、今回の事件の犯人を捜していた。そして、眠っている小嶋くんに少しづつヒントを残しながら、二人で真実にたどり着き犯人を追い詰めていく。三年前の事件と犯人の繋がりとは?これからも二人のコンビは続いていってほしいな。

0
2025年06月16日

Posted by ブクログ

小市民シリーズ最終巻。
長かったー。けどほぼ一気読みみたいな勢いで読んじゃった。前半は読むのに結構時間かかったけど、後半の畳みかけがすごくて集中して読んでた。米澤さんの作品全てかは分からないけど、小市民シリーズに関しては畳み掛けがすごくて気持ちいい。
小市民を目指した理由を、ずっと仄めかされてはいたけど、今回で実際に明るみになった。思ったより利己的で傲慢なムーブしてて、これは小市民を目指す理由として充分だと思えるほど強烈な経験であったろうなと思う。読み終わってからふと気づいて驚いたけれど、今回病室の小鳩くんと回想シーンのみで、1歩も外に出ていなかった。それにしては豊富で読み応えしかない作品だったので、空いた口が塞がらないというか、天才...?となってた。
小さな伏線も回収されて後から思い出しては痺れる気持ちの連続。うわ、なんで気づけなかったんだろ、と悔しい気持ちも少し。けど今回は2人の掛け合いがずっと無くて焦らされている気持ちだった。最後にやっと本領発揮が見れてすごく良かったな、と。
卒業した2人がどこかで再会するのを期待しながら(たぶん京都かな?)、余韻に浸りたいと思う。
おもしろかった!アニメ版も見てみようと思う。

0
2025年06月09日

Posted by ブクログ

3年前の回想と現在の小鳩くんの思考パートが程よい長さで交互に来て、飽きることなく最後まで一気に読み進めてしまった。2人の、名前を付け難い微妙で曖昧で繊細な関係が美しい

0
2025年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

春から始まって、とうとう冬。
終わってしまうと思うと惜しくて大事に読んだ。

一つ一つの経験が、感情が、その人を形成していくんだ。
どんなときも思考し続ける小鳩君、小佐内さんの前で泣いた小鳩君、褒めてもらいたかった小鳩君、小鳩君が大好きになった。
爪を研ぐ余り牙まで鋭くなった小佐内さんも好きになった
小佐内さん視点のお話が読めたら、もっと好きになれるかもしれない。

今まで知りたかったことや読みたかったことが書かれていて、締めくくりとしては大満足だったのだけど、最後に小鳩君と小佐内さんの会話を読んでいて、ものすごく大学生(あるいは浪人生)編が読みたくなった。
それだけ二人の未来が明るく感じられたからだと思う。
ビターな味わいだったけど、そればかりじゃなかった。


――――
アニメを見終えたが、小鳩君の語り(心の声)がなく残念だった。
そこが好きだったのになあ。
岐阜の街並みは素敵だった。

0
2025年07月19日

購入済み

切ない読後感

哀しみに溢れるできごと、至らない未熟な中での過ち。それらを通して、読み終えた時に先ず切なさを感じる内容だった。

#切ない #ダーク

0
2025年01月28日

匿名

購入済み

そんな

結末だったのかという感じです。ハッピーエンドなんだろうけど、淡々とした感じで、2人らしいと言えば2人らしい気がします笑

#ほのぼの #切ない

0
2024年09月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小鳩くんが轢き逃げに遭い、3年前の日坂くんの轢き逃げ事件と重ね合わせ真実に近づく。小市民を目指す二人の序章から終焉までが鮮やかに繋がる。最後は春夏秋と回想。お互いを必要とする気持ちもよく伝わって◎。

0
2025年10月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズものと知らずに最終巻の冬だけ
読んでしまったので、
これまでのを読んでいたらもっと
独特の言い回しとか伏線とかが理解できて
面白かったかもしれない。
3年前の事件と極似しているひき逃げ事件だが
犯人は全然違って、現在の方が現在進行形で怖いことになっていたのは予想外だった。
小山内さんと小鳩くんのこれからの関係が気になる終わり方だった。

0
2025年11月30日

Posted by ブクログ

小市民シリーズの最終章?
初めて読んだ作品からだいぶ時間が経ちました。
ラノベ作家?と思っていた時期を経て、著者はもう大御所で、作品を楽しみに待つようなミステリ作家さんです。
そして本作品は、ライト作品に見せかけて、伏線回収された時に本格ミステリ?となる作品です。
轢き逃げされて入院した主人公は、3年前に自分が謎ときにあたった同様の事件を回想するという内容ですが、ただ、もう本当に焦らします。
3年前、今回の事件ともにしっかり、そして巧みに伏線回収されますが、スッキリというわけにはいきません。
事故で浪人確定が当初から決まってしまうのは、さすがに可哀想すぎです。

0
2025年06月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

●久々に読んだ「小市民」シリーズ。やっぱり「古典部」シリーズと比べて、ほの暗い雰囲気があるけど、今作はいつもより増し増しな感じがする。

0
2025年12月02日

「小説」ランキング